劇場公開日 2024年2月23日

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「音楽は世界を救う」悪魔がはらわたでいけにえで私 サプライズさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0音楽は世界を救う

2024年2月28日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

怖い

興奮

Twitterでちょっぴり話題になっていたので、前情報一切無しで見ることに。。。えっとー、なに見せられてるんだろう。「真・事故物件」のゴア描写・スプラッター要素をベースに、ポプテピピックみたいなシュールな笑いを加え、「ベイビーわるきゅーれ」のような一味変わった日常を見せつつも、最終的にはディズニー顔負けの胸熱な音楽映画として締めくくる。今、何が起きてんの?理解不能な世界観過ぎて、開いた口が塞がらない。

クソ映画が褒め言葉になるような、狂った映画。刺身とソフトクリーム一緒に食べた気分。メッセージ性もストーリー性もあったもんじゃないんだけど、今までに味わったことの無い、今後とも味わうことの無いだろう不思議で不気味な感覚が、何故かたまらなく刺さってしまった。あまりにカオス。ジャンルに囚われない、伸び伸びとした映画作りに、もはや感動してしまう。全く知らない世界。これこそ、映画の良さなんじゃないのか?

最終的に行く着く先も、すごく在り来りでどシンプルなんだけど、1時間で積上げたことを総じて見ればとてもドラマチックに見えて、どういう感情なのか意味は分からないが、グッときてしまった。バカでどうしようも無い映画なのに、愛してしまう。お金はなくとも、世界観と音楽さえあれば、心を動かすことが出来る。心理を突かれたような気がして、ハッとしてしまう。

断片的で奇想天外な展開は、まさに夢の中。もしや、これが本当の夢の国なのか?これまで、私が映画に求めてきたものは、新鮮な空気、気持ち、感覚。それだけで評価するのであれば、本作は完璧。もっと見たいと思わせている時点で勝ち。完全に完敗。よく分かんないけど、やられてしまったようです。

サプライズ