劇場公開日 2023年12月29日

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「無難に楽しめるおすすめ枠&2023年よかった映画など色々」僕が宇宙に行った理由 yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0無難に楽しめるおすすめ枠&2023年よかった映画など色々

2023年12月30日
PCから投稿

今年440本目(合計1,090本目/今月(2023年12月度)41本目)。
(参考)前期214本目(合計865本目/今月(2023年6月度まで))

 ※ お手洗いに行っていたため最初の3分程度の視聴が抜けています。

 前澤友作氏といえば色々な理由もあり支持派もいれば嫌いというか「好きになれない」派、はっきりしているのは私もある程度知っているのですが、個人攻撃に及ぶことはしない主義だしましてここのサイトの趣旨的に「映画としてどうか」を論じるものとします。

 上記の「支持派もいれば」の部分によるところの、「お金を出してでも宇宙に行きたい」は、一見すると「お金さえあれば何でもできる」という主張にも思えますが(もちろん、不老不死の薬が飲みたいとか無理なものは無理)、一方、映画でも描かれているように「お金を出したからといってトレーニングほかが免除されるのではない」ということも当然のことわりで、「この意味において」「お金が全てではない」という点は趣旨が「跳ね返ってくる」意味でよかったかな、というところです。

 ドキュメンタリー映画の体裁をとっていることと放映時間・実話ものである関係であることないこと入れることができず、どうしても淡々と進む部分はありますが、将来宇宙にたずさわる仕事に興味がある方(広い意味で、プラネタリウムの学芸員等も含む)にはおすすめといったところでしょうか。

 採点まであたって差し引く要素はないのでフルスコアにしています。

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 ※ 2023年よかった映画(いくつか)

  トリとロキタ→ヨーロッパにおける難民の在り方を描いた映画。良い映画でおすすめ。
  かかってこいよ世界→いわゆる「在日3世」のアイデンティティと恋愛を描く映画。
  シャーマンの娘→ジャンル分類が謎だが(ホラー?アクション?)、インディーズ映画としては十分推せる

 ※ 2023年「法律系映画」について

  シャイロックの子供たち(司法書士、不動産登記法ほか) → とかく難易度が高く、抵当権だの登記だのといった語が飛びまくり後半力尽きる人が続出するのでは…と思えた作品。

  縁の下のイミグレ(行政書士、技能実習生関係) → ただ、この映画で行政書士が何をする人なのかわかる人は少ないのでは…と思える(一見、社労士ネタ(賃金未払い問題)も出てきたりして混乱させる) ※ ミニシアター中心であった点も言える

  法廷遊戯(弁護士、刑事訴訟法ほか)→ 法律ワードは少な目で、映画で述べたい趣旨がほぼ全ての方に伝わる良作。なお、映画で触れられていない「第三の論点」については私がレビューで書いたので興味のあるかたはぜひ。

  お前の罪を自白しろ(憲法、行政法ほか?) → これこそ「本当に何とかしてください」のレベルで、2023年どころかここで唯一の2.5評価。「通達」や「避難命令」といった語の使い方が無茶苦茶で何を言いたいのかまるで意味不明。

  Winny(表現の自由と違法不当な公権力の行使) → 実話ものなので表現上ごまかしがきかず、この映画で具体的に言及のある「とある都道府県警察」はこれまた赤っ恥だろうなぁと思いつつ「単なる単純な思い込み他の誤認逮捕」と「最初から支離滅裂」はわけて考える必要があり、この点の言及があったのは良かったところ。
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 (参考/減点なし/2024年のお正月枠にドタバタ枠が入っていない??)

 たいてい、2022年も23年も、お正月ならではの「ネタ枠(お正月ドタバタのネタ枠)」がどこかに入っているものですが、このサイトで見る限り2024年にはその枠はなさそうです(コロナ事情もある程度しっかりしてきたし、なぜ24年にはないのかも謎)。

yukispica