サイレントラブのレビュー・感想・評価
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鈴付き山田涼介が妖精さんみたいな全然サイレントじゃない映画
音楽を久石譲さんが担当されたということで鑑賞。
金持ちと金のない者、金はあるがその場所に満足していない者が交わる映画にしたかったのかな?みたいな感じ。あと全然サイレントじゃない。周りがやかましすぎて草。
結局山田涼介は声を失ったまま、過去の罪+冤罪で幸せにはなれない、夢は見れない。浜辺美波は視力を失っても夢を叶えた。野村周平は、山田涼介から金取るだけ取っていいとこどりして、浜辺美波と拉致されて、2年も一緒に過ごして?涙ポロリで許されるかよ。でも最後に2人がキスしたからオッケー?ですか?え?
ストーリーの薄っぺらさと音楽の良さを足してゼロみたいな映画。
なんかその結局山田涼介が全部罪被って牢屋入るのはもうお決まりなんですか?過去の出演作含め。なんなんすか?
緑が綺麗なキャンパスで山田涼介みたいなちっちゃい清掃員が鈴つけて歩いてたら、可愛くてたまらんと思う。それだけ。あとドライブ?って聞く時の手が可愛かったです。以上。
言葉を発しないという設定なら、視線、しぐさ、息づかい、カメラワークなどで感情を表現してほしかったです。
恋愛映画で言葉を発しないという設定で、その他の手段でどのように感情を表現するのかが気になり、映画を観に行った。
確かに、主人公の「蒼」に扮する山田涼介さんは最初から最後まで言葉を発しなかった。恋愛映画なので、視線、しぐさ、息づかい、カメラワークなどで感情を表現してほしかったが、あまり「蒼」の感情が感じられなかったのが残念だった。
人を好きになって、大事にしたいと思う行動には、人それぞれに個性が出て、それが恋愛映画の見どころだと思う。普通とは違う今までを生きてきた「蒼」の、「蒼」らしさが観たかった。罪を犯す人の、先のことまで考えられず刹那的なところは表現されていたが、もう少し深掘りした人物像が描かれると良かったと思う。
最後はハッピーエンドにしたかったのだと思うが、無理やり尺に収めたかのような展開で、感情がついていかなかった。
ピアノの演奏はとても美しく、弾く人による個性が出ていたのが良かった。
ラブストーリーに胸ときめかない自身の老いを嘆く
普通ならまず見ることのないタイトルなのだが「ミッドナイトスワン」で内田英治にちょっと相当惹かれて興味を持ってしまったのだ。ブラジルのリオデジャネイロ出身で10歳から日本に帰国したという経歴が彼の映画作りに多大なる影響を与えたであろうことは想像でき「ミッドナイトスワン」で広島からバスで上京してくる一果をあれだけ切実さを持って魅力的に描けるのは、今作の山田涼介のヤンキー時代を見るにつけ、服部樹咲の良さというよりやはり監督の技量であったと確信した次第。アウトロー映画で一番力を発揮できるのだろうけれど「ラブストーリー」を一度やってみたかったとのことで、久石譲に音楽を依頼し自らのオリジナル脚本で撮ることができたのも日本アカデミー賞監督ゆえの特権。かなり古風で単純な男女の無理やりすれ違いムネキュンものだけれど内田色は随所に出ておりかなり楽しめた。強引なストーリー展開をもうちょっと自然にできなかったかな~とやりたい放題監督の脚本を正すべきセカンドオピニオンの不在を嘆く。
ナハトムジーク
この主演2人の純愛もの、共に体の障害を負っているというものをどう乗り越えていくのか…というところが見どころだなと思いましたし、主題歌もミセスで盛り上げてくれる、さて監督は…内田監督…。正直嫌な感じはしてました。
案の定その予感が当たり、純愛なんてものはそっちのけの暴力シーン満載の誰得な映画でした。優しさなんてそっちのけの内田監督自己満映画でした。
正直言って序盤からきな臭さ全開で、飛び降りようとする美夏を爆速で止めようとする蒼のシーンからうーんこの感が否めず、その後の展開も全く惹かれませんでした。
蒼が美夏をストーカーしまくってるシーンでえぇ….つてなりながら観ていましたが、ピアノの弾ける悠真に代わりに弾いてもらって気を惹こうとするシーンで一体どんな恋愛が発展するのかと思ったら別に発展はそこまでせず…かと思ったらなんか2人惹かれあっててみたいな訳分からん描写には頭を抱えざるをえませんでした。
