劇場公開日 2024年4月19日

異人たちのレビュー・感想・評価

全91件中、21~40件目を表示

4.0美しい映像の中で見る、孤独との向きあい方

2024年5月7日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

幸せ

まず最初に思ったのが構図が綺麗だなということ。
あの大画面でも素晴らしいバランスで、人が、物が、風景が配置されているように思えた。
そしてロンドンの街はもっとうるさいはずなのに、静かさを強く感じる部分も大きい事。
それが主人公にとっては大切な静けさであることも、映画の中の地下鉄のシーンで感じた。

この映画を映画館で見ることにこだわっていたわけではない。
けれどこの映画を映画館で見たことで感じた風景の美しさや風の音は、
やはり映画の良さを改めて感じる一面であったと思う。

主人公は亡き両親に、ただ同じマンションに住んでいるだけの男に、
自分の中の生きづらさを告げることが出来たけれど。
LGBTの方々を含め、自分の中に「普通」とは違うと感じる部分を持つ人はみな、
どこか生きづらさを感じる局面に出会った時に、こんなふうに感じるのかもしれないという
一例を感じさせてもらった気がする。

この生きづらさに直面して、向き合って、それを自分のものとしていく主人公を見ながら、
どこか自分の中でも明るい道ばかりを歩いてきたわけではない部分を思い返して、
自分で自分の中の孤独やそうした部分と向き合う、いいきっかけになったと思う一作だった。

救いようがない、と言われればそれまでかもしれない。
けれど救いもあった。

日々の繰り返しは、物語のようにハッピーエンドが繰り返されるわけではなくて、
哀しいことも、折り合いがつけられずに澱のように溜まった感情を抱えながらも
幸せと言える今を模索することでもあるのだろうから。

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ひなたんく

泣ける

2024年5月5日
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鑑賞方法:映画館

刺さりました。人は亡くなっても人の心に生きる。

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えび

4.0さまざまな「異人たち」に想いを馳せてしまう一作

2024年5月5日
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鑑賞方法:映画館

山田太一の原作小説を未読のまま鑑賞した観客による感想です。

予告編から得た印象では、アンドリュー・スコットなどの登場人物が性的マイノリティであることを指して「異人たち」と呼称しているのかと思っていたので、本編を観進めてすぐにこの言葉が意外に様々な意味を含んでいることが分かり少し驚きました。

序盤にアダム(アンドリュー・スコット)が両親の自宅を訪ね、やや不可解なやり取りをする場面があるんですが、場面転換したすぐ後に、先ほどの状況の意味合いが明らかになると、これまでごく普通と思っていた光景が全く違ったものに見えました。この見ているものに対する認識の変化は、描写としてはごく些細なものですが映画体験としてとても鮮烈で、一気に作品世界に引き込まれました。

R15+ということでそれなりの描写は含んでいますが、全編にわたって映像は夢か現か判然としないような幻想的な雰囲気を帯びており、そこまで生々しさを感じませんでした。

常に自己の傷ついた内面を押し隠そうとする表情、何か言葉を発そうとしては口ごもるスコットの演技は、作中のアダムそのもので、その存在感に現実味を与えているだけでなく、特に母親と対話するある場面で彼が感じる心の痛みは、ダイレクトに観客に伝わってくるかのようでした。

ふとしたきっかけでスコットと交流を持つハリー演じるポール・メスカルは、『aftersun/アフターサン』(2022)とは演技面でも身体面でも、少し異なった印象を与えるものの、陽気な振る舞いの背後にある、どうしようもない苦しみをにじませる姿は相通じるものがあって、今回も泣かされました。

全体的にさまざまな苦しみを抱えた人々を描いているので、ともすれば作品全体の調子が沈みがちになりそうなところ、アダムの父演じるジェイミー・ベルがいい感じに和んだ空気を提供してくれます。特に終盤、彼が「どうしても尋ねておきたいことがある」と真剣な表情でアダムに語り掛けた後の次の一言は、笑うところじゃないんだけど思わずくすっとなってしまい、これまた良い意味で印象深い場面になりました(そしてやっぱり泣かされる)。出番は多くないんだけど、ベルにも拍手を送りたいところ。

