サイレントラブのレビュー・感想・評価
全51件中、1~20件目を表示
バイオレントラブ
ある事件により言葉を発せなくなった青年・蒼。
ある事故により視力を失った音大生・美夏。
美夏が奏でる美しいピアノの音色に魅せられた蒼は、陰の存在ながらも彼女を守ろうとするが…。
山田涼介と浜辺美波の美形カップリング。久石譲の音楽。さぞやロマンチックで美しく、感涙の純愛ストーリー…と思いきや、
なかなかのトンデモ作。
監督が内田英治だもんな…。
蒼が生気の無い顔で美夏の周りをうろつき、ついて周り、覗いたり…。
これ山田クンだから(と言うか映画だから)ピュアなラブストーリーとして成り立ってるものの、リアルだったらストーカースレスレ。
いや実際、美夏の家にまでついていったんだから、アウトでしょ。
ずっとそのままだと完全にストーカー映画になっちゃうので、進展あり。
美夏はやがて、蒼の存在を知る。ガムランボールの音と手への指タッチで…。
美夏は蒼を同じ音大生と勘違い。あなたのピアノを聴かせて。
蒼はある時出会ったピアニストの北村に“代役”を頼む。
借金を抱えていた北村は金を条件に引き受ける。
蒼は金を稼ぐ為、昼も夜も働き続ける。
ただただ、美夏にピアノを弾いて欲しい為に…。
自分には無い。彼女にはある。夢や希望の為に…。
だが、残酷な出来事が…。
この令和の時代に、昭和のメロドラマ。設定や展開何もかも。
貧乏人の青年、令嬢、裕福な家庭のイケメンピアニスト。何か、どっかで見たような…?
純愛。各々が抱える過去と悲しみ。そして襲い来る思わぬ運命。何か、どっかで見たような…?
別にそれをベタでもベタなりに魅せる事が出来たらいいんだけど…、あの『ミッドナイトスワン』を手掛けたとは思えないほど、演出や脚本がお粗末。
例えば、ストーカーのように見えたり。
例えば、美夏は視覚障害になったばかりなのに一人でふらふら出歩いたり。
例えば、ある時3人でドライブ。どういうシチュエーション…?
リアリティー無し。設定や展開も納得や説得力に欠ける。
存在不明のキャラ(古田新太演じる蒼と同僚の清掃のおっさん)、蒼の友人のあまりにもバカげた行動、間抜けな警察…。
各々のキャラや設定や台詞に、ナチュラルさや生きた感情が伝わっていない。いやはっきり、込められていないように感じた。
そして、多くの方が指摘。賛否の争点。ラブストーリーかと思ったら、グロやバイオレンスがなかなか強烈。
蒼の過去。刃物で首を刺され、その刃物で相手を刺し殺し…。(言葉を発せなくなった理由)
北村が入り浸る裏カジノ。そこのヤベー連中に北村は拉致られ(蒼の友人のせい)、リンチの上に手を串刺しにされ…。
助けに来た蒼は格闘。エッ、アクション映画…?
そこで衝撃の展開に…。
ラブストーリーを作りたかったの…? 何を作りたかったの…?