体にハンディキャップを背負った主人公という物語で、そこをどう描くのかというのに注目していたんですが、目が見えない事へのサポートと声を出せないことでのコミュニケーションくらいなので、それを売りにしていた割には予想の範疇でしか物事が進まず、ただの基盤としてしか動かしていなかったのが残念でした。監督のやりたかった事とは違うのかもしれませんが、そういう題材にしているという事を自覚してほしかったです。
今作の最大の問題点は謎の暴力描写です。この作品全年齢対象の作品のはずなんですが、蒼の声の出なくなった理由が喉を刺されて声帯がやられたんだと思うんですが、あらすじにもそんな事は書いておらず、ヤンチャ仲間とつるんでいるシーンはありましたが、それがまさか学生時代のトラブルで声が出なくなった、しかもその際に殺人を起こしてしまい、とんでもないくらいの出血量だったりと、純愛を求めていた人はもうこの時点で唖然としていたと思います。
悠真が賭博で滞納しているということで拉致られるという恋愛映画では見ねぇよというシーンからの細い鉄で手をぶっ刺すとかいう任侠ものみたいな事をやってしまいます。そのままグリグリグリグリして、しかもしっかり映すので、拒絶反応を起こす人はもう映画館出ていっちゃうんじゃないかってくらいです。自分もドン引きしながら観ていました。
そこに助けにくる蒼の謎アクションも入り、そこでボッコボコにしたりされたり、それで全員血まみれ、美夏も返り血を浴びていたりと、これ恋愛映画だよな?と何度も疑ってしまいました。
改めてこの映画は全年齢対象の作品なんですが、R指定に突入してもおかしくないくらいには過激な描写が満載でした。映倫はあのバイオレンスシーンを観なかったのか、それともスルーしたのか、杜撰な仕事にため息が出てしまいました。プロデューサーが止めるべきだったのかもしれません。
そこに至るまでの古田新太さん演じるベテランの清掃員が盗撮で疑われる流れとか全く意味分かりませんでしたし、それによって蒼が警察に止められる意味もこれまた分かりませんでしたし、盗撮してたのは女性講師だったとかいうどーでもいいネタバレが最後にあったりと、ほんと雑に繋いでるなーとしか思えませんでした。
美夏を庇って刑務所にいった流れも唐突ですし、チンピラチームも簡単に逃げてしまってますし、警察の質問もどこか抜けていましたしで、その後の流れにもなかなかイライラさせられたんですが、ラストシーンはもう最悪としか言いようがありませんでした。
蒼が働いてる港にズカズカと突入して蒼の名前を呼びまくって現場の人間に迷惑をかけまくる美夏に同情の余地なんてさらさらありませんし、それでいてトラックを無視して歩いていて轢かれそうになったところを蒼が助けてキスして終わりなんて、もうふざけてるとしか思えませんでした。バイオレンス作り終わって満足したから適当に作ったんだろうな感が滲み出ていました。
山田くん…前作の「BAD LANDS」はかなりの当たりを引いたなーと思ってたんですが、よくよく考えたらこれまでとんでもない地雷作品に付き合わされていて、今作も言わずもがな。そもそも喋らない山田くんのラブコメってファンはそこまで求めてないと思いますし、なぜこの役を当てがったんだと思いました。でも表情とかは素敵でした。
浜辺さんも野村さんも本当に良い演技をされているのに、脚本のせいでなんだか滑稽だなと思うシーンがいくつもありました。
ミセスの主題歌や久石譲さんの劇伴も聴き馴染みが良かっただけに、劇中の雰囲気とは全くあっておらず、無駄遣いに思えてしまいました。
内田監督、良い作品は撮られる方なんですが、過激だったり大袈裟な描写が苦手だったんで、今作はそれが悪い方向に爆発してしまった作品だと思います。「マッチング」もかなり不安になってきました。現状今年のワーストです。
鑑賞日 2/8
鑑賞時間 12:40〜14:50
座席 I-16
みなさんの書き込み通りでした。
リンチシーンを含め、以降のストーリーは?マークだらけでした。
軽く頼まれた程度で、なぜあそこまでする?
