「花火」若き見知らぬ者たち Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
花火
脳に障害を抱えて認知症状態の母親の介護をしつつ、昼夜働き両親の借金を返す青年と、世界がみえてきた格闘家の弟の話。
父親は亡くなり母親は何をするかわからないという状況にありながら、昼は土方のバイトをし夜は両親の経営していたカラオケスナックで働く兄貴。
超献身的な彼女や友人には恵まれているけれど、弟もあてにならないし…。
そんな主人公に起きるめんどくさいことの連続で、方法はあるだろうにと感じつつも、やり切れなさと胸糞悪さが堪らない。
警察のそんなアホな判断あるか?からの成り行きとか、目撃者もいるだろうにそんな下っ端がそんなことできる訳?とか、足取り追って店にも行かない?and more…今の時代警察があてにならなくてもいくらでもやり方はありますよね。
そんな感じで雲行きが怪しくなって、終盤は弟メインだけれど、すいません今更何も感じないんだが。
もうちょい蛮行を控えめにしたり、弟を早くから掘り下げたりしていれば、もっともっと面白くなりそうなのにともったいなさを感じた。
共感&コメントありがとうございます。
そう考えると、弟の合宿、恋人の夜勤続きは不運でしたね。彼女と入れ替わりで店に出さえしなければ絡まれる事も無かったのに。
ダメなところは多々あれど、後半の弟メインのところでも物語に入っていけないので、友達の警官がどうせ辞職するなら、何か示して事件を蒸し返せよ!とか、無人の上司の机に拳銃置いてくなんて有り得ないし(日々、署で厳重管理…個人管理はあり得ない)、とか粗ばかり目についちゃいました。