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yui

3.5直前までリメイクとは知らずに鑑賞。懐かしかった近未来。

2024年5月5日
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鑑賞方法:映画館

夢と現実、自分と他人、過去と未来、ストレートとゲイ、生と死、いろんな境界線が取り払われていて心地よく鑑賞できた。
ドラマ「不適切にも、、、」を思い出した人も少なからずいたのではないだろうか。
決して「若くて美しい」わけではない、愛し合う「彼ら」のシーンもしっくり魅せられる自分に少し驚いた。

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Kumiko21

4.0生きづらさを抱えて…

Kさん
2024年5月4日
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鑑賞方法:映画館

ゲイであるが故の寂しさと孤独を抱えているふたり。
「隅に追いやられて弾き飛ばされた」という言葉に心が締め付けられました。
苦悩する中、突然80年代の世界に引き戻されそこには死別した両親の姿が。
カミングアウトする場面は価値観の違いを含め心を打たれました。

ゲイ役のアンドリュー・スコットとポール・メスカルの感情の表現がお見事でした。
息子にゲイであることを打ち明けられた直後は嫌悪感があった両親ですが、息子と最後の時間を過ごす中で感謝の言葉をかけるシーンと徐々に両親の目が見えなくなり濁っていく過程は号泣。

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K

5.0先に逝った人たちへ

2024年5月3日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

異人たちという題名
言いえて妙 この映画に登場する人達全員が、どこか儚げで愛おし過ぎて素晴らしい

自己主張せず、あるがままこの世やあの世の別なく、人が人を愛する姿は美しい
亡き山田太一さんもさぞ満足されておられますよう(合掌)
(5/3)
あれから考えて、疑問があったので、2回目鑑賞

最後の辺りで、ハリー(ポール・メスカル 好演)がこのしこりを大きくしないで(日本語訳まま)って何を指してるんだろうということを考えた時気づくべきだった

そこでこの主人公以外は、ラストから全て鬼籍の人であり彼が執拗に子どもの頃の執筆にこだわり、昔住んでいた家に通ったり、彼に関心を持つ男性に出会い触れ合うことって、もう既に彼が臨死にあり すべてはその準備じゃないのか?ってこと

山田さんの小説はよんだが、そういう記述もないし夏の話しになっているので、じとーとした日本の怪談風話しになっているのに比し、このヘイ監督作マイノリティー達の寒々としたリグレット(後悔)に彩られた人生譚になっている
すべてのマイノリティーの人へ、いろんな事があっても[人生すてたもんじゃない]って生きていこうというメッセージを感じました

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ソルト

3.0お盆になると…

2024年5月2日
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鑑賞方法:映画館

知的

難しい

何故かTVで放送される印象がある「異人たちとの夏」山田太一脚本大林宣彦監督の日本版を時代と国を超えてアンドリュー・ヘイ監督が英国版として再生

男女の設定を男性同士に置き換えた今作
幼い時に事故で両親を亡くした脚本家のアダム
生まれ育った実家で亡き両親と再会を果たす
実家に向かう電車がまるでタイムマシーンの様でエモーショナルな映像美に心惹かれました
失った刻を埋める流れの中でどんなに哀しく辛い事があっても人生は進む…
その後の人生も自身が創り上げて前に向かうものだと喪失から再生をする為にはいつの時も
愛する人達との対話こそが1番大切な時間なのだと教えられた気がしました

昨年公開された黒澤明監督の「生きる」同様
実に説得力のある英国版でした
今後も日本作品の英国版リメイクが製作される期待と楽しみが増えましたね!

