デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 後章のレビュー・感想・評価
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尺が足りないというか、大胆なカットが足りない
原作へかなり忠実なアニメ化。
しかし、ここにこそ問題があり、130分という長尺映画であっても単行本4~11巻分を忠実になぞるには時間が足りず、後編は演出やドラマに余裕がまるでなかった。その結果、原作の良さである文学的な余韻が消えてしまって凡百以下のアクションアニメになってしまっている。
・門出、おんたん、大葉、小比類巻の4人にスポットライトを絞る。ほかのキャラは大胆に削って役割をまとめる。
・ラストシーンをおんたんと大葉で終わらせるなら、大学入学までを巻いて以降のシーンを長くし、おんたんの恋の印象を深める。
・大葉の活躍であるアクションに動画を割く。
と最初から決めて、サブキャラの登場シーンをがっつり減らさないと、この原作を映画化してはいけなかったと思う。
前編は映画として良作だったが、後編は凡作だ。漫画と比べると後編は特に落ちる。
全体は良い。が、消化不良な部分も目立つ
原作を読んでいないため、どう最後が違うのかや、細部の違いは分かりません。ので、一つの映画作品としてどうだったのか書こうと思います。
全体のクオリティーはかなり高いです。キャラも背景も世界観もよくできてます。前半が社会問題を下地にしたSF青春作品めいたものでしたが、後半から青春ものとSFものの色が強くなり、その塩梅が良いです。次第に取り返しのつかない状況になっていくシナリオの進み方もちょうどよい。かなり緻密に描く内容を決めて作ったのがわかります。
一方で、キャラの多さに対してシナリオの量が多分であるため、どうしても雑になって見える箇所があります。ならば出さないほうが良かったキャラなのかといえば、やはり必須なキャラなのでバランスの悪い印象を与えしてしまっているように思います。
ラストに関してはまぁ、落とすべきところに落としたかなという無難さ。そこがまた評価の割れるところかなと思います。晴々とした終わりでもなく、胸糞悪いわけでもなく。言い換えるならすごく印象の薄い終わり方をしたな、という。シナリオがかなり練られていて考えさせられるところが多いがために、無難なエンドが浮いて見えさえします。
いろいろ書きましたが、前後編あわせてよくできた映画です。観て損することはありません。ハリウッド映画で4時間なんて普通になってきた世の中なので、アニメーション映画で4時間なんてのも冒険でいいと思います。前後連続上映などもしてみてほしいです。
忙しい後編
合わなかった
中途半端なハッピーエンド・・・
前編をみて、けっこう、地球外からの侵略者が日常に溶け込んだなかで青春を謳歌する少女たちのゆるいストーリーと、その底に漂う人類破滅への予知というアンバランスなストーリーに魅了されて、待ちかねてみた後編。公開初日に行ってきましたよ。
でも、まあ、期待ほどには後編は私を満足させてはくれなかった。ある程度、前編での仕掛けた物語は回収されたけど、安易なパワレルワールドや、凄いのか凄くないのかわからん侵略者たち、なんの意味があったのか疑問だらけのノアの箱舟計画、過激派グループ「青共闘」の活動など、話が整理されないままでした。めちゃめちゃもやもやさせられて、大勢の人間が無意味に死んだだけで、とはいえ、地球が滅亡することなく、主人公の門出や凰蘭、そして侵略者の大葉くんは生き残って、中途半端なハッピーエンド・・・。だわな。
原作未読だったので、映画とは違う原作のラストはどうだったのかと、少し興味がでたが、全12巻のマンガ本を読もうとは思わないし、いささか期待ハズレだった本作。
前編を観たときの感想で「最終の評価は後編をみないと採点できないが、あえてするなら★3.8かな。後編の出来次第で、3.5になるかも、4.0になるかもしれない・・・」と書いたが、最終の評価は★3.6。ちょっと惜しい映画だった。
居心地の良い二人のグダグダ感
オープニングシーンで前章の回想シーンがたっぷり盛り込まれていないので、(いないと思いますが)前章見てない方は確実に置き去りにされます
あと前章を見てから時間が経ったかも、どこからだったか思い出すまで時間を要します
2部作で制作したため、話の回収パートが増えて詰め込み過ぎ感は否めないですが、ほんわかしているシーンもかなりあるので、見ていて前章並の居心地の良さはありました
