デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章のレビュー・感想・評価
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面白い。非リアルな世界に浮かび上がるリアル。
面白かった。面白くて可愛くて切なくて、そしてめちゃくちゃ恐ろしかった…
巨大円盤を空に置くだけで、ありふれた日常がリアルに、そして特別なものとして浮き上がってくるのがすごい。原作未読だから展開読めなくてびっくりの連続。
ただ、あの教師は気持ち悪すぎたな。気持ち悪い最低教師として描かれてないのも気持ち悪かったな。そこだけかな。
まあ、そういう醜悪な気持ち悪さや少女の無防備な危うさすらリアルな社会には内包されてるでしょ?という発信ならわかる気もするが…
謎の円盤は震災やコロナ禍の暗喩でもあり、ネットや政治、群衆心理とかがほんとリアル社会と重なっているという恐ろしさ。ありえないことが起きているんだけども、そこに描かれる社会や少女たちの日常、青春や友情、家庭の問題…それらはとてもリアルに感じられぴりぴりと来る。
「大いなる力」を手にした少年は当初独善的に「正義」を行い失敗もする…スパイダーマンとも重なって見えたり。
とにかく後章たのしみ!
「おんたん」のキャラが印象的だった!!
前章というか、恐らくは異星人の総攻撃が始まるであろう前日譚という感じでした。「おんたん」のキレのある台詞を楽しむ、非日常の日常系アニメという独自性がありました。政治も悪く、クソみたいな現実を明るく過ごす為の、ヒントが「おんたん」にあるような気がします(適当)。おんたんのお兄さんと小比類巻、イソベやん(過去エピソードの異星人)の三人は、話が合いそうなのに巡り会えなくて何だかなあという感じでした。私には希望がないので、お兄さんが希望について話したシーンは印象的でした。主題歌が良くて毎日聴いていますが、エンドロールで歌詞を表示して欲しかったです。「あの」の身長が166もあって萌えました。生活パートとニュースパートの切り替えがスムーズで自然でした。教師が気持ち悪いです。ストーリーの全貌を見せた時どれだけヤバいのか、後章も楽しみです。
後半まで見ないとわからないのだろうが、違和感が残る
門出とおんたんの軽妙な言葉遊びは、この映画の独特な雰囲気を作っていて面白い。彼女らの強い絆の背景がしっかり描かれていて、なるほどと思った。
未確認物体が浮かんでいても、日常は続くというのは実際に起こったとしてもその通りだろう。「この世界の片隅に」でも描かれていたが、太平洋戦争中でも生活は続いていたように。
後半まで見ないとわからないのだろうが、やはり設定に違和感が残る。
先ず、3年もの長い間、侵入者は何も反撃しないで自衛隊に殺され続けるところは「ついていけない」と感じてしまう。
演出なのだろうけど、前半の最後で“侵入者の雨”が降るところは「乗っていた物体の破片がほとんど混じっていないのはなぜ?」と思ってしまう。
S.E.S社の兵器で小型物体を撃ち落し続けるところも「誰がそんな意思決定をしているのか?」「都心で撃ち落としたら、落下物で被害が出るのは当然」「近くに旅客機が飛んでいる時に撃つのはあり得ない」と思う。
門出とおんたんのキャラクターがイマイチつかみきれなかった。門出が自分の正義感で暴走してしまうエピソードは、どこまで信用して良いのか迷った。電車が脱線したら死傷者が出て、大きな犯罪になるので。その後、マンションから飛び降りたのも回想なのか空想なのかモヤモヤが残るし、門出の性格がわからなくなる。(これも後半まで見ると回収されるのかもしれないけど) 小学生の時のおんたんが門出がいじめられているのを傍観していたシーンも、おんたんのキャラクターをわかりにくくしていると思う。
それから、メガネはキャラクターの重要な部分だと思うけど、メガネの一部をシースルーに描くと、場面場面で印象が変わってしまう。一部を消すのは顔をアップにした時だけの方が良いと思った。同じように、おんたんの眉毛も見える時と見えない時で大きく印象が変わる。
後半も見てみようとは思うけど、前半を見た時点では評価は「2.5」です。
突然街の上空に円盤がやってきた世界で生活する女子高生たち。日常と非日常が普通に同居する生活の中、過去と未来はどう繋がるのか。後半の展開が気になります。
