「激情的な愛」熱のあとに まこやんさんの映画レビュー(感想・評価)
激情的な愛
新宿ホスト殺人未遂事件からのインスパイア作品。
その人だけにしかない愛の形をひしひしと
伝えてる感じ。此処まで激しく無いが、もしかしたら誰もが間違った愛の方に行く可能性もある
かもしれない。
沙苗が隼人を刺した後にタバコを吸うシーンから。時系列は分からないが上に一度あがり、
落ち着く為にタバコを取りにいったのだろうか?
この猟奇的な笑みが一番印象的。
この後から彼女の目は死んでいて、光が射し込まない。
物語が余りにも断片的過ぎて話が繋がらない。
引っ越した先によしこが居たり、沙苗の自殺未遂、健太が同僚と酒を呑んだり、別の女性と
キスして無理心中等々。
最後は60秒見つめあったら仲良くと。
橋本愛さんと仲野太賀さんの演技は
良かった。
自分の心の奥底にひたすら眠る猟奇的な愛を
表現していたのかな。その愛は正気だと沙苗は
うつろいた目で思っていたんだろう。
共感は出来ないが強烈な愛憎を示した
映画でした。
最初、分かりづらかったですよね。
健太とも、「噛み合わない」からいきなり泊まってたし。
同僚との呑みも、あのクサクサした気分から誰かと呑もうと思うか、とか。
沙苗たちが結婚に到った経緯も含め、行動や感情の流れが描き足りない印象でした。
お邪魔します。
たぶんですが、彼は刺された後エレベーターで逃げて、殺しきれなかった彼女は追いかけたもののエレベータ−の扉が閉まる前には間に合わず、非常階段で追いかけた。そしたら死んでるように見えたので安堵し、一仕事終えての一服。
タバコの煙にスプリンクラーが反応したのは意図的ではなく偶然だと思いますが、これで血液も私たちの関係もすべて流れ去ってしまえ、という、彼女にとってはある種の達成感の笑いだと受け止めました。