デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 後章のレビュー・感想・評価
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対岸の火事
幸運にも前章を前日に見れたので、何が起こるのかとワクワクしながら見た後章。
若干、肩透かしだった。
彼女達の平和な日常があまり脅かされない。
そのかたわらでは宇宙人狩が激化していて、人間に似た個体が銃殺されてたりする。
様々な主張をする団体の声が右から左なのは、それでも良くて…常に大した事を教えてはくれないし、ただのアピールなのは劇中も現実も変わらない。どころか要人襲撃に一般人を巻き込む始末。
宇宙人側の状況も語られはして…先住民族で地球に帰還してきたって話はふむふむとは思うものの、奴隷として使役しようとしてた種族に同胞をそこそこ大量に殺されていながら4年近くもダンマリを決め込むとは…相当揉めていたのかしら?
オマケにエネルギーが切れる期限まで知ってるのに…彼らは彼らで本国からの捨て石にされたんだな。結構卑劣な思想を持つ侵略者だったのだなぁ。
宇宙船は白煙を出し始めるし、国立競技場の地下で胡散臭いエネルギーは開発されるし…ここでもやっぱり広報的にはいい事しか言わず…政府が「お得ですよー」なんて事を言い出すものはホントに信用ならない。現実においても。
マイナンバーカードとか。偽造し放題のツケは政府が払ってくれるのか?
劇中、SHIPと反対組織の幹部が蜂合わすのだけど、どうにも煮え切らない。あんな程度なのだろうか?たいそうな理想を掲げてるSHIPの連中の熱意が全く感じられず…突き詰めりゃ、やってる風なポーズって事で、これもまた現代を反映してんのかなぁなんてフと思う。
とまぁ、色々と不穏な世の中になってくのだけど、主人公達は、接点があるにはあるのだがあまーり巻き込まれない。
変わらず日常を謳歌してる。
どこかで何が起ころうとブラウン管の向こうの出来事のような距離感を感じる。
時折、主人公が「黙ってどこにも行かないで」みたいな事を訴える。彼女はどこか達観していたのかもしれない。世界に何が起ころうと私に何かを変える力などない、と。だけど私の周りが平穏ならばそれ以上何を望む事があるのか、と。
諦めなのか、分相応なのか…けれどファンタジーな感情ではなかったように思う。
門出に至っては、ほぼほぼ蚊帳の外だ。
とはいえ、鳳蘭が一生懸命防波堤になってたって風にも見えず…極力、普通を演じてたでもなく、至って普通だった。
荒れ狂う台風が訪れてはいるが、家の中ではバラエティ見ながら笑ってる家族団欒のような空気感が彼女達にあった。
別に破壊を期待していたわけではないのだけれど…前章の終わりに差し込まれるファクターによって「このままでは済まない」って雰囲気があって…彼女達を取り巻く仮初の平和が崩壊はするのだろうと。
その時に初めて感じる後悔や葛藤なんかが描かれたりすんのかなぁとボンヤリ思ってはいたのだが、至って普通な日常だった。
結局のところ人類は滅亡しないようだし…。
主人公達も生きてはいそう。
ここに至り、問題に目を向けなかった事の後悔とか、隠蔽を是とする政府の在り方とか、戦争とか闘争の無意味さとか、差別や勘違いが起こす悲劇とか…なんかそんなものをひっくるめて、生きてるって事が育んでいく可能性に気付かされたりとか…そんな事が詰め込まれた「人類滅亡」なのかと思ってたりもした。
前章から受け取ったメッセージが鮮烈で…それは、脅威の隣で平和を謳歌してるって環境によるものではあって、今の温室化した現代に強烈にリンクした部分でもあった。
だから主人公達の後章に自分達を重ねもしたのだけれど、案外平和だったなぁと。
いっその事、人類の終焉を描いていたなら結構な余韻を与えてもらえたかもしれない。
そんな事を感じた後章だった。
あと…前章はそんな事微塵も感じなかったのだけど、後章はTVのように感じて、昔で言うならセル画の枚数が少ないような状態にも見えた。
つまりは、俺的には尻窄みな後章でもあったなぁ。
前後編ともエンディングの主題歌は良かったなあー
◾️追記