そういや『ミッドナイトスワン』でも陰湿なシーンあったり、音楽コメディ『異動辞令は音楽隊!』でも暴力的なシーンあったり、初期の作品にはバイオレンスやグロあったり…。
そもそも内田監督は“そっち系”であり、ハートフルな作品やラブストーリーなんて作る気さらさら無かったのかもしれない。
役柄が悪かったのか、演出が悪かったのか、それともそもそもの実力か。何だか今回、浜辺美波が魅力的に見えなかったな…。
山田クンは良かった。ヤベーストーカーにギリ見えなかったのも、彼の巧演あったから。美夏の為に街行く人に道を開けさせて貰ったり、さりげない指タッチはちと心温まった。アイドルの枠に留まらず、役者としてや演技力は申し分ナシ。が、本作も例外に漏れず、作品に恵まれない…。
単なる横柄な恋敵ではない野村周平の役柄が結構良かった。最初は金目的だったが、何だかんだ言いながらも代役をやり、彼の奏でるピアノの音色は嘘偽りなく、案外いい奴じゃん。やがて美夏に惹かれ…何だか彼の方に情が移ってしまった。
だから、最後は結局そういうオチか…。
ピュアなラブストーリーと思えて痛々しいシーンや展開もあり、結ばれぬ運命の方がしっくり来るかと思ったが、まあそれでもは一応美男美女が織り成すラブストーリーだからそう終わらないと美しくないのだろうけど…。
ちょっと強引な気もした。
ガムランボールの音はあなたの声であり、あなたの手は神の手。
この二人だけにしか分からない“異色”のラブストーリー。
何気ないことも大事だなと思った
声を出せないという役は難しそうだなと思っていていたから山田涼介くんが見事に演じていたなと感じたのと 目が見えない女の子を浜辺美波ちゃんが演じると聞いて、2人はどうやって会話をするのか、どのように恋に発展しているのかがとても気になり作品を鑑賞しました。
作品として静かだけど2人を中心とした登場人物の演技がこの作品にあっていたと思いました。
ピアノの弾けないから金は出すからとお願いしているシーンでめっちゃ良い人じゃん!と思い
その子のために一生懸命働いてお金を貯めてピアノを弾いてもらう、その1部場面を見た友達が勘違いして殺されかけるのは胸が苦しくなりました。
助けようとしただけなのに鉄パイプが当たったのは自分の見方だったのはほんとに悲しいです。でもその罪を被ったのも優しいけど、もっと自分を大切にしてと思いました。
数年後に再会したとき、ラストのキスシーンが映画のチラシのシーンで、このシーンは!となって面白かったです。
主役2人を堪能する映画
腑に落ちない事が色々ある。
美夏の目の状態が終始わからない。全盲なのかそうでないのか。全盲のようにも見えるし…全盲ならば、そうはならないような事も起こる。
そんな誤差が作品の色々なとこに見え隠れして、結果没入感を妨げる。
映画としては丁寧な作りにも思うのだけど…「神は細部に宿る」ってどっかの建築家が残した言葉が頭をよぎる。どうにも細部が疎かになってたような印象だ。
物語的にも邪魔なカットが入る。
旧講堂に向かう時に人混みに翻弄される美夏のカットがあるんだけど、あろう事か美夏の主観が入る。あんな風に見える訳ないのだけれど…なんであんな鮮明な絵にしたんだろう?
喉にナイフがあんなに深々と刺さって、しかも抜いてって…医学的に可能なのだろうからああいうカットになったんだろうけど、説得力は皆無だった。よく声が出ないだけで済んだな…。
神の手の話になった時も、回想で屋上のカットが入る。ガムランボールから結びつけたとしても、あの屋上のカットまで入れるのはどうなんだろう?
ちゃんと問いかけがあって、答えたのならソレを入れるべきではないのだろうかと思う。
美夏のキスシーンを目撃した時もなんだかなぁ…付き合ってる訳ではないんだから怒るのはどうなんだ?凹むまでは分かりはするが、ガムランボールを投げ捨てたら怒りにもとれちゃうわなぁ。北村を睨みつけてガムランボール押し付けるくらいがせいぜいなんじゃないかと思うんだけど…。あんな山奥からどうやって帰ったんだは敢えて聞くまい。お約束だしな…。
廃工場に乗り込んでくる葵に向かって、敵意を向ける手下達もそうだ。意味が分からない。お前えら、葵の友達に頼まれたんだろ?なんで殺気だってんの?なんかボスの人が一言「お前もムカついてんだろ、やっちまえよ」みたいな事がありゃ、鉄パイプを葵に渡す配下は成立するのに、そんな表現もない。
所々にそういう綻びを感じる。
とまぁ…そこそこ強引な語り口調で…ラストにしたって、甲板の掃除をしてて、船が出航するカットがあったなら、葵も一緒に行ったのかと思うし。
演出上の主観が先行してて、観客との共有が出来てなかったように思われる。
総じてそこまで心を鷲掴みにされる話ではなかった。
浜辺さんは美しく、白シャツとジーンズを着てても可憐だったなぁ。
ラストのUPはご褒美カットだった。
それはたぶん、山田氏のファンにも言える事だと思う。
原案・脚本が監督なだけに、思い入れはあったのだろうと思うのだけど、その割にはって感じで、どこのボタンを掛け間違えたのか…少ない予算を主役2人にぶち込んででもやる事が、作品のクオリティを上げる意外のとこに意味合いがあるようで、どうにも釈然としない。
山田涼介が妖精みたいになってた
映画館の音響で聞く久石譲やナハトムジークは素晴らしい
音楽×ラブストーリーというどう考えてもキレイな映画に犯罪歴有りということで後ろ指を刺される描写や 血だらけになるような喧嘩シーン 闇カジノなど少し暗い部分が織り交ぜられているのは苦手な方もいるのかもしれないけど自分としてはそれが見えない知らない浜辺美波と そういう世界に身をおいている山田涼介らの対比になっていて尚更良く思えた
あとスマホで会話をするところや 浜辺美波のために一般人に道を譲ってもらう山田涼介が妖精みたいで面白かった
ただのラブストーリーではありません。
とても考えさせられる作品でした。人の為に出来る事。愛する人の為に出来る事。その対象が親友であり、憧れの女性であり、自分の大切な人ならなおさらです。題名にラブがありますが、ただのラブではありません。悲しく、切なく、清らかな愛です。
理解出来ませんでした
期待が大きかっただけに残念です。
序盤の展開が遅い後半ツッコミどころを消化できないまま終わってしまった。
見終わってから無駄な描写が多かった気がします
浜辺美波は優秀だったの?
