劇場公開日 2024年4月19日

異人たちのレビュー・感想・評価

全131件中、21~40件目を表示

3.0寂しさという毒

2024年5月12日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

前半、ほとんどセリフもなく独身男の丁寧じゃない暮らしが描かれて時々ゲイセックスする辺りは死ぬほど退屈だった。正直言って寝た。
しかし、何度もファンタジーな実家に通ううちに自分の欲求=寂しさを自覚する下りでようやく演出の意味を理解できた。

セックスじゃダメなんだ。性だけで、自分を思いやってくれない相手は友じゃない。鈍色の暮らしは人間をダメにする。

暖かい夢の世界でようやく自分の在り方を理解した時には、現実は既にあらゆる意味で時遅しだった。しかしそれでも一歩でも、主人公の人生は前に進めたんじゃないだろうか?どん詰まりならそれだけで十分だろう。

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僧ヶ鍬崎

4.0クィアと孤独

2024年5月12日
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鑑賞方法:映画館

ゲイである事と孤独を強く否定した主人公アダム。

彼の孤独はきっとゲイである事より両親ともっと幸せな時間を一緒に過ごしたかった事が1番大きいんだろうなと感じた。

もちろんゲイである事で虐められる寂しさもあるだろう、出会いの場が飲み屋だったりクルージングスペースだったり日中ではなく夜のシーンが多いため、そこにはアルコールやドラッグ、SEXも関わってくる。

みんな大小ある寂しさを慰めたり埋めたりするのだろう、

両親とのお別れのシーンはとてもじんわりきた。

父に抱きしめられて、最後に愛してると言われる事は俺自身も求めている事だった。

そんな自分の中の消えないシコりを思い出させてくれる、俺に取ってはそんな作品だった。

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バキ

3.0おしゃれな雰囲気で進んでいくんだけど、 すんなり受け入れられない流...

2024年5月10日
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おしゃれな雰囲気で進んでいくんだけど、

すんなり受け入れられない流れがあったり、

ちょっと期待しすぎたかも

え?これで終わり?、みたいなのもあった

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jung

3.0しっくりこない内容、題名

2024年5月9日
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鑑賞方法:映画館

「異人たちとの夏」は小説も読んだし、映画も観た。いずれも名作と思っている。ただ、その刷り込みがあったためか、映画の題名も内容もなぜかしっくりこなかった。

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hanataro2

3.5夏やお盆は関係なし

2024年5月9日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

山田太一の原作、大林宣彦の映画、いずれも未読・未見で、元ネタはタイトルしか知らない丸腰での鑑賞。主人公アダムおよび同じマンションの住人ハリーは同性愛者設定で、その辺はアンドリュー・ヘイ監督の性的指向にあわせて…ということなのだろう。同じく劇伴にはフランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッドにペット・ショップ・ボーイズなんかが使われているし。

自身が性的マイノリティであることの孤独感が、それが理解をされぬまま早世した両親との夢うつつな展開と、登場人物の極端な少なさ、常にどこか不安さを抱えているようなアダムの所作で表現されていて、なんか昨年のアフター・サンっぽさを感じると思ったらハリー役ポール・メスカルは同作のパパだということが後でわかった。オープニング、日の出とともに自分の姿が徐々に窓ガラスに浮かび上がるカットは見事で、なるほど「異人」ぽさを感じさせた。

自分が子どもからカミングアウトされたらどう受け止めるか…と親目線で考えつつ観てしまったが、両親との別れや理解とで大の大人がうるうる泣き出す姿にはじんわりもらい泣き。子どもの頃と同じアダムのパジャマ姿は笑えたけど。

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ジョンスペ

4.0美しい映像の中で見る、孤独との向きあい方

2024年5月7日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

幸せ

まず最初に思ったのが構図が綺麗だなということ。
あの大画面でも素晴らしいバランスで、人が、物が、風景が配置されているように思えた。
そしてロンドンの街はもっとうるさいはずなのに、静かさを強く感じる部分も大きい事。
それが主人公にとっては大切な静けさであることも、映画の中の地下鉄のシーンで感じた。

この映画を映画館で見ることにこだわっていたわけではない。
けれどこの映画を映画館で見たことで感じた風景の美しさや風の音は、
やはり映画の良さを改めて感じる一面であったと思う。

