デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 後章のレビュー・感想・評価
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デッドデーモンズデストラクション
だからね題名が。かなり衝撃的な感じだったけど前編で腑に落ちないことは説明されていて納得できた。東京だけが死の灰になって逆に大きな被害を免れたというアイロニー。でもどうせならほのぼのとしたラストではなく徹底的に破壊された結末の方が良かった気がする。
広げた風呂敷を無難に畳んだ
近所の映画館で前章も上映していたので、もう一度見てから臨もうかと思ったが、時間がなくて後章のみ観ました。
無難に畳みましたね、意外と平凡な話になっていた。
「侵略者」も騙されて地球に棄民された人達で地球人と共存の道を探るしか無く、侵略者が手を貸して人類と自分たちの破滅を食い止める(東京は壊滅したが)オチもそんなもんかなという感じ。
尖った不気味さが丸く回収されてしまい、ちょい欲求不満が残りました。
世の中が一気に物騒になり、それが日常になっている。門出たちは大学生になる。
前章にあったコドモ時代の最後の光の眩しさはすでになし。
これも後章が平凡に感じるところだと思う
迫りくる危機を感じつつも青春を楽しんで平和に暮らしていたはずのおんたんと門出と仲間たちの日常が容赦なく破壊され世界は180度変貌する、鮮やかな対比と転換に力点をおいて残酷な現実が描かれたほうが前章で感じた(期待した)世界観に合っている気がしました
後章は門出ではなくおんたんが主役だった。
お互いに「絶対」である門出とおんたんの話ではなく、おんたんと大葉くんの話がメインになっていたのはちょっとズレている感じ。
おんたんが門出が飛んでしまう過去を変えた引き換えに、侵略者が東京上空に飛来することになり、大災害が起きてしまったということでしょうか、間違っていたらスミマセン
一気に壊滅は防げたが、地球の汚染が進んで緩慢な終末がくるのかも
おんたんはこれから、門出に言えない罪悪感に苛まれることになるのかも
中川自動車のお父さんも、渋滞で動けなくなった中川ひろしも、キホちゃんだったかあいちゃんだったかの弟も、帰らない人になってしまった
おんたんは、「絶対」の門出を助けたために、個人的にも大きな代償を払うことになった。
十分残酷な現実ですが、それでも彼女たちは生きていくのでしょう、という余韻が残りました。
予習必須だが、前半の印象を全部捨てて、1から観るぐらいの気持ちで臨もう
2024.5.28 TOHOシネマズ二条
2024年の日本映画(120分、PG12)
原作は浅野いにおの同名漫画(小学館)
前章にて、中型宇宙船の墜落によって、侵略者たちが東京上空にばら撒かれる続きが描かれていく
監督は黒川智之
脚本は吉田玲子
物語は、前章にて、福井から上京してきたふたば(和氣あず未)とマコト(白石涼子)の目前で、撃墜された宇宙船から侵略者たちが東京上空に投げ出される様子が描かれて始まる
その後、政府は民間人でも侵略者を殺しても良いという法案を通し、侵略者をハンティングする集団が形成されていく
陰謀論に傾倒していた小比類巻(内山昂輝)は、ゲリラ団を結成し、その力を強めて行った
その頃、SES社では宇宙船の動力分析が行われ、開発責任者の宝田(松田健一郎)は、未知の物質「F粒子」を発見した
彼はそれを利用した兵器開発を始め、政府は秘密裏に方舟を作って、要人を退避させる計画を練っていた
それは、宇宙船の動力を調べたところ、それはまもなくオーバーロードし、爆発する危険性が指摘されていたからである
そんな危機が差し迫っているとは知らず、おんたん(あの)と門出(幾田りら)は普通の生活をしているかと思いきや、おんたんは大葉(入野自由)と接触したことによって、ある過去を思い出すことになってしまう
それは、小学校の頃に宇宙人を捕まえたおんたんと門出だったが、それを機に門出は精神的に不安定になり、宇宙人の道具を使って暴挙に出ていた
そして、思いがけない犠牲者を生み出したことで、門出は自殺をしてしまっていたのである
おんたんはその過去を変えるために、大葉から借りた道具にて、門出が宇宙人と出会わないように仕向けた