原作があることと作者の名前は知っていますが、この作品は
読んだことがありません。・_・; 浅野いにお
他の作品(※)を読んだ限りでは、絵柄に多少クセがあり、
ストーリーにはもっとクセがある作家 @∇@ ; との印象を
持っていました。 なので (※ おやすみプンプン )
事前知識無しで観て大丈夫なのか? と、鑑賞を躊躇っていまし
たが、ふとスタッフ一覧を見ると脚本担当に「吉田玲子」の名
を発見。その瞬間「観ましょう」に気持ちが切り替わり、気が
ついたら座席の上。・_・
そんなわけで鑑賞です。
◇
予備知識の無い鑑賞者がどんな風に感じたか という視点でまと
めています。また、この作品は「前章」ということで5月下旬に
公開の「後章」と合わせて一つの作品と考えるべきか? とも
思うのですが、これを独立した作品として見たときには果たして
どう感じたのか ということでの感想です。 …前置き長い
◇
登場人物、特に女の子二人を中心とした女子グループの性格付け
が良く表れていました。
仲良さそうな感じを受ける導入部が、まずは好印象 ・_・♡
ヒロイン二人(小山門出・中川凰蘭)は女子高校生。
3年生(には見えない気も…)なので進路も気になるお年頃。
この二人と仲の良い3人を含め、計5人で学校帰りに寄り道
したりしています。楽しそうです。 …遠い目
# この5人の醸し出す雰囲気が、どことなく「けいおん」
に似ているような気がして観てました。脚本が同じく
吉田玲子さんですね。これも好きな作品。・-・♪
お話は
・町の上空に円盤が飛来。直径5㎞。 でかい
・攻撃してくる訳ではないようだが。 邪魔だ
・時折、中型小型の円盤が飛び出す。 偵察?
・あるとき小型円盤が電線に接触。 墜落~
・政府は無人と発表。ところが実は… ??
宇宙服を着用した宇宙人(?)の死体が発見されていて
政府(アメリカ?)が秘密裏に持ち出していたらしい。
・この宇宙人? 数年前にも来ていたようだ。 へぇ
・当時まだ小学生だったヒロイン二人が保護。 ふんふん
”いそべやん” というキャラの着ぐるみを着せる。
・” いそべやん ” の宇宙人は便利グッズの持ち主なのか?
・「かどで」はそれを使用し困った人を助けようとするが…
何をする訳でもなく、ただ空に浮かんでいるように思える円盤。
そこにいるだけで「目障り」に思う地球人もいる。 …当然か
ある日、円盤(大)から円盤(中)が飛び出した。
何をする気だ? 攻撃される前に迎撃だ。
円盤(中)を攻撃する地球軍(?)。
新兵器のビーム攻撃が円盤をつらぬく。
バラバラに壊れる円盤(中)。 そして…
バラバラと地上に落下する、数えきれない程の「宇宙人」。
…。
(前章終わり。後章に続く)
◇
いやいやいや。
ここで終わるのか と、” やられた ” 気分です。
「後章」 を 観ない訳には…
※ ハン・ソロを冷凍づけにされて攫われて終わった
スターウォーズ2作目(帝国の逆襲)の鑑賞後の
気分です。 とほほ (※)
(この時は続編を2年か3年待ちました…)
というわけで前半を鑑賞した感想は
「面白かった + 続きが気になる」 です。
早く後編が観たい。待ち遠しい ・_・☆
※スターウォーズのように数年待ちにはならない
と分かっているので5月下旬までガマンです。
◇あれこれ
■宇宙人
丸いヘルメット。
みんな小さい人なのかな?
顔の部分に丸い覗き窓。連想したのは
「ワンダー 君は太陽」のオギー君。
イヤな宇宙人でなければいいなぁ…
■いそべやん
っていうのが重要キャラみたいですが
キノコ頭をしたドラえもん?
これ主人公の作品があるのか?
けだるい雰囲気が「ゲバゲバおじさん」みたいだ と
思ったりもしましたが、良く見ると似てないです…。
※1970年ころのバラエティ番組に登場したキャラ
「良い子」は見せて貰えませんでした…
■小学生パートと高校生パート
単純な「過去と未来」では無さそうなのですが
どんな繋がりがあるのか、とても気になってます。
パラレルワールド的な展開があるのでしょうか。
ドキドキ。
◇最後に
TARAKOさんのお名前がテロップにありました。
さらに「ご冥福をお祈りします」 とのメッセージ画面が流れました。
改めて、ご冥福をお祈りいたします。
☆映画の感想は人さまざまかとは思いますが、このように感じた映画ファンもいるということで。
後章への期待大!!!自分的、今年NO.1作品で決定!!!
