デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章のレビュー・感想・評価
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そういう展開になるんだ
宇宙空母が上空に出現という《幼年期の終わり》みたいな話だね。
それでどうも世界が二つあって「どういうことなんだろう」と思うっていう。
記憶の改変やってるかパラレルワールドだね。
前編のエンディングに『人類滅亡まであと1年』が出て、そうか最後に人類が絶望する話かと思って後編を待つことになるの。
前編の最後で登場人物を足すんだよね。
この辺が嫌な予感。
計算して描いてたら、ここで人物足すはないから、ある程度は行き当たりばったりだったんだろうな。
隔壁
なんだか面白かった。
後半になって魅惑的なワードが飛び出してくる。
「8.32の始まり」
「シフター」
「怠惰な夏休み」などなど。
世界観は独特で…地球外生命体のUFOが3年もの間、上空に鎮座する世界。
強烈な非日常を感じるも、女子高生達の思春期が描かれる。至って普通に。コレがなんだか微笑ましい。
主人公2人の声優さんはハマってた。
特にあのさんの醸し出す空気感は格別だった。
非日常が日常となった世界で彼女達は青春を謳歌していく。きっとそんなもんだろうと思う。
直接的な危害がないのであれば、気に留める理由も薄くはなる。
だが、異質な物体はやっぱり異質なままで、彼女達の世界に干渉はしているようだ。
物語に何度か挿入される「偉い人」
誰かを特定するわけではないが、世界線の区別を感じる。そういう言葉を俺が使う時は「自分の意見が届かない人」という意味もこもってる。
その人達は、その侵略者達を排除しようとやっきなようだ。自衛隊はフル稼働してるようだし、撃退する兵器の開発にも余念がない。
無闇に蜂の巣を突くものでもないとは思うのだけど、描かれてない理由があるのか、単純に無謀なのかは現段階では分からない。
どうやら反撃はないようで、宇宙人自体は知性も理性もあるし、防護服ではあるものの可愛いらしい風貌もしてる。擬態の可能性は十分あるが。
?なのは、小蠅を落としてもしょうがないだろうにと思う事だ。母艦の大きさは圧倒的だし、そこを攻める気がありそうでもなく、遥かに小さいものを撃破して喜んでる。どんな密約が交わされてんだろうかと不思議でしょうがない。
政府として、全ての情報を開示するはずもなく、重要な事こそ隠蔽はしていて…その実情を国民達は知らされない。
だからこそ、彼女達は彼女達の青春を謳歌もできる。
今は。
だが彼女達が知らないだけで、本質は変わらず事態も変化をしていく。
そして、おそらく事実を突きつけられる。
最早、手遅れとしか言いようがないタイミングで。
意図的に作り上げられた隔壁が瓦解した時、突発的にその隔壁が取り除かれた時、彼女達はどんな選択をするのであろうか?
そして、僕らならどんな選択ができるのだろうか?
「偉い人」達によってもたらされる仮初の平和。
後半はそれが幻だったと自覚するような展開なのであろう。
平和で微笑ましかった前半の終わりには不穏な影がさしていく。ステンドグラスが脆く割れるような印象を残したまま前半は終わった。
まるで現代が持つ病巣をギュッと濃縮したようにも見える世界観。
上空に佇むモノは得体が知れない。
そこに付与される様々なレッテル。真実も確証もそこには無いのに数の論理と疑心暗鬼が、そのデマを真実にしていく。
陰謀論のようなものに振り回されるキホの元彼なんかはいい例だ。彼ば武器を取り他者を傷つける事を選ぶ。
確証もないまま流布される憶測に惑わされ他者を傷つける選択をする。
テロリストのように描かれてはいるが、SNSで日常的に起こる誹謗中傷と根っこは変わらないんだろうと思う。
ただただ隠蔽する政府
情報操作に加担するマスコミ
強迫観念に支配される親などなど。
どんな終幕が待っているのか?