それによって、本来来るはずのない宇宙船が地球にやってくることになっている
そして、宇宙船に乗っている侵略者は、かつての地球人であり、人類を一掃して、前の地球に戻そうと考えていたのである
映画は、宇宙船はなぜやってきたか問題を説明する流れになっていて、そこで過去の改変が行われたことが仄めかされる
そして、大葉とおんたんは宇宙船の爆発を阻止するために共闘するのだが、そこに小比類巻が邪魔をするという構図になっている
小比類巻は生き残った人類の救世主になろうと考えていて、宇宙船が爆発してくれなければ困る存在だった
だが、2人は小比類巻の迎撃に成功し、宇宙船の動力を止める寸前まで辿り着くことができたのである
個人的には、門出とおんたんのバディものだと思っていたので、門出が自分の過去を知り、自暴自棄になって小比類巻に加勢して白紙に戻そうと考えるのかな、なんて想像をしていた
で、実は全ては夢の話でというオチかと思っていたが、実際には「おんたんと大葉のバディもの」にシフトチェンジし、まったく別の物語が終わったように思えた
特典でもらったポストカードが「おんたんと大葉」だったので、嫌な予感はしていたが、それで良いのかと思ってしまう
予想が外れた云々より、主人公が交代したかのような感覚で、俯瞰すれば群像劇ではあるものの、前半のテイストからは随分と逸れてしまったように思えた
いずれにせよ、映画のために書き直されたエンディングがどんな改変になっているのかはわからないが、原作もこんな感じに後半で門出がモブキャラになってしまうのかは気になってしまう
前章の宣伝とか、キャスティングを考えると、後半のバディチェンジが唐突なのか計画的なのかは何とも言えない
結果として、前章を観た観客が「観たいものを観れた」のかはわからないが、個人的には「え〜」という感じなので、ズレた期待をしていたことになる
全体を通して観ると印象が変わるかもしれないので、時間ができたら通して鑑賞してみようかな、と思った
満足したけど前章ほどの傑作だったかというと……(笑)。日本のオタク文化の総決算的アニメ。
結論から言うと、素晴らしかった。
これだけのアニメ映画はここ数年でも、そうそうなかったと思う。
ただ、……前章の出来があまりに良すぎて、
後章で何をどうつくっても不満は残ったんじゃないかな(笑)。
ちなみに僕は、前章を予備知識ゼロ、原作未読で鑑賞して、
〈セカイ系としての非日常+『けいおん!』に由来する日常系。祖型としての『ドラえもん』と『インデペンデンス・デイ』と『SF/ボディ・スナッチャー』。創作背景としての「3.11」と「コロナ禍」、そして「安保」。なんだか、日本のサブカル、日本のアニメの「総決算」を見せられてる感じがする。(ない要素は、時間の巻き戻しと異世界転生くらいだが……後編にあったりしてw)〉
と書いた。
あれ? 俺、結構、いいところをついていたんじゃないの?? さすがじゃない?
……って、これは逆に、作中で思い切り大葉くんが「彼女はシフターだ!」って言ってたのに、意味を全然とれていなかった自分の不明を恥じるべきところか(笑)。
というわけで、「セカイ系」に「日常系」を接ぎ木して、『エヴァ』的な外敵襲来を描いた前章に続いて、後章でも、『シン・ゴジラ』的な危機管理群像劇に、野崎まどっぽい宇宙人との交流、宇宙人と少女の純な恋愛、さらにはタイムマシンを使ったタイムシフトに、巨大母艦上での空中浮遊バトルなど、どこかで見たような要素がてんこ盛りに盛られている。まさに、「終末論的SFアニメ」のこれ以上望み得ないようなスペシャル盛りだ。
先学の叡智を結集した、日本的サブカルの総決算的なアニメが生みだされたという前章の感想に、変えるべきところは寸分も見あたらない。
弱小設定の宇宙からの侵略者というと、僕なんかは結構なおじさんなので、『陸上防衛隊まおちゃん』とか『ケロロ軍曹』を思い浮かべる。あと、たぶん誰も知らないと思うが、本作での宇宙人の虐殺されっぷりは、KAKERUの『天空の扉』に出て来るゴブリンたちの扱いにちょっと似ている気がする(笑)。まあ、小さくて緑がかっているのは、かつて宇宙人といえば誰もが思い浮かべたであろう「グリーン・マン」(フレデリック・ブラウンの『火星人ゴー・ホーム』にも登場するアレ)が祖型だからなんだろうけど。