警察は誰が呼んだ?
現場の中でダンプは何故あんな運転をする?
まぁ、映画にリアルを求めても意味はないと思いますが、結構酷かったかな?
俳優さんは、
山田さんが思ったより良かったです。
アイドル感もなく、地味な役なのに凄かったです。
期待の浜辺美波さんは・・・・
“るりるり” かと思ってしまいました。
浜辺さんの作品はいままで複数回見てましたが、この作品は1回で良いかなぁ。
いくつかの不満点
チャプリンの『街の灯』に似ている、というネット評はみていて、それはその通りだと思った。美夏が事故でけがをして、目が不自由になるが、網膜剥離と白内障の手術は成功している、ということで、時々みえている状態の映像が出たりするし、白杖の給付は受けていないので、障がい認定は受けていないのだろう。わざわざ古い倉庫のピアノを弾きに行く理由がわからない。音楽大学であれば、個人練習室があるだろうし、家庭も豊かそうで、家にもあるのではないかと思った。視覚障がいのピアニストがいるように、弾くのが難しくなったのは、右手を負傷したことも大きく影響していたのではないか。手のリハビリも、復帰のために重要であっただろう。悠真との左手での連弾はできていたし。不運にも右手に重傷を負った悠真にも、左手のピアニストという道があると思う。
声を出せない男性が出てくる作品としては、『機関車先生』というのもあったが、手話や身振りも使えず、指一本と二本で区別をするというのも珍しい合図だと思った。超人的力をもつが、不器用で、自分の思い人の幸せを祈る姿勢は、『ノートルダムの鐘』のカジモドにも通じる。そんな蒼の気持ちを知りつつ、自分の罪を黙っていた美夏は狡いと思った。『デフ・ヴォイス』の輝子=瑠美もまた、加害責任を黙秘し、親近男性に罪を庇ってもらっていたのと似ていると感じた。
良いけど。
ありだと思うし良かったと思う
キャスト的にラブストーリー期待していたので、少しがっかり
ラブから、暴力になってラブに戻り切れずにラストで終わった。
好きになる要素が、少ないと感じた。
見やすさ○
ストーリー○
キャラクター◎
没入感◎
個人的好み○
登場人物の設定が
アオイやミカの障害の原因は分かったけど失明したばかりなのにミカは普通にピアノを弾けたり(もちろん目が見えないピアニストもいますが今まで見えてた人がすぐにあんなに弾けるもの?)、誰かの介助なしに登校したり校内を歩き回ったりできるの?って思っちゃいました
アオイくんにしても不良同士の喧嘩がもとで刺されて声が出なくなったのはわかるけど相手がナイフを出すほどの喧嘩の原因は謎だし、すっと格闘技を習ってる理由もよくわからない
北村さんにしても親の期待や(たぶん)出来のいい兄へのコンプレックスでやさぐれているんだろうなとは思うんだけどもう少しそれぞれの登場人物の背景が詳しくわかった方が物語に入り込めたんじゃないかなと思いました
俳優さんは素晴らしかったと思います
特に山田涼介は全編通してほぼセリフがなく表情としぐさだけで表現するということをアイドルキラキラオーラを1㎜も垣間見せず淡々と演じ切っていてとても良かったし、野村周平も前半しっかりと嫌なやつで後半は影も見せつつ緩やかな表情に変化していくのが素晴らしかったです
あとは格闘技のジムや喧嘩のシーンで見せる山田くんのアクションが凄く良かったので今後ぜひ本格アクション映画とかに挑戦してくれないかなと思いました
無理矢理感はあるけど、好きだな
目は見えるし耳も聞こえるけど話せないアオイ、
目は見えないけど、耳は聞こえて話せるミカ。
どうやって会話して恋愛になるんだ?と素朴な疑問だったけど、必要な時はスマホで会話ね、なるほどー!
