JAWAN ジャワーンのレビュー・感想・評価
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インド映画でしか得られない快楽を纏うエンタメ大作
重すぎず軽すぎず、適度に仕掛けが張り巡らされたインド映画で170分という長尺も、序盤から盛り上げていくため、長さを感じさせません。
ツッコミを入れたくなる要素も多々ありますが、そんなこと気にしてたらせっかくのご馳走が台無しになるため、そこは笑って流します。
やっぱりシャー・ルク・カーンは魅せますね! 本作では2つの役を演じ分けていますが、いずれの役でも年齢を感じさせません。
あえて残念だったところを上げるなら、ラストのバトルがややあっさり気味だったこと。2人とあの巨漢とのバトルはもう少し見ていたかった。
シャールクカーンが濃い
とにかくシャールクカーンを楽しめる映画だった。
メッセージ性、アクション、シャールクカーン、カッコいい女性
何もかもが詰め込まれすぎて、濃い3時間だった。
今回はトリウッドとボリウッドの共同作品ということでヒロインはそれぞれを代表する女優でどちらも美人だった。そしてかっこいい。
一体何度あるかわからないシャールクカーンの登場シーンとアクション、そして歌とダンス。
どこをとっても圧倒的で、登場シーンはどれもかっこよく、アクションはキレキレで、ダンスはインドでしか実現出来ない人数と華やかさ。
あまりにも強いメッセージ性に最初はクラクラするが、本当にそういうことがあったんだと思う。実際に、工場の毒ガスで村の人が死んでしまった事件とかは実話である。本当にあった話だ。
Pathaanのように楽しむだけの映画ではないが、アクションはさらに何倍もパワーアップして、シャールクカーンもパワーアップして3時間衝撃を受け続けると思う。
そして、音楽が頭から離れない。
あと、子役が可愛すぎて毎回泣いてしまう。
クリシュナとラーマ
謎の男と6人の女性達が政治家や一部の金持ちの悪行に対峙する話。
国境近くの川に流れていた男を近くの村人が助けて30年後、ムンバイのメトロが包帯を顔に巻いた男とその仲間にトレインジャックされて間に起こって行くストーリー。
農業大臣、保健大臣と来て次は法相かな?なんて思っていたらあーそっちね。
ダンスや歌の挿し込み方はムリがなくてテンポを乱す感じはないけれど、途中ちょっとラッシュがあって弛み気味。
最初は綺麗な義賊的位置づけだったけれど。途中からなんか話し変わってるし、悪人じゃない人も被害受けてません?
特撮ヒーローもビックリのご都合主義って何ですか?なエンタメ全振りの強引な話しの作りの上に、ただでさえ長いのにそこそんなに掘りますか?なクドい説明のおかげで、話し自体は面白かったけれどところどころ怠く感じた。
そういえば、インドの政治事情は全然知らないけれど、政治家も国民もそんなに酷い感じなんですかね…。
まあ、それも含めてのエンタメってことですかね。
すべてが破茶滅茶
いやー素晴らしい、インド映画はこうでなきゃ!
なにが破茶滅茶かってぜんぶ破茶滅茶、平常運転170分とかあったらしいけどあっという間
なんつか「ご覧いただいた通りわが国は破茶滅茶ですから、交渉とかで破茶滅茶なこと言ったらすみません」って仕掛けてきてる感ある
デカ盛り映画
3時間映画はお勧めするのに躊躇しますが私には
とっても面白かったです。
エクスペンダブルズ
ミッションインポッシブル
ワイルドスピード
オーシャンズ
を彷彿とさせます。その上で踊る踊る踊る
ストーリーはまぁ解る方です。言葉が人の名前なのか何なのか解りにくいのはありますが置いてきぼりにはなりませんでした。
タイパ、コスパ上等
政治の腐敗、不審、選挙への投票意識などの社会問題を取り上げているけど啓蒙活動はシネコンでの映画にはそぐわないと思う。
もしかして🤔
汚れた現代に誰もが望んでいる必要悪のお話なら、そりゃあ高評価になりますね😆
話もしっかり練られていて、アクションもカッコよさ満載ですし😊
強いて言うなら、ちょっとダンスがくどすぎかも😂
RRRぐらいのダンスがちょうど心地いいんですよね😏
後、もしかしたら、引退したあのマクレーン刑事を意識していたりして🙄
インド映画ならではの圧倒的な熱量!
