劇場公開日 2024年4月19日

「私にはリアル」異人たち 平田隆文さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0私にはリアル

2024年4月29日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

親から否定・拒否されるのは、子にとって何よりも辛いことで、父親との和解シーンは堪らんかったです。声が出そうになるのを我慢して泣きました。

私自身も中年独身ゲイですから、主人公の感じる孤独はよく分かりますが、ストレートの方でも孤独死しているので、なにもクイアだけの問題ではないですよね。未婚化が進む日本では、これから大きな課題になるのではないでしょうか。

同じ監督の映画「ウィークエンド」もそうでしたが、ゲイらしい仕草がリアルで相手の体への触れ方など「こんなだよな」とドキドキしました。
アメリカ人と一年半ほどお付き合いしたことがあるのですが、映画の中でセックスの前に相手の意志をくどいくらい確かめるところなどは、本当にあんな感じで、そのお付き合いした人も「キスしていい?〇〇していい?」とその都度確認してくる(初めての時だけじゃなく、二回以降も)。日本でも性的同意が話題になってますが、この映画も参考にされたら良いのではと思います。

平田隆文