主人公は亡き両親に、ただ同じマンションに住んでいるだけの男に、
自分の中の生きづらさを告げることが出来たけれど。
LGBTの方々を含め、自分の中に「普通」とは違うと感じる部分を持つ人はみな、
どこか生きづらさを感じる局面に出会った時に、こんなふうに感じるのかもしれないという
一例を感じさせてもらった気がする。

この生きづらさに直面して、向き合って、それを自分のものとしていく主人公を見ながら、
どこか自分の中でも明るい道ばかりを歩いてきたわけではない部分を思い返して、
自分で自分の中の孤独やそうした部分と向き合う、いいきっかけになったと思う一作だった。

救いようがない、と言われればそれまでかもしれない。
けれど救いもあった。

日々の繰り返しは、物語のようにハッピーエンドが繰り返されるわけではなくて、
哀しいことも、折り合いがつけられずに澱のように溜まった感情を抱えながらも
幸せと言える今を模索することでもあるのだろうから。

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ひなたんく

3.5救済

2024年5月6日
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難しい

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まこやん

泣ける

2024年5月5日
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刺さりました。人は亡くなっても人の心に生きる。

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えび

3.5孤独を癒す存在

2024年5月5日
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める

4.0さまざまな「異人たち」に想いを馳せてしまう一作

2024年5月5日
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鑑賞方法:映画館

山田太一の原作小説を未読のまま鑑賞した観客による感想です。

予告編から得た印象では、アンドリュー・スコットなどの登場人物が性的マイノリティであることを指して「異人たち」と呼称しているのかと思っていたので、本編を観進めてすぐにこの言葉が意外に様々な意味を含んでいることが分かり少し驚きました。

序盤にアダム(アンドリュー・スコット)が両親の自宅を訪ね、やや不可解なやり取りをする場面があるんですが、場面転換したすぐ後に、先ほどの状況の意味合いが明らかになると、これまでごく普通と思っていた光景が全く違ったものに見えました。この見ているものに対する認識の変化は、描写としてはごく些細なものですが映画体験としてとても鮮烈で、一気に作品世界に引き込まれました。

R15+ということでそれなりの描写は含んでいますが、全編にわたって映像は夢か現か判然としないような幻想的な雰囲気を帯びており、そこまで生々しさを感じませんでした。

常に自己の傷ついた内面を押し隠そうとする表情、何か言葉を発そうとしては口ごもるスコットの演技は、作中のアダムそのもので、その存在感に現実味を与えているだけでなく、特に母親と対話するある場面で彼が感じる心の痛みは、ダイレクトに観客に伝わってくるかのようでした。

ふとしたきっかけでスコットと交流を持つハリー演じるポール・メスカルは、『aftersun/アフターサン』(2022)とは演技面でも身体面でも、少し異なった印象を与えるものの、陽気な振る舞いの背後にある、どうしようもない苦しみをにじませる姿は相通じるものがあって、今回も泣かされました。

全体的にさまざまな苦しみを抱えた人々を描いているので、ともすれば作品全体の調子が沈みがちになりそうなところ、アダムの父演じるジェイミー・ベルがいい感じに和んだ空気を提供してくれます。特に終盤、彼が「どうしても尋ねておきたいことがある」と真剣な表情でアダムに語り掛けた後の次の一言は、笑うところじゃないんだけど思わずくすっとなってしまい、これまた良い意味で印象深い場面になりました(そしてやっぱり泣かされる)。出番は多くないんだけど、ベルにも拍手を送りたいところ。

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yui

3.5直前までリメイクとは知らずに鑑賞。懐かしかった近未来。

2024年5月5日
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夢と現実、自分と他人、過去と未来、ストレートとゲイ、生と死、いろんな境界線が取り払われていて心地よく鑑賞できた。
ドラマ「不適切にも、、、」を思い出した人も少なからずいたのではないだろうか。
決して「若くて美しい」わけではない、愛し合う「彼ら」のシーンもしっくり魅せられる自分に少し驚いた。

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Kumiko21

4.0生きづらさを抱えて…

Kさん
2024年5月4日
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ゲイであるが故の寂しさと孤独を抱えているふたり。
「隅に追いやられて弾き飛ばされた」という言葉に心が締め付けられました。
苦悩する中、突然80年代の世界に引き戻されそこには死別した両親の姿が。
カミングアウトする場面は価値観の違いを含め心を打たれました。

