デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 後章のレビュー・感想・評価
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原作のラストが気になる
原作は最後まで読んでいなかったので、映画でラストを確かめようと思ったら映画オリジナルのラストらしい。
映画版のラストは個人的には満足。
もうちょっと悲惨でも良かったかもしれないが、充分。
これまでの経験を追体験する演出はちょっとクドかったけど、前編に引き続き面白い。
方舟に乗って逃げた政治家がどうなったのか、他に生き残った侵略者はいなかったのか、小比類巻が所属する団体のトップは誰で何をしているのか、色々謎は残ったままだが、残ったままなのがリアルな気がして楽しめた。
前後編セットでブルーレイが出たら買ってしまうかもしれない。
原作のあるものは仕方ないか
前章があまりにも面白すぎたせいか、後章は少々息切れしてバテちゃった感じがします。
もちろんオチが気に入らないというのが一番の理由ですが、しかしそれは原作があるものなのでどうしようもないかな。
後章の開始部分から、グロな場面が続き、以降もグロな展開になってしまったのが惜しかったです。私は前章のようなノリの良さで「ほんわか」な話の進み方を期待していました。もっとも前章の終わり部分で不穏な後章は予感させられましたが。
ただまぁ「あの」ちゃんの声優ぶりは前章にも感じましたが、アニメ声であるという点も含めて、後章でも光ってましたし、正直あのちゃんの作品だと思いました。
手放しの良作。前半の伏線回収・疑問解答の後編で、前編+後編=★4.25
後編は、前編の伏線(疑問)を回収する内容でもありますが、ガルパンやそれ以上のエヴァ程でなく、3ヶ月以内に続編を公開するスケジュールは有り難いです。
さてウマ娘と連続観賞を断念し土曜レイトで鑑賞しましたが、コチラはまずまずの良作でした。
そう言えば『PG12』指定? あのフェストゥムに相当するミニオンズもどきな侵略者キャラの惨○シーンが引っかかる? そんな彼らが最大の謎で、事情は薄っすら明かされましたが詳細は結局謎のまま(ともすればイカ娘的な懸念もw)。ただ本作は侵略戦争がテーマではないので、その辺は “よしなに” て事でしょう。一部描写・シーンに某国の実情および思想的な皮肉がチラ見した気も‥‥
よって後編はデーモン&おんたんや周囲との絆をとても良好に描いています。吉田脚本の真骨頂? 彼女は数々の良作をいくつも手掛けてますし。とは言え、おんたんのデンパは解明しつつも理由付けが少々強引‥‥まァ実際人間(子供)って思い付きで行動すると自分でもワケワカラない行動するので◎。
でもソレが近未来的技術の一端だったとは。もう一つのF技術ウンヌンについてはサスガに強引過ぎ+もうチョッと説得力が必要で、アイテム含めドラえもん的なご都合感は否めず。
それにしても、結局人間は愚かで醜く残酷で無慈悲なのか、賢く穏やかで暖かく立派なのか、その辺イロイロと考えてしまいます。人間って『デベ子』や『のび太』的な毒にも薬にもならない本質なのかな。作中の騒動劇は今まさにリアルな日本ですら起きてますし。
そんな世の中を鑑みると、こんな作品が生み出せる日本人の想像力と創造力には魅了されます。日本だからこそでしょうけど(意識高いハリウッド化しませんようにワラw)。
その他、いそべ総理大臣の人間らしさについて、だからどうなの?と言う扱いは刺さりましたw また高校教師は、上げ膳をイイ事に俗物に下るかと思いましたが、最後まで胸糞化しなくてよかったw そしてお兄ちゃん‥‥w
自衛隊や政府官僚などの上級民は相変わらずの描写でしたが、解りやすく風刺したのでしょう。それに後編はデーモン&おんたんと周辺の人々にフォーカスしてたので、その辺あまり気にならず。サスガに前半は伏線回なので?は付き物ですし。
『絶対』と言う言葉も刺さりました、持論ですが “正義≠絶対” です。
と言う訳で、手放し良作ではありましたが★5に届かない何かが。ヒョッとしてキャラデザ? まァ漫画原作なのでその辺は無理ですが、京アニ制作だったら『日常』みたいな風合いになったかな?w まァ結局何かが足りない?気はしてます。
前編に比べると…
原作未読ですが前編は非常に楽しめ、後半も見て来ました。
正直なところ期待していたほどではなく普通といった感じ…。
原作の作風が不明ですが恋愛より侵略者側とのやり取りをメインで見たかったかな。
なんというか全体的にストーリー中途半端な印象を受けました。他にも挙げている方が居ましたがスポットを当てるキャラクターをもう少し絞ったほうがよかったのではと思います。
アニメーションや演出などはよく出来ていたと思います。
なんかやべー日常系SF!