ボリウッドの大スター、シャー・ルク・カーン主演によるアクション大作。
かつて瀕死の重傷を負ってインド国境の小さな村に流れ着いた謎の男は、村人からの看護を受けて嵐の夜に復活。30年後、包帯に身を包んだ謎の男は、部下の女性達6人と地下鉄をジャックし、インド社会に多大な影響力を誇る武器商人カリの娘を人質に取る。彼らは政府に対して多額の身代金約4000億ルピーを要求、見事強奪に成功する。しかしそれは、農業の為に借金を背負い、苦しみ続けている農民達の負債を帳消しにする為の行為だった。謎の男は去り際に、カリの娘にこう言い残していた。
「ヤツに伝えろ。俺の名は、ヴィクラム・ラトールだ。」
やがて、医療現場の備品不足や工業災害、自らの思考と選択ではなく多数派に迎合して投票される選挙と、インド社会の抱える様々な問題を通じて、謎の男とカリの因縁も明らかになってゆく。
主演のシャー・ルク・カーンは現在59歳。30歳という設定のテロ集団のボスにして女性刑務所の署長アーザードを演じる上ではかなりの高齢。しかし、本人のアンチエイジングとメイクによって、実年齢の半分に当たるアーザードを見事に演じ切っていた。ナルマダの娘との会話で、白髪染めに関する話題を出すメタ的な小ネタにはクスリとさせられた。テロ行為を行う中で、スキンヘッドから挑発ロングの眼鏡姿、顔を半分覆う怪しげな仮面姿まで、あらゆるビジュアルのカーンを堪能出来るのは非常に贅沢。
アーザードは謎の男ヴィクラムの息子で、父の名誉を回復する為、獄中で無念の死を遂げた母の仇を討つ為に戦っている事が明かされる中盤の展開は上手いと感心させられた。「何故、30年経っているのに主人公の見た目が若々しいままなのか?」という疑問に、窮地に陥ったアーザードを救う為、本物のヴィクラムが助けに来るという展開で、本作がカーンによる1人2役の作品なのだと回答を示してくれるのは面白かった。ヴィクラムはカーンの実年齢と近しい為、無精髭を蓄えたイケオジ姿にも抜群の説得力と絵力がある。
インド映画と言えば、豪華絢爛なド派手なダンスシーン。本作の一押しは、刑務所内でのアーザードと女性受刑者達のダンスシーンだろう。胸に響いてくる爆音のリズムが非常に心地よく、画面の煌びやかさも相まって圧巻のダンスシーンだった。
アクションシーンで多用される挿入歌をバックにスローモーションで描かれる決め絵の連続も、ここまでお金と情熱を掛けてやられては茶化すのは野暮というもの。何より、本作の作り手は真剣にこれをカッコイイと信じてやっているのだろう。その熱量に、思わず唸らされてしまった。
現実の社会問題に、フィクションとして夢と希望のある解決を与えるのは、エンタメとして正解だろう。また、フィクションだからこその過激な復讐、暴力による報復を行うという構図は、クエンティン・タランティーノ監督の作風にも通ずるものがある。
しかし、何よりも評価すべきは、アーザードが中継を通して国民に「誰が豊かな生活を与えてくれるのか、よく考えて選挙に行け!」と大真面目に演説するシーンだろう。これは日本にも通ずる点だし、これをフィクションで大真面目にやるというのは中々に覚悟の要る事だろう。
インドの選挙投票は、専用の機械を用いて行われるという点、女性死刑囚が妊婦の場合、子供が5歳になるまで刑の執行が延期されるという点は勉強になった。こうした文化や法の違いを知れるのも、海外の映画を鑑賞する楽しみの一つだろう。
唯一不満点を挙げるとすれば、同じインド映画である『RRR』と比較して、もう少しアクションシーンの派手さやボリュームが欲しいと感じてしまった点だろうか。特に、クライマックスのトラック襲撃や刑務所でのカリとの因縁の対決には、もう一捻り欲しかったところ。
流石に3時間弱の尺には多少の長さを感じたが、景気の良い高カロリーの演出を存分に堪能出来るのは間違いない。
壮大で深みも感じるけど、やっぱ長い
いろんな人間関係が絡み合う壮大なドラマなれど、分かりやすくて、非常に面白かったです。
歌やダンス含め、色んなインドらしさを堪能できました。しかもカッコイイので、かなり魅せられます。
ただ、やっぱ長すぎる感が…いくらカッコイイ歌やダンスでも、後半になるに従ってちょっと飽きてきますねー、あのいきなりのダンス・・・
内容は、かなりオモロいです。時を経た関係性なのに、これほどまでにすんなりと理解できたのは、やっぱ分かりやすい勧善懲悪を貫いているからなのでしょうか。分かりやすいとはいえ、決して単純ではなく、敵味方の関係性も少しひねった感じで、飽きないように、実にうまくできている印象でした。回想や述懐はあまりにシンプルすぎて、そこは単純に見えてしまいましたが・・・
こういう分かりやすい復讐劇は、やっぱ社会的な問題を盛り込むとかなり見やすくなる印象です。インド社会も、少しながら垣間見ることができるし、楽しくもあってさらに見た甲斐があったなぁと思わせてくれます。その辺の見せ方も単純なくらいに実にシンプルなんですけど、内容がしっかりしているだけに、決してローカルな問題ではないところなども感じたし─。かなりいいスパイスとなっていたような気がします、インドなだけに─
とにかく格好いい
そんなわけないだろ・・・でも格好いい
そうはならんやろ・・・でも格好いい
爆発させたバイクが復活したことなんてどうでもいい
格好よければなんでもいいだろっていう作品でした
予告編が一番面白かったかも
そして皆、選挙に行こう!