最終的にはハッピーかバッドなのかわからない結末でしたが、あくまでおんたんが望んだパラレルワールドの話と考えればハッピーエンドだったのかな…
評価は若干低めにしましたが、今作だけなら★3.5、両方合わせて★4.5という評価という感じです
ZOZOのコラボTシャツ予約すればよかった・・
侵略者ものの最高峰
いい映画でした、テンポの速さがすこし残念
<5月23日1回目の鑑賞後の感想>
原作ほぼ未読で前章を鑑賞後、原作全12巻を楽しく読み、今回の後章。
(どうしても自分のペースでじっくり読める原作と比べてしまうので)色々と思うところはありましたが、クライマックスに向かう展開、ラスト、エンディングソング(青春謳歌)、エンドロールの作画監督・浅野いにお(原作者)で見事に泣かされました。
もう一度観に行きます。
<5月31日2回目の鑑賞後の感想>
1回目の鑑賞より素直に楽しめました。
1回目の鑑賞では、映画の各シーンと原作漫画の同じシーンとを、原作漫画を1巻当り2時間くらいかけて
じっくり読んだ経験とどうしても比べてしまっていたので、映画の早足感がやや残念でしたが、
2回目は原作と比べることなく、
素直に楽しめました。
キャクター達の表情の作画が本当に絶妙で
キャラクター達の人間性のリアルさが
伝わってきて、見応えがあって面白かったです。
前章がよかったので期待が大きすぎたかな...
映画前章→原作漫画→映画後章の順番で鑑賞しましたが、この順番は失敗でした。原作漫画未読の人は映画を見てから読んだ方がいいと思います。
前章や漫画にあった切れ味が後章には感じられませんでした。なんだか当局から横槍が入ってストーリーを書き換えさせられたのでは、公開が延期になったのはそのせいでは、と陰謀論に染まりたくなるほどぬるくなってました。人類終了の絶望どこいった?
原作では東京五輪だった国のイベントが万博に差し替えられたせいで、国立競技場を新築した理由がよくわからなくなってたり、原作では回収されていたタイトルの謎(なんで「デーモンズ」?)や伏線が放り投げられっぱなしだったり。尺が短すぎたかもしれませんが、もうちょっとなんとかならんかったんかな。原作に忠実に沿っていた20世紀少年のように3部作ぐらいがよかったかも。
映画を見て消化不良を感じた人はぜひ原作の漫画を読むことをオススメします。最後の2巻だけでも。
(追記)主役の二人は前章と同様に素晴らしかったと思います。特に中川凰蘭が叫ぶシーンは心の底からという感じがしてズシンときました。
(さらに追記) amazonプライムビデオでアニメシリーズ版の配信が始まりました。アニメシリーズはほぼ完全に原作を踏襲していて見応えがあり納得しました。アニメシリーズの評価を加味して、点数を3.5から4.5に変えました。
友情はデストラクションしない
デデデデ二部作第2部。
通常スクリーンで鑑賞。
原作マンガは未読。
前章で残された数数の違和感が回収されるのですが、心地良さは無く、ただ不安だけが募っていき、いったいこの先どうなってしまうのだろうと、ハラハラしっぱなしでした。
門出のためにおんたんが選んだ道と決意に心がギュッとなりました。互いの存在が絶対。友情のためなら世界がたとえデストラクションしたって構わない。ラスト、エモ過ぎです。
シリアス強め×若干のゆるさ×残酷さ=オリジナリティを醸成した見事な出来栄え
前章から引き続き原作は読まずに後章を鑑賞しました。
前作とはちょっとトーンが異なるのは、ゆるさが弱めなんですね。
シリアスさが強めにでているがゆえに、物語の深刻さが増しており
SF作品として、私は好みの展開でした。
演出も、
侵略者が次々に殺されていく、その際緑の血飛沫が降り注ぐ、
人間の血飛沫も降り、前章とは全く異なるシリアスな展開で、
ちょっと気持ち悪くなっちゃう観客もいらっしゃるかもしれませんね。
門出と凰蘭の恋愛要素も多く盛り込まれ、多少辛口ではありますが、
このあたりは気持ちが和んでよかったです。
原作のエンディングは存じ上げませんが、
人類は滅ばないけど、東京は壊滅的な状態となります。
ただ、主人公たちは生き残るんですね。そこが唯一の救いですね。
こういうシリアスなアニメ作品をつくれるのは、やはり日本だけかもしれません。
アニメは世界に誇れる日本だと思います。
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