デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 後章のレビュー・感想・評価
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二人の声の化学反応がもたらしたものの大きさ
あの得体の知れない前章ラストで、謎のど真ん中へと急降下していった我々を待ち受ける今回の後章。門出とおんたんの親友コンビをはじめとする仲良しグループは揃って同じ大学へ。新たな友人やサークルの先輩も加わり、宇宙船をめぐる世間のキナ臭い状況が渦巻く中でも、相変わらずの賑やかさがスクリーン一杯に広がる。この「相変わらず」がどれだけ大切かを知るのは前作で大切な人を失った彼女たち自身。だからこそカウントダウン色が強まる中での、高校時代からまた一段階、歳を重ねていく青春の日々が我々にもいとおしく感じられてならない。そして何より、主演二人の個性と声の力がもたらすものの大きさは相変わらず。前作で定着した複雑かつ独特な言い回しを基盤にした「絶対」な関係性は、さらにコンビネーションと化学反応を際立たせ、安心感を持って突き進んでいく。ストーリーの完結と共に、二人の共演がもう聴けなくなってしまう寂しさが身を貫いた。
コチラは悪くなかった
前章は全く面白くなかった。ただ何かを散りばめただけで何も感じなかったし、何も生み出されてなかったからだ。
後章は観なくていいかもなというくらいどこがいいのか分からなかった。
前章後章セットで手元にあったのでせっかくだから観ることにしたのだが、一転して後章は面白かった。
前章でばら撒かれただけのピースを取り込みながら、キャラクター個人に関するミニマムなことからUFO飛来から始まるマキシマムなことまで、互いに干渉しながら展開していく物語はなかなか刺激的だ。
前章はただの糸で後章は編まれた布になったような感覚だろうか。
死に気味だったキャラクターも後章ではいきいきとしていたし、門出と凰蘭を演じた二人のボイスキャストも良かった。
締めくくりは若干大味な印象を持ったけれど、作品全体としては悪くなかったのではないかと思う。
難点を言うなら、この物語で4時間は尺を取りすぎかと思う。
前章のほうが評価が高いので何とも複雑な気持ちだが、前章のパートは30分くらいでまとめられた。
『絶対』の存在と地球危機への警鐘
昨日の前章に続いて、後章を本日鑑賞。小山門出と中川鳳蘭のW主演を、幾田りらとあのちゃんが務めてきた本作。前章では門出を中心に据えた展開で、後章ではどちらかと言うと、鳳蘭をメインに据えた内容となっていた。
前章のレビューでも記したが、地球上を取り巻く自然災害や戦争の破壊的な問題だけでなく、後章に入って、ジェンダーや多様性といった社会的な問題も視野に、本作のテーマがあることがよく分かった。人類の豊かさを追求するあまりに破壊してきた自然への代償は、今や計り知れないものもある。また、一方的な見方で、悪と決めつけ、仲間として認めなかったり、命までも奪うことがまかり通ったりしている、人類への警鐘とも思える内容だ。実際に、今この時も、世界中で、身勝手な正義の名の元に、殺戮が行われている現実を、侵略者狩りとして、描いているようにも感じた。
物語は、門出達も無事に、宇宙船が上空にある東京の大学に入学し、一風変わったオカルト・サークルに入部し、新しい仲間と共にキャンパスライフを謳歌するところから始まる。一方で、宇宙船からの侵略者も街のあちらこちらで目にするようになり、自衛隊によって徹底的に駆除され、政府転覆を狙う青共闘も、侵略者の狩りを続けていた。そんな折、宇宙船自体も耐久年数も訪れ、煙を上げ始め墜落の危機を迎える。それは、同時に地球滅亡へのカウント・ダウンでもあった。
そんな時、門出達は、前章でも現れた不思議な青年・大場圭太とオカルト・サークルの部長を通して出会う。実は、彼は小型宇宙船の墜落で亡くなった大場圭太の体を借りた侵略者なのだが、彼こそが、その後の展開の重要なキーパーソンとなって行く。鳳蘭の過去と正体を知り、この宇宙船墜落爆発の危機から地球を救う救世主として立ち上がるのだが…。
こうした内容のラストは、何とか無事に災難を回避して終わると思いきや、多くの等々い命が奪われてしまうシーンには衝撃を受けた。これこそが、私達に訴える本作のテーマの重みとも感じた。
前編との印象の違いに、自分でも驚いた
個人的な諸般の事情により、観られなかった後編をやっと観られた。
だいぶ期間が空いたせいか、またスクリーンではなく配信での視聴だったことが理由かはわからないが、前編を観た時との印象の違いに自分でも驚いた。