前章での女子高生の日常が徐々にSFチックな非日常に侵食されていき、遂に今回の後章では地球規模の危機に!
「侵略者」と呼ばれる謎の宇宙人たちの目的や衝撃の秘密が明らかになりいよいよ物語はクライマックスへ――
一見すると何気ない日常描写や社会風刺まで後あと思わぬ伏線になっていてかなり意表を突かれました。
SFにお約束の要素をちりばめつつも主人公たちの学生生活や友情もていねいに描いていて、終盤の門出からおんたん(凰蘭)へのセリフはすごくエモくてゾクッと来ました!
ゆる~い女子高生ライフとSFという奇妙な掛け合わせなのに絶妙な味わいになっています。
原作マンガとは結末を変えているらしいので、原作ではどんな終わり方だったのか気になるところ。
陰謀論とか政府の欺瞞とかそういう話題が好きな人にもおすすめ。
イデ◯ン
2ヶ月前に前作を観ていたのだが、記憶に不安があるため(アラフィフおじさんなもので‥)前日に大森まで行き再確認
観ておいてよかった( ´∀`)
何人か記憶から抜けていたキャラがあり、新作のように観てしまった
老いるショック‼️(@みうらじゅん)
主人公2人が属する女子グループが話の中心で、いつの時代も教室の隅で3~4人いつもワチャワチャ何やってんだか⁉集団(決してクラスの中心ではない)はありますが
高校時代彼女達から「LA‐PPISCH(レピッシュ)を盛岡に呼ぼう!」という署名嘆願ノートが回ってきたことを思い出し、キュ~ンとなった5月…オワリ!
マルチバース何でもありだから嫌い。
原作未読のため、良かったのか悪かったのか映画用変更点はわからず。
前作からの闇堕ちマルチバースの説明などあり、まあ腑に落ちた様な気にはなるが完全にはわからずじまい。
侵略者を可愛く描く事で色々偽装しているが、ダラダラとした生活と愛と友情とちょっとの瞬発力で地球をまあなんとか救う話は脱力系少年ジャンプ。
アベンジャーズのように暑苦しくならないのが今風若者である。
顔が回るイケメンの頑張りが今一つわからなかった。
2人が助けた宇宙亀が地球を救う的な話なのかも知れない。
統合力が抜群の一作
今年3月に公開になった「前章」に続く待望の「後章」でした。原作漫画は未読でしたが、本作の世界観に惹かれていっぺんにファンになりましたので、当初の予定より1か月ほど公開が遅れましたが、早速観に行って来ました。
東京上空にUFOが襲来し、そこに潜む宇宙人との会話なき対立という超マクロでSFチックなテーマと、普通の現代女子高生(本作では大学に入学して女子大生)の揺れ動く細かい心情の部分にスポットを当てた超ミクロなテーマを見事に融合させ、破綻のないお話に創り上げた統合力が凄いと感じました。また、福島第一原発の事故とか米軍基地問題をはじめとする日米の非対称な関係、グローバル化を進めたことによる在日外国人の増加とそれによる地域社会との軋轢と言った、まさに現実社会の重要テーマを、時に明示的に、時に暗示的に観客に提示しつつ、それでいて決定的な結論を押し付けない作風も、実に上品な仕上がりで良かったと思います。さらに、ドラえもんのオマージュであるイソベヤンの存在も、個人的には非常に刺さりました。後章ではイソベヤンそのものの登場機会が殆どなく、その点ちょっと残念ではありましたが、タケコプターオマージュが大活躍だったので満足出来ました。
