「冒頭の出逢い、思わず心の中で昭和の親父ギャグで突っ込んでしまった。野村周平さんが良かった。あと、脚本に関する妄想、大ウソをグダグダと。」サイレントラブ マサヒロさんの映画レビュー(感想・評価)
冒頭の出逢い、思わず心の中で昭和の親父ギャグで突っ込んでしまった。野村周平さんが良かった。あと、脚本に関する妄想、大ウソをグダグダと。
◆ラブストーリーは出逢いの場面が大事だと思う。で、冒頭いきなり2人は出逢う。とても衝撃的な出逢いなのだが、それよりも違和感が先にたってしまって思わず心の中で突っ込んでしまった。
飛び降りようとする浜辺美波さんを山田涼介さんが助ける。この時、あまりに速い山田涼介に驚いてしまった。
「速い、速すぎる。マッハかよ。 正に光速の寄せ谷川浩司 ( 注 : ここが昭和の部分 )。 っていうか山田涼介、いくら瞬発力あっても速くネ? 浜辺美波が飛び降りようとしてるって気が付いてからじゃ、あんな速く動けねえぞ。 瞬間移動? 心を読めるから早目に動けた? えっ超能力者? あの屋上、実は自殺の名所で、突然現れた浜辺美波ヤバそうだったら行こうと身構えていたのか? 自殺願望の黒いオーラが見えた? 霊能者?」
まあ大体こんな感じに心の中で叫んだ。心の中で叫んだから誰にも聞こえていない。
ここから色々あるのだが、今作は今一乗れなかった。
◆1番気に入った場面でドキドキしたのは、浜辺美波さんと野村周平さんが一緒にピアノを弾く場面だ。
浜辺美波がハッと何かに気付くか、何かは分からないが違和感を感じ始める場面のような気がした。野村周平がホントのことを言ってしまいそうなドキドキ感もあった。
野村周平演じる北村は、最初こそイヤな感じで登場したが、かなりイイヤツだったと思う。最初はエリート臭プンプンさせて、高飛車で横柄なヤローだと思っていた。ドライブ先のレストラン(?)で美夏に手を出してしまうが、あんなものはラブストーリーものに付き物の成り行きとか気の迷い、ちょっとした行き違いだ。北村も雰囲気に呑まれてしまっただけで、蒼から美夏を奪ってやろうなんて画策してたわけではない。色恋沙汰だから北村が美夏を好きになっても何の支障もないと思う。
だいたい蒼は自分を卑下して、自分は美夏とは付き合える身分じゃないなんて諦めてしまってる感じが気に食わねーって思って見てた。北村に頼んでピアノ弾けるフリしたりして、もサイテーって感じィ~。俺なら蒼ではなく北村を取るね。
以下はグダグダした妄想と大ウソの駄文ですから。あしからず。
◆たぶん脚本がまだ充分練り上がらず、穴だらけ、突っ込みどころ満載の段階で撮影が始まってしまったのではなかろうか。
あとで撮り直す時間も予算もないまま、めでたく(?)撮影も終了。編集でもカバーしきれず突っ込みどころを多く残したまま作品は無事(?)完成。まさか今さらお蔵入とか出来るわけないから試写会を経て絶賛全国公開中である。
な~んてネ。妄想、妄想。
僕は、脚本のことも、制作現場のことも、映画業界のことも分からないから全て妄想である。
僕の妄想はまだ続く。
原案、脚本、監督 内田英治さんとなってるんだけど、作品情報を見ると脚本が共同でもう一人いる。まなべゆきこ氏だ。過去のまなべゆきこ脚本には僕が見て気に入った作品が並ぶ。相当な実力派だ。だけど中にはあまり気に入らなかった作品も有った。気に入らなかったのは脚本が共同脚本の作品だった。
ここで僕はピント来た。
「ははーん、さては脚本がうまく行かず煮詰まった時に、お助けマンの脚本家に手伝ってもらって共同脚本になるんだな。だから時間的にもけっこう押していて、穴だらけの不完全な脚本でも撮影しちゃうんだな。きっと今回もそのパターンだな」 ← ホントかよ?ウソです。
* 全~ん部、大ウソである。