ナックルガールのレビュー・感想・評価
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国際企画の増加は歓迎
韓国のウェブトゥーンを、韓国人監督、キャストは日本人、資本はアマゾンで世界配信という、国際色豊かな企画である。こういう座組で企画が成り立つ時代になったのは面白い、今後どんなシナジーが生まれるだろうかと楽しみにしている。
物語は、将来有望な女子ボクサーが、妹を誘拐されキャリアを捨てて救出に向かうというもの。舞台は日本だが、ちょっと勘違いの入ってる日本の雰囲気がある。でもアメリカ映画に出てくる勘違いの日本とはちょっと趣きが異なる。原作が韓国の作品だからか、韓国ノワールっぽい。
主演の三吉彩花がとにかく素晴らしかった。ボクサーとしての説得力がある役作りができていたし、アクションも切れ味があった。このような素晴らしいアクション俳優を発見できただけでも価値ある映画だと思う。『今際の国のアリス』でも活躍していたけど、国際プラットフォームで立て続けに良いアクションを披露しているので、今後もっと大きなステージに羽ばたいてほしい。日本刀をナックルで受け止めるというのは面白い発想だと思う。
途中、ちょっとダレる展開があるのが玉に瑕だけど、日本と韓国が本格的に組んでグローバル展開するこうした企画は応援していきたい。今までにないタイプの作品が生まれるかもしれない。
漫画の感じは出ない
試みは面白い
すごくご都合展開かつ漫画的な臭いがきつくて、なんだろうとWEBの解説を見たら、韓国のウェブコミックが原作だったのね。
それを韓国人監督、日本人キャスト、アマゾンの資本で作った試みそのものは面白いんだけども、何度か眠気が。
主人公ボクサーのアクションの質はよかったのだが、あまり、体重差のある敵を倒せるほどのスピードとテクニックの持ち主に見えない殺陣(の演出)だったことと。
死を偽装された行方不明の妹の、拉致された理由が実に非現実的だったり、(ハリウッドほどではないけど)日本の描写がなんちゃって感が強くて、おいおいと突っ込む部分が多かったりするのと。
脚本的に中だるみがあって、あと20分は短くできただろうと思うのと。
前述の"ご都合展開な漫画的臭い"が、入り込むことを阻害しました。
役者陣が実力派だっただけに、なんかもったいなかったな。
内容に興味持てるか次第かな。
アマゾンが金出して制作した作品なんだけど、「実験的な作品かなぁ・・・」って印象。
話の内容も、日本人には受けるような感じでも無さそうだし。
って、個人的には思えた。
ってか、あまり好きな内容ではなかったってだけなんだけど・・・
主演女優は素晴らしい
主演女優も素晴らしかったし、他のキャストもよかったが、伊藤さんの持つ良さはいまいち出ていなかったし、窪塚さんも同様で配役が2人じゃなくてもよかった気がした。ストーリーは女ランボーのような、まあまあ王道のアクション映画によく見る展開で、なんだか懐かしい感じがした。
三吉彩花は中々にがんばっていました
ま、そんなとこやろ
なんて安っぽい・・・
どこかでよく観たような設定、内容。深夜ドラマで放送されてるような。
オリジナリティを全く感じられない。原作が韓国コミックと聞いて納得。
なんて安っぽい・・・演技も演出も全てが安っぽい!
特に悪役の俳優陣!酷過ぎる!学芸会レベル!窪塚洋介も今回は酷い!
アクション・シーンも全くダメ!ふざけてじゃれ合ってるようにしか見えない!
それにしても三吉彩花、なんでこんなつまらない女優に・・・
アクション女優に転身したのか??
ちょっと期待し過ぎたかも…
リアルなアクション&最高な男女バディに元気をもらえる!
