「人間の時間と通常の時間」異人たち ジョーさんの映画レビュー(感想・評価)
人間の時間と通常の時間
オリジナルの「異人たちの夏」ははるか昔に観た。こんな話だった?
タワーマンションにたったのふたりしか住んでいない。
この設定自体が奇妙な空間の出来事。
それも幼くして両親を交通事故で失ってひとりぼっち。
タワーマンションのもうひとりの同性愛者の愛人も、なぜか死の匂いがする。
「荒野にて」のアンドリュー・ヘイ監督だからこそ、この広漠とした世界観が描けるのかもしれない。
時間には、人間の時間と通常の時間が流れている。
通常の時間には生と死があるが、人間の時間は永遠だ。
両親も愛人も、人間の時間で永遠に生き続ける。そこが切々と描かれている作品。
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