後章では、宇宙人の処遇をめぐって争う二つの市民勢力と、暗躍するテロリスト集団、内密に巨大なプロジェクトに取り組んでいるS.E.S社、周辺のジャーナリスト、そして滅亡の時を間近に控えながら、当たり前の青春を送ろうとするオカルト研のメンバーの様子が交互に描かれる。
臨界に達しようとしている母艦(もちろん、フクイチの暗喩でもある)をめぐる、最後の攻防と瀬戸際の回避作戦。そして、いよいよやって来るカタストロフィ。
その時、人々は……。
― ― ―
最初に言ったとおり、出来栄えは前章につづいて良かったかと。
ただ、前章と比べてパワーダウンしたかな、という部分はどうしても否めないので、(作品の価値を貶めるつもりはないんだけど)以下に思うところを列挙しておく。
●まずヒロインたちが女子高生か、女子大生かってのは、結構大きい。
気持ち悪くてすいませんね。でもやっぱり、
女子高生ってのは無敵なんですよ(笑)。
大学にはいっちゃうと、どうしても何かが違ってくる。
半分はもう大人になってしまうから、
はにゃにゃフワ~がただのバカに見えてきてしまう。
「絶対」が若干マヌケな約束に見えてきてしまう。
●ヒロインの性格の逆転劇に関しては「タイムシフト」によって、相応に納得のいく解決がついて良かったのだが、やっぱり、門出の命を救う代わりに世界が滅んで上等というのは、作品内の理屈としては納得しても、どうしても体感的に受け入れがたい結論でもある。
●宇宙人の異常なオーバーテクノロジーと、バランスを欠く意外なまでの武力面での弱さという部分には、個人的にあまり納得のいく回答を得られた気がしなかった。
ふつうに「地球人のほうが強い」と宇宙人側が言っておしまいになっているが、反撃用の武器すら持ち歩いていないし、強固に無抵抗主義を貫いている感じがするのだが、その理由が今一つよくわからない(きわめて平和的な種族なのかと思ったら、ふつうに侵略して地球人を奴隷にして使役するつもりだったとか言っているし)。
●さらには、イソベやんにせよ、大葉くんにせよ、彼らを見ていてもわかるとおり、この宇宙人たちは「やろうと思えば」容易に地球人とコミュニケーションがとれるのだ。
なのに、誰もとろうとしない。状況が悪化するに任せている。なんで??
敵対しているとはいえ、侵略の意図はないとか、もうすぐ爆発しそうなので協力してほしいとか、一緒に退避できないかとか、いくらでも「対話の可能性」はあると思うんだよね。
あと一ヶ月でもろとも全滅するっていうのに、なんで一縷の望みに賭けようとしないのか?
正直、最後までいがみ合って滅んでいく宇宙人と首都政府の双方のディスコミュニケーションが、観ていて理不尽すぎる。
●宇宙人絡みの描写は、他にもいろいろ違和感があって、あんな巨大な宇宙船でやって来るような連中が、一つのフロアに虫みたいにびっしり蝟集してたりしない気がするし、みちみちに集まって満員電車みたいに立っているからといって、母艦が攻撃されてもあんなに雪みたいに降ってきたりはしないと思う。だいたい、恒星間飛行が可能な技術を持つ高度な文明種族でありながら、仲間内でしゃべっていることが、幼稚というか短絡的というか頭が悪そうなのがどうもピンと来ない。母艦が地球に来た理由や見捨てられる流れなんかも、お前らさすがにマヌケすぎないかと思ったり。動力炉を止めるキーワードをイソベやんが告げるタイミングも、どこかで人の思考を遡行して覗いている仲間に伝わるようにってのは、かなり無理がないか?
●やはり、この物語は「門出とおんたんの物語」だったから猛烈に面白かったわけで、人の皮をかぶってはいるが中身は緑色の河童みたいな大葉くんに後からいくら大活躍されても、なんとなく乗り切れないのは確かなんだよね。
さらに言うと、本質的には「百合」の物語だと前章で刷り込まれているので、大葉くんとおんたんのラブ要素が微妙に邪魔に感じられてねえ。
●あの最後の大爆発のなかで、爆心地近くにいた小比類巻君が助かっているらしいのとか(そもそも空から落ちたんだけど、どうやって助かった?)、大葉くんが助かってるのとか見ると、一方で全滅したらしい亜紀の四兄弟とか、何をこれからやろうとしながら死んだのか今いちよくわからない自宅警備員兄貴とか、ひたすら不憫。
あと、空に飛び去ったOCEANって結局どうなったんだっけ?
