「佐野史郎がどうなったのか気になって仕方がない」火だるま槐多よ ひろちゃんのカレシさんの映画レビュー(感想・評価)
佐野史郎がどうなったのか気になって仕方がない
優れたアートが鑑賞者の思考を促して多様な解釈を生む、というのが主題なのだろう。確かに本作で「主役」になっている絵は表現主義っぽくてかっこいい、色々想像したくなる一品だ。では、その絵に触発された(ことになってる)登場人物達が見せる創造活動はというと、正直、拍子抜けとしか言いようが無い。
何箇所か鮮烈で印象的な場面があり、わかろうとせずそのまま感じたら良い、というような意味の台詞が出た辺りはなかなかの見せ場だったが、そのままだ「どこかで別の誰かが言ってた主張」で終わってしまうので、もう一歩踏み込んで独自性を出して欲しかった…けどあれが限界かな。
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sow_miyaさんのコメント
2024年1月9日
共感ありがとうございます。佐野史郎のその後、本当にそうですね(^^)
設定の説明のために登場させられているような感じになってしまった佐野史郎を含めて、これが映画ではなく、小演劇など、舞台が限られた中で演じられていたら、観客の想像力に委ねる部分が増えて、グッと面白くなった気もしました。星は2にしましたが、残念な所も含めて、なんか語りたくなっちゃう映画でした。