デデデデは原作未読ですが、浅野いにおさんの作品は「おやすみプンプン」を全て読んだのでどんな絶望が待ち受けているか心を躍らせてずっっと待ってました!(笑)
まず自分の大好きな不穏な空気が初っ端から始まり、楽しく普通に生活している中でも常に母艦が上にあるという異常の中で進む物語がもう、、、既に最高😂
キャラクターも個性的というか、モブや犬ですら個性的過ぎる(笑)
どこを見ても面白いし言い回しもずっと面白い!顔も面白いw
特にひろしは声も良い上にガチガチの害悪ネット民な感じが凄く好きですww
声優は詳しくないですが、豪華な声優陣なんだなということはわかりました。
中盤まではホンワカな日常な感じだったのに、急激に門出が超鬼畜正義マンになって急展開で驚きました!
幼少期からの侵略者と出会った世界線
出会わなかった世界線があるのかな??
パラレルワールドなのか、妄想なのか、世界の書き換え?そんな所を予想しつつ後章を楽しみに待ちます(原作は絶対に映画を観てからだ、我慢我慢…)
でんぱ組好きで昔聴いていたので
コラボ曲の「あした地球がこなごなになっても」のメロディ流れて!!(⊃ Д)⊃≡゚ ゚ウワァァァァ!!!ってなりましたww
侵略者はそもそも攻撃をしてきた訳でもないのに
人間側が拒絶し一方的に攻撃してきた分の逆襲が今後どう来るのか…
初めから受け入れていたら侵略者とも共存できたのではないかと、思ったり。
けど、母艦が来たせいで犠牲になった人々もいる訳で…
終盤で、「私は偏見で決めつけない」と言っていた女性が乗った飛行機が政府の兵器によって撃たれてしまったり
何もかもがうまく噛み合わない感じが、よりリアルさを増してとても良いです。
当たり前に今生きている幸せを噛み締められます…
声優&主題歌はあのちゃんと幾田りらさんという超BIGアーティスト
声優の方はどうなのかな〜と思ったけど
本当に違和感を感じない演技で感動しました!!
キャラクターそのままというか、本当に門出とおんたんが喋っているような感じがします👍👍👍
主題歌も2つとも鑑賞前から毎日聴いています、最高です。
既にデデデデのガチファンになったので原作からグッズまで自分が満足できるだけ楽しませて頂きます🙏🙏
こんな最高の映画をつくってくれたことに感謝。
後章楽しみ!!
•キャラがまず魅力的だし、ストーリーも予想がつかなくてすごい面白い!
•ところどころに出るふざけ合いも笑えるし、絵も綺麗!
•自転車のハンドルとかツッコミどころめっちゃあるのにスルーしてるの面白い!