●とにかく、やっぱり前章ではまだほのめかしに過ぎなかった、大量死と都市消滅が現実のものとなったことで、セカイ系としてはこれでいいのだろうが、やはり起きてしまったことに対しては他人事ながら無力感があるし、かなりの勢いで人災なので回避する方法があった気がするし、なりゆきで合宿に行っていたおかげで助かった主人公コンビにも、前章ほどの思い入れを持てない感じがある。
●ちょうど『関心領域』と続けて観たというのも、若干どんよりとした気分になった一因かもしれない。両作の扱っているテーマは意外に近いところがあって、大変な地獄が展開しているすぐそばにいたとしても、半径10mの幸せを求めて、周辺の愛する人々だけを見て「とりとめのない日常」を生きていれば、だんだん「今そこにある危機」は鮮明さを喪い、当たり前の日常の後景として気配を消してしまうものだ。
個人で考えても如何ともし難いくらい巨大で悲惨な現実を前に、「見ざる聞かざる言わざる」の精神で平穏な日常に積極的に逃避しているという意味では、門出とおんたんのやっていることは、『関心領域』におけるルドルフ・ヘス(アウシュビッツ収容所長)と妻ヘドヴィッヒとそう変わらない気がする。別に、タイムシフト後の二人がとった「日常」戦略を否定するつもりはさらさらないが、やはりちょっと居心地の悪い印象が(『関心領域』を観たあとだと)してしまう。
― ― ―
とはいえ、もちろん面白い部分もたくさんあった。
とくに、宇宙人をめぐって過激な排除派と宥和派の団体どうしがいがみあっているあたり、浅野いにおが一番やりたかったのって、実はこの辺だったのではないかと思うくらい生々しかった。
たぶん原作者のなかで、60~70年代あたりの、欧米で若者たちが必死になってプロテストに明け暮れ、日本でも安保闘争の風が吹き荒れていた時代に対して、大きな関心だったり憧れがあるんだろうね。当時は、小比類巻君のようなテロリストたちも、各地で跋扈していたし。
最近は、アメリカで反イスラエルのデモが大学生の間で盛んになってきているし、また時代がひとめぐりした印象もあるが、その意味では『デデデデ』は今度は時代を先取りしているといえるのかもしれない。
竹本ふたばがSHIPの活動にのめりこんでく流れとか、マジであんな感じだよね。
同じ大学に一緒に行った高校の同級生が、宗教にはまって現世に帰ってこなかったのを懐かしく思い出した(原理研=統一教会。当時は親御さんが僕ら同期合格組に、なんとか彼を助けてやってほしい、教団を抜けさせてほしいと懇願の連絡を入れてきたが、10年くらい経ったころ、自分の親から「ご両親も追って入信されたそうよ」と聞いて、アゴが抜けるくらい愕然とした……オチがこわすぎる)。
あと、僕自身はちょっと政治&国防関連の描写は図式的に過ぎるというか、戯画的に描きすぎている印象があったが、仕事で付き合いのある防衛省関係者は、「これだけ正確に自衛隊特有の用語や言い回しを再現しているフィクションは珍しい」と絶賛していたことを申し添えておく。その人物は、本作に登場する隊員の考え方や行動規範についても、現実の自衛隊をよく取材して描かれていると感心していた。
総じて多少文句もあるが、これだけ完成度の高いアニメ映画を観る機会はそうそうないのも確か。若干終わり方に不満が残ったからといって、徒に作品の価値を低く見積もるのもフェアじゃないと思う。せっかくなので、機会を見て原作のほうもぜひ読んでみたい。
壊れゆく世界と、壊れない“絶対”
原作読み返してないけど、後章はだいぶオリジナル色が強く、そしてえらく駆け足だった印象。
キャラの掘り下げや関係性の構築がかなり浅い。
大葉がブロッコリーの家にいたことや、門出の家に来たことなんかには説明ナシ。
マコトはいつの間にカミングアウトしたのか。
大葉がマコトに正体を明かしたり過去を見せるほど二人の交流も描かれていない。
青共闘やSHIPの過激化への流れが薄いので、結果的に小比類巻やふたばも薄くなっている。
大人サイド(政府、自衛隊、S.E.S社など)は前章に続いてカットが多いが、ここは妥当か。
とはいえ、感情はしっかり揺さぶってくる。
特にあのちゃんの演技は本職とはまた違った味わいもあって、素晴らしいのひと言。
門出とおんたんの友情に振り切ってたこともあり、互いを「絶対」と言うシーンには涙腺が緩んだ。