ザ・インド映画
よく出来てるけど、毎度お馴染み同じパターンのインド映画で、
またか…と、ウンザリしてしまい、あまり真剣に観てなかった(笑)
胸クソな悪がいて、アクションがあり、歌って踊ってがあり、派手でドラマチック、奇跡的な強引な無理のある展開で、熱量が高くエモーショナル、時間は3時間。
作品によって、少しずつ違うけど、このフォーマットにハマったインド映画が多い…
本作は、農民問題に触れ『カッティ 刃物と水道管』みたいだし、医療問題に触れ『マジック』みたいで、よくインド映画を観てる方は、特に既視感を感じるハズ(笑)
個人的に良かったトコは…
序盤の電車のシーンは女性陣が『オーシャンズ8』みたいでクールでカッコ良くてゾクゾクしたし、
終盤近くでの『ミッション・インポッシブル』や『007』の様なカーチェイスやアクションも良かった。
お決まりだけど、歌って踊ってのミュージカル部分。
女性陣の活躍も目立ち、シスターフッド的。
あと、1番最後のタネあかしシーン、文句っぽい事を多く書いたけど、なるほど!もう1回観たいと結局は思ってしまった(笑)
型にハマった量産型のインド映画だけど、インド映画の初心者の方や、ワンパターンが気にならない方は、楽しめると思います。
ネットで調べると、何故かIMAXは少しカットされてて通常の方が長いらしいとの事。
IMAXで観たので通常でも観てみます(観るんかい!)
パワープレイ
まさにザ・ボリウッドという感じの、あらゆるツッコミをカッコ良さと踊りで押し潰す一本。
美女!イケメン!キメ顔!キメポーズ!派手な音楽&効果音!涙!絆!スロー撮影!
まぁ、話の骨子が重厚なわりに印象としてはなんだか薄味だったり、テンポが実はあまり良くなかったり、時系列がややこしくて混乱しやすかったり、カッコ良さにただ没頭するにはちょっとノイズが多いのは否めませんが、インドのパワーが好きなら退屈はしないでしょう。
斬新に攻めた作風が心に残る
何より主人公の設定が斬新だ。全く新しいヒーローだが好感を感じさせ、作品を底上げしている。彼が放つ(意外にも)硬派で社会的メッセージにも共感出来るし、それを支える脚本も緻密で素晴らしい。
それでも、最も心に残るのは女性達の凛とした美しさかもしれない。子役の女の子も恐ろしく上手で、主人公は男性なれど全体的には女性映画の雰囲気もある。
面白いのが主役のシャー・ルク・カーン。髭無しで出てきたときは細面の三枚目顔で「こんなのがインド映画の主人公?」と戸惑ったが、演技は上手いし、声は良いし、そうしているうちに髭面の真打ち登場! これが滅茶苦茶かっこいい。
最後に、他のレビューでは脚本やアクションに対して「あり得ない」という指摘が目立つが、蜘蛛の能力を持つ高校生やイギリスの有名スパイだってあり得ないではないか。この手の映画はあり得ない非日常を楽しむものだと思う。
Unite
「PATHAAN パターン」のシャー・ルク・カーンの出演最新作、ここ最近のインド映画はちょい微妙なのが多かったので今作はどうなるかなーと思っていましたがそんな不安を吹き飛ばしてくれる傑作でした。
アクションとドラマどちらも完成度が高く、3時間と長尺ながら食い入るように観ることができました。
初っ端から村が襲われ、村民が無惨にも殺されていく描写はキツかったですが、目覚めた包帯ぐるぐるの男が一気に敵方を蹴散らしていき、敵の持つ武器をこちらのものにして村を救っていく模様がいきなり激アツでした。
そこからの電車占拠のシーンはこのままテロリストたちがメインになるのかな?と思っていたらいきなり展開に捻りがあり、横暴な借金で苦しむ農民たちの借金返済のために電車を占拠して農業大臣に要求するというとんでもない作戦を実行に移しているもんですから驚きものです。
しっかりとチーム全体で戦略を練って一分の狂いもなくやってのける少数精鋭のチームプレイには舌を巻きましたし、序盤から張った伏線が主人公のキャラクターに深みを与えてくれてワクワクが止まる気配がありませんでした。