声優については、ダブル主演の幾田りらとあのちゃんの2人が、門出と凰蘭の絵柄とか動き、性格に至るまで、非常にマッチしていて、見事なキャスティングだったと思います。テーマソングもこの2人が唄っており、本作がもっと話題にならないのが不思議というか残念なところではありました。
そんな訳で、本作の評価は★4.5とします。
前章から続けてもう一度観たい
浅野いにおさん原作コミックの劇場アニメ化2部作の後編である本作。前章で残された謎がずっと気になっていたので、公開初日に鑑賞してきました。ラスト上映回であったにも関わらず、結構な客入りで注目の高さがうかがえます。
ストーリーは、大学生となった門出と凰蘭が、竹本ふたばや田井沼マコトらと友達になり、オカルト研究会に入って平凡な大学生活を送り、東京各地では自衛隊による侵略者駆除活動が活発に行われていた頃、上空の母艦は白煙を上げて傾き、もし墜落すれば、そこから放出されるF元素によって人類滅亡の危機が迫る中、侵略者が移植された人間・大葉、侵略者駆除を進める政府、侵略者保護団体SHIP、政府とつながるS.E.S社、政府転覆を狙う過激派グループ・青共闘など、それぞれの思惑が絡み合っていくというもの。
冒頭からショッキングな映像で重くなりかけましが、前章同様に凰蘭と門出たちの会話が楽しく、異常な世界の中で紡がれる変わらぬ日常を感じさせます。SFスペクタクルの舞台を用意しながら、フォーカスするのは友情や恋。凰蘭にとって、この平凡な愛すべき日常、かけがえのない親友の門出こそが全てであり、世界中の全人類と天秤にかけても、守るべき大切なものだということが伝わってきます。
映像的には、前章同様、リアルな背景とギャグっぽいキャラの生み出す違和感が、作品の世界観とよくマッチしています。加えて、特殊な装置で記憶を共有するシーンや終盤のデストラクション展開は、圧巻の映像美で魅せてくれます。内容も映像も劇場クオリティで、しっかり楽しませてくれる作品だと感じます。
ただ、前章をちょっと忘れかけていたために、侵略者襲来の裏で暗躍する勢力がわかりにくく、頭の中でつながりが悪いところがあったのは残念です。中でも、S.E.S社や小比類巻に関する描写は、やや端折っていてわかりにくい印象を受けます。機会があれば、前章から続けてもう一度観てみたいし、改めてテレビシリーズでじっくり描いたストーリーも作ってほしいです。
キャストは、幾田りらさん、あのちゃん、入野自由さん、和氣あず未さん、白石涼子さん、内山昂輝さん、竹中直人さんら。前作同様、主演二人のポテンシャルの高さが光ります。
もしトラ(ほぼトラ?)ともし滅
偉そうな顔をしたクソな人間どもに支配されている世界なんて、滅んだっていいんじゃない。
21世紀初頭、科学技術の発達、国際協調のシステムも一応は整えて、飢餓も感染症も大きな戦争もなんとか地球規模で拡散することは回避できるようにはなってきたのに(地域間格差はまだかなりあるし、犠牲者もゼロにはできないけど、つまり完璧にはほど遠いとはいえ)、人類滅亡のリスクは結局はエライ人たちのエゴや欲望に左右されてない?
ウクライナ、ガザ。
だけでなく、もしトラが本トラ(本当にトランプ大統領再選)になって、習さん、プーチンさんたちが、俺たちもそろそろ終わコンだし、なんなら世界も一緒に終わらせちゃおうか⁈
となんらかのキッカケで同期したら、この映画のようなことになりますよね、現実世界も。
だったら、思春期に出会った最高の友達や仲間たちのために〝もし滅〟(もしかしたら人類滅亡するかも)なことを私たちがしたっていいよね?