挿入歌も状況とのアンバランスさが絶妙で、何とも言えない気持ちに。
おんたんが銀杏BOYZのTシャツ着てるのも嬉しかった。
締め方は正直スッキリしないけど、丸ごとなかったことにした原作よりは好き。
ただ、ひろしや渡良瀬が亡くなっているだろうことを考えると流石にアッサリ過ぎるかな。
そして、こうなると本当にツダケンの無駄遣い。笑
作画や演出は最高だったが、メインキャラ全員出すとなると吉田さんでも畳むのは難しかったか。
大人になったみんなも見たかったなぁ。
20年代のセカイ系
前章は原作未読で鑑賞したので、これは面白い「セカイ系」アニメだわ、と純粋に楽しめました。速攻で原作漫画を読破して、今回の後章は答え合わせ的に観ました。
まずは、面白かったです。80年代のAKIRA、90年代のエヴァ、00年代がハルヒ、10年代がまどマギ、と並ぶ20年代を代表する「セカイ系」作品と言えるでしょう。
元来のセカイ系は、地球規模の「世界」と、自身の周りの「セカイ」のどちらを救う、というテーマに、大雑把にいえば、コレらの作品は「両方救うぜ」ってマッチョな回答。
で、新海誠が「天気の子」で「いや、好きな女の子の方でしょ」って、違う答えをしかけたけど、「やっぱ世界も救っとくか」って救いを入れました。テーマ的にはズルい感じでしたが、ラストの神々しさにやられた感じ。
で、デデデデも「天気の子」を引き継いでセカイの方を救う話。引っ込み思案のおんたんは、自分とセカイを繋いでくれた門出さえいれば、世界はいらない、って答え。
これが今の世相ってことでしょう。もはやトランジスタも、ロボットも、Kawaii・萌えも、世界を救えない、ってことなのかな〜
最初にあげましたが、この作品は過去の名作を重ねてきますね。
掴みは使徒襲来でラストは光の十字架でエヴァ、子供みたいな年寄りにSOLの斉射なAKIRA、キホはマミられてループして門出を救うまどマギ。結局、この世界はおんたんハルヒが造りだす閉鎖空間なんじゃね?キョンになり損ねた大場くん。
これはパクりとかではなく、、、音楽でいうコード進行の類似性みたいなものです。よく言われる「丸サ進行」のようなもので、いくら「決戦は金曜日」が「Got to Be Real」でもドリカムは素晴らしい、ってことです。
セカイ系作品としては素晴らしいのですが、どうも古いオタクの自分は、ついつい元ネタ合わせに走ってしまい、純粋に楽しめなかったな〜、という感想でした。
上空に円盤のある生活が続く中、大学生になったヒロインたちの生活も続いていました。地球と宇宙人それぞれの想いが交叉した先に何があるのかが描かれる後章です。
前章のエンディングが鮮明に記憶に残っていて、あの場面
から後章へとどう繋げていくのか。そしてどんな着地をさ
せるのか。とても気になって仕方がないです。・_・ハイ
そんな期待に満ちて公開2日目に鑑賞してきました。
# 公開2日目の鑑賞は、私的にはとても早いのです
で。 前章の終わりはというと
宇宙人の円盤(大)にビーム攻撃する地球軍(自衛隊?)。
崩壊する円盤の中からバラバラと地上に落下する宇宙人。
という場面でした。
こんな場面を受けての後章スタート。 …と思いきや
再び平穏な生活(一見して)の主人公たち。
高3だった門出やおんたんたち、大学に進学し1年生。
一見して変わらないような生活の中にも変化ありです。
# 円盤の宇宙人との共生を図ろうとする集団。
# 宇宙人は全て抹殺すべしと活動する集団。
# 地球から方舟で脱出しようとするエライ人たち。
門出やおんたん達の周りにも新たな人が増えました。
その中の一人、大葉クン。前章でもチラリと登場しては
いたのですが、敵か味方かも分からない謎キャラでした。
それが後章では、かなりの重要人物。・_・; あら
実は、地球人と宇宙人を繋ぐキーマンで。 あらあら
地球側に色々な考えの人たちがいるように
宇宙人にも色々な人たちがいる(居た)のです。
# 地球人を絶滅に追い込もうとする者たち。
# 全ての宇宙人を虐殺しようとする者たち。
# 宇宙人と地球人と共存の道を探す者たち。
色々な思惑が混じり合って、争いの行方が混沌としてきます。
果たして、地球の運命は?
円盤のいる日常は続くのか?
人類は滅亡するのか? 宇宙人は?