医療設備が整っていない病院を救うために保健大臣を拉致って、全ての病院に最新の設備やトイレなどを設置させる手際の良さと交渉のうまさには舌鼓を打ちましたし、危機的状況だろうと潜り抜けていくチームの連携もお見事でした。
恋仲に落ちたエリートウーマンとの関係性もキュンとくるものがありましたし、主人公自身の立場もあるせいか偽りの姿で敵対することもあれど、お互いに辛い立場を経験しているからこそ通じ合えるものがあるんだなと思えるシーンがたくさんあって、そのドラマも良いものが詰まっていました。
堂々巡りで主人公の父親と再会し、父親の記憶喪失のせいもあって不器用な再会にはなっていましたが、二人が抱擁する所はくぅ〜と昂るものがありました。
インド映画ならではのカーアクションがとんでもないクオリティで超絶楽しかったです。
トラックにジャンプして飛び移ってからの車両の屋根で攻防だったり、ドア越しの攻防だったりといきなり迫力満点なんですが、親父たちがバイクで向かってくるところとかカッコ良すぎて痺れました。
バイク×武器の組み合わせで敵をメッタメタにしていきますし、弾倉の使い方がイカしてる!と思わず見惚れてしまいました。
トラップの使い方だったりにも工夫が凝らされていて、今までのカーアクションにハチャメチャさを加えた結果とんでもないものがお出しされたので満足度ブチ上がりでした。
刑務所の受刑者総動員で立ち向かったり、ダンスしたり、音を掻き鳴らしたりするのもインド映画らしい景気の良さを感じれましたし、お互いの関係性や信頼などが各シーンでビシバシ伝わってくるってのも最高でした。
選挙の1票が大事、しっかり見極めて国や地域の代表を選ぼうぜというインドの情勢に訴えかけるものだと思いますが日本人にも中々刺さるものがありました。
やってる事はオーバーすぎるが正しいことをやっているというのがしっくり来ましたし、それに応える国民たちの姿がとても眩しかったです。
言葉だけでなく行動で示しているというところにも漢気とカッコ良さが滲み出ていました。
ラストシーンのバトルは狭い空間ながらぶっ飛びまくりでしたし、ついに叶った親子で親玉へと立ち向かう様子は胸熱でしたし、ここまで達成感のある復讐って早々無いんじゃってくらい気持ちのいいものだったのもさらに良かったです。
エンドロール中の映像もニヤッとできる後日談が流れてくるので嬉しかったですし、やっぱ踊ってくれるんやなと再度ニヤリとしました。
基本的にダンスシーンの多いのがインド映画なんですが、ここ最近やたら長いのを観てたのもあって気持ち少なめで観やすいなと思いました。
相変わらずダンスが始まるとスパッと物語が止まるんですが、還暦目前には見えないシャー・ルク・カーンがキレッキレに動いてるだけで物語を止めてくれて構わないぜって気分になりました。
アクションもどんな体の柔らかさ持ってんねんレベルで跳ねたり飛んだりぶっ飛ばしたりで見応えがあり、スロー演出も多用こそしていますが、それによって生まれる重厚感があったのでプラスに働いていました。
今作は単体でもしっかり完結していますし、流れ的に続編を作れそうな終わり方になっていたのも好印象でした。
是非ともインド映画は2部作構成ではなく単体で成功したら2部作構成という流れになっていって欲しいです。
今年ベスト候補です。
鑑賞日 12/3
鑑賞時間 9:35〜12:40
座席 J-14
いくらなんでも、あり得なさすぎ
インド映画なので、あり得ない映像は覚悟していた。しかし、絵だけでなく、お話もあり得なさすぎで、途中からうんざり。
スローとストップのアクションシーンも、飽きた。
これがインドでヒットしたのは分かるが、ストーリーのレベルは幼稚といわざるを得ない。
父と子の一人二役だと思うが、途中からいきなり時制が変わるので、寝落ちして見落としたかと思うほど混乱した。
お約束のダンスシーンはたっぷりで楽しいが、いささかしつこい。