共感をいただく度に、その方のレビューを拝読し自分のレビューも読み返したりして、作品の事を思い出す。
蛇足なのだけれど…「人類滅亡」ってラストだったとして、死んだら全ては終わりなわけで。
例えば1週間後、もしくは3日後、あなたを含む全ての人類が滅亡する未来が確定していたのなら、あなたはどうしますか?って事で…。
そこに至り、まだ戦争しますか?とかまだ他人を傷つけますか?とかまだ嘘をつきますか?とか心残りを抱えたままでいいですか?とか。
世間が混沌を極める中、彼女達は生命ある内に、大好きな隣人がまだいる内にしか出来ない貴重な時間を精一杯生きていたようにも思えてくる。
そうでなくとも青春時代なんてのは、短期間に過ぎていく儚いもので、無垢な恋愛も友情も育めるのはこの時期だけかもしれない。
大人になるにつれ誰もが愛おしく感じるその期間を、目の前に迫る終焉と共に過ごしていく彼女達は、誰よりも「生きる」って事の価値に向き合い正直であったのかもなぁなんて事を思った。
レビューを投稿するようになり、作品を噛み締めるような機会が増えた事を嬉しく思う。
突き抜ける部分は少ないが、軽いトラウマになる
あのちゃんがピッタリ過ぎる。
圧巻のシーンに
とにかく宇宙船爆発のシーンにインパクトがあった。BGMは原作者浅野いにおが作詞したでんぱ組.incの「あした地球がこなごなになっても」。歌詞とシーンがリンクしているが、メロディは必ずしもあってるとは言えないが世界の終わりはこのくらいで良いかなとも思う。
ストーリーとしてはかなり余白を残して終わる。もうちょっとちょうだいってくらいが良いのかもしれないが、もうちょっと欲しかったかなw
鑑賞動機:前章7割、地球がクソやばい2割、はにゃにゃフワー1割
さてどういうふうにケリをつけるか?
思っていたよりドSFしてて思っていなかった展開だったけど、何とか振り落とされずについていけたと思う。
終わりということでいいのだろうが、もう少しじっくりみたかったかな。なんか原作とは違うラストらしいですが。エンディング曲は前章/後章逆の印象。「絶絶絶絶対領域」が好きだからですが。
おんたんがぶっ飛んだこと言う時、ヨダレと涙が出てるのが気になる。彼女を見ていると「トリックスター」という言葉を連想してしまう。あるいは必死でそうあろうとしているか。
はにゃにゃフワー。
高いハードルを超えてきた
地球外から襲来した巨大な宇宙船が浮遊する光景が日常化した東京。そんな世界で青春を謳歌する少女たち。その状況が画期的かつ圧倒的で絶賛した前章。
そんなこんなで自分の中で異様にハードルが高くなった後章。
大学に通い始めた門出とおんたん、新しい友だち、オカルト研究会、そして門出と担任教師、おんたんと謎の少年の恋?、、、激しく動き出すかと思いきや、スローダウンして身近な人たちとの大切な時間をきっちり描いた。
一方、東京各地に出没する侵略者たち、駆除活動を繰り広げる自衛隊、侵略者狩りを続ける過激派グループ、そして煙を上げて傾く上空の母艦、、、世界の終わりに向かってカウントダウンが始まっていた。
思えば雑多な内容を盛り込んだ後章。
とことんオフビートな日常が好きだった。
いかにもなクライマックスも自分は好きだった。
そう、高い高いハードルを超えてきた👍
そして幾田りらちゃんとあのちゃん💕
凄い個性。凄い魅力。まさに無敵だった。
前章を観に行ったのも後悔した!!
中々面白くならず、また主人公2人はあくまで日常を送るだけで、事態の解決に向けて奮闘する訳ではないので、盛り上がらずに終わった感じです。作者の性癖なのか、教師と門出のやり取りが相変わらず気持ち悪いです。終盤で歌が流れる中、東京が壊滅するシーンは良かったですが、2分くらいでしょうか。人類ヤバいとありましたが、滅んだのは東京だけでしょうか。ショボいです。大葉が帰ってくるシーンは要らないと思いますし、主題歌は前回のだけで良かったです。平行世界の話も門出は知る事はないですし、色々省いて1作にまとまっていたら、それなりの内容だと思います。デーモンズなんて出ましたか?、全く大袈裟なタイトルで、がっかりしました。
もはや芸術の域
今日も今日とて
斬新な設定にはまった
愛愛愛愛!!!!!