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ねもちゃん

4.5美しくて儚くて切ない

2024年5月2日
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鑑賞方法:映画館

邦画の『異人たちの夏』は若い頃に観たように思うのですが、
鶴太郎さんが出ていたということしか覚えてなかったので、
違う作品として鑑賞できたと思います。

アダムをクィアにしたことで、
より一層、彼の孤独が表現されていたのではないでしょうか…

異人となった両親たちと過ごす子どもに戻った時、
ハリーとの出会いから関係が深まっていく時、
アダムの感情が、繊細な表情の演技で表現されていて、素晴らしかったです。

お父さんのジェイミー・ベル以外、
あまり、存じ上げない俳優の方たちだったことで、
へんな先入観もなく没入できたので、
洋画バージョンの方が好きかも知れません。
覚えていない時点で比べるものでもないですが...。

映像も音楽も、
アダムやハリーや両親の心も美しかった。

不思議な出来事ですが、
本当にありそうに思ってしまって、
有り得ないことは解っているのに、
どうにかして、みんな幸せになって…と祈りながら観てしまっていました。

特に、ハリーとの未来は、邦画版を覚えていなかったため、
余計に幸せになって!と思ってしまっていたので、
このラストは、美しく感動しつつも、やっぱり、ひどく切ないなぁ…。

それでも
アダムは幸せだったのだよね...。

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hkr21

3.5弔い

2024年5月1日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

日本版は見たことありません。主人公以外皆幽霊なのは日本もなんでしょうか。両親と対話することで成仏へ導き、やっと心を許せる恋人に出会えたと思ったら、その人もすでにこの世にはおらず…これって癒し系エクソシストなん?アダムはいつ救われるの?救われなくて泣けてきた。

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印刷局員

4.5原作を読みたくなる作品。

2024年5月1日
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鑑賞方法:映画館

主人公の苦悩と救い、解放をスピリチュアルな文脈で心豊かに、かつストレートに描かれた作品。主人公、家族、恋人との関係性が徐々に明らかになる展開は心地よい。
ただ、現在進行形では語られない作品の悲哀さが胸に沁みる。

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ラーメンは味噌。時々淡麗醤油。

4.5新しい作品として観る、かなり沁みる

2024年5月1日
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鑑賞方法:映画館

あらすじ省略
最初はデカいビルに住んでるのが2人だけとか、なんのコッチャで始まる。
進むにつれアダムの心の隙間を埋めた幻の時間軸のズレが分かった時にうるうる止まらない。

ゲイ自体は本題ではないと思いたい。日本ですら性の問題はオープンになったが、カミングアウトできるのはごく一部(と思う)私なら絶対しない。これは母親の表現がまだまだ一般的と思う。
そのなか本人にしか分からない心の揺れがよく表現されていた。特にクラブでの吹っ切れた(うたかたの)幸せや最期のレストランシーンは悲しいが、泣くより頑張ってと思った。最後のハリーはちょっと悲しすぎる。
主役のアンドリュー・スコットは47歳みたいだが、役にピッタリ、可愛い?少年顔から疲れたオッサンまでうまく演じてました。

どうしても山田太一原作につながるのだが、インスピレーションを受けた全くの別物として観るのが正解と感じた、観る人で賛否分かれると思うがかなりオススメです。

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JAG

3.5「BL描写いい」

2024年4月30日
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知的

今年67本目。

大人のBL描写いい。
音楽がゆっくりで話しもゆっくりでこう言う映画あるんだ。アダムが昔から一緒に寝たりお世話して貰っていた女性とどうなるの、本筋とまた違った流れで好き。
追記
その女性は死別した両親だと記事読んで確認しました。自分の解釈と違う発見嬉しい。

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ヨッシー

3.5監督は山田太一の原作読んで映画化決めて大林宣彦の『異人たちとの夏』...