いろんなドラマは見てるから涼介の顔はわかるはずなのに、最初まーったくわからなかった。
そのくらいいつもの華やかオーラを消してるのは、すごいなって思った。
美波ちゃんも屋上から飛び降りようとするシーン、体もボロボロで、真に迫ってた。母とばあやがかけつけるのに、助けたアオイにお礼も言わないの? 関わりたくなかったにしてもそれはちょっとなあ。
学校に2人が付き添って、先生に事故のこと説明しにきて、途中ミカの姿が見えなくなって探していたのは想像つくけど、その辺の描写もあってもよかったんじゃないかなー、なんか唐突すぎた。
ミカが持ってた鈴は、私がいつもつけているものに似ていてびっくり!
ベートーヴェンも盲目だったし、辻井さんも見えないし、目が見えなくてピアノするのは気にはならなかった。それでも夢を諦めずに立ち向かっていく姿はよかった。
ミカが歩いているところを、アオイが手助けするのもよかった。ただ学校外まではやりすぎ。仕事大丈夫なのかー!ミカも気配でわかるでしょうに。誰かわからない人がついてきてたら怖くない?
北村のピアノを聴いて、5万払ってまで代役を頼むとかも現実離れしてるけど、先のない自分の未来の代わりに夢を見たかったのかな。
ミカと北村の連弾がめっちゃよかった。背が高いしスーツ似合うし、絵になります。
北村がだんだん変わっていって、表情が柔らかくなっていくのとかもとてもよくて、微笑ましかった。
アオイはなんであんなに喧嘩ばかりしてたんだろうね?いい子っぽいのに、過去何があったんだろうね?
最初、北村は暴力団の幹部で、子分らを連れてるかと思ったてたけど、あれ?学校の教師?あれはやばいんでは?
そして子分らがアオイを見て逃げたから、てっきりアオイは有名な元プロボクサーなのかとか思ったけど、それも違うみたいだったし、もはや設定がわからない、、
手を触ったらピアノ弾く人かどうかもわかるだろうし、、アオイと北村では背丈もガタイも足音も違うし、気づかないのも変。
北村が弾き終わった後、どうやって入れ替わったんだろう?
アオイの友達の言うことを聞いて、北村を拉致するとかも違和感。目が見えなくてあの監禁は怖すぎるよね、、あそこまでやるのはえげつなすぎ、、お嬢様様で無縁の世界だろうによく立ち向かったよ、、
そしてぼっこぼこにやられたところを、ヒーローみたいにアオイが助けに行くとかもおきまりっぽい。
北村をやったのは、カジノのスタッフなのに、アオイが罪を被る必要があったの?
北村とミカの証言があれば、正当防衛だし捕まらなかったでしょうに。2年の月日を作るために、入れたストーリーのようにも思える。
まー、色々無理矢理感はあるけど、ドラマだから楽しめたらいいんじゃない?
ちょいちょい泣けましたー( ;∀;)
振れ幅が
最初に感じたのは、「街の灯」からインスパイアされてるのかな?と思った。
これは美夏が蒼の手を触る仕草がフューチャーされるためラストに繋げるのかと思いきや、そんなことはなく肩透かしを食らった。
そして成就するラブストーリーも良いのだが、彼が彼女を守るための行動だけでは振れ幅が狭すぎる。そのためか心には響かなかった。
小中学生向けの量産型少女マンガ
まあ… つまらなくはなかったです。
ただし、すごく面白かったか?感動したか?と言えば…
Noかしらね。(^_^;)
一言でいえば「少女マンガ」です。
それ以上でも、それ以下でもありません。
役者さんは健闘してました。
特に、山田涼介の演技は秀逸でした。
野村周平は、きちんとクズでしたw
浜辺美波は、淡々とこなしてました。
内容が浅いですからね。
小中学生向けの量産型少女マンガを、忠実に映像化した感じ。
わかりやすーく、不幸な境遇のヒロインがいて、
わかりやすーく、暗い過去のあるイケメンと出会って、
特に必然性もなく関わりが深くなり、
わかりやすーく、クズなヤツがちょっかいを出し、
イケメンの頭の悪いダチが余計なことをして事件が起こる
無駄にバイオレンスなクライマックスを迎え、
ヒロインにワケノワカラナイ行動をとらせたのは、
当作品のマイナスポイントですかね
そして、その後の展開が・・・
チョットナニカンガエテルノカワカラナイよ
どのキャラも。
なんで、ラストはそうなるかね⁉︎
ワンクッション、必要なのではなかろーか?