妻役の女優二人の美しさだけは、文句なく良かった。
いちいちカッコいい
アクションシーンが、バトルというよりアクロバティックなダンスみたい。自動車を使ったアクションもオーッ!と言わせるほどの作り込み。ワンカット・ワンカットかなり計算してカメラ位置とか身体の動きとかを決めて撮影してる。カッコいいなーと感心しきり。
お姉ちゃんはキレイだし、ダンスはノリノリだし、撮影は美しいしだし、娯楽作品として大盛りマシマシ。最近、インド映画の上映増えたけど、納得のクオリティー。
我々の指に宿るものは、いずれ世界を変えてゆく
2024.12.4 字幕 イオンシネマ京都桂川
2023年のインド映画(171分、PG12)
ムンバイを舞台に繰り広げられる政治犯と警察の対決を描いたアクション映画
監督はアトリー
脚本はアトリー&S・ラマナギリヴァサン
原題の『Jawan』は「兵士」という意味
物語の舞台は、インドの国境付近の村
村の少年ジュジュ(アビラル・リンボー、成人期:Sangay Tsheltrim)は、川に流れ着いた男(シャー・ルク・カーン)を発見する
村人たちは男を手厚く看護し、神に祈りを捧げた
だが、その矢先、中国兵による侵攻が起こり、村人たちは惨殺されてしまう
祈祷師は神に祈り、それが通じたのか、瀕死の男は復活を遂げ、中国兵を一人残らず殲滅した
男は救世主と呼ばれ崇められたが、自分のことを全て忘れていた
それから30年後、ムンバイのメトロではある計画が密やかに行われていた
渋滞のためにその列車に乗ることになったアーリヤ(Ashelsha Thakur)だったが、その車両は間も無くハイジャックされてしまう
武装した女性数人が取り囲む中、一人の警官が事の鎮圧にあたろうとする
だが、そこに居合わせた老人は警官を制圧し、彼こそが首謀者(シャー・ルク・カーン)であることがわかった
男はチーフと呼ばれていて、声明を出して、政府との交渉に入った
男の要求は「ある実業家から金を融通してもらい4000億ルピーを払え」というもの
矢面の立たされたのは農業大臣のムラハ・ダース(Naresh Gosain)で、男は年間に1万人以上の農民が借金苦で命を絶っているという
そして、その4000億を借金を抱えている農民に配り、その負債を帳消しにしてしまうのである
事件の交渉と捜査にはナルマダ(ナヤンターラー)が抜擢され、部下のイラニ(スニル・グローバー)とともに捜査を開始する
ナルマダには娘スージー(シーザ・サロージ・メータ)がいて、彼女は父親探しをしていた
そして彼女は、ムンバイの刑務所の所長アーザードに好感触を持ち始めていく
だが、その男こそが一連のテロの首謀者であり、そんなことを知らぬまま、ナルマダは娘のためを思って、アーザードと結婚することになったのである
映画は、30年前の男と現在のアーザードを一人二役でこなしている映画で、この二人が父と息子という関係となっている
アーザードは女性刑務所に服役していた母アイシュワリヤ(ディーピカ・パドゥコーン)の息子で、当時の刑務所長カーヴェリ(リディ・ドグラ)が養母となって育ててきた
アーザードは刑務所改革を行い、その中から6人を選抜し、チームを編成してテロに及んでいたのである
3人の息子を戦争で亡くした「母」ラクシュミー(プリヤマニ)、自殺した農夫の娘カルキ(レハール・カーン)、医療事故の汚名を着せられた医師イーラム(サニャ・マルホートラ)、変装が得意のアーティスト・イスクラ(ギリヤ・オーク)、場を盛り上げる楽曲を提供する音楽家のジャンヴィ(アーリヤ・クレイシ)、ハッカー&メカニック担当のヘラナ(サンジータ・タチャリヤ)
この6人はアーザードの母親的な存在であり、それぞれが不当な罪で投獄されていたり、理不尽な所業ゆえに犯罪を犯した人ばかりだった
彼らには目的があって、いわゆる世直し的な意味合いがあった
そして、その行動は国民の支持を得ていくことになった