前編では、門出とおんたんの無敵感にそのまんま乗っかって一緒に突っ走れたのだが、後編は、ほぼ全ての場面でブレーキがかかった。
こういう言い方をすると、この映画のつくりや描き方に対して、否定的に聞こえるかもしれない。でも、そういう訳でもなく、あえて前編と後編に分けた意味も、そこにあるのではないかと肯定的に思っているくらいだ。
この後編、自分にとっては、観客がその場その場で何かしらの疑問点を抱くように、意図的に少しずつ極端な描き方をしているようにも感じられた。賛成派、反対派、それを揶揄する者たち、傍観者等々の振る舞いを、ストレスに感じたり逆にスッキリしたりというのは、人それぞれだと思う。でも、それがどれも「100%同意にはならないような描き方」と言えばいいだろうか。どこかザラっとした居心地悪さを感じて、そこから問いが生まれてくる感覚を味わった。
しばらく前に、フォロワーさんから教えていただいた、イェフダ・アミハイというイスラエルの詩人の詩に「わたしたちが正しい場所に花は咲かない」というものがある。その詩をもとにした、同じくイスラエルの作家のアモス・オズの同名の本の中では、「わたしたちが正しい」を譲れない者たちを「狂信者」と表現していたが、今作に登場する人々の多くが、何らかの譲れない「狂信者」なのだ。それは、お互いを「絶対」と表現する主人公2人も同様だ。だから、観た後のカタルシスがあまりない。
自分はこの映画の中で、マコトの「悪いと思うなら、こっち世界で責任取るのが筋ってもんじゃねぇの」の一言が一番響いた。マコトのナチュラルさに、ホッとした。
しかし イメージと全く違う内容でビックリ
前半の感想にも書いたけど実写ならエグい描写過ぎて観るのが無理なくらいキツい描写がこの絵🖼️のおかげで多少軽減されてるんだけどキツいわ👾👶🔫☠️
脚本とセリフが凄いし
あのちゃん全く違和感無いのも凄かったし
自分的には滅亡系作品てプリオの科学者のやつもありましたが年末に観るのに何故か合ってる気がしてます。(去年はクリスマスに市子を観てあまりにもキツいラストのオチで観た後食事🍽️や買い物🛍️するエネルギーが無くなりライフゼロ❤️0️⃣⤵️で帰って家でジーっとしてましたよ🥹)
しかしデデデは余韻が凄くて韓国のヤバイ作品を5本連続で観たような最高の🥰疲労感です🥹
つうか劇場行けば良かった😵💫
やはり日本てマンガやアニメのレベルが本当に高いんだなあと思いましたよ💯
自分が観たプライムのやつは 0話目と18話目が追加されてたそうでビックリ‼️ あのエピソードが無いとまあまあキツいオチになりますねしかし🤮
言えるようになった映画館スタッフ・言えないままの映画館スタッフ
キッチリ「終わらせる」こと
日本のアニメには冷ややかな僕も「何じゃこれ?」と身を乗り出した前章を受けての結末作です。あの壮大な謎は一体どうなるんだとワクワク。ただ、物忘れが酷いジイサンで、3月に観た前章の細部は既にあやふやになっているので前章との連続上映を鑑賞したのですが、これは正解でした。
前章で提示された謎を後章で明かすのでややもた付きは感じられ、「いや、これはどうなのかな」とツッコミを入れながらの鑑賞でしたが、それがスクリーンとの対話になり、終始見入ってしまいました。
あの巨大なUFOは原作時点では震災や原発のメタファーだったのかも知れませんが、今やそれがコロナにも戦争にも見えて来ます。でも、地球が終わろうとも貫かれる「あなたが大切」との思いは切実にしみました。
ただ、原作では映画とエンディングが異なっているそうです。原作がどうなるのかは知りませんが、映画版でのあの甘い (?) エンディングにはがっかりだったな。もっとキッチリ「終わらせ」ようぜ。
やはり、むつかしいよなぁ
前章はとても素晴らしく、その勢いで
後章に大期待して鑑賞。
前章同様にアニメとしてのクオリティは
すばらしかったです。お話自体も
崩壊しておらず、後章として十分
まとめられたと思います。
原作ファンとしては、「どう終わらせる?」と
いうところが気になっていました。
劇場版オリジナルエンディング・・・怖い
仕方なし。。。。かぁ。
やっぱり2部作には無理があったんだよなぁ。
この終わり方は物語としてはアリなんでしょう。
原作を読んだことない方にはスッキリするの
かもしれません。
しかし、僕としては本作の本質がブレて
しまったような気がするのです。
かろうじて筋には沿っていますし、
駆け足のような描写はあるのですが、
決してあのエンディングでまとめる
話しではないと思うのです、
色々終わっていくけど、守り続ける
「絶対」とは何なのか?
それを求める理由は何なのか?
