「今の日本にも響く」JAWAN ジャワーン マスゾーさんの映画レビュー(感想・評価)
今の日本にも響く
インドの選挙制度
日本の9倍の国土に
14倍の14億人が住むインド
有権者はおよそ10億人で
投票所は100万箇所以上
670の政党と8000人の立候補者が
参加する総選挙は文句なしに
世界最大規模
今年の選挙では先進性と近代化を
10年推し進めてきた
インド人民党のモディ首相に
貧富の差の拡大や若者の失業率
是正を訴える最大野党の
国民議会派のガンディ氏が対抗
野党は大連合を組み票割れを
阻止した結果与党は議席を減らし
ワンマンだったモディ政権も
妥協を強いられる見込みとの
事である
何のレビューやねん
というわけで映画好きなら年に一度は
浴びておきたいボリウッド成分
インド映画界の"バードシャー(皇帝)"
シャー・ルク・カーン主演で
2023年に国内で200億稼ぎ出した
娯楽大作
どうだったか
カーンの主演作は宗教や人種
社会問題においてたいへん啓蒙的な
作品が多いと聞くがまさに
そんな感じで
圧政や不平不満に苦しむ民を
救う謎の男ヴィクラム・ラトールと
6人の美女の正体は?という
ぶっ飛んだ設定は大変面白かった
「一人二役で親子役を演じる」
なんてまず思いつくもんじゃないし
発想力ちげーわと感心しきり
インド映画は主演がとことん
体張って上映時間いっぱい
画面を動き回るのが
エネルギッシュでよい
映画界がCGを多用するようになって
更にパワーアップしている
前述の2024年の選挙にあたかも
合わせたかのような配役を超えて
カーン自身が自分の考えで清き一票を!
と訴えているようにしか
見えず迫力があった
日本でも今年は
マスコミの印象操作や
偏向報道を超えて自分でネットで
調べて判断し民意を反映し
マスコミが予想した選挙結果を
覆したケースがあったりタイムリーで
非常に刺さる作品だったと思う
くれぐれも長いけど
楽しめる作品だったと思います