また、アーザードは父ヴィクラムの仇である武器商人のカリ(ビジェイ・セツパティ)に恨みを抱いていて、彼が政府とつるんで暗躍していることも知っていた
そこで、彼の一人娘であるアーリヤを人質に紛れ込ませることで、カリを表舞台に引き摺り出すことになったのである
映画は約3時間あるいつものインド映画で、踊るシーンも満載で、途中で監督も歌って踊っていたりする
女性陣が中心となっているので、いつものおっさんばかり登場するというものではなく、華やかな絵作りになっていた
映画のメッセージも万国共通のもので、腐敗した政治に対して、国民の指(インドでは電子投票になっている)には力があることを訴えている
5時間しか持たない蚊取り線香に熟考するのに、5年続く政治に無関心なのはなぜか
このメッセージが国民の間で浸透し、アーザードは英雄視されていくことになるのである
いずれにせよ、かなり登場人物の多い作品だが、末端以外はわかりやすいキャラ作りになっていて、そこまで混乱することはないと思う
国民のために動いているテロリストという構図になっていて、奪うお金も汚いお金なので国民の支持も得られている
4000億ルピーを実業家のために帳消しにするのに、農民からはきちんと取り立てるとか、富裕層優遇政策によって国民が割を食っている状況などが描かれていく
政府が10年経ってもできないことが、テロリズムによって5時間でできるという皮肉もあり、そう言った本気の政治を国民に死傷者がでない(カリの部下を除く)方策で行うのは徹底していた
このあたりの爽快感というものもあるので、3時間があっという間に過ぎていく
エンドロールでは、途中で登場するエージェント・ナーセク(サンジャイ・ダット)の次のお仕事も予告されているので、ある種のユニバースになっていくのかな、とおもった
おせち料理みたいなインド映画だわー
グラシネIMAX GTにて初回観賞。
たぶんまた行くから思ったことの箇条書きで👋
🌀一文で感想🌀
おせち料理みたいなインド映画だったなー🤭
●(勝手に)記念すべき作品✨
何記念かというと、これまで苦手だったシャー・ルク・カーン(以後 、SRK)のビジュアルが嫌いではなくなったきっかけ作品。これまでは髭無しSRKが鹿賀丈史にしか見えず、インド三大カーンの一角と言われても……キング?…って感じだった。んがしかし、今回の髭あり顔はヤヴァイ。Xで見かけた表現をお借りするならマジで『滾る』。イケオジ過ぎでしょ。そして声もいい❤ ❤ ❤最高だよ!
●『ガールズ』が可愛い!
CHARLIE'S ANGELSならぬ、CHIEF'S GIRLSたちが綺麗で可愛くパワフルで、ゆーことなし!
ちな、ガールズは6,000人ほどおります。
●瞬かない瞳の美人さん!
ナヤンターラちゃんと言うのね☺覚えておきますφ(..)メモメモ
●パターンの相棒(?)の美人さん!
綺麗だなー、ディーピカ女史☺
あたしも身長174cmあればあんな顔になれたのかな(←ンナハズナイ💦)
●極悪サンタ登場!
その勢いでインド版クリスマスムービー作ってほしいよ、カリ主演で。
●ズルいよ!そんなの聞いたらさ!!
IMAX版は通常版よりもカットされてる箇所がいくつかあるとかないとか。河村隆一みたいなSRKのあのお約束ポーズがみたいから通常版行くしかないな。
●The best line from JAWAN. 👇️
All work and no joy makes handsome a dull boy.
●監督登場
……に気が付けなかったワタシ😭
●インド映画と日本文化の共通項
俳優さんのテーマソングがあったり、登場シーンでは拍手喝采や指笛プーピー鳴らす(主に自主上映のとき)など独特の文化だなーと思っていたけど、テーマソングは落語の出囃子となんら変わらんし、拍手やプーピーは歌舞伎の『いよっ!成田屋!』みたいに屋号の掛け声かけるのと同じぢゃん!!
全然独特でもなかった😂
●はっ!パンフレット購入し忘れた💦💦💦💦💦
全79件中、21~40件目を表示