全く予想も出来ない後半が楽しみである。
後編を見てみなければ
平穏な日常の女子高生たちの他愛もない会話で物語が進むのだが、主人公2人が描く二つの違う世界を見せつつ、平穏な日常と絶望の未来が押し迫る空気感を感じさせない状況が今後どの様に展開するのか期待を持たせてくれる。
またタイトルの意味も前編ではわからないままなのだが。
なので評価も中間としておこう。
そして後編に期待を込めて待つとしよう。
気になるのは異星人の容姿が可愛げのある姿をしてる点。これが人間の残酷さを際立たせている様に思えた。
これも後編で解かれるのだろう。
無双する女子高生
規範や善悪から乖離して、女子高生たちのシュールな無双っぷりを愉しむのがテーマかなと思いました。その結果、日常とか平和の意味や怖さに思い至ることもある。
原作は未読です。予告編でおんたんと門出の等身大(女子高生大)の新鮮な艶っぽさにやられて、本作を観る気になったのは秘密。卒業記念に教師と深い仲になってしまおうとか、出してしまえとか、二人の女子高生が甘酸っぱく無茶する姿を見たくなって観賞しました。何かがきっと覗けるであろうと言う好奇心メイン。
◉目を見開く
3年も経てば非日常も日常になるとは言え、精緻に彫り込まれた鉄壁の城塞は、やはり遠い。二人は悟った顔して、航空母艦の非日常を忘れようとしているのか? 君か世界かと問われたら絶対に君! しかし世界と世間の行く末にも加担しようと、少女と少女は思い出も辿りながら、心を繋ぐ。
何の曲を聴くかとか、どのゲームをどんなアイテムで進めるかとか、どの男子とつき合うかとか、それと非日常から飛来した正体不明の侵略者をどう捌くかとかにどれほどの差異があるのか? 頭の中なら絶対的な差だと理解しても、生活している最中のヒトにとっては同じかも知れないのだと、作品は語っていたようです。「何にも考えていない自分」や、そう言いさえすれば免罪符ぐらいにはなると「少し信じている自分」がいる。
◉目を瞑れ
一方で、平和を目指すのではなく、平和が欲しいならば、基本、大所高所から物事を見ないで眼前だけ見る…ことを強調しているのかなとも感じました。そして結論は決して急がない。
飛びっ切り可愛い八っつぁんと熊さんは、そんな風に世界と世間の在り方を指摘していたようにも思えたのです。だから、空母は安定した都市の天空の景色になった。
最前線に統率者はおらず、目玉たちや市民が命を費消されているにも拘らず、目を瞑る安穏に浸る世間や世界。あの生温かい複眼の青年タイプは、もう繁殖しているのだろうか? おんたんと門出は夢と記憶をなぞりながら、何を言い放つのだろう? しでかすのは分かっているが、何を?
ところで後章が封切りになるのに、ウダウダしてまだ前章のレビューを投稿していない。投げてから、投げてからと言い聞かせていたのだが、うっかり昨夜、後章を観てしまったではないか。
青春×陰謀×SF×友情=クソやばい
ある日、突如として東京の上空に巨大な母艦が出現、それ以来世界は一変した。
一方で、女子高生の門出とおんたんとその仲間たちは、そんな中でも変わらぬ日常を過ごしていた。
しかし、母艦が浮かぶ状況は少しずつ彼女たちの生活に影響を及ぼし始め……
突然の悲劇、思い出される過去の記憶、恋、そして友情。
2人のディストピア青春活劇が今始まる。
『おやすみプンプン』しか漫画は読んだことがないけれど、浅野いにおの描く世界は大好きで、予習しようかと思ってたら結局ギリギリになってしまったので映画から鑑賞。
いや、おもしれー。
こんなに泣ける話だとは思っていなかった。
少女の青春成長譚なんて大好きなジャンルだし、陰謀論とかパロディとか色々挟んでくると思ったら、人間とは?正義とは?みたいな部分まで切り込んでいって、現実と虚構が入り組んでいるようでどこまでもリアルなSFってところ?がねぇ?もう、好き。
「知ってるよ!」でボロボロだったな。
3年前に母艦が現れてから何もかも変わったとは言うものの、日常は表面的には何も変わらず続いている。
なんとしても事態を収束させたい政府、状況に慣れてきている市民、危機を訴える陰謀論者や過剰に反応する一部の人たち。
このギャップがリアルで、まさに東日本大震災やコロナウイルスの蔓延といった未曾有の危機に立たされた日本の姿だなと思った。
小型船の墜落が後を絶たないのに、多くの人はなんとなくこんな状況に慣れてしまっていて、真相に近づこうとする者はいない。
しかし、震災にしろ感染症にしろ、忘れた頃に再びやって来て人々はハッとさせられる。
門出やおんたんたちも、まさに友人の死によってそんな日常からいきなり現実へと引き戻された。
決してどちらが良い悪いではない。
これからも生きていかなきゃいけない我々にとって、都合の悪いことを忘れるのはある意味防衛本能だ。
でも、大切な人を亡くした記憶や悲しい過去はどんなに事態が平和になろうとも消えることはない。
戦争や震災やコロナのこと、どこか遠い昔のように感じて、再び平穏な日常が訪れようとしている今だからこそ、風化してしまいがちな負の歴史をもう一度胸に留めるべきだと、この母艦は我々に警告しているのかもしれない。
アニメーションのことは全然詳しくないから完全に素人目だけど作画は綺麗だし、幾田りらとあのという最強タッグがこんなにピッタリだとは思わず、爽快な主題歌も最高で大満足だった。
キャラクター造形も良く、おんたんのお兄さんとかブサ犬とかもちろんイソベやんもだけど、他の作品には出て来なさそうな濃いキャラクターがクセになる。
前章だけだと、だいぶ回収されてない疑問点が多い。
石川の2人は何なのか全く分からないし、2人の過去と正体は何なのか逆に混乱して終わっている。
ラストの言葉を失うような光景に早く世界を変えなくては(=後章観なくては)と思った。
予想以上に面白くて大好きな作品だったので、後章も原作も早く観たい!!