2024年4月30日
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鑑賞方法:映画館

監督は山田太一の原作読んで映画化決めて大林宣彦の『異人たちとの夏』は後になって観たということなので比較してもしょうがないかもしれないが、アメリカンダイナーをコンセプトにしたファミレスみたいな店では今半のすき焼きには勝てないと思うが、大林版にあったホラーバトルは踏襲しなかったのでそれは良かったと思う。

『リトル・ダンサー』の男の子が鶴ちゃんと同じ役をやってるというのに月日の流れを感じさせられた。

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teraox

4.5幻想的なケアの時間

2024年4月29日
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主人公に訪れる死者との再会と癒し、そして別れを描いた作品。原作既読で鑑賞。
1980年代に書かれた原作から舞台は現代のイギリスに移り、主人公の年代やセクシュアリティも変化させてある。この主人公のパーソナリティの変更や、映像に漂う幻想的なテイストは監督の作風によるところが大きそうである。
ここまで変更が大きいのなら原作と比べるのは野暮な気がしたが、自分は脚色に40年を隔てた時代や社会の変化を感じた。

原作の主人公・英雄はアラフィフの男性で、自身の心の傷を自覚しながらも「傷など誰にでもあるもの」となおざりにしている。自分の心の傷とそれがもたらす孤独を理解し、傷の手当てに踏み切れず、人生へ諦観すら抱いている本作の主人公・アダムとは出発点が異なる。
英雄は戦前や戦中世代の祖父母や父母の下で育っており、彼が育った時代の社会の関心は、個人の傷よりも社会が負った傷、そしてそこからの成長と価値観の激動による痛みに集中していた。現代では、メンタルケアの考え方は当時よりもずっと個人の経験に踏み込んだものになっており、その重要性も認識されている。それがアダムと英雄の出発点の違いや、アダムが両親との再会で向き合う問題のシリアスさに繋がっているのだろう。

とはいえ原作・本作共に、一つの空間で共に過ごす家族の団欒が心を解す点や、心を開くことに必要な勇気、伝えられなかった思いを言葉にし心が通った時のカタルシスを丁寧に描いていることは変わらない。さらに、打ち解けて関係が深まった後の時間が長く続かない哀しさも同じだ。
アダムと両親の再会、ハリーとの出会いはより彼のケアにフォーカスした出来事になっており、別れなおす過程は彼にとって一種のグリーフケアにもなったのではないだろうか。

原作から大幅に脚色が成されているため、鑑賞直後には「原作が必要だったのか?」という疑問が過ったが、原作の主人公の心の変遷を思い返しながら本作を振り返ると、本作が原作の癒しの機微を踏襲した上で現代によりマッチさせるべく練り込まれていることがわかった。
原作からの変更点は大きいが、原作への愛やリスペクト、そして監督の作家性もしっかり感じられる作品だった。また、少々幻想的・感傷的な色が強い気はするが、強さを是とする作品がひしめく中で、本作の様に弱さに寄り添い無償の癒しが降り注ぐ作品に出会えたのも良かった。

ノスタルジーのポイントが、原作では下町で過ごす真夏の午後の団欒、本作ではクリスマスの団欒になっているのはお国柄の違いなのだろう。現代の日本でも、扇風機で昼間の熱気をかき回し、甲子園中継をBGMにする郷愁はどの世代まで通じるのだろうか。

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うぐいす

2.5いまいち

2024年4月29日
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映画館で洋画が観たい気分だったけど、東京中の上映時間調べてもこれしか観れる物がなかった。

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よっしーな

4.0私にはリアル

2024年4月29日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

親から否定・拒否されるのは、子にとって何よりも辛いことで、父親との和解シーンは堪らんかったです。声が出そうになるのを我慢して泣きました。

私自身も中年独身ゲイですから、主人公の感じる孤独はよく分かりますが、ストレートの方でも孤独死しているので、なにもクイアだけの問題ではないですよね。未婚化が進む日本では、これから大きな課題になるのではないでしょうか。

同じ監督の映画「ウィークエンド」もそうでしたが、ゲイらしい仕草がリアルで相手の体への触れ方など「こんなだよな」とドキドキしました。
アメリカ人と一年半ほどお付き合いしたことがあるのですが、映画の中でセックスの前に相手の意志をくどいくらい確かめるところなどは、本当にあんな感じで、そのお付き合いした人も「キスしていい?〇〇していい?」とその都度確認してくる(初めての時だけじゃなく、二回以降も)。日本でも性的同意が話題になってますが、この映画も参考にされたら良いのではと思います。