絶望の国の幸福な若者たち
映画が始まって3分ほどで、怒涛のスピードで物語が展開する。あっという間に、物語としての下地が整う。
母艦に爆弾を投下する場面。直下の街も巻き込まれる。このシーンで、ウクライナやイスラエル、ガザの市民が普通に生活している都市にミサイルが無差別に撃ち込まれる映像を連想してしまった。
彼らが東京上空に居続ける理由は、この爆撃が原因で動けなくなったからだ。いつまで待っても助けはこない。彼らは見捨てられた民だ。いつかは食糧も尽きる。地上に降りれば人間に殺される。まさに地獄だ。
原作では、中学生が石を投げただけで小型船が墜落する場面もある。「侵略者」と呼ばれているが、実際の戦闘力はゼロに等しい。
5人の友情を確かめ合ったクリスマスの夜に起きた不幸な事故。
翌朝。
「・・ニュース見た?」
「うん・・」
言葉が続かない……。
空気を読まず、いつも通りガンガンしゃべるおんたん。
思い詰めた表情で声をかける門出。
「知ってるよ!!」
人間と「侵略者」。
「君たちが仲良くなるために」
「共通の敵が必要なら」
・・・。
「その役割は僕が引き受けよう!」
キホちゃんが亡くなった後日、学校の屋上で母艦に向かって叫ぶおんたん。
そこに謎の少年が現れる。
ここで一気に映像が展開する。「回想シーン」などという、ありきたりなものではない。まるで喪黒福造の「ドーーーン!」のようなインパクト(たぶん違うけど)。
きっかけとなったのはショッピングセンターの駐車場の場面。いつものように人助けをしていた門出は、車内で熱中症でぐったりしている男の子を見つける。助けようとしたが、加減を誤り車を吹っ飛ばしてしまう。焦燥しているところに、いかにもバカっぽい親が現れる。
バカな大人に対する怒りを感じつつも、人助けをやり直したくて「困っている人」を無理やり探す。「少し失敗したけど自分は間違ってない」という思いが、彼女をそう駆り立てる。UFOを見たという話を誰も信じてくれず、逆にそれが原因でいじめられた悔しさもある。
自分は間違ってない。
間違ってない。
間違ってない。
間違ってない。
間違ってない。
人助けが「正義の執行」となり、次第にエスカレートしていく。
もともとそこまで正義感が強かったわけではない。ただ、引っ込みがつかなくなってしまったのだ。
「おんたんだけは助けてあげる」
その一言で二人は決裂。そりゃそうだ。
5月24日に公開される後編はどうなる?安直に予想できるのは、闇に堕ちた小比類巻にそそのかされた門出が再び暴走する展開。その暴走をおんたんが止めようとするシーンだろう。
(実際どうなるかは原作を読んでいるので知っているが)
原作と比べると、かなりカットされ、詰め込んだ印象が強い。原作は多角的な視点で読めるように描写されており、小比類巻にも共感できる部分があるが、映画では時間が限られているため、分かりやすく熱い展開に振り切った感じだ。ふざけているように見える場面でも、実はふざけていないことが伝わるような音楽が流れている。
すごくよかったと思う。原作も素晴らしいが、直球勝負の吉田玲子の脚本が熱い。
この映画は、信念を貫いた原作者にとってご褒美のようなものだ。この映画をきっかけに原作に興味を持つ人が増えるといいと思う。自分の精神が無限の時空にまたがって存在し、互いに共鳴し合っていると考えると、他の時空を生きる自分に恥じない生き方をしたいと思うようになった。この作品には感謝している。
巨大UFO飛来!日常と化す非日常 異常事態下でも変わらない学校生活、友情の日々 …だけではなかった!!
巨大UFOが、東京上空に突然出現!
勝手に攻撃した米軍のために、周辺一帯は大規模な被害に遭う。
しかし、UFOはほとんど動きを見せないまま、日々は過ぎていき、上空に停止ししたまま存在するUFOは日常の景色のようになり、人々は徐々に生活を取り戻していく。
そんな中で、仲良し女子高生グループの毎日が描かれる。
3.11やコロナ禍に通じる、日常と非日常。
とんでもないマクロな出来事が起きているけれど、目の前のミクロで身近なことも大事なリアル。
それらが繊細に描かれていて、笑えたり、微笑ましかったり、泣けたりする。
その世界で生き生きとしているキャラクターたち。
さらに、SF的で、ミリタリーの要素や、ディテールもリアルで楽しい。
そんな前半から、後半でがらりとテイストが変わって、主人公二人が一気に”当事者”となるのが凄い。
急に、直接、刺さってくる。
劇中で登場する漫画「いそべやん」も効いてる。
そして、物語は劇的に急展開!!
後章に、つづく。
どうなってしまうのだろうかと、素直に楽しみ。だけど心配。
原作未読なので、みんなネタバレしないでね!
後章がはやく観たい!
期待を超えてきた。面白かった!(原作未読)
映画館で一度予告を観て、面白そう!と思い、鑑賞。
観終わって、まず思うのがはやく後章観たい!
まだ分からないことだらですごい続きが気になる。
後半の展開はどういうこと⁉︎
後章公開されたら絶対観に行きます。
あと主人公2人の声優が、すごく上手で、キャラクターに合っていた。物語が進むところだけでなく、なにげない会話のシーンとかも良かった。
個人的に良かったのが、おんたんの「知ってるよ!」このシーンは本当に良かった。
前章からどうなっていくのか…後章が楽しみです!
よぉわからんけど後編に期待!ドラ○もんだった!?