…
気になる方は劇場へどうぞ。 ・∇・/
◇
前章を観て、後章に期待していた者の一人として
少なくとも自分にとっては、納得のいく終わり方だったと
思っています。
(意見が分かれそうな気もしますが… ・_・;)
個人的に前章で疑問に感じていた
# 円盤から降ってきた宇宙人の正体は? とか
# 小学生パートと高校生パートは同じ時間軸か? とか
# くしゃみすると顔が割れるイケメン君の正体 とか
これらは全て決着がつきました。 ほっ
その意味でも、観て良かった。
私は満足しました。・_・
◇余談
宇宙人を抹殺する組織(名前忘れました)のヒト。
顔が ” ゲゲ郎 ” に似ているなぁ と思って観てました。
(「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」)
性格は…似てないかも ですが ・_・;
◇最後に
「かどで と おんたん」二人はそれぞれ「絶対」の存在。
世界が滅んだとしても、周り全てが敵になったとしても。
” 私だけは味方だからね ”
実はとても、友情と愛情に満ちたお話だったのですね。
アンとダイアナ(赤毛のあん)みたいな二人に思えてきて
とても良い感じの余韻に浸っています。
☆映画の感想は人さまざまかとは思いますが、このように感じた映画ファンもいるということで。
原作未読でしたが、今ひとつ物足りない感
2ヶ月前に前章鑑賞後、通常上映で鑑賞。
映像や音響、主演2人の演技力は前後章ともに良かったです。
後章だと侵略者の素顔が見えるシーンがとても印象に残っていて好きでした。
ストーリーに関しては前章がテンポ良かった分、後章は物足りなく感じてしまいました。
独特の緩急が少し和らいでしまった気がします。
画に関してはしっかり映画に落とし込まれているんだろうなと感じましたが、最後の絶望感とそれをどこか他人事のように見届ける姿の対比がもっとあるとセカイ系として楽しめたと思います。
変な畳み方だが、コレはコレで良いのかもしれない。
楽しみにしていた後章ですが、時間が合う回の為に、図らずも轟音シアターで鑑賞。(恩恵は、あるシーンの音のエグさで発揮)
面白かったです。
期待して見始め早々、今からガンガン風呂敷畳むぜ❗️的な潔さを感じました。
ただ前編にあったグルーヴ感は薄れ、
風呂敷の畳み方も、おんたんが世界線が異なるところで絶対的な門出を得ていた事は、想像内だったので割と確認作業の様に観る事となりました。
そういう意味で、前後章一挙上映での鑑賞が正解なのでは?前章にあった脳みその回転が加速する快感を引きずったまま後章に突入したら、感じるテンポが違うんじゃ無いかとか、観ながら思ってました。
後章、物語の終局において主人公2人は傍観者となり、大葉クンVer.2が大立回りを演じるのは、物語のカタルシスを得るにはどうかと思ったのですが、セカイ系の終わらし方としては、もしかして新しいのでは?とも思いました。
セカイ系は主人公がその世界の有り様の原因や結果が、自意識だったり愛する他者によって変容する事についての自らの行動や思考の物語であるとするならば、
大葉クン2が収束の為の行動の部分を担い人類滅亡が東京崩壊で収まる事と、
そのデストロイを微妙な距離から眺める主人公2人の様子は、諸行無常感がある好みの風景で、前章から引き継いだ個人視点を守って2人が超越した行動を起こさないリアルな様は感心しました。
おんたんが全てを思い出しているのなら、その選択の犠牲を自らの内に秘めた覚悟と門出に絶対と言われる事の至福は、中々グッとくるモノがありました。
まあ、あれだけ前章であらゆるモノを回収してたのに、F元素による動力は日本に先を越されて、暗殺で乗っ取ろうとする米国はどうかと思うし、
空飛ぶ国立競技場のクズ供は木っ端微塵にして欲しかったし、
「アイツのせいかっ❗️」と叫ぶ小比類巻の後ろには、今にも接触しそうなピンクのフワフワ浮いてて欲しかったり等、
時間の制約のある映画の中で、もう少し割り切ったカタルシスが欲しかった気もします。
原作未読なので、きっと原作は人類滅亡しちゃうんだろうなぁとか思ったりするのだけど、映画の世界線もまた違うって事なんでしょう。
ついでに言うなら、ひろし兄貴もおんたん見送った後違う世界線に行ったりしてないの?とか、門出の親父はどこ?とか色々思うって事は、ちゃっかり楽しんでて、予想通り原作に手を出さなくちゃならんのか~嵌められたなぁって感じです。
後、インターステラーぽいとこがあるので、ノーラン監督は観ないで下さい。
若干の物足りなさはあるけど満足
前章の謎や伏線は回収されたので満足でした。
考えてみたら当たり前ですが主人公らはただの学生なのであの大きな宇宙船をどうする事もできません。
原作未読なのですが高度な文明があり翻訳装置があるのに宇宙人側からのコンタクトが一切無かったのは原作で言及されてるのでしょうか?コンタクトはあったけど政府がもみ消してたのか気になりました。と思ってたら日本人側と同じように宇宙人側もゴタゴタしてたんですね…
ただなるようにしかならずハッピーエンドでもバッドエンドでもない感じは観る人によってはモヤモヤするかもしれないです。
なんかスッキリしない。
東京崩壊、おそらく北京やパリも。たまにはこういうのも良いか。
でも門出、鳳蘭たちより大葉が美味しいところ持っていってしまった。
結局、侵略者たちって何だったの?