SF友情物語
良いところ
伏線がきれいに回収されて不平不満を持つような残り物がない
ん?なところ
相手は恒星間航行できるような科学力があって理性的な行動を取れる存在に対して絶滅主義とか愚の骨頂
わざとらしいまでのキャラデザに最後まで慣れなかった
きちんと風呂敷を畳み終えて伏線を回収してるので、ご都合的な後付けもなくラストを迎えられたと思うし、結局のところ大勢の意思や行動ではなく個人の感情で世界の命運が動く少し前のセカイ系作品ではあった。まあ、それを持って罪の意識を持つかどうかは作品の中での結論を支持する。
まあ、被害者家族から責められたらどうなるかは知らないけど、前編から通して広い政治や経済の側面とごく身近な個々の友情の話が対比的に描かれてて、つまるところおんたんの思うがままに進んだ、というところかな。
しかし侵略者モノとしては、政治も経済もテロリストも活動家も全ておバカに描かれてるのはシニカルと言うか雑と言うか。まず相手の戦力がわからんうちから攻撃を仕掛けるとか、交渉どころか相手の言語パターンの解析すらせずに駆除とかどう考えてもおかしい。あれはイデオンかよ。そこら辺の根本的な部分が本当に雑にだし、興味がなかったのかもしれんな。キャラデザでキャラの重要度がわかるとかはあまり好きになれんかった。
時間
と言う概念を持つことで、自己の存在と実在を理解するに至った人類の精神は、辛うじて肉体と言う物理現象を得たことで、現在地を知ることができているのである。
しかし、一個体個体が現在地に至るまでに経てきた時間
と言うか其々の宇宙は全く同じものはなく、人と人の交流は常に其々宇宙の衝突の瞬間なのだ。
と言うことは、宇宙同士の衝突という途轍もないエネルギー衝突が常にこの世界で起こっており今日明日滅亡なんて
生ぬるい幸せの一端であるw
そんなワールドイズマインな世界を浅野氏なりに読砕き
咀嚼してぺっと吐いたらデッドデッドになった◎
と僕は理解した。
僕が今全エネルギーを持って挑み託そうと思う存在との在り方も思い至ることができた名作に感謝!
アニメだと侮るなかれ。
ちょっとガッカリだけど、原作を少しだけ変えた結末は、まあ、この方がいいんじゃない
前章の謎の回収は大体なされている
まあ、予想通りなところもあれば、意外なところもある
予想通りのところも予想が外れたところも、ちょっとガッカリかなぁ
良かったのは、今の日本の危機的状況の比喩である前章の設定から結末までの社会のドタバタ喜劇
これは秀逸でした
そして、ラストの変更
ラブストーリーで終わらせたのが良かった
というのは、原作をざっと調べると、10年前の作品で完結が2年前
つまり、8年かかっている
内容からして、そんなにかかるはずがない
予想通り、長期休載を何度かやっているみたいですね
これは10年前の社会情勢、作者の心情が完結時とはかなり変わっている可能性がある
話を膨らませるために、途中でキャラクターを増やしてるなあと、映画を観ていて感じたのは正しかった
原作の完結は2年前だが、今でもタイムトラベル物は大流行り
もう飽き飽きしてしまった
2年前ならこれで良かったのかもしれないが、今なら、
最後は、なんや、謎の回収に終始してるだけやんとなる
タイムパラドックスを解決する方法として、多次元平行世界という説明が当たり前のように使われるようになった
物理学的なことはよく分からないが、とても都合の良い考え方です
この作品もそうですね
過去を変えて、自分の都合の良い未来に変える
でも、それは違う次元の未来
でもね、それは自己満なんですよ
新しい未来に自分はいるけど、もうひとつの古い未来は救えていない
自分さえ満足できれば、他のことは知らないという考え方ですよね
だから、つじつま合わせに終始する原作の最後ってなんの感動もないし、意味も無い
それがわかれば、結末をラブに置き換えたのはとてもいい
タイムパラドックスの辻褄合わせなんて、脇役でいいんですよ
無意味なんだから
前半の謎の回収で一つ引っかかっていたのが
駆除される前に宇宙人が
「君たちは同じ考えを共有していないんだね。」
みたいな事を言っていたんだ
これは、宇宙人がみんな同じ意識を持っているんだと解釈したんですよ
理想的なようで、危ない考え方だなあと思いました
個人の考えを否定する社会主義的な考え方だなって
いにおさんの理想はそうなのかなあなんて
でも後章では、そんな話はなかったかのようになっていました
だって、宇宙人達
現代人と考え方がぜんぜん変わらない
結局、真っ二つに別れて大変な事になっている
この辺りは、SFとしてはガッカリ
もっと宇宙的に洗練された人には理解出来ない思想があると思っていたのに