レスリングのくだりいる?
喋れない理由出すの遅くない?
野村周平の心の動きの描写無いのにドライブいく意味わからんしキスするのも無理がある
浜辺美波の心の動きも描写がないままと言うかやりとり無いまま山田涼介のこと好きになってる
自分のためにダブルワークしてるのも知らない
制作側に解説でもして貰いながら見ないと理解出来ないかも知れません
題材良い、キャスト良い、音楽良い、主題歌も良い
どうしてこうなった?
トラウマです。
ただ
山田くんがかっこよかった可愛かった
浜辺美波も超可愛かった
ご都合主義ながらも
山田さんの演技力が思った以上によかった
かなり前の映画だけどグラスホッパーも印象に残っています
金髪の子がすべての元凶なはずなのにどうしてヒロインに切れるかなあとか
そんなに悩むならヒロイン自首しろよとか
なんでこのヒロインに車がよく突っ込んでくるんだろとか
なんでそこで普通にキスするかなとか
まあ色々あるけど
虚無から爆発まで幅広い感情を自然に演じた「俳優山田涼介」さんを見せてもらいました
ご都合主義ではありますが、今やってる丘の百合が咲き乱れるタイムリープの特攻の映画よりは断然よかった
音楽も映像もほかの方が言ってるとおりとてもきれいです
青々しいいちょうが枝垂れてるシーンはバックの白い建物、人物の配置など何気なく、でもたしかに美しい構図でした
迷ってるなら観てみる価値あると思います
ガムランボールの音
通常スクリーンで鑑賞。
ノベライズは未読。
山田涼介の虚無を漂わせる演技が良かったです。浜辺美波の息を呑む美貌と、儚げな佇まいも役にぴったりでした。
場面転換でインサートされる、舞台の町とその向こうに霞むビル群が主題を象徴しているようで印象的でした。
「ミッドナイトスワン」は未見ながら評判は聞いていたので、本作もクセが強いのかなと構えていましたが、ストレートな恋愛映画でびっくり。逆に直球過ぎて新鮮味はありません。
互いにハンディキャップを抱えている点がアクセントになっているのは良かったですが、王道な三角関係と展開的に「そうなるよね」とすぐに分かる落とし所は正直微妙でした。
とは言いつつ、ラストシーンの美しさは無比。
主題歌もいい。素晴らしい余韻でした。
メインビジュアルとのギャップ
メインビジュアルを見た感じや、話せない男の子と目が見えない女の子が恋愛をするということで、silentのようなものを想像して見てみると、想像以上に喧嘩シーンや血のシーンが多く、思っていたようなストーリーとは違かった。
色々な設定が盛り込まれすぎているのか、出てくる人々の誰の心情にも共感できず、気づいたらキスシーンを迎えていた。
ただ、ピアノとセリフのないにも関わらず約2時間の物語を伝えようとした山田涼介の演技はとても良かったと思う。
グロテスク多め
扉絵とは別にグロテスク多めな映画でした。
キュンとするラブストーリーではありませんでした。
主役2人の中間に入って来た人がキスしてしまったのがよく分かりませんでした。中間の人いない方が素敵なストーリーになってたんじゃないかなと思いました。
あと鈴鳴らしてついて行くのが犬みたいだなと思ってしまいました。その人の匂いとか手の温もりとか仕草とか足音とかせっかく目が見えないならもうちょっと五感感知が欲しかったです。言葉出ないなら出ないなりの愛情表現があればなと思いました。
主役がピアノの音に惚れたのかその人の何に惚れたのかもよく分かりませんでした。期待し過ぎていたのかもしれませんが少し物足りない映画でした。
グロテスク苦手な人にはお勧めしません。
鈴付き山田涼介が妖精さんみたいな全然サイレントじゃない映画
音楽を久石譲さんが担当されたということで鑑賞。
金持ちと金のない者、金はあるがその場所に満足していない者が交わる映画にしたかったのかな?みたいな感じ。あと全然サイレントじゃない。周りがやかましすぎて草。
結局山田涼介は声を失ったまま、過去の罪+冤罪で幸せにはなれない、夢は見れない。浜辺美波は視力を失っても夢を叶えた。野村周平は、山田涼介から金取るだけ取っていいとこどりして、浜辺美波と拉致されて、2年も一緒に過ごして?涙ポロリで許されるかよ。でも最後に2人がキスしたからオッケー?ですか?え?