※
ちなみに今回、シアターギルド代官山という映画館で観たのだけど、ここがなかなか面白いところで、ヘッドホンをつけて椅子やソファに座って見るホームシアターみたいな感じの映画館だった。
夜はバーみたいになるらしく、支払い方法はクレジットか電子決済のみ。
音は聞こえやすいし映画に集中しやすいけど、椅子だと体が疲れたり、段差がないので前の人の頭が気になったり、劇場よりは明るいので思いっきり泣けなかったりとメリットもデメリットもある感じかな。
値段も少しお高めだったが、たまにはこういう映画体験も面白い!
何じゃ、こりゃ?!ひょっとして大傑作か、後章を待て!
5月10日(金)
シネコンの上映スケジュールを見ても、その約4割がアニメで「名探偵コナン」は1日に33回も上映されて興収100億円を超えている。
アニメを映画として認めない訳ではないが(昔のディズニーやトトロは大好きだ)、映画館でドラマを観たいこちらとしては、最近番組がアニメばかりでいささかゲンナリなのだが、映画.comでも評価が高く、SFものと言う事で前章上映終了前に「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章」をTOHOシネマズ池袋で。
浅野いにおの原作は未読で観たが、何じゃこのセンス・オブ・ワンダー!!
「インデペンデンス・デイ」「第9地区」そして「ドラえもん」?。JK青春もののテイスト有りで立派なSFになっている。
3年前に飛来した全長5,000mの母艦は東京上空に覆いかぶさったまま。非日常の日常の中で学生生活を送る二人のJKの青春は待ったなしで進んで行くのだが…。
時間軸を遡るがノーランのように行き来しないので判り易い(少女時代の決着は後章か)。アメリカの言いなりの日本政府、真実を知らせられない国民。正体不明の侵略者??行方不明の父親や大学に進学した二人と人類の未来は如何に?
ひょっとして、これはSFの大傑作かも。
一体、どう落とし前を着けてくれるのか。
こりゃ、後章を観ない訳にはいかないな。
見事な作品でした!
(ネタバレですので必ず鑑賞後にお読み下さい!)
※映画レビュー未記入が膨らんでいるので、短く一言
登場人物の会話の切れ味と、強大な宇宙船が空を覆う不穏な日常と、陰謀論の空気と、理念の暴走の震撼が、現在のメタファーとして見事に描かれた傑作だと思われました!