この作品は、ただの現代社会の風刺だったんですね
これは、作者の思考が変わったためかもしれませんが
というわけで、前章で期待していたほどには結末は大して斬新ではありませんでした
ヒーローが人知れず活躍して、被害を最小限に食い止めたっていうのもありきたりです
新海誠や細田守と何も変わらない
いっそ、”ノウイング”のような結末が用意されていた方が良かった
これじゃ”ディープインパクト”の足元にも及ばない
注釈
タイムパラドックス・・・例えば友達が死ぬのを止めるために過去に戻って阻止するなら、友達は生きているはずです。それなら、過去に戻るという行為は行われないはずです。そうすると、友達は死ぬはずで・・・という矛盾が生まれる事です
ノウイング・・・ニコラス・ケイジ主演
太陽フレアで地球が蒸発するやつ
ディープインパクト・・・世間的にはアルマゲドンの評価が高いが、あれは配役にスターを使ったから。作品としてはディープインパクトの方がずっと良作です。自己犠牲とはこうあるべきです。
声の魅力で想いが変わる・・・
原作未読です。
はっきり言って前章の記憶もうつらうつら。ただ、ラストが衝撃的で、どう後章に繋がるのかってのには、期待ワクワクでの鑑賞でした。
のっけから、やってくれます。期待以上のダークな展開、容赦ない殺戮にホラー大好き親父は大満足でしたが、門出やおんたんが出てくると、ふわ~っと、あの雰囲気に戻ってしまう。
前章とは明らかに違う緊迫感のなかでも、普通な生活が送られているような・・・
ある意味、ホッとする部分でもあります。
本作品は、地球人と融合?した侵略者(宇宙人)がメインかな。おんたんとのホノボノとした繋がりも魅力的だし、イソベアンの道具もどきで大活躍を魅せてくれます。
限りなく殺伐とした危機感を孕みながら、あの画と声でホンワカとした雰囲気を醸し出す。
なんとも表現し難い一本かな。
やっぱり前章と後章、一気に見てみたい。きっと全く違った印象を受ける気がする。
デデデデで?
前・後編の間がなるべく開かないようにと前章から2週間後に鑑賞した割に、ここまででどんな展開があったのか早くも脳内から飛んでいた自分に驚愕しつつ鑑賞。記憶を蘇らせながら、たくさんフラれた話がどう回収されていくのか期待していたのだが、回収されるものは新たな設定を加えた単なる辻褄合わせ、それ以外はとっ散らかったままぶん投げたようなラストにしか思えず…。
そもそもセカイ系な話でありながら主人公たちにさほど共感するわけでなく、あちこちに広げた大小色とりどりな風呂敷をどう畳むのかに興味を注いでいただけなので、それがこういった結末を迎えるのであれば正直どうでもいいと思ってしまった(オレが話についてけてないだけかもしらんが)。未読の原作漫画は12巻あるようなので240分の尺じゃ全然足りてない感もあるのだろうけど、漫画でじっくり読めばもっと深い味わいがあるのだろうか。
やはり繰り返し見るべき映画なのか。積み込み過ぎて情報量が多すぎ。
【原作未読】前編1か月前のあと後編みた感想
面白かった。あたりまえだけど前編は初見なので、かなり刺激が強かった。
故に後編は少し評価下がるのは当たり前。
色々思う所はあるけども、今の日本といわず世界的に何とも言えない
生きづらさが表現されていてすごかった。
なんとなく一般人ではどうしようもない世界で世界が動いていることに
みな目をふさぎたい(その方が楽だから)けど実は…
的な所がうまく描かれていた。
あと異星人をぶち殺すシーンも心理的につらかった…
異星人子供の殺害はあえて描画しないところに好感がもてた
(過激さをもてあそぶのではなく、大人殺害もできれば描かずにつたえたかったのかも)
途中でマスクの中が、人間と同じような顔ですよ~ってなってる仕掛けにも
驚いた。色々考えさせてくれる映画だと改めて思いました。
話が進み、色々な事がわかってきて最後の最後で躊躇なく行くところはすごかった。
その反面、コヒルイマキ君とオオバ君が戻ってきてしまったのが残念だった。
(んなわけねーだろ的な残念さ…ココだけ個人的に合わなかった)
オオバ君がんばる所はオッサンなので胸と目頭が熱くなってしまった…
あのちゃんと
幾多さんは素晴らしい
この2人の声が、この世界を仕上げていると思った。
(最初は話題作りでしょと思ってたので…失礼いたしました)
エンディングが白に黒文字っていうのが
前編と異なっていて(おそらく)
斬新だなとおもった
色々書いたけど、パンフレット前編、後編も珍しく買ったので
とても記憶に残したい映画です。
オススメだよ
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