「中高生になら心に残る一作かもね」デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 後章 よんしんさんの映画レビュー(感想・評価)
中高生になら心に残る一作かもね
個人的にはステレオタイプなおバカなオトナばっかり出てくる前章がイマイチでしたが、原作者がこだわり抜いて制作に携わったとのことで、吉と出るか凶と出るか知りたくて観に行きました。前章がアフォなオトナばかりなのも、過去の出来事がきっかけのあえてのものなんじゃないかと期待も込めて•••。
冒頭、前章のダイジェストもなくいきなり続きから始まります。
前章後半で意味ありげに登場させたキャラクターたちは大して活躍せず、前章で何のためにわざわざ時間割いて登場させたの?と思ってしまう。
しまいにはセリフと映像で丁寧な説明が始まっちゃう始末•••。
おそらくアニメ制作のプロの方達と原作者の間でいろいろあったんだろうなあ、と邪推してしまいました。
前章では後章を推理•考証させる伏線がそれほどあるわけでもなく、ただ異常な世界での日常を見せるだけにとどまり、いきなりの急展開で幕を閉じましたが、おそらくアニメ制作のプロの方たちからすれば、もっと後編につながる引きや考察のネタとなるヒントや伏線をいろいろ張りたかったんじゃないかなあ、と思ってしまいました。
結局伏線やら考察のヒントもないので、それらの回収もなく、結末に向かってのカタルシスもなく、謎は謎のまま終わってしまいます。
申し訳ないけど、原作者さんがもう少しアニメのプロの方々の意見を取り入れていれば、アニメ作品として、映画作品として面白いものになったんじゃないかなあ、って感じです。
結局、藤子マンガ&ガールミーツボーイがやりたかっただけなんかな、と…。
たくさんの作品を浴びるほど見てきた理屈を求める大人には残念ながら響かない作品かと。
ただ、おそらく中高生なんかにとってはなかなかの心に残る一作になるんじゃないかなあ~、って気はします。