仮に後章でストーリーの着地が納得あるものになっているのであれば、おそらく2024年の邦画の代表作トップになると個人的には思われています。
詳しくは後章を見てから書きたいと思われますが、セリフ内容含めて現在理解の解像度が素晴らしいと思われました。
特に日本映画の実写の監督の皆さんが見た方が良いとは僭越思われました。
素晴らしい映画だったと思われます、後章も期待です。
若者の焦燥感とデストラクション妄想
何か起きそうで起きない非日常、それでも日常は続くし大学受験もせなあかん。例えUFOが上空に居座っても。
何者かであるかもしれないがまだ何者でもない自分、自分無しでも回るだろう世界。否応なしに参加を求められる世界がこんなにも壊れやすく儚い物にみえてるんだね、コロナ後の世界の住人さんからは。
ということでやはり世相を反映させてくるがいにおぶしは健在。怒涛の如くにポイ言語で埋め尽くしたかと思うとそのまま駆け抜けてしまう力には拍手。SF小ネタとイソベヤンに惹かれて観たが、後編の店じまいも観に行きます。
あと、ドラえもんオマージュのタケコプター風道具で空飛ぶところ、おんたんの髪巻き込まれてるよーって気になったのは自分くらいか?まあそれくらい映画全体的なメカ描写がある意味リアルな描写と書き込みだった。
余談ですが隣で観てた小学年低学年くらいの女の子が彼女の母親に、怖いからもう先帰ってて良い?とか話しているのが聞こえた。そうそうキャラは幼女風なのにGANTSばりに怖〜いお話に仕上がってしまったよな、ターゲット顧客どこだ⁉️
完成度の高い今時分のアニメ
日常パートとSFパートが代わる代わる繰り返し話は徐々に不穏な方向へ向かう
最後は後篇への強い引きで終わります
浅井いにおは初期の作品の少し拗らせたイメージが苦手で避けてましたが面白かったです
キャラデザと相まって一見すると茶化したような描写をしつつ思春期の危うい内面を丁寧に描いています
時々超然とした所もありますが舞台設定やキャラクターの背景がわかると違和感はなくなります
主人公の声優も話題のようですが
幾田りらは声優の方かと思うほど自然
あのちゃんは軽快な前半のセリフは違和感がありましたが
後半の不安定さと剥き出しの感情が現れる場面からすっと入ってきました
どちらもハマり役だったと思います
主題歌のタッグも熱かった
BGMも作品は食わない絶妙な塩梅で印象的でした
心の機微や異常な物語を日常とリンクさせる技は原作者らしいと思いますが
萌えやSFといったアニメで一段と映える要素が映画では功を奏してました
前編は非常に完成度が高かったので後編も楽しみにしています
コレはヤバイ、トンデモない傑作❗️かも 前編までのところは。
浅野いにお氏の漫画は苦手で、読むと何と無く嫌な予感がする(おやすみプンプンとか)ので避けてきた。
当然、本作原作も未読だがSF設定なので気にはしてた感じ。
映画館で、ポスター見るまでアニメ化も知らなかった。
ポスター見てコレは観なきゃいけないヤツかもって気になり出し、あのちゃんが声優?で観るぞっとなったのだが、やはり浅野いにお効果で中々決断できず、後編始まるからそろそろ終わりそうなので、ギリ鑑賞。
観て良かったって言うか、コレはヤバい。
前編なので基本、風呂敷を広げる作業なのだが、広げ方が絶妙で面白い。
3年前の突然の巨大飛行物体襲来と沈黙、その後現在まで続くやんわりとした終末感を帯びつつ余り変わらない日常の2つの時間軸をカットバックして繋げていく。
その間に観客に感情移入や理解を誘う、各キャラ描写や背景が心地よい情報過多で流れ込む。
徐々に日常が崩れだし、もう一つの時間軸が描かれ出した時、頭の回転が加速する快感で、おおーっとなった。
一つ一つの設定や描写は、既知なモノ(ただ浮かんでる巨大飛行物体、ドラえもん擬き、ニート、いじめ、夏休み、過大な力を得て暴走ナドナド)なのだが、その編集から醸し出すグルーヴにヤバいもの見てる感が半端なかった。
(ノーラン監督も見た方が良い!おすすめっ❗️)
原作がどのように表現してるのか読んで無いので分からないし、漫画はそもそも受け手のペースで読み進められるメディアなので、この快感が得られるのかも分からない。
しかしこの魅力的な世界は、原作からきてる部分なのだろう。
それを咀嚼や再構成して、受け手を拡げるアニメーションの作り手の手腕に脱帽した。
所謂セカイ系だし前編なので、この大風呂敷をどう畳むかに後編はかかっているし、待ちきれないし楽しみだ。
本来、後編公開は4月末だったみたいで(知らんかった予定通りなら間違いなく見逃してる)、どうもギリまでリテイクしてるとか、原作と違う結末なのかとか(原作の結末も知らんけど)色々噂がある様で、益々楽しみです。
あのちゃん違和感なし。 あの独特な声と今回のキャラがかなりマッチし...