原作とかは全く知らずに視聴。
ざっくりと感想言うと、前半は日常系少女アニメ?みたいな、後半はひたすらに怒涛の展開。一言一言に考えさせられるというか表現が難しい、、、。
前半は、ほんとに恋する少女って感じでほのぼのしてる(やたらセックスとか言ってるけど)ので、後半とのギャップが凄い。正義と何か、何をもってして悪と断言できるのか、、、。ある日急に強大な力を持ってしまったら色々なことを考えてしまうのだろう、、、
そして、謎の少年と会った時の過去話、、、、。
時系列がバラバラで意味深なことも多く、前編だけでは伏線ありまくりでした!
引き込まれるストーリー展開なので、後編に期待しながら待つことにします!
あと、あのちゃんも幾田りらさんも思ったより上手かった!
「デ」のパンフくださいで反応した店員さん、原作読んでるね
2024.3.26 イオンシネマ京都桂川
2024年のアニメ映画(120分、G)
原作は浅野いにおの原作マンガ『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション(小学館、全12巻)』
首都上空に突如現れた謎の物体にちょっかいをかける人類を描いたSF映画
監督は黒川智之
脚本は吉田玲子
物語は、千葉の沖合に謎の球体が現れ、それに対して米軍が兵器を使う様子が描かれて始まる
それによって、首都圏にダメージが起こり、さらに球体は東京へと向かってきてしまう
それから3年後、首都圏にはいまだに球体が浮上したまま、何の進展もなく、日常が過ぎ去っていた
地元の高校に通う小山門出(幾田りら)は担任の渡良瀬(坂泰斗)に絶賛片想い中で、親友のおんたん(あの)は、焚き付けるように面白がって眺めていた
門出はおんたんの他にキホ(種崎敦美)、亜衣(島袋美由利)、凛(大木咲絵子)と仲が良く、いつでも5人一緒に行動していた
彼女たちは男とは縁の無いスクールライフに突入していて、キホはそこから抜け出したいと考えていた
クラスメイトの小比類巻(内山昴輝)に恋をしているキホは、その想いを伝え、念願のリア充への道を歩み出す
それでも、友情が変わることなく、日常はそのまま流れていくように思えていたのである
映画は、その後、球体が母艦と名付けられ、母艦から偵察機のようなものが出てくる様子を描き、それらを排除するために「歩仁」という兵器が開発される様子が描かれる
そして、その偵察機を見事に打ち落とし、その中身は米軍によって管理させてしまうという流れを汲んでいく
ある日、近くで偵察機が落ちたのを知ったおんたんは、墜落現場に向かい、そこで偵察機から落ちたと思われる謎の物体を拾う
それは何かの通信機のように思えたが詳細はわからず、そんな彼女に門出が中学の時にハマっていたアイドルに激似の少年(入野自由)が接触してくる
そして、門出の過去がおんたんの記憶の中に流れ出し、その母艦との関係性が仄めかされていく、という内容になっていた
原作は12巻で完結し、本作は4巻ほど進み、門出の過去譚が挿入される構成になっている
どうやら原作とは違う結末になるとのことで、それを書き下ろしているのが原因なのかわからないが、公開が1ヶ月伸びるという状況になっている
連続月での開催で組んでいたスケジュールはご破算になったが、それよりも後章のクオリティを上げることを選んだのだろう
前後編の作品なので、単体での評価は難しいが、話題の人を声優に当てている弊害はそこまで感じない気がした
生粋のアニメファンからは総スカン状態だが、下手すぎて聞いてられないということは無い
だが、その話題の人のファン層と原作のファン層、ひいてはアニメファン層とは微妙なズレがあるように思うので、興行的には成功しづらいと思う
ともかくはクオリティの高めて完成させ、円盤で回収しようという目論見があるのかな、と勘繰っている
いずれにせよ、サクサク動くし、会話劇は面白いし、女の子は可愛いしで、個人的にはOKなのだが、いかんせん周囲に勧められる人がいないのは残念である
いわゆるSFアニメで、社会風刺を取り込んでいるスタイルで、エッジの効いた台詞回しが特徴的なのだが、内輪向けのノリがキツすぎる印象は拭えない
