「森羅万象の怪演だけが救い」恐解釈 花咲か爺さん ヨークさんの映画レビュー(感想・評価)
森羅万象の怪演だけが救い
石橋蓮司風の祖父が「冷たい熱帯魚」のでんでんライクな怪演を見せてくれます。
かつて製作者が上司に言われてきたのであろう理不尽な詰め台詞が見事です。同じような体験をした事がある人は嫌な上司の顔が思い起こされるかもしれませんね。
ストーリーはロクでもないし、ただただグロテスクスな残虐表現が繰り返されるだけで、作品全体の中でそれが効果的に作用している訳でもありません。とにかく自分がやりたい残虐表現をしているだけのように見えます。そういう意味では自主製作の学生映画にも似ています。
また、愛犬家としては見るに堪えないシーンがあり、胸糞悪くなる事必至です。
ホラー映画がただ驚かせば良い訳ではないように、スラッシャー映画もただグロテスクであれば良い訳ではないと思います。
本当に価値の無い作品だと感じました。
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