あのちゃん違和感なし。
あの独特な声と今回のキャラがかなりマッチしてて不思議だった。
最初っから未確認飛行物体のデザインが刺さって既に面白い判定してました。
いにお先生の作品多分見るの初めてかも。
他の作品も見たい、かな。
周りの声優陣豪華すぎん?
聞いたことある声めちゃめちゃ出ててびっくり。
2部作は前編忘れちゃうので早く見たい。
すでにおんたんの昔の記憶部分忘れかけてる………。
宇宙人くんかなり可愛くて虐殺かなり心が痛い。
後半も楽しみです。
非日常が日常になっていく空気感
デデデデ二部作第1部。
通常スクリーンで鑑賞。
原作マンガは未読。
非日常がそばにあっても変わらぬ日常を謳歌する女子高生の物語なのかと思いきや、全く違っていて引き込まれました。
非日常もいつの間にか日常になる。この空気感、不思議でもなんでもなく、今の日本そのものだと感じ怖くなりました。
幾田りらとあのの声の演技が最高に上手過ぎます。元々当て書きされていたかの如くキャラに命を吹き込んでいました。
【ある意味で漫画やアニメの歴史が変わる作品】
原作は未読なのですが、浅野いにお先生の別作品『おやすみプンプン』は愛読させて頂いておりました。なので、浅野いにお先生が創り出す世界観、登場人物の個性表現を知っていましたが、この映画は割と世界観や登場人物がポップめに改変されているものの、浅野いにお先生の持つ独自の世界観は汚していない。なんなら見やすくなってる迄あります。アニメとして素晴らしい改良が施されていて、2時間丸々見入ってしまいました。
この映画の真新しさ、映像作品のロジックをハンマーで叩き壊すかのような演出や、技法。この映画を見た若者や創作活動者が全員影響を受けるのではないかと思ってしまう程の感動を受け、評論タイトルにもある通り、自分はこの映画により今後の漫画、アニメの歴史が変わると、素人ながらに思いました。
前後編に分けてしまうと、どうしても前編のハードルがあまりにも高くなってしまいがちですが、嫌にならない伏線の張り方、謎の生み出し方、絶対に後編が見たくなる様な物語編成が美しすぎてウットリしてしまいます。
終盤あたりのおんたんの覗かれた記憶。色々な方が考察されていたので目を通しましたが、個人的にはパラレルワールドでは無いのかなと思いました。拙い考察になりますが、あの回想シーンと高校時代の門出とおんたんの思想が逆になっている印象を持ちます。中身が入れ替わっているのか?とも思いましたが、それでは辻褄が合わない所が多過ぎるので、門出の記憶は諸々消されたが、おんたんは侵略者から貰ったキューブを使い、思想が攻撃的になったのではと、自分の中で解釈しました。
色々な解釈ができる最高の映画です。
いろいろ突っ込みどころはあるが、後半が楽しみ
ドラえもんとのび太君のオマージュ(ただしこちらはかなりブラック)があったり、
宇宙人から借りた武器を、自分の幼い正義感のために使い、暴走してしまったり
(ここらへんは、超能力を得てしまった高校生が、能力を使っていくうちに自滅していってしまう映画「クロニクル」を彷彿とさせる)、何のメッセージも送ってこない宇宙母艦と小型船(ドローンのような探査船?)に対して過剰防衛とも思われる攻撃をしてしまい、後半は一体どうなってしまうのか、見なきゃならなくなってしまった。
先日突然亡くなられてしまったTARAKOさんが登場人物の一人の声をあてている。もう聞けなくなってしまったのが寂しい。
宇宙船がやって来てから3年が過ぎた。街の上を宇宙船が浮いているのだ...
宇宙船がやって来てから3年が過ぎた。街の上を宇宙船が浮いているのだが3年も経って日常になっている。たまに宇宙船から小型の飛行船が出てくるが目的は不明。宇宙人たちは攻撃してこない。
小山門出と中川凰蘭の二人がメインで女子高生。仲良し5人グループなのだが1人は事故で死んでしまう。
小山門出は小学生の時にイジメられていて、いつも助けてくれたのが中川凰蘭だった、という設定だったのに、また小学生時を振り返った時には、中川凰蘭は内気な女の子で小山門出は宇宙人からもらった道具でイジメを克服していた。?よくわからない?