はい、私はいいと思います。
現実社会では、どこにでもいるような若者が世界を滅ぼす機会に出会うことなんて、そうそうないし(あったら大変困る)、君たちより何十年も前にキクとハシ(村上龍『コインロッカーベイビーズ』の主人公)が同じように破滅に向けて疾走してる例もあります。
ちょっとやり過ぎで危なっかしいのが、若者の特権なのに、最近の若者はなんだか真面目でおとなしい。
若者はもっと怒っていい。
スタートアップとか起業で成功するなんて夢は既存の価値観をなんだかんだと変容させて、今の大人たちが作った経済成長システムに加担するだけで、どこにも反抗や反発の気配がなくて、結局は大人への階段の一歩をおとなしく踏み出しただけのようにしか見えない。
もちろん、賢い人たち(偉そうに見せるのが上手なクソなオトナ)は、君たち、それでいいんだよとほくそ笑んでいると思うけど。
この映画、もっとハメを外してもいいんだよ!という若者たちへの応援歌なのではないでしょうか。
傑作!闇鍋だと思ったら精密な寄木細工だった件
最初の予定では、後章は前章から約1ヶ月後の4月末に公開予定だったと記憶しております。
それが何らかの大人の事情、もしくはさらなるブラッシュアップによる質の向上でさらに一ヶ月後の公開と相成りました。
いやぁ、待ちに待ったの後章です!
最初に結論申し上げますと・・・待った甲斐がある、大傑作と断言いたします!無論、個人的な感想の範囲ではありますが、とにかく予想を上回る出来でした。
ストーリー的に前章で広げた大風呂敷はどう畳むのか、とっちらかって複雑に絡みあった利害関係、対立構造はどう決着をつけるのか・・・期待しつつも不安が先行してしまう状況でしたが杞憂に終わりました。
ネタバレしないようイメージで言いますと、前章の段階では「カオス全開の闇鍋」だと思ったら前後編合わせたら「精密な寄木細工」でしたね。
個性的なキャラクターの配置や彼らがストーリーに与える影響度は実は完璧に計算しつくされており、精緻に組み上げられたその総体は実に優雅で美しいのです。
だだ寄木細工だけに、その一つのピースが欠けただけでも全体が一挙に容易に崩壊してしまうんではないか・・・という危うさが常につきまとっています。
この危うさ不安定さには終始注目せざるをえませんでしたし、この作品の最も優れた特質、魅力のひとつだと思います。
リアルタイムで劇場公開時に鑑賞できたことに感謝します。ぜひ、映画館に足を運んでみください!
追記:最初から前章3月と後章5月の公開で予定通りだったみたいです。楽しみにしすぎて記憶改変が起こってしまいました。ごめんなさい(笑)
思った以上に青春謳歌
原作は未読、映画前編は勿論鑑賞。
結構早い段階で前編の時にもやもやしていたものが解決して、後半はポップコーン食べるのも忘れて魅入ってました。
前編からの流れでもっと重い雰囲気を想像していましたが、前編同様に思っていた以上に青春してて個人的に好みでした。
星5はちょっと甘いかなぁと思いつつ、特に減点材料がなかったのでそのまま5で。
余談ですが、帰り道に同じ映画を見てた人たちが「いや原作は〇〇で…」って話をしているのが聞こえてしまって、やっぱ原作漫画も観てみようかなと思ってるところです。
マルチバースなエンディング
ホラーが苦手なので
侵略者の素顔はヒュッとなった。
侵略者の喋り方も前章はゾワゾワしたが、
後章では彼らの視点が多いのもあって、
愛着が湧いてくる。得体が知れないからこそ
嫌悪感を抱くんだろうなと感じた。
原作の巻数から察して、やむを得ずカットしたシーンも多いだろうが、
映画2本にまとめたことで勢いがあったし、
幾田りら&あの による作品にぴったりな主題歌の誕生、
そして鑑賞後 キャラクターの虜になっているのだから映画としてアニメ化したことは成功と思いたい。
すげーもんみた
みんな、世界が終わってもとか、世界を敵にまわしてでもとか、なんだかインスタントに吠えやがりますが、
終末や崩壊には大量の血が流れるのですよ。
でもまぁ結局、世界より君を選んだりしちゃうわけですが。
やはりその結果流れる血や失われる命については描いておくべきなのだろうと
そう思います。
そういうことだ!
