デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 後章のレビュー・感想・評価
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メタをメタ
限られた上映時間の中で、
サブプロットの取捨選択は断腸の思いだっただろうが、
その選択こそが作品の核となるテーマを際立たせることに、
かろうじて成功していた。
かろうじての意味は・・。
多少前半(本作の)の展開、プロットの動きが乏しい、
その理由を推測する。
■二つのメインプロットの可能性
もし、本作をかどでとおんたんの【絶対】を中心にメインプロットとして構成した場合、侵略者、日本政府、反政府組織はもっと削減最小限に抑え、小比類巻のシークエンスは残す必要があるだろう。
一方、
侵略者と爆発阻止をメインプロットに据え、
かどでとおんたんの物語を並行的に描く構成にした場合、
爆発阻止は〈論理で展開〉で構わないが、
かどでとおんたんは、
〈感情でドライブ〉させないといけない。
かどでと先生のシークエンス、
おんたんと大葉くんのシークエンスは大変惜しいが削除せざるを得ない。(おんたんの気持ちの変化を強化、絶対との葛藤等入れたいが難しい、感情のドライブは尺が必要(一般的なハリウッドアクション映画は感情は最低限にして、論理で展開させる事件、事故をメインプロットに置いて見やすくする))
■10話程度のドラマでじっくり見たい。
かどでが先生に対して抱く愛情と先生の複雑な気持ち、
おんたんの絶対とLOVEの葛藤(地球はどうなる)、
先生の過去や裏設定、
おんたんの兄の【絶対】、
(兄貴、もっと見たい!)
これらの要素を丁寧に描写することで、
キャラクターの深みが増し、
作品のテーマ性がより明確になっただろう。
一見斜に構えた表現が多いが、
斜に構えるのを
更に斜に構える、
結果的に正面に立ってしまう・・・・
または、
地球なんて滅亡してしまえという、
メタ的なスタンスを、
更に、
メタ的に描いて、
結果、え?・・
世界の中心で・・
愛を?・・・
叫んでるの?・・・俺・・・
マジか・・・
結果地球の真ん中にいるのか・・・・
限られた上映時間の中で、
全ての要素を完璧に表現することは難易度が高かったが、
原作マンガはその辺を、それ以上の事をやっているのだろう。
世界の終わりに優先する二人のセカイ
3月末に前章(青デデ)を観て以来、後章(赤デデ)はどんな展開になるのか、どのように着地させるのかとてもとても気になっていた。というのは前章はほぼ原作通りなのだが、原作はあのあたりからもの凄く複雑な展開をしており筋通りに追いかけるのは不可能だろうなと考えていたからである。
結論から言うと短縮はあったが概ね世界観に改編はなかった。映画の最後の方は実はドキドキしていた。大葉と小比類巻の母艦上の戦いは原作通り。ただ原作では大葉は動力炉には到達できなかったはず。ひょっとしたら母艦を無事着陸させて侵略者と人類が仲よくなるといったハッピーエンドかと冷や汗がでた。
結局はそんなことにはならず、壊滅すべきものは壊滅しアスタリスクが地上に降り注ぐ。地球くそやばい(アスタリスクが何かについては映画か原作をごらんね)大葉君の活躍は状況を少しましにしただけだった。
原作はこのあとまだ10話分くらい続きもうひとひねりしてあるんだけど映画はこれで十分ですね。
原作も映画もディストピアを描こうとしているのではなく、門出と凰蘭の結びつきの強さ(過去世界と日常世界の隙間ない共有)を表現したかったのだろうから。それは映画でももちろん成功している。
そういう意味では、前章の初めと後章の終わりで門出と凰蘭が手を繋いでいるところ、凰蘭の反対の手にトランジスタラジオが握られているのが象徴的だった。もちろんこれは忌野清志郎の本歌取り。トランジスタラジオは外界との通信手段ではあるのだが同時にそれは自分たちは外界とは隔てられた内側世界に居ることを表している。
ちなみに後章のトランジスタラジオは映画のオリジナルなのだと思う。わかっているじゃないですか。
前編は良かったんだけどなあ
原作未読。前編でこれは良い拾い物をしたとおもっていたのに、後半はただただ宇宙人が攻撃もしてないのに殺されていくし、人類は滅亡しないし、その後地球人と宇宙人は和解できたのかも解らないし、モヤモヤが残った。
原作未読でしたが、今ひとつ物足りない感
2ヶ月前に前章鑑賞後、通常上映で鑑賞。
映像や音響、主演2人の演技力は前後章ともに良かったです。
後章だと侵略者の素顔が見えるシーンがとても印象に残っていて好きでした。
ストーリーに関しては前章がテンポ良かった分、後章は物足りなく感じてしまいました。
