「先に逝った人たちへ」異人たち ソルトさんの映画レビュー(感想・評価)
先に逝った人たちへ
異人たちという題名
言いえて妙 この映画に登場する人達全員が、どこか儚げで愛おし過ぎて素晴らしい
自己主張せず、あるがままこの世やあの世の別なく、人が人を愛する姿は美しい
亡き山田太一さんもさぞ満足されておられますよう(合掌)
(5/3)
あれから考えて、疑問があったので、2回目鑑賞
最後の辺りで、ハリー(ポール・メスカル 好演)がこのしこりを大きくしないで(日本語訳まま)って何を指してるんだろうということを考えた時気づくべきだった
そこでこの主人公以外は、ラストから全て鬼籍の人であり彼が執拗に子どもの頃の執筆にこだわり、昔住んでいた家に通ったり、彼に関心を持つ男性に出会い触れ合うことって、もう既に彼が臨死にあり すべてはその準備じゃないのか?ってこと
山田さんの小説はよんだが、そういう記述もないし夏の話しになっているので、じとーとした日本の怪談風話しになっているのに比し、このヘイ監督作マイノリティー達の寒々としたリグレット(後悔)に彩られた人生譚になっている
すべてのマイノリティーの人へ、いろんな事があっても[人生すてたもんじゃない]って生きていこうというメッセージを感じました
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