「見過ごされた人たち、見過ごされてる人たち」若き見知らぬ者たち Yumさんの映画レビュー(感想・評価)
見過ごされた人たち、見過ごされてる人たち
父親の借金を返済しながら難病の母親を自宅で介護する男性が閉塞感や理不尽な暴力に晒される様を描いている作品。
展開に憤りや疑問を感じる場面もあるし、咀嚼するのに時間がかかる作品でもあると思います。
絶望を生きる彩人の生活はとても閉塞的で苦しいです。なので彼女である日向の存在は希望のようで、親友である大和も心強い存在でした。
「あらゆる暴力から自分の範囲を守る」という亡き父親の言葉を胸に格闘技を続ける弟・壮平も人生に屈せず前を向いていて、救われました。
公開記念舞台挨拶有りの回だったのですが、内山監督ご自身もヤングケアラーで体験や感じたことを今作に反映させたそうです。「この映画に出会ってくれてありがとうございます」と話して、会場を去る際は深々と少し長めにお辞儀をしてました。
「佐々木〜」も好きな作品なので、次回作も楽しみにしています✊!
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