ゲイ役のアンドリュー・スコットとポール・メスカルの感情の表現がお見事でした。
息子にゲイであることを打ち明けられた直後は嫌悪感があった両親ですが、息子と最後の時間を過ごす中で感謝の言葉をかけるシーンと徐々に両親の目が見えなくなり濁っていく過程は号泣。

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K

2.5オリジナルとは全く異なる解釈

2024年5月4日
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Hrsh

3.53人のオバケと1人の男の話

2024年5月3日
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おそらとぴーこ

4.5しこりを大きくしないで。

2024年5月3日
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だいず

5.0先に逝った人たちへ

2024年5月3日
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泣ける

悲しい

異人たちという題名
言いえて妙 この映画に登場する人達全員が、どこか儚げで愛おし過ぎて素晴らしい

自己主張せず、あるがままこの世やあの世の別なく、人が人を愛する姿は美しい
亡き山田太一さんもさぞ満足されておられますよう(合掌)
(5/3)
あれから考えて、疑問があったので、2回目鑑賞

最後の辺りで、ハリー(ポール・メスカル 好演)がこのしこりを大きくしないで(日本語訳まま)って何を指してるんだろうということを考えた時気づくべきだった

そこでこの主人公以外は、ラストから全て鬼籍の人であり彼が執拗に子どもの頃の執筆にこだわり、昔住んでいた家に通ったり、彼に関心を持つ男性に出会い触れ合うことって、もう既に彼が臨死にあり すべてはその準備じゃないのか?ってこと

山田さんの小説はよんだが、そういう記述もないし夏の話しになっているので、じとーとした日本の怪談風話しになっているのに比し、このヘイ監督作マイノリティー達の寒々としたリグレット(後悔)に彩られた人生譚になっている
すべてのマイノリティーの人へ、いろんな事があっても[人生すてたもんじゃない]って生きていこうというメッセージを感じました

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ソルト

4.5中堅俳優4人の競演

2024年5月3日
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ミーノ

3.0どう捉えるかは観る人の人生次第

2024年5月2日
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泣ける

悲しい

難しい

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HN

3.0お盆になると…

2024年5月2日
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知的

難しい

何故かTVで放送される印象がある「異人たちとの夏」山田太一脚本大林宣彦監督の日本版を時代と国を超えてアンドリュー・ヘイ監督が英国版として再生

男女の設定を男性同士に置き換えた今作
幼い時に事故で両親を亡くした脚本家のアダム
生まれ育った実家で亡き両親と再会を果たす
実家に向かう電車がまるでタイムマシーンの様でエモーショナルな映像美に心惹かれました
失った刻を埋める流れの中でどんなに哀しく辛い事があっても人生は進む…
その後の人生も自身が創り上げて前に向かうものだと喪失から再生をする為にはいつの時も
愛する人達との対話こそが1番大切な時間なのだと教えられた気がしました

昨年公開された黒澤明監督の「生きる」同様
実に説得力のある英国版でした
今後も日本作品の英国版リメイクが製作される期待と楽しみが増えましたね!

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ねもちゃん

4.5美しくて儚くて切ない

2024年5月2日
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鑑賞方法:映画館

邦画の『異人たちの夏』は若い頃に観たように思うのですが、
鶴太郎さんが出ていたということしか覚えてなかったので、
違う作品として鑑賞できたと思います。

アダムをクィアにしたことで、
より一層、彼の孤独が表現されていたのではないでしょうか…

異人となった両親たちと過ごす子どもに戻った時、
ハリーとの出会いから関係が深まっていく時、
アダムの感情が、繊細な表情の演技で表現されていて、素晴らしかったです。

お父さんのジェイミー・ベル以外、
あまり、存じ上げない俳優の方たちだったことで、
へんな先入観もなく没入できたので、
洋画バージョンの方が好きかも知れません。
覚えていない時点で比べるものでもないですが...。

映像も音楽も、
アダムやハリーや両親の心も美しかった。

不思議な出来事ですが、
本当にありそうに思ってしまって、
有り得ないことは解っているのに、
どうにかして、みんな幸せになって…と祈りながら観てしまっていました。

特に、ハリーとの未来は、邦画版を覚えていなかったため、
余計に幸せになって!と思ってしまっていたので、
このラストは、美しく感動しつつも、やっぱり、ひどく切ないなぁ…。

それでも
アダムは幸せだったのだよね...。

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hkr21