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平田隆文

3.5夏の要素は大切だったかも

2024年4月29日
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「異人たちとの夏」の設定を借りた別の話だと思いました。

私はLGBTQの映画もよく見ますし、偏見はありませんが、今作に限っては家族・親子の話にフォーカスした方が良かったのでは?という気がしました。

また、主人公アダムが、異人たちと関わることでどのように変化したのか、最後にもう少し明るい兆しを描いて欲しかったです。

なんとなく悲しく寂しい印象が残る作品でした。

キャストでは、友人役ポール・メスカルの、優しく繊細な表情が良かったです。

『アフター・サン』は2023年のフェイバリットの一本ですが、あの映画のように、夏の終わりの郷愁が漂っていれば、もっと評価を上げたと思います。

季節って大切です。

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ほりもぐ

2.5大林宣彦監督「異人たちとの夏」と同じ山田太一原作 なれど、亡くなった両親に果たせなかったカミングアウトで心を救われたかった男の話 という全く別物になってしまった。しかもドラッグを使って!

2024年4月28日
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私の大好きな大林宣彦監督作品で、公開後、確かLDを買って観て大泣きした「異人たちとの夏」と同じ、山田太一原作の海外での再映画化と聞いて、長らく期待していた作品がようやく公開!
予告編で、主人公カップルが同性愛と知り、全く偏見はないが、頭をかすめた嫌な予感が、見事的中!

亡くなった両親に果たせなかった「カミングアウト」が心残りだった主人公が、両親と再会し、その心の内をわかってもらうという、全く別物になってしまった!!
しかも、ドラッグを使って!(←ここも許せない)
既存の名作を、自分の想いを表現し伝えることに「利用した」ことにすぎない。

大林宣彦監督作「異人たちとの夏」は、下町情緒を背景に、大人になった今、両親の無条件の愛の温かさに包まれて、改めて生きていくことを受け入れる話でした。
パンフレットで、片岡鶴太郎X秋吉久美子対談(同じ歳だったんだ)は必読です!

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ITOYA

3.0ちょっともったいないかも

2024年4月27日
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鑑賞方法:映画館

これは大林版『異人たちとの夏』のリメイク、ではなく、山田太一の「異人たちとの夏」の再映画化なんだろうけど、どうしてもこの原作設定の良さは「夏」だったんだな、そして大林宣彦はそこを映画にピックアップしたんな、というのがよくわかった。もっと言うと失った昭和の再現と対比。だからと言ってこの映画をそれと比較してもしょうがないけど何をみてもぼんやりイメージしてしまうほど大林版は魅力的だったんだな、という怖さ。逆にいうとあの昭和のランニング姿からゲイのネタに変わるのは隔世の感があった。

映画はトップカットの実景からまるで大林版などを弾き返すかのような現代映画のルックですっかり何の話かも忘れそうな勢いだけど、お国柄とはいえかなりナイーブな感じで孤独感強め。それと、ご両親があまり時代感をせおってない感じもある。亡霊に取り憑かれるのはこちらのほうがナチュラルな感じはするけど、今はもう会えなくなった両親との再会、それも自分と同じくらいの歳の両親との再会という最大の特徴が活かしきれてたかどうかはわからない。自分にとっては亡霊であれなんであれ、今と同じ年くらいの両親が自分を疑いもせず、その家庭に上がり込ませてくれ、そこが光に溢れているのがこの怪談のコアだと思うのでちょっともったいなく感じた

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ONI

3.5思ってたのと違った

2024年4月27日
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2024年劇場鑑賞92本目。
山田太一原作ということで日本に来た外国人、異人さんたちのカルチャーショックの話かなと思っていたら全然違ったし、途中でも思ってた話じゃなくなったぜ!

しかしそうなるとそれまでのってなんかヘンじゃない?と思ってなんかいまいちでした。地味だし。自分文学だめだ(笑)

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ガゾーサ