独特の緩急が少し和らいでしまった気がします。
画に関してはしっかり映画に落とし込まれているんだろうなと感じましたが、最後の絶望感とそれをどこか他人事のように見届ける姿の対比がもっとあるとセカイ系として楽しめたと思います。
期待していただけに少し残念だった感じの作品。 本年度ベスト級。
前半のほうがすきだったけど
変な畳み方だが、コレはコレで良いのかもしれない。
楽しみにしていた後章ですが、時間が合う回の為に、図らずも轟音シアターで鑑賞。(恩恵は、あるシーンの音のエグさで発揮)
面白かったです。
期待して見始め早々、今からガンガン風呂敷畳むぜ❗️的な潔さを感じました。
ただ前編にあったグルーヴ感は薄れ、
風呂敷の畳み方も、おんたんが世界線が異なるところで絶対的な門出を得ていた事は、想像内だったので割と確認作業の様に観る事となりました。
そういう意味で、前後章一挙上映での鑑賞が正解なのでは?前章にあった脳みその回転が加速する快感を引きずったまま後章に突入したら、感じるテンポが違うんじゃ無いかとか、観ながら思ってました。
後章、物語の終局において主人公2人は傍観者となり、大葉クンVer.2が大立回りを演じるのは、物語のカタルシスを得るにはどうかと思ったのですが、セカイ系の終わらし方としては、もしかして新しいのでは?とも思いました。
セカイ系は主人公がその世界の有り様の原因や結果が、自意識だったり愛する他者によって変容する事についての自らの行動や思考の物語であるとするならば、
大葉クン2が収束の為の行動の部分を担い人類滅亡が東京崩壊で収まる事と、
そのデストロイを微妙な距離から眺める主人公2人の様子は、諸行無常感がある好みの風景で、前章から引き継いだ個人視点を守って2人が超越した行動を起こさないリアルな様は感心しました。
おんたんが全てを思い出しているのなら、その選択の犠牲を自らの内に秘めた覚悟と門出に絶対と言われる事の至福は、中々グッとくるモノがありました。
まあ、あれだけ前章であらゆるモノを回収してたのに、F元素による動力は日本に先を越されて、暗殺で乗っ取ろうとする米国はどうかと思うし、
空飛ぶ国立競技場のクズ供は木っ端微塵にして欲しかったし、
「アイツのせいかっ❗️」と叫ぶ小比類巻の後ろには、今にも接触しそうなピンクのフワフワ浮いてて欲しかったり等、
時間の制約のある映画の中で、もう少し割り切ったカタルシスが欲しかった気もします。
原作未読なので、きっと原作は人類滅亡しちゃうんだろうなぁとか思ったりするのだけど、映画の世界線もまた違うって事なんでしょう。
ついでに言うなら、ひろし兄貴もおんたん見送った後違う世界線に行ったりしてないの?とか、門出の親父はどこ?とか色々思うって事は、ちゃっかり楽しんでて、予想通り原作に手を出さなくちゃならんのか~嵌められたなぁって感じです。
後、インターステラーぽいとこがあるので、ノーラン監督は観ないで下さい。
(´∀`)アルマゲドンとの対比
昔〝アルマゲドン〟って映画がありましたがあれと対比してしまいましたか。
〝アルマゲドン〟では地球に迫り来る彗星をブルースウィリスが犠牲になって止めに行く映画でしたが、残念ながらブルースウィリスは死んでしまいますが全人類は助かる感動巨篇でした。エアロスミスの感動する曲?何だったけ?が流れてたのをよく覚えてます。
デデデデはオンタンが親友カドデ1人を助けるのに都民が、、、、、。オエーっ。
アリです。良い映画。優等生的な思考の日本人は見るべきだと思いますよ。ちょいエゴをだすために。日本人は列に並んで平和的に、、、、こうゆうのはもうどうでも良いのですよ
ってちょっと考えても良いかなって映画ですかね。
エバのオマージュだったんだろうか?アレは。とても綺麗な映像。カドデ→綾波 オンタン→アスカ あの少年→カオル君 オンタンのお兄さん→カジさん
壊滅する東京→サードインパクト やはりエバを感じる。
大葉君が主役に
人気者に美味しいところを全部持って行かれたラスト
原作が持っていた、ちりつもで訪れる不可避だった人類終焉の絶望感が薄かったのはちょっと残念。まあ、そこまで描いていていたら三部作になって3作目には主人公の2人がまったく出てこないような展開になってしまっていたからしかたがないか。ただ、だから原作のラストが持っている、ちりつもで得られる平和と幸せといった高揚感が欠如してしまっているのも確か。世界の未来とは、実はひとりひとりの小さなちりつもの巡り合わせでしかないのだ。一番残念なのは、原作では終盤パートの主役ともいえる門出のパパとマコトの重要性がほぼ皆無になり、結局は凰蘭に全部持って行かれていること。キャラにしろ声優にしろ、結局は人気者に活躍の出番を一気に持って行かれた感は否めない。