ストーリーの薄っぺらさと音楽の良さを足してゼロみたいな映画。
なんかその結局山田涼介が全部罪被って牢屋入るのはもうお決まりなんですか?過去の出演作含め。なんなんすか?
緑が綺麗なキャンパスで山田涼介みたいなちっちゃい清掃員が鈴つけて歩いてたら、可愛くてたまらんと思う。それだけ。あとドライブ?って聞く時の手が可愛かったです。以上。
ナハトムジーク
この主演2人の純愛もの、共に体の障害を負っているというものをどう乗り越えていくのか…というところが見どころだなと思いましたし、主題歌もミセスで盛り上げてくれる、さて監督は…内田監督…。正直嫌な感じはしてました。
案の定その予感が当たり、純愛なんてものはそっちのけの暴力シーン満載の誰得な映画でした。優しさなんてそっちのけの内田監督自己満映画でした。
正直言って序盤からきな臭さ全開で、飛び降りようとする美夏を爆速で止めようとする蒼のシーンからうーんこの感が否めず、その後の展開も全く惹かれませんでした。
蒼が美夏をストーカーしまくってるシーンでえぇ….つてなりながら観ていましたが、ピアノの弾ける悠真に代わりに弾いてもらって気を惹こうとするシーンで一体どんな恋愛が発展するのかと思ったら別に発展はそこまでせず…かと思ったらなんか2人惹かれあっててみたいな訳分からん描写には頭を抱えざるをえませんでした。
体にハンディキャップを背負った主人公という物語で、そこをどう描くのかというのに注目していたんですが、目が見えない事へのサポートと声を出せないことでのコミュニケーションくらいなので、それを売りにしていた割には予想の範疇でしか物事が進まず、ただの基盤としてしか動かしていなかったのが残念でした。監督のやりたかった事とは違うのかもしれませんが、そういう題材にしているという事を自覚してほしかったです。
今作の最大の問題点は謎の暴力描写です。この作品全年齢対象の作品のはずなんですが、蒼の声の出なくなった理由が喉を刺されて声帯がやられたんだと思うんですが、あらすじにもそんな事は書いておらず、ヤンチャ仲間とつるんでいるシーンはありましたが、それがまさか学生時代のトラブルで声が出なくなった、しかもその際に殺人を起こしてしまい、とんでもないくらいの出血量だったりと、純愛を求めていた人はもうこの時点で唖然としていたと思います。
悠真が賭博で滞納しているということで拉致られるという恋愛映画では見ねぇよというシーンからの細い鉄で手をぶっ刺すとかいう任侠ものみたいな事をやってしまいます。そのままグリグリグリグリして、しかもしっかり映すので、拒絶反応を起こす人はもう映画館出ていっちゃうんじゃないかってくらいです。自分もドン引きしながら観ていました。
そこに助けにくる蒼の謎アクションも入り、そこでボッコボコにしたりされたり、それで全員血まみれ、美夏も返り血を浴びていたりと、これ恋愛映画だよな?と何度も疑ってしまいました。
改めてこの映画は全年齢対象の作品なんですが、R指定に突入してもおかしくないくらいには過激な描写が満載でした。映倫はあのバイオレンスシーンを観なかったのか、それともスルーしたのか、杜撰な仕事にため息が出てしまいました。プロデューサーが止めるべきだったのかもしれません。
そこに至るまでの古田新太さん演じるベテランの清掃員が盗撮で疑われる流れとか全く意味分かりませんでしたし、それによって蒼が警察に止められる意味もこれまた分かりませんでしたし、盗撮してたのは女性講師だったとかいうどーでもいいネタバレが最後にあったりと、ほんと雑に繋いでるなーとしか思えませんでした。
美夏を庇って刑務所にいった流れも唐突ですし、チンピラチームも簡単に逃げてしまってますし、警察の質問もどこか抜けていましたしで、その後の流れにもなかなかイライラさせられたんですが、ラストシーンはもう最悪としか言いようがありませんでした。
蒼が働いてる港にズカズカと突入して蒼の名前を呼びまくって現場の人間に迷惑をかけまくる美夏に同情の余地なんてさらさらありませんし、それでいてトラックを無視して歩いていて轢かれそうになったところを蒼が助けてキスして終わりなんて、もうふざけてるとしか思えませんでした。バイオレンス作り終わって満足したから適当に作ったんだろうな感が滲み出ていました。
