「「ぽちっとな」は宇宙共通」デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 後章 猿田猿太郎さんの映画レビュー(感想・評価)
「ぽちっとな」は宇宙共通
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やっぱり宇宙人も指でスイッチを押すのですね。あれはそんなイメージだったのでしょうか。いよいよ、となったら自爆スイッチを指で押す。割れた顔の隙間から垣間見えたのは色違いの地球人と同じ顔。色違いと言えば血の色。「パターン青!」のエヴァンゲリオンはつまり人間と違って使徒は値が青いという意味で、さらに遡れば、人間に紛れた異星人は血の色が違うのは古い伝統の設定と聞いたことがあるような。
前章と同様、浮かぶ巨大UFOという脅威を目の当たりにしつつも青春を謳歌する主人公たち。ちょっと、とりとめのないような気がした。でもそこは流石は後章、前章の様々な種明かしが為されていくけど、やっぱりそこは青春アニメ。世界が滅び行くその瞬間、ぶ厚い熱々の友情を確かめ合う二人は正に、挿入歌のイメージ通り。こういう歌、YOASOBIにもあったかな。世界中を敵に回しても、とか、悪にでもなるっていったら中島みゆきさんか。そんな若い人達にも好ましい破滅的青春歌のPV、MVを見ていたかのような、そんな映画だったのだな、と理解した次第です。
あのまま、キスを交わして抱きしめ合う二人と共に、例え世界が滅ぶエンディングだったとしても、それでもよかったかなと思う。先の話に出していたエヴァっぽくなってしまうけど。宇宙人の彼が見事に生還し、被害が東京ぐらいで済んだ結末も否定はしないけど。「恐れていたことが全て起きてしまう」のも、パニックのセオリーか。そんな崩壊と救済を経た後に聞くエンディングは絶品でした。いやあ、楽しかった。素晴らしい。
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