二部に期待したい。タイトル勝ちだと思う。
前半では評価不可だけど
取りあえず、人類滅亡まであと半年!で終わるところまでの内容だったけど、良かった。叫ぶシーンにあのちゃんの中身が出てる部分があったけど、おんたんの人物像と同期出来ていて、原作ファンとしても許せる範囲だったと思う。原作改編部分の評価は後半を見るまで評価不可だけど、前半の内容としては十分良かったと思う。
けっこうよかった
スピリッツの連載で全部読んでいたのでネタバレしているのだけど、漫画では誰がどうかをよく把握できてないまま読んでいたため、非常に輪郭がくっきりしてなるほどと思う。しっかりSFだ。主人公の女の子らが美少女ではないところがポイントだが、どういう意図なのかつかめない。
この気色悪さはある意味才能
友人に誘われて見に行きました。かつてその友人から同作者の「おやすみプンプン」という漫画を借りて読んだのですが、あまりの救いのなさとまとわりつく不安感に一巻も読み切ることができませんでした。漫画でそんなことがあったのはこれが最初で最後です。そのときのイメージを持っていたので同作者の作品とあって(本作は未読だったのもあり)見るのが少し不安でした。まあでも予告は楽しそうな感じだったし、年齢制限もないしな...と腹をくくって映画館へ。結果、全然グロい。露骨なエロシーンや肉体損傷表現が見られるわけではないんです、全く。でもストーリーがこれでもかってくらいグロい。年齢制限ものだろ...って途中からずっと思っていました。自分の善意に追い詰められて自殺する小学生とか、空から大量に落下してくる宇宙人(?)の死体とか、血が流れなくてもこんなにグロいものがかけるのかと感心しました。また、この作者が作り出す特有の気色悪い空気感は今回も健在で、彼は不自然を現実世界の中にとても自然に溶け込ませることが上手なんだろうなと感じました。例えば宇宙船が浮遊する中、皆の置き場のない不安が汚染物質といった形に昇華されてカルト的な流行を見せるのも、今までそんな状況考えたこともありませんが、実際に起きたら普通にありそうだと容易に想像できます。作者のこの特殊能力故、作品内は淡々と日常が過ぎていくのに観客の脳内だけ「ちょっと待ってよ、なにかおかしくない!?」と警鐘が鳴る。それでもなお進んでいく世界に自分だけがおかしいのか?と一人おいていかれるような不安感が残る、のかもしれません。結論として、こういう雰囲気が好きな人にとってはこれ以上なく楽しい作品だと思いますが、私は映画館で後編を見切る勇気がないのでアマゾンプライムになると思いますね...
後章も見よう
原作未読で観たが、なんといってもまだ前章なので総評はまだ出来んけど、面白かった。
浅野いにお先生の漫画はソラニンとかおやすみプンプンとか読んでて、爽やかで青春ででも妙にリアルで黒くて落ちる感じ。今回の映画も途中からそんな雰囲気が出てきて、ストーリー的には後章からどうなるのか楽しみ。
映像がとても漫画通りの感じがして良かった。
おんたんの知ってるよってシーンはもう少し間合いが欲しかったと思った。音楽もわかりやすくドーンと入ってきたから少し涙が引っ込んじゃった。
あのちゃんの声がとてもおんたんという感じでとっても良かった。おんたんの消極的な時の声の出し方とハイな時のおんたんの声に違いがあって、いい演技だなと思った。幾多さんもあのちゃんも途中から本人のことを忘れて、物語に入り込めたので上手だなと思った。
迷っているけど 失われるではない!
あのちゃんのファンだから オウランがすごく可愛いと思って グッズを買ったんだ。
物語も面白いと思う。今の日本と似ている感じ 青少年が将来がどうなっているか迷っている。未来の未知数を心配しているとか 環境が変えないから 自分で落ちていく現象もあり 例えば 中川ひろしは元々いい大学に入ったのに 何もしないまま昔の自分と全く違う人になった。小山たちも実に将来を迷っているそうだ。社会学専門の方なら それらの現象がもっと詳しく共感できると思う。
唯 後半の部分はちょっと違和感がありそうな感じ 凰蘭の世界観が変わった時から 二人の性格などが交換したみたいな違和感があった。それは個人的にそう思うかどうかわからないけど 前の部分と比べておかしい感じがある。でも それは小山が救われない可能性だから 無駄な部分ではないと思う。その他の内容はとても面白いと思う。
そして 飛行機で誠さんと女の子の二人はこれからどうなるかも期待している。
後編も映画館に行くつもり!!!
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