山田くん…前作の「BAD LANDS」はかなりの当たりを引いたなーと思ってたんですが、よくよく考えたらこれまでとんでもない地雷作品に付き合わされていて、今作も言わずもがな。そもそも喋らない山田くんのラブコメってファンはそこまで求めてないと思いますし、なぜこの役を当てがったんだと思いました。でも表情とかは素敵でした。
浜辺さんも野村さんも本当に良い演技をされているのに、脚本のせいでなんだか滑稽だなと思うシーンがいくつもありました。
ミセスの主題歌や久石譲さんの劇伴も聴き馴染みが良かっただけに、劇中の雰囲気とは全くあっておらず、無駄遣いに思えてしまいました。
内田監督、良い作品は撮られる方なんですが、過激だったり大袈裟な描写が苦手だったんで、今作はそれが悪い方向に爆発してしまった作品だと思います。「マッチング」もかなり不安になってきました。現状今年のワーストです。
鑑賞日 2/8
鑑賞時間 12:40〜14:50
座席 I-16
いくつかの不満点
チャプリンの『街の灯』に似ている、というネット評はみていて、それはその通りだと思った。美夏が事故でけがをして、目が不自由になるが、網膜剥離と白内障の手術は成功している、ということで、時々みえている状態の映像が出たりするし、白杖の給付は受けていないので、障がい認定は受けていないのだろう。わざわざ古い倉庫のピアノを弾きに行く理由がわからない。音楽大学であれば、個人練習室があるだろうし、家庭も豊かそうで、家にもあるのではないかと思った。視覚障がいのピアニストがいるように、弾くのが難しくなったのは、右手を負傷したことも大きく影響していたのではないか。手のリハビリも、復帰のために重要であっただろう。悠真との左手での連弾はできていたし。不運にも右手に重傷を負った悠真にも、左手のピアニストという道があると思う。
声を出せない男性が出てくる作品としては、『機関車先生』というのもあったが、手話や身振りも使えず、指一本と二本で区別をするというのも珍しい合図だと思った。超人的力をもつが、不器用で、自分の思い人の幸せを祈る姿勢は、『ノートルダムの鐘』のカジモドにも通じる。そんな蒼の気持ちを知りつつ、自分の罪を黙っていた美夏は狡いと思った。『デフ・ヴォイス』の輝子=瑠美もまた、加害責任を黙秘し、親近男性に罪を庇ってもらっていたのと似ていると感じた。
良いけど。
ありだと思うし良かったと思う
キャスト的にラブストーリー期待していたので、少しがっかり
ラブから、暴力になってラブに戻り切れずにラストで終わった。
好きになる要素が、少ないと感じた。
見やすさ○
ストーリー○
キャラクター◎
没入感◎
個人的好み○
登場人物の設定が
アオイやミカの障害の原因は分かったけど失明したばかりなのにミカは普通にピアノを弾けたり(もちろん目が見えないピアニストもいますが今まで見えてた人がすぐにあんなに弾けるもの?)、誰かの介助なしに登校したり校内を歩き回ったりできるの?って思っちゃいました
アオイくんにしても不良同士の喧嘩がもとで刺されて声が出なくなったのはわかるけど相手がナイフを出すほどの喧嘩の原因は謎だし、すっと格闘技を習ってる理由もよくわからない
北村さんにしても親の期待や(たぶん)出来のいい兄へのコンプレックスでやさぐれているんだろうなとは思うんだけどもう少しそれぞれの登場人物の背景が詳しくわかった方が物語に入り込めたんじゃないかなと思いました
俳優さんは素晴らしかったと思います
特に山田涼介は全編通してほぼセリフがなく表情としぐさだけで表現するということをアイドルキラキラオーラを1㎜も垣間見せず淡々と演じ切っていてとても良かったし、野村周平も前半しっかりと嫌なやつで後半は影も見せつつ緩やかな表情に変化していくのが素晴らしかったです
あとは格闘技のジムや喧嘩のシーンで見せる山田くんのアクションが凄く良かったので今後ぜひ本格アクション映画とかに挑戦してくれないかなと思いました
無理矢理感はあるけど、好きだな
目は見えるし耳も聞こえるけど話せないアオイ、
目は見えないけど、耳は聞こえて話せるミカ。
どうやって会話して恋愛になるんだ?と素朴な疑問だったけど、必要な時はスマホで会話ね、なるほどー!