そこにこそ本作のテーマが
あるような気がしています。
そのあたりがモワンとして
しまった本作は不完全燃焼で
消化不良だと思っちゃうのです。
説明不足が目立つも…時間内に詰め込んだ感はある
前編を見たけど殆ど記憶が飛んでいる状態から鑑賞しました。
『侵略者』の扱いや立ち位置、各登場人物像、原作が掲載されていた時代感から色々と考えさせられながらも、こうなるのかと思いながら楽しく見れました。
登場人物が後編も特徴的なのも想像しながら見ていく上で楽しむ事が出来ました。
ただ、全体的に説明不足は目立つなとは思いました。
色々と伏線は回収しているし、話の流れから冒頭から気になっていた内容も推測出来たりはしていますが、全体的に説明不足・鑑賞した人の想像に任せてしまっている風になってしまった感はありました。
表現できる上映時間という制約から、脚本家が色々と悩んだ上でこうしたんだなぁと思える部分を多く感じたため、解説本とかがあるとより楽しめたのではと思いました。
映画の終わりについては、映画らしい終わりの世界軸になったなという感想でした。
個人的にはポップコーンMサイズがあると程よく鑑賞出来ると思いました。
食べながら気軽に見ていった方が良い感じにエンタメとして楽しめると思います。
SF作品として堅苦しく見てしまうと説明不足から疲れてしまう、そんな作品でした。
"絶対"
好きだ。原作の終わり方は知らないのだけれども、もっと虚無な感じなのかな?ラスト手前の展開を考えるとそんな事を思ってみたり。でも劇場公開作品としてはコレでええんじゃないのでしょうかね。声が抜群に良くて「鉄コン筋クリート」を思い出したりもしました。前後章作品としてクセはあれども万人にオススメしたい逸品です。
とっ散らかってるのに一貫してるキャラクター達の魅力。世界は広いけれども大事にしたい世界が広い必要は無いんだよとはっきり言えるメッセージ。それでもファンタジー寄りのエンディングを添えて優しく食べやすいコース料理に仕立て上げたのは、映像化スタッフとなんとかひと噛みしたい原作者のマリアージュの賜物だったのではないでしょうか。エンドロールにちょいちょい出てくる名前にほっこりしながらそんな事を思いました。
思いのほかわかりやすい。
すごく好き
前章よりパワーダウン
いつも通り予備知識なしでの鑑賞。前章はもちろん観てますが原作漫画は全く未読です。
前章は風呂敷を拡げてゆく一方なので「あれ?意外とおもしろいね(どこから目線)」と素直に評価できましたので、この後章でどう畳むのか・・・という事で拝見させていただきました。
うーん・・・、ちょっと話の畳み方もその演出についても作画面についても、全般的に前章より一段落ちるような力尽きちゃったような印象でした。
よくある話をあちこちからつまんできて再構築して風呂敷を拡げて魅せるまではよかったけど、畳む方向についてやはり難しいものなのだな、と1人で納得してしまいました。
いやでも本当に意外とおもしろいのでサブカル臭が苦手とかでなければお薦めしたい作品ではあります。
原作もあのアイドルも知らないけど
崩れていく世界でなおみずみずしい青春
中高生になら心に残る一作かもね
個人的にはステレオタイプなおバカなオトナばっかり出てくる前章がイマイチでしたが、原作者がこだわり抜いて制作に携わったとのことで、吉と出るか凶と出るか知りたくて観に行きました。前章がアフォなオトナばかりなのも、過去の出来事がきっかけのあえてのものなんじゃないかと期待も込めて•••。
冒頭、前章のダイジェストもなくいきなり続きから始まります。
前章後半で意味ありげに登場させたキャラクターたちは大して活躍せず、前章で何のためにわざわざ時間割いて登場させたの?と思ってしまう。
しまいにはセリフと映像で丁寧な説明が始まっちゃう始末•••。
おそらくアニメ制作のプロの方達と原作者の間でいろいろあったんだろうなあ、と邪推してしまいました。
前章では後章を推理•考証させる伏線がそれほどあるわけでもなく、ただ異常な世界での日常を見せるだけにとどまり、いきなりの急展開で幕を閉じましたが、おそらくアニメ制作のプロの方たちからすれば、もっと後編につながる引きや考察のネタとなるヒントや伏線をいろいろ張りたかったんじゃないかなあ、と思ってしまいました。
結局伏線やら考察のヒントもないので、それらの回収もなく、結末に向かってのカタルシスもなく、謎は謎のまま終わってしまいます。
申し訳ないけど、原作者さんがもう少しアニメのプロの方々の意見を取り入れていれば、アニメ作品として、映画作品として面白いものになったんじゃないかなあ、って感じです。
結局、藤子マンガ&ガールミーツボーイがやりたかっただけなんかな、と…。
たくさんの作品を浴びるほど見てきた理屈を求める大人には残念ながら響かない作品かと。
ただ、おそらく中高生なんかにとってはなかなかの心に残る一作になるんじゃないかなあ~、って気はします。
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