相変わらずクオリティーは高い。音楽も素晴らしい。ただ、2部作の青春友情ストーリーに上手くまとめようとしすぎたため、原作が持っていた、世界系作品特有の訴えかけてくるような感情の揺らぎを継承できていないのは残念。
若干の物足りなさはあるけど満足
前章の謎や伏線は回収されたので満足でした。
考えてみたら当たり前ですが主人公らはただの学生なのであの大きな宇宙船をどうする事もできません。
原作未読なのですが高度な文明があり翻訳装置があるのに宇宙人側からのコンタクトが一切無かったのは原作で言及されてるのでしょうか?コンタクトはあったけど政府がもみ消してたのか気になりました。と思ってたら日本人側と同じように宇宙人側もゴタゴタしてたんですね…
ただなるようにしかならずハッピーエンドでもバッドエンドでもない感じは観る人によってはモヤモヤするかもしれないです。
マンガは超えられてない印象
声の感じとか、音楽とかいいところはたくさんありましたが、マンガでたのしんでいた気持ちを超えるような何かとかはなかったです。
マンガで驚いた画力とか魅せ方とかたくさん工夫してあるところをうわべだけ持ってきた感じがしてしまいました。
わけわかんないのにすげえ!!みたいな感じをアニメでも感じたいと思ってましたが、そうではなかった。
個人の期待値の話ですね。
マンガの良いコマとコマを埋めるアニメならではの表現はなく、マンガのトレース紙芝居感みたいな。
オリジナルエンディングも、それはそれでいいですが、マンガを超した表現は感じられなかった。
前章で期待値下げてましたが、後章はそのまま自分の期待を超えはしなかったなぁ…
総理大臣がタバコをぷかぁとするシーンは好きです。
なんかスッキリしない。
東京崩壊、おそらく北京やパリも。たまにはこういうのも良いか。
でも門出、鳳蘭たちより大葉が美味しいところ持っていってしまった。
結局、侵略者たちって何だったの?
冒頭の居酒屋で隣席の人が言った「ナゴヤ撃ち」懐かしいなあ。確かにスペースインベーダーの映画だからな。
やっば、終わらすのって難しいよね
作品全体としてはおおむね良好。面白かった!エンドロールと歌の終わり方も丁度いいし、なんと言ってもりらさんの歌の歯切れがよいこと!
で、原作未読なんだけど、あれは原作通りの終わり方ではないよね?きっと。「おかえり」はダメだなあ😅
「違う時間軸」ってのも、今やありきたりな設定だけど、その後の展開は面白かったから持ち直したかな?って思ったけど、あのラストはなあ。お兄ちゃんの最期はなんか切なかったというか記憶に残るシーンだった!
さて、原作読もうかな。
なんか消化不良な感覚がある
デデデデでレレレレ
はっきりとオンタン主役のストーリーであった。前篇はマルチバースを匂わせた難解な編集であり、当方は正直乗り切れていないシン・エヴァ展開を危惧したが、後篇できちんといくつもの筋に落とし前を付けてくれた。そして前篇同様背景もキャラも、画力が素晴らしい。
デストラクションのシーンはたっぷりと時間を掛けていくつもの崩壊が描かれた。このまま地球崩壊に至るのかと思い落涙。その後の展開は個人的には蛇足感も。このエンディングは原作とは違うとのこと。やっぱり原作読んでみようかな。
堂々完結
どんなキモい世界でも友情は大切な物だ❗️
前編より暴力のシーンがあるので現実の社会より深いことを伝えるみたいのだ。
前編を見てからずっと「そもそも最初から分かり合えてみれば良いのに」と思っていた。
しかし、本作は地球の結末の群像を表した。未知の危険を諦める人たち、国民のために何もしない政府、嘘ばかりで裏に何か考えているトランプとアメリカ政府、平和や平等のための急進派、テロリストの様な無政府主義者達。危険の上でもう一つ危ない手が有り、まるで希望が無い世界のだ。
但し、そんな複雑な社会でも人々の見方や異なる人種の中の友情を表した。現実を逃げるではなくもっと良い姿で引き受けた。もし、現実の社会にもそういう平等や大切な物が有れば、皆んなの考え方も変えるだろう。
個人的に理解できない所は社会を再構成する答えである。それは本当に問題を解けるのか?個人的には信じられない。
纏まっていたが前編には及ばず
前篇のラストに続き不穏な空気で始まる。
話はしっかり纏まっていたが、終わってみれば呆気ない感も。
最後はハッピーエンドではあるが平等に少なからずの代償を払った。
終末の光の十字架や想い人を守る為に犠牲を払って並行世界でやり直す展開は既視感があって期待を越えてこなかった。
安直な和解エンドで無いのは良かったのだが、本筋に対して主人公達の葛藤が少ない事に物足りなさがあった。
全276件中、141~160件目を表示