そう言った意味においても、深夜アニメでやった方が成功したんじゃないか、と思うものの、スケール感とか音響などを加味すると、映画館で観れたことは良かったのかな、と感じた
世界はすでに壊れていて
公開は知ってたのですが
だんだん気になってきて観賞
YOASOBIの幾田りらと
あのが主演声優を務める
というのも話題の一作
最近のマルチアーティストは
レベル高いわほんま
「8.31」
東京上空に突如出現した
全長5000mの地球外生命体の母艦
その脅威で8万人近くが犠牲になる
その後アメリカ軍が突如A爆弾を母艦に
使用し大田区上空で停止
それから3年後
東京では微量なA線が観測され続け
上空の母艦は停止したまま
時折宇宙船が降りて来るが
自衛隊で対処できており
宇宙人も発見次第射殺
脅威はなくなったところで
どこか壊れながら
あたりまえのように回っている
卒業間近の女子高生たちを中心に
描かれる日常
この作品感想としては
非常に面白かった
原作は未見だが
どこかしこ共感性の塊なのである
とりわけこの
どこか世界が壊れながら回る
というところに非常に共感性が
高いのはやはり
COVID-19に関する世界が
変わっていく有様を実際に
目の当たりにしたからであろう
原作の連載は2014年から
というところからは
東日本大震災の福島原発事故
などもおおいに影響している
のでしょうね
現実世界も危機を迎えて
きたものです
今年だって元旦から大震災
まるでシャレになってない
ネットは陰謀論にまみれ
いい大人がおかしな話に騙され
親が信用できなくなる
世界が壊れていくということは
大きなことでも小さなことでも
起こっているんですな
そんな日常の中でもそれぞれ
色々なものを抱えて生きてる
そんな中主人公のひとり
小山門出は大好きなドラえも・・
じゃなかった「イソベやん」の
秘密道ぐ・・あわわ「内緒道具」
をいつもくだらないことにしか
使わないのび・・「デベ子」
にイラつき
私ならもっと世の中が良くなる
よう使うのにといつも考えている
タイミングで夏期講習の夏に
「思わぬ出会い」から運命が
変わっていたようです
平穏なようで
市中で平気で迎撃砲をぶっ放す政府
その宇宙船の墜落に巻き込まれて
死んでしまう友達
日常は壊れ続けていく
そう
突然兵器使ったアメリカ軍とか
自衛隊の迎撃とかが市民への影響
とかに配慮する描写がまるでない
んですよね
これももう壊れているっていう
演出なのかなと思いながら
観てました
果たして門出や凰蘭は壊す側なのか
壊される側なのか・・
まだまだ謎なことだらけで
5月末の後章も楽しみですな
思ってたより、色々考えさせられる作品
20代の娘におすすめされたので、「劇場内が若い女の子ばっかりで、50代おっさん1人で観に行って浮かないかな?」と、ビクビクしながら映画館に行ったら、意外と自分より年上っぽい初老の男性もいて、ホッっと一安心でした(笑)。
本作の知識は一切無く、鑑賞前の本作のイメージは、他の映画の予告動画でのみ判断すると、「2人の高校生の主人公っぽい人達が、突如襲来した宇宙船を見て〝ヤバい〟と思いながら、日常に非日常が組み合わさった生活に馴染みつつ、ただ単に女子高生達がわちゃわちゃしてるだけの映画」なのかなぁと思っていました(原作ファンの方、すみません)が、実際は全然違いました。
本作を鑑賞して、「日常に非日常が組み合わさった物語」という予想は間違っていませんでしたが、自分が想像していたよりずっと、この映画には色々な要素が表現されていて、奥深い作品だなぁと感じました。
劇中前半の主人公達の高校生編では、突如襲来した宇宙船にいつ襲われるか分からない事実(非日常)を主人公達が受け入れ、日常の高校生活を楽しみながらも、「ありふれた日常に突如訪れた友人の死」「安易に対話では無く対立を選択する人間の愚かな行為」「戦争が起こりそうな環境での人間の心理」「ネット社会に依存し過ぎて歪んでしまう人間の思想」など、現代社会に当てはめても、「戦争」や「死」を十分に考えさせられる描写が映し出されています。
