「期待度○鑑賞後の満足度○ 久石譲の音楽が台詞代わりの様な寡黙で静謐なラブストーリー。如何にも作り物めいた話だが、ラストシーンの為だけに確信犯的に非現実的な映画にしたというのが監督の意図であれば納得。」サイレントラブ もーさんさんの映画レビュー(感想・評価)
期待度○鑑賞後の満足度○ 久石譲の音楽が台詞代わりの様な寡黙で静謐なラブストーリー。如何にも作り物めいた話だが、ラストシーンの為だけに確信犯的に非現実的な映画にしたというのが監督の意図であれば納得。
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①涙脆いのでラストシーンには案の定泣きました。
②途中で捻りが入るだろうとは思っていたし、こう捻るか、となかなか興味深くもあったけれども、結論としては非現実感が増しただけで映画としては乱調といっても良い。
だから佳作になり損なってもう一歩。
③ただ、如何にも“拵えました”と云っている様な非現実ストーリーの裏側には、現代(に限りませんけど)日本社会に暗い影を落とす経済格差(更に拡がる貧富の差、貧しい者の富める者へのひがみ・逆恨み)、職業差別、前科者への偏見、(3Kという言葉も死語になってしまった様だが、そういう仕事が様々な過去を持つ人たちの受け皿になっているのも事実)、男に利用される女の犯罪等の現実問題が隠し味で忍び混ませてあります。
④何となく、現実味がなかったり全方位的に忖度がないと悪いように思われる最近の風潮の中で、昔のハリウッド映画(最盛期の日本映画もだけど)の様な、美男美女の主役にハンディを持たせ且つ障害を設けて恋の行方にヤキモキさせるという映画を作ってみようと監督は思ったのかしらん。
⑤ラストシーンの後の二人が果たしてどうなるか、なんて現実的に考えるのは野暮です。
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