映画なんだから!
・・・でもまあ、「少女マンガ」なら、これでも良いんですよね
余計なことを指摘するのは野暮なんですよね。きっと。
内田監督のオリジナル原作
話せない主人公と不慮の事故で失明したビアニスト志望の女子大生との恋愛映画
この設定、よくよく考えると恋愛としては最悪の展開。
助けてもしゃべることが出来ない。助けられたヒロインは眼が見えないので、喋らない人が相手だと誰だか分からない。
この二人を繋げるのがガムランボール
まさに純愛というべき設定
ベタな展開だが、内田監督の代表作であるミッドナイトスワンとは別の純愛が心に刺さる
山田さんのセリフなしでの演技に感情は動かされていく
行き場のない怒りを格闘技で晴らすとばかりの練習風景も悲壮感を感じた
浜辺さんの失明したときの喪失感からの心情の変化の微妙な動きもお見事
久石さんのピアノはいつでも心が落ち着く
ひどくつまらなかった
そもそもの色々な設定が既視感があるものばかりだなとは思っていましたが、そんなものはストーリー展開で覆してくれるのだろうと思っていました。けれど、ここ数年で観た映画の中で一番のがっかり映画でした。
ポスターや予告を見る限り“素敵なラブストーリーもの?”と思ってしまいますが、それは期待しない方がいいかも。
この出演者、主題歌、音楽があればもっといい映画ができたでしょうに。脚本や演出がぐっちゃぐちゃにしてしまっていてとても残念でした。
寝るのにピッタリ‼️
クラシック音楽で寝やすかったです!
このストーリーでやるなら最後に北村殴って終わりで良かったと思う。ありきたりすぎて面白くないです。
評価点は久石譲と大森元貴のみです。
本当に面白くなかったです。恋愛映画を嫌いになりました。見なくていいです。
主演二人の演技は良かったけど…
「ミッドナイトスワン」の内田英治監督ということで楽しみにしていたのだが、正直言うと期待はずれだった。
蒼が北村にピアノの代行を頼んだことが、結果的に北村が美夏に好意を抱く原因となる展開は興味深かった。しかし後半の暴力的なシーンは果たして必要だったのか。あそこまで複雑にしなくても、シンプルな三角関係の構図で良かったのではないだろうか。
また、美夏が北村に重傷を負わせた罪を蒼が被るのだが、この展開も疑問だった。警察に説明すれば正当防衛になっただろうし、蒼が罪を被ったからといって美夏が犯した罪が消えるわけではないのに、あたかも何もなかったかのように描かれたのはどうしても解せなかった。最後キスしてなんとなくいい感じの終わり方していたけど、本当にあれで良かったのか??
あと、蒼の過去に関してだが、あそこまでに至る過程をもう少し描いてほしかったと思ってしまった。壮絶な経験をしているのが分かったのだが、あそこまでに行き着いた理由が分からないので、若干感情移入しづらかったかもしれない。
なので正直脚本に関しては残念な部分が多かったが、主演二人の演技が今作は素晴らしかった。
山田涼介に関しては以前から演技が上手いと感じていて、陰のある役も似合うと思っていた。そして本作でもやはりそうだったのだが、今までと違うのは声を発しない役柄だということ。表情や身振り手振りで表現する必要があるので難しい役柄だが、予想以上に難なくこなしていて驚いた。
浜辺美波に関しても素晴らしいの一言だった。山田涼介と同じく、この人も陰のある役が似合う女優だ。また「シン•仮面ライダー」の時にも感じたが、人との距離を取る演技が絶妙に上手い。どこか近寄りがたい雰囲気を醸し出しており、バラエティーで見せる和やかな雰囲気とは全く違うのが面白いところだ。
音楽も素晴らしかった。久石譲の劇中音楽は繊細なメロディーが本作の雰囲気に合っていたし、ミセスの主題歌も歌詞が秀逸。「矛盾こそ生き抜く為の美だ」なんて歌詞、なかなかセンスあると思う。
本当に主演二人は良かっただけに、もう少し脚本が良かったらと思うと残念でならない。
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