いろんなドラマは見てるから涼介の顔はわかるはずなのに、最初まーったくわからなかった。
そのくらいいつもの華やかオーラを消してるのは、すごいなって思った。
美波ちゃんも屋上から飛び降りようとするシーン、体もボロボロで、真に迫ってた。母とばあやがかけつけるのに、助けたアオイにお礼も言わないの? 関わりたくなかったにしてもそれはちょっとなあ。
学校に2人が付き添って、先生に事故のこと説明しにきて、途中ミカの姿が見えなくなって探していたのは想像つくけど、その辺の描写もあってもよかったんじゃないかなー、なんか唐突すぎた。
ミカが持ってた鈴は、私がいつもつけているものに似ていてびっくり!
ベートーヴェンも盲目だったし、辻井さんも見えないし、目が見えなくてピアノするのは気にはならなかった。それでも夢を諦めずに立ち向かっていく姿はよかった。
ミカが歩いているところを、アオイが手助けするのもよかった。ただ学校外まではやりすぎ。仕事大丈夫なのかー!ミカも気配でわかるでしょうに。誰かわからない人がついてきてたら怖くない?
北村のピアノを聴いて、5万払ってまで代役を頼むとかも現実離れしてるけど、先のない自分の未来の代わりに夢を見たかったのかな。
ミカと北村の連弾がめっちゃよかった。背が高いしスーツ似合うし、絵になります。
北村がだんだん変わっていって、表情が柔らかくなっていくのとかもとてもよくて、微笑ましかった。
アオイはなんであんなに喧嘩ばかりしてたんだろうね?いい子っぽいのに、過去何があったんだろうね?
最初、北村は暴力団の幹部で、子分らを連れてるかと思ったてたけど、あれ?学校の教師?あれはやばいんでは?
そして子分らがアオイを見て逃げたから、てっきりアオイは有名な元プロボクサーなのかとか思ったけど、それも違うみたいだったし、もはや設定がわからない、、
手を触ったらピアノ弾く人かどうかもわかるだろうし、、アオイと北村では背丈もガタイも足音も違うし、気づかないのも変。
北村が弾き終わった後、どうやって入れ替わったんだろう?
アオイの友達の言うことを聞いて、北村を拉致するとかも違和感。目が見えなくてあの監禁は怖すぎるよね、、あそこまでやるのはえげつなすぎ、、お嬢様様で無縁の世界だろうによく立ち向かったよ、、
そしてぼっこぼこにやられたところを、ヒーローみたいにアオイが助けに行くとかもおきまりっぽい。
北村をやったのは、カジノのスタッフなのに、アオイが罪を被る必要があったの?
北村とミカの証言があれば、正当防衛だし捕まらなかったでしょうに。2年の月日を作るために、入れたストーリーのようにも思える。
まー、色々無理矢理感はあるけど、ドラマだから楽しめたらいいんじゃない?
ちょいちょい泣けましたー( ;∀;)
振れ幅が
最初に感じたのは、「街の灯」からインスパイアされてるのかな?と思った。
これは美夏が蒼の手を触る仕草がフューチャーされるためラストに繋げるのかと思いきや、そんなことはなく肩透かしを食らった。
そして成就するラブストーリーも良いのだが、彼が彼女を守るための行動だけでは振れ幅が狭すぎる。そのためか心には響かなかった。
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