劇場公開日 2024年10月11日

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「独りよがり・・・で、言いたいことが伝わらない」若き見知らぬ者たち 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0独りよがり・・・で、言いたいことが伝わらない

2024年12月28日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

俳優を自由に羽ばたかせるために、監督は度量を持つべきですね。
正直言ってこの映画のコンセプトは、伝わらなかった。
コンセプトは、
《日常から見過ごされてる者へのエール》
とのことです。

舞台挨拶をYouTubeで見ました。
監督・スタッフして磯村勇斗も、何年間もの下調べ、
施設訪問などを重ねた。
しかし、
❶本番はテストなしの一発勝負。
❷岸井ゆきの(アヤトの恋人のヒナタ)には、
こぼれ落ちる感情を、《我慢して》演じる・・・
つまり、見せないで、との注文。
❸先輩警官役の滝藤賢一には、《何もしないで欲しい」との
なんとも失礼な注文。

ぶっちゃけ、私が楽しめたのは、
アヤトの弟ショウタの総合格闘技の
試合の7分間のシーン。
これは良かった、燃えた、面白かった。
演じた福山翔大は一年前から食事制限と減量並びに
トレーニングを積んだそうだ。
福山翔大の努力は報われた、輝いていたから・・・。
本当に良かった。
面白いのは、
★染谷将太は監督の束縛を後半で、掻い潜って自由にやってたね!!
染谷くらいのキャリアがあれば、新人監督なんか、目じゃないもんね。

なんとも惜しい作品だ。
磯村勇斗、岸井ゆきの、染谷将大、滝藤賢一、豊原功補、霧島れいか、
錚々たる一流俳優に、演じるな!!とは【これ如何に‼️】

脚本が説明不足で、自分だけがわかっているパターン。
独りよがり・・・とはこの映画の事。

琥珀糖
luna33さんのコメント
2025年1月2日

共感ありがとうございました。

磯村勇斗君の出演作で「外れ」を僕は初めて観ました。これは正直監督の責任が重いと言わざるを得ない。役者はみな素晴らしかったと思うし、僕はよほどのことがない限り作品に「3.0」以下は付けないのですが、この作品にはどうしても付けられませんでした。

自分以外の誰かに「自分が思う何か」を伝える事の難しさを、この監督は根本的に理解してないのでは?と思いました。「自分を貫く」のと「独りよがり」は紙一重なのかも知れません。

luna33
かばこさんのコメント
2024年12月29日

コメント返し、ありがとうございます。
描きたいことを如何に観客に伝えるか、は作りての技量、腕の見せどころと思いますが、伝えることを敢えて放棄し、逆にそれをカッコイイ、スタイリッシュと誇っているような未熟な感じがします。見る側からしたら、作りての「独りよがり」にしか見えないのに。(「俺について来られない客なんぞいらねえ」とかかな)
俳優さんたちの扱いは琥珀糖さんの記事で知りましたが、「イキってる監督」のようで、苦笑しそうになりました。
俳優さんたちが真摯であるのに、ほんともったいないですね。

かばこ
かばこさんのコメント
2024年12月29日

意味のない長回しが苦痛でした
この監督の映画は多分もう観ないと思います。

かばこ
Mさんのコメント
2024年12月28日

気持ち、よくわかります。

M