そして、劇中後半の主人公達の小学生編では、何処にでもありそうな小学校生活の描写の中に「いじめ」「弱者が歪んだ正義感を持ったら、一体どうなるのか?」「人間がもし、未知の生物に遭遇したらどう対処する?」など、もし、自分が主人公の立場だったらどんな気持ちだっただろう?もし、主人公の立場だったらどんな行動を取っただろうか?と、色々想像させるような内容となっています。
本作はサブカル的な作品で、あのちゃんと幾田りらさんが主人公達の声優という事で注目を浴びていますので、本作を知らないほとんどの人は、多分サブカル好きが軽い気持ちで楽しむ作品なのか?と考えていると思いますが、実は物語の中身は奥深くて世間に訴えるような「メッセージ」も多く、本作をもっと幅広い世代に見て欲しい作品だと感じました。
本作を鑑賞した総合評価ですが、初見では意味が分からない部分も多く、又、主人公達の独特のわちゃわちゃした雰囲気が苦手な人も中にはいるかもしれませんが、ストーリー自体はしっかりしている作品でした。本作を全て理解出来た訳ではありませんが、本作は2部作という事で後編で理解出来なかった部分は回収出来ると期待を込めて、星4.5とさせて頂きました。
それぞれの“絶対”
元々が相当カオスな作品ながら、ぶっ飛んだところをやや抑えて全体のバランスが取れていた。
それでも、見た目も会話も演出も、リアルさと異常さがシームレスなので、混乱する人も多いかも。
不穏さを通奏低音とした、平穏で非日常な日常がBGM含めよく表現されていた。
作画も非常によく、動きも色彩もイメージ通り、あのわけのわからない文字もうっすら出てた。
過去の門出の肥大した自意識と、取り返しのつかない罪悪感は見ていて本当にツラいものがある。
ひろしがおんたんに語った台詞が皮肉。
違和感のあるところもあったが、このへんの幾田りらは上手かった。
あのちゃんは見事にハマッていて、「はにゃにゃフワ〜」を口に出して許される貴重な存在。
「知ってるよ!」も素晴らしかったし、ところどころ久野美咲にソックリで驚いた。
小比類巻だけはカッコよすぎと思ったが、ラストで納得したし、他キャラも完璧。
前後編で足りるのかと思っていたが、サスガ吉田玲子、しっかりまとまっていました。(もちろん後編次第だが)
原作を見返してないので不明だが、過去描写はかなり前倒してたかな?
マコトが絡んでないあたりはどう処理するのかというところ含めて、後編に期待。
全部をひっくり返した原作の展開はあまり好きではなかったので、もう少し軟らかな着陸を望む。
侵略者と正義とイソべやん
かつてSF映画に登場する宇宙人は、侵略者の象徴のように脅威的な存在として描かれていた。
それが友好的な『E・T』などを経て、最近は人類に気づきをもたらす存在として認識されるようになってきた。
信じる、信じないは別にして、実は目に見えないだけで、今も宇宙人はごく身近なところで人類を見守っているのかもしれない。
さて、この作品では突如巨大な母艦が地球に現れるものの、乗組員としての宇宙人の姿も映し出されず、それが侵略者なのか、それとも気づきをもたらす友好的な存在なのかも分からない。
母艦は現れた日から特に人類にコンタクトを取るわけでもなく、たまに偵察機を飛ばすだけ。
ただ独自の判断で米軍が母艦に新型爆弾を投下したために、都市では大きな被害が出てしまう。
それでも異常な事態にも関わらず人間は慣れるもので、いつの間にかそれが存在するのが当たり前の日常として退屈しながら受け入れていく。
そんな異常な日常が二人の女子高生の視点を通して描かれていく。
ちょっと変わり者の門出と凰蘭は、それぞれに小さな悩みを抱えつつも、大切な仲間たちと共に日常を過ごしていく。
彼女らの日常があまりにも普通であればあるほど、宙に浮かぶ母艦の存在と、それに向き合う政府の姿勢が異常に感じられる。
偵察機の墜落などのアクシデントはあるものの、特に母艦からの攻撃もない。
それにも関わらず政府は母艦を駆逐するための策を講じようとする。
むしろ人間側の攻撃によって犠牲者が出てしまう。
彼女たちの大切な仲間であるキホも、攻撃の巻き添えを食らって命を落とす。
平穏に見えた日常が、呆気なく覆されてしまう。
実は墜落した偵察機には宇宙人の乗組員がいたのだが、政府はそれを隠蔽する。
自衛隊の末端隊員には真相は知らされず、彼らはただ命令に従って地上に逃げた宇宙人を始末するだけ。
真相は上層部のほんの一握りの人しか知らない。