あした地球がこなごなになっても
前章に引き続き、日常会話のノリがどうにも自分にはあまり合わなかったけど、後半へ行くにつれて登場人物たちの行動、世界の結末が気になり前章に比べ夢中になれた印象。
出来れば前章からぶっつけで見たいそんな作品。
前章みたけどなんか合わないなぁって人でも前章みたからにはこちらも是非な作品。
「侵略者の素顔」
ヘルメット?が壊れたりしても素顔が映ることはなかったから、ヘルメットの中が映ることはないタイプのやつかなーと思ってたので、素顔が映った時はかなりドキッ!!とした。
それまで小さくてなんだかかわいい印象だったこともあり、なんというか中身リアルというか…
キャラっぽい侵略者に対して人類の対応ひど酷いなという嫌さから、中身が見えた事でまた違った人類の酷さが見えてしまった気がする。
「あした地球がこなごなになっても」
前作でもインストで流れていたらしいが、わからなかったけど、今回は歌詞ありで使用されていたのでしっかりわかったし、あまりアイドルソングとか詳しくない自分でも聞いたことある曲だった!そして歌詞がデデデデの作者だったんですね。
全然知らなかった。
流れるシーンと曲のタイトルはマッチしているけど、曲調とはマッチしていないというかむしろそれがめちゃくちゃ良かったというか。
旧エヴァで「甘き死よ来たれ」流れたときみたいな逆に清々しい感じ。
っていうかガフの部屋開いたのか?と思うような演出があったりちょっとエヴァっぽさ感じるシーンがいくつかあった気がする。
「地球は守られたけど、失ったものもある」
本作ハッピーエンドとは呼べないというか、ある種1つの願いのために世界をシフトしてきた事を考えればこの世界線ではその願いは叶えられたのでハッピーエンドかも知れないけど、それでも代償?は大きいエンドだった気がする。
ただその代償?この世界線で起こる消失シーンはそれこそ曲と相まって、最高に良かった。
全然良い事起きてないのに不思議と最高だなぁと思えてしまった。
原作未読なので、原作との違いは分からないけど、ストーリーはとても楽しめた、日常の会話のノリだけなんか合わなかったけど、ラストなんだか清々しい感じが味わえたので満足。
ラストは原作と違うみたいなので機会があれば原作も読んで見たい。
前章の盛り上がりと門出とおんたんのロマンシスが最高で次も観たいと思...
前章の盛り上がりと門出とおんたんのロマンシスが最高で次も観たいと思っていた。
期待しすぎちゃった感が強い。というか後章からメインで活躍する大葉が活躍しすぎて、2人のやり取りが少なくなっちゃったのが残念。
なかなかのディストピア感だが、こんなまあこれでいいかぁってラスト好き。
結末
後章ということで2部作の後編なわけだが、個人的には見終えてとても満足した。
正直、後編というものは描くのが難しい。前編というのは物語が広がっていくものだが、後編はその逆でうまくまとめていく物語になる。
色々な作品を見てみても、1作目は面白くても2作目は面白くないという作品は多い。
そういう意味で、本作は及第点だと思う。物語を無事に終わらせてくれた。ありがとう。
混乱することで言えば、前作は主要キャラクターたちの会話劇が主であった。しかし、今作では主要なキャラクターもかなり変化し、会話劇は目立たない。それよりも謎の解明や物語をまとめていくことに力を注いでいる。世界の編纂力なのか都合のよいことが起こりまくるし、彼はなぜもっと早く行かなかったのか? など疑問に思うこともある。原作上しかたないのだろうが、キャラクターも多すぎてとっ散らかる。
だが終盤の意外性や応援したくなるキャラクターたちに出会えて私は良かったと思えた。
良くも悪くも中途半端な物語
結局のところ、門出やおんたんは世界の中心じゃなくて、「侵略者」である大葉ですらもそうではない。それが終盤の中途半端な読後感につながってるんだと思う。
世界のあれこれに当事者意識が持てない人たちの感覚をうまく表せていると言えるが、前章では世界に大きな事件がなく違和感を感じなかったのに対して、後章で世界が大きく動く中でも同じような描き方をされると流石にしっくりこない部分はある。
いまいちドラマティックになり切れない物語ではあるが、そういう納得のいかなさを演出の一部だと主張する強さがこの作品にはあると思う。
ちなみに、映画を鑑賞したあとに原作も読んだが、映画は原作を短くわかりやすく纏めていて素晴らしい。映画のEDまでは殆ど話の筋は変わらない。原作は映画のEDのあとの社会情勢の描写もガッツリあるので続きが気になる人は読んでみると良いと思う。
全175件中、101~120件目を表示