ノーコンテスト
おそらく漫画を和訳したものがそのままセリフになり、そのセリフに日本側監修が入っていない──という感じだった。
キャラクターもストーリーも世界観もノワールをAIがランダム抽出したかのように類型的かつ質感に欠け食玩のようにちゃちだった。
たとえば「マイネーム:偽りと復讐」と比べてみれば「ボクシングと女と裏社会」という同材料でこれほどの差が生じることに驚きを禁じえないだろう。
これは橋本環奈のバイオレンスアクションの覆轍で「可憐な女子のハードなアクション」は漫画であれば暴れない通性なのだが映画になると陳腐化は免れない。所謂、裏目にでた実写化だった。
しかし(個人的に)日本映画の臭みがないのは好感がもてた。
日本映画が発する日本映画の臭み──というものがあり、基本的に日本映画がきらいな人は日本映画を見るたびにその臭み(という敷居)をまたぐ必要がある。
ちなみに日本映画の臭みとはうじうじして封建的でシリアスぶっていてアートぶっていて(オレ様は人の痛みをわかっているぞ──というような)偉そうな気配のことだ。
世界の映画がどんなに進化しても日本では古色蒼然たるドラマを堅持する仕組みづくりが為され“臭さ”が守られてきた。
この映画にはその日本映画臭がなかった。
概要の通りキャストは日本人だがスタッフは外国人である。つまり日本人が日本語を使って日本で演じるだけでは日本映画臭は出ないことがわかる。日本映画臭とはあくまでそういう感性をもつ個人が発する臭気なわけである。
日本のメディアがぜんぶ左なのは日本映画の画一性に無関係ではないと思う。もともとリベラルな人種が映画などの芸道へ進みアートを気取ったり国体を批判したりちんぴらが破滅する話をつくってメディアがそれをもてはやす。──それが日本映画の永久凍土パターンになっているのだろう。──と思う。
この映画は冒頭で言ったように日本人が日本語で演じていながら、日本人が監修に関わっていないかのごとくに日本的間合いや日本的情緒を欠いている。欠いているのがエキゾチックなprosポイントになり、日本/日本人でありながら日本映画には見えないという不思議な感じがあった。
そのせいか見ているうちに面白くなった。荒唐無稽だが惹かれるものがあった。ジョンウー監督福山雅治主演のマンハント追捕(2017)の感じが似ている。ばかっぽいけど楽しい。短絡に反する加虐趣味も妙味だった。
また台詞と展開のちゃちさに反してあからさまに撮影が良かったし、女性もきれいに撮っていた。
きょうび美しすぎるという冠詞を美しすぎるほどではない人に使うことが一般化しているがこの三吉彩花はどう見ても美しすぎるボクサーだったし松田るかもオルチャン風に撮られていた。
それと前田公輝がよかった。ひぐらしのなく頃にやトリハダで笹野鈴々音につきまとわれる役などを覚えているがいずれも目立ち過ぎない汎用イケメンという煮え切らないポジションだったがここでは過去一かっこよかった。
ナックルガール
一見アクションが売りのようだが、役者の質が良く刑事役、姉妹、師弟、元彼元カノ、敵方の男二人の関係性などが昨今よくある説明台詞が少ない中で描かれていたのが良かった。ちょっとしたカットの中に答えがあるのを繰り返し見れるのは配信の良さでもある。
一人目の敵は役者ではないためいかつい外見に反して台詞の言い方が可愛いのがご愛敬。あの狭いところで日本刀は効くのか?という敵もいたが世界配信を意識してのことだろうか。個人的には主人公の特訓シーンがベスト・キッドやロッキーのノリで熱血かつクスリと笑えて面白かった。
欲を言うとアクションシーンがもう少し見たかった。三吉彩花と前田公輝、細田佳央太の少人数で闘う姿、キレが良くもっともっと見たかった…!この設定でまだ作れそうな気がする。続編を期待したい。
アクションと主人公と元彼の関係最高!
長期に渡ってアクションの特訓をされただけあって、役者さん達のキレのある動き、スピード感、迫力があってとても良かったし、観てる間ずっとこちらも力が入ってしまうほど見入ってしまいました。
三吉さんと前田さんの自然な表現力によって、蘭と瞬2人の関係性と絆、特に前田さんの細やかな演技で、瞬の蘭への想いもしっかりと見えて胸が熱くなりました。
悪役の方々達も迫力があって、最後の闘いのシーンも感動しました。
何度もリピートしたくなる映画です。
特殊能力者じゃない普通の女の子が努力する話
タイトルでMARVELみたいな超人が悪の組織に立ち向かう話と勘違いして見るとガッカリしちゃうかも。
そうではなくて、女子ボクサーが思いの強さと相手の侮りによって奇跡を呼んだ話。
確かにちょっと現実的でないところはあるかもしれないけど、意外に巨大組織ってみずからの驕りでちょっとしたことから崩れる可能性はあるし、最後がああなったのも主人公が今後ボクサーとして元の道に戻るためには良い結末だったと思う。
あと予告にも出ている元恋人とのやりとり、ちょっとした会話、色気が削ぎ落とされていて、それなのに過去の関係を匂わせていてすごくいい。
深読みしたくなる。
考察やハリウッド的アクション求めてる人には物足りないかもしれないけれど、主人公の努力する姿、そして実は他にも女性が頑張ってて良かったです!
ヒロインはカッコよかった
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