この映画に登場する宇宙人は何の象徴なのかと考えさせられたが、むしろ宇宙人よりも脅威なのは実は一部の力を持った人間であり、宙に浮かぶ母艦は今の世界の危機を象徴しているのかもしれない。
実は世界は危機的状況にあるのにも関わらず、門出や凰欄たちのように多くの人間が平穏な日常だと思いこんで毎日を過ごしているのかもしれない。
中盤までは宇宙人の存在はずっと隠されたままだが、おそらく人間に扮した宇宙人が凰欄に接触した場面から急展開を迎える。
物語は門出と凰欄が出会った小学生時代に遡る。
二人は伴にUFOを目撃するという体験を共有していた。
そして何と二人はUFOの乗組員である宇宙人とコンタクトしていたのだ。
宇宙人は自分たちが侵略者であるとも、人類に気づきをもたらす存在であるとも告げる。
その宇宙人はひ弱な存在ではあるものの、地球よりも遥かに高度な技術を持っていた。
門出と凰欄は宇宙人の差し出す道具を用いて、人間がとても思いやりがあって友好的な存在であることを示すために人助けをする。
最初は純粋な人助けのためだった。
しかしいつの間にか、歪んだ正義感により門出はこの世界から悪人を消し去るために、宇宙人の力を使うようになってしまう。
彼女の行為により何の関係もない人々まで犠牲になってしまう。
心が壊れた門出はすべての事実をなかったことにして、記憶に蓋をしようとする。
そして再び現代のパートへ。
回想シーンが何を示すのかは後章で明らかになるのだろう。
世界が破滅に向かっていくかのようなクライマックスに、これからどのように物語が展開していくのか期待させられた。
回想シーンとは性格が正反対だったが、生真面目でありながら担任に恋してしまう危うさも兼ね備えた門出と、一人称がボクで勝手気ままで自由人である凰欄のキャラクターが面白かった。
そして無口でBL好きな凛や、一見イケメン風(回想シーンでは本当にイケメン)の引きこもりオタクの凰欄の兄ひろし、そして明らかにドラえもんを意識したキャラクター、イソべやんの存在も面白かった。
総評は後編の後で、でも良かったです
幾田りらの声で門出ちゃんを、あのちゃんの声で凰蘭ちゃんを声優挑戦が話題です。
しかし、話はSF×学園生活。真面目にない設定ですけど(宇宙船浮いたまま)、日本政府ですとありそう?攻撃してこなければ普通に生活する東京都民はやりそう。それにアメリカの新兵器初発に日本上空でやってみたり、回収した武器や宇宙人を日本政府に黙って持ち帰りとか、当たり前にありそうな話。
途中から「いそべやん」(ドラちゃんのオマージュ)のぬいぐるみを着せた宇宙人にタケコプターもどきの飛行道具やモノを吹き飛ばすペン形兵器をもらって暴走する門出ちゃんが本当の正義の味方の葛藤を背負って飛び降り自殺したり、というのはなかなか今まで見て来なかった設定で面白かった。
大型宇宙船にビームみたいなのが当たり、数千人いや数万人の防護服宇宙人が地球に落ちてくるシーンは圧巻でした(気持ち悪さの意味で)。
しかし、前編です。後編をどうまとめ上げるか(原作未読勢です)。宇宙人の地球侵略まで数ヶ月みたいなコメントが画面に流れて、地球がどうなるの?をわくわくして2か月待ちましょう。
世界観を楽しむ作品か
浅野いにおの漫画原作で、SF日常コメディ。突如、東京上空に現れた宇宙人の円盤。当初はパニックを起こすも、3年も経つと円盤がある世界が日常となる。
最初は、円盤を横に置いたままハイテンションな学園コメディになるのかな〜と思いきや、ちゃんとシリアス展開になるのが、意外でした。
小学生の回想シーンは、魔法少女もの、になっていたし。まほいく、みたいな話。SFコメディで、主人公の門出とおうたんの成長譚になって、ちゃんとSFミステリーの伏線も回収するのかな〜。原作未読なので、後編も楽しみ。
主演のあのちゃん&幾田りら、も良かったです。こういう個性的なキャラは、俳優や個性的なアーティストもハマりますね。
色々と考察したくもなりますが、それよりも厨二病妄想を全開にして、この面白すぎる世界観に浸かりながら楽しむのが良い作品、かと。
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