冒頭の居酒屋で隣席の人が言った「ナゴヤ撃ち」懐かしいなあ。確かにスペースインベーダーの映画だからな。
やっば、終わらすのって難しいよね
作品全体としてはおおむね良好。面白かった!エンドロールと歌の終わり方も丁度いいし、なんと言ってもりらさんの歌の歯切れがよいこと!
で、原作未読なんだけど、あれは原作通りの終わり方ではないよね?きっと。「おかえり」はダメだなあ😅
「違う時間軸」ってのも、今やありきたりな設定だけど、その後の展開は面白かったから持ち直したかな?って思ったけど、あのラストはなあ。お兄ちゃんの最期はなんか切なかったというか記憶に残るシーンだった!
さて、原作読もうかな。
デデデデでレレレレ
はっきりとオンタン主役のストーリーであった。前篇はマルチバースを匂わせた難解な編集であり、当方は正直乗り切れていないシン・エヴァ展開を危惧したが、後篇できちんといくつもの筋に落とし前を付けてくれた。そして前篇同様背景もキャラも、画力が素晴らしい。
デストラクションのシーンはたっぷりと時間を掛けていくつもの崩壊が描かれた。このまま地球崩壊に至るのかと思い落涙。その後の展開は個人的には蛇足感も。このエンディングは原作とは違うとのこと。やっぱり原作読んでみようかな。
どんなキモい世界でも友情は大切な物だ❗️
前編より暴力のシーンがあるので現実の社会より深いことを伝えるみたいのだ。
前編を見てからずっと「そもそも最初から分かり合えてみれば良いのに」と思っていた。
しかし、本作は地球の結末の群像を表した。未知の危険を諦める人たち、国民のために何もしない政府、嘘ばかりで裏に何か考えているトランプとアメリカ政府、平和や平等のための急進派、テロリストの様な無政府主義者達。危険の上でもう一つ危ない手が有り、まるで希望が無い世界のだ。
但し、そんな複雑な社会でも人々の見方や異なる人種の中の友情を表した。現実を逃げるではなくもっと良い姿で引き受けた。もし、現実の社会にもそういう平等や大切な物が有れば、皆んなの考え方も変えるだろう。
個人的に理解できない所は社会を再構成する答えである。それは本当に問題を解けるのか?個人的には信じられない。
纏まっていたが前編には及ばず
前篇のラストに続き不穏な空気で始まる。
話はしっかり纏まっていたが、終わってみれば呆気ない感も。
最後はハッピーエンドではあるが平等に少なからずの代償を払った。
終末の光の十字架や想い人を守る為に犠牲を払って並行世界でやり直す展開は既視感があって期待を越えてこなかった。
安直な和解エンドで無いのは良かったのだが、本筋に対して主人公達の葛藤が少ない事に物足りなさがあった。
細かいところは消化不良
観る直前に「PG12」で警告されたビックリしたが
侵略者が虐殺されるシーンが多いので仕方ないのかな?
前章の宇宙船から
侵略者の存在が明らかになって
人類が「侵略者と融和する人達」と「侵略者を徹底的に排除する人達」
に分かれてしまって社会が混乱をする
「偉い人」が脱出するための箱舟を作ったが
総理大臣も良心の呵責に苛まれて放送での原稿を無視した発言をして辞めさせられてしまう
総理はイソベやんに似ていて人気だから総理にされただけの「神輿」という描写があって
この世界の権力構造ってどうなっているんだろうか
侵略者は高度な文明をもっているが
人類のほうが武器などの殺傷能力が高いので
人類が一方的に侵略者を虐殺している印象
大葉は8.31で瀕死の侵略者を
人間の身体に移植したらしい
オカルト研究部の先輩の家に住んでいて
大葉とオカルト研究部の関係は説明がないまま馴染んでいた
侵略者の素顔はリアルフェイスっぽい
凰蘭は門出が幼少期に自殺をしたのを止めるために
並行世界に意識だけ移ったことが明かされる
ただ、凰蘭が並行世界に行ったことで
どこまで人類滅亡に影響があったかわからない。
母艦が爆発したことで
エネルギーの拡散が抑えられたらしいので
小さなことで結果が大きく異なるということを示したかったのだろうか?
世界が緊迫化しているが
二人の日常は淡々と続いている部分が多い
最後は大葉がすごく頑張った
小比類巻がそれを邪魔している
小比類巻が思っていたより出番が多い
それに小比類巻が世界崩壊したあとで自分が権力を握るみたいなことを
語っていたが、なんだったのかわからないまま終わった
あと、侵略者の道具を使いこなしていたのは意外だった
人類滅亡までにはならなかったが
東京は宇宙船の爆発によって壊滅的な状況になり
お兄ちゃんとかも死んだ描写が描かれる
ただ、16日後を見ると
なんかあっけらかんとしていて
描写よりも被害はそこまでではないのか?
本作は漫画原作と終わり方は違うらしいが
侵略者も母星から捨てられたとか
箱舟は結局どうなったのかわからないまま終わる
「気になるところは原作で」ということか?
前章観たあと原作読んでしまった!
上映から1時間ぐらいで隣の小学三年生の息子がぼそっと「これ、3(後章の続きのこと)あんじゃね?」とつぶやきました。観終わったあと、ほんとそれに同意です。
いや、わかってます。原作全12巻を後章を見る前に全部読んだ俺が悪いんです。
原作のラストは、なんか賛否両論ありそうですが自分はとても好きで、伏線もきっちり回収してるし言うことない終わり方でした。
でも映画は…連載が打ち切りになって強引にまとめた感のあるデデデデかと。並行世界でなんらかの事情で打ち切りになったデデデデ、それを完全に再現した映画化か?
せめて…16日後はやめてほしかった。なんなんだあの全キャラがあっけらかんとしている状況は。
デーモンズはただの小学校の思い出で前章にしか出てこないし、ゲーム脳の二人の未来や、あのキャラやこのキャラの未来や、門出と凰蘭の名前をあわせたらあの漫画になってイソベやんとつながるとこや、門出のお父さんや…
逆に映画が気に入ったら、原作はくどくなっちゃうんでしょうか?
あと、アニメですが、ちょっと止まってる絵が多かったのが気になりました。みんなで海に行っておんたんだけ浮き輪をつけてそろっと砂浜を進むシーン、セリフは進むのにおんたんは片足上げっぱなしで止まってるんですよね。他にもちょこちょこありました。原作の絵を紙芝居風に使ってアニメ化してる感じです。
くそう、いっそのこともっと派手なラストにすればよかったのに。
レッツ滅亡!!
全ては予定調和、だけど。。。
前章は☆5をつけたんですが、後章は期待に応える内容とは言い難いです。
結論とか、伏線回収の内容に不満はないんです。
原作見てませんが、こんな感じかなあ?って想像をはみ出ることは無く、侵略者が取り返しに来たんだってとこはイマイチわかりませんでしたが、平行世界が行き来できるっていうスペシャル能力がある世界ならもはや何でもあり設定だから深く追求できませんし。
なのでこの予定調和を前作並のブラックジョークや主人公たちの絡みで楽しませてくれることを期待したんですが、全力でネタバレに終止してて、クスッと笑える場面が少なく、時間が経つのが長い長い。
疲れました。
前章が良かっただけにこの期待外れ感は辛い。
もし前章見てなかったら見なくても大丈夫。
前章見てたら結末だけ確認するつもりで。
なんだろうな~5月24日公開って呪縛でどこか端折ったんですかね。
残念です。
テレビのワンクールものにした方がダレなくて良かったのかもしれませんね。
12話分あればもう少し丁寧にできたかも。
主人公二人の恋模様も何か中途半端。
良かったのは人類がクソだってテーマくらい。
前作は必ず観ておくべし!
前回の振り返りも何もなくストーリーが始まるから、前章の鑑賞は必要!
「侵略者を保護すべき」との世間の声がある中で、政府は侵略者狩りを前章とは違い公然と行う異常な中で主人公たちの日常が続く。人間に扮した侵略者との合流とラブコメがちょっと退屈気味だったけれど、その中で何故侵略者たちが地球に来たのか、門出とおんたんの小学生時の不幸な事件等々、前章の宿題が次々と解決され、人類の破滅の日が迫ってくる。その頃にはすっかり画面に夢中になってました。
侵略者の母星により世界中の主要都市の人々が死に絶える中での巨大宇宙船の大爆発!
東京在住の主人公たち所縁の登場人物が次々と死んでいく中でまさかのエンディング。
やっぱ門出とおんたんは殺しちゃだめだよね!だから満点つけちゃいました。
終わって見回したら劇場は8割方埋まってたのでそれもまたびっくりでしたね。まぁ今週はビッグタイトルの公開が多いから、観た劇場では日に3回しかやってなかったかもしれませんね。もう一回行くかは検討中。
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