「ぞくぞくするくらい好き」デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章 かばこさんの映画レビュー(感想・評価)
ぞくぞくするくらい好き
原作読んでおらず予備知識無し、で、めちゃめちゃ面白い!
基本SFだがいろいろ詰め込まれてぞくぞくするくらい好きだと思いました。
巨大円盤が上空に居座る異様な状況でも、人々の日常はあり、折り合いをつけて生活するようになる。紛争地帯や戦時下ではそういうものでしょう、影響のない部分を楽しみ、笑うことだってあるだろう。すぐ先に戦争のような巨大な災いが待ち受けていても、庶民は直前までそうやって日常を送る。
ギャグ感漂い、人々がとぼけた感じでゆるいのが、今そこにある危機とのコントラストを際立たせる
門出とおんたんと、そのグループの少女たちは、今の幸せの儚さがわかっている
社会の荒波に直面しないでいられる「こども」時代の最後のひととき、飾らない自分でいられて心通う友だちがいる、いつまでも続けば良いのにと思うけど、それは不可能。待ち受ける現実から目をそらしながら、いっときの夢のような「今」を生きている。
仲間の一人の事故死は、目を逸らせない夢を破る現実として迫ってくる
元・女子高生の自分、この気分が胸に蘇ってきてしんしんしました。
彼女らは、家庭的にそれなりに重いものは背負っているのがさらりと描かれて、それも含めての日常、奥深いものを感じました。
そして、会話が絶妙。言い回しが秀逸です!
幾多りらとあのちゃん、役柄にとてもあっていて良かったです。
ふたりとも本職の声優さんみたいに上手かったと思う
相変わらず米軍は日本でやりたい放題
すでに宇宙人が街に紛れ込んでいる等の事実をひた隠す政府はやっぱりな、という感じ
某国民的アニメをあからさまにディスっているのに笑いました
仰げば尊しの流れる中、現実が粛々と動き出すところ、不気味さが際立つ
人類滅亡まで半年とか!
宇宙人イソベやんがおんたんに見せたストーリーは封印された過去か現実なのかマルチバースかただの妄想か
おんたんの兄、中川ひろしはなんかやってくれるのか
新たにどんなことが起きるのか
後半がものすごく楽しみです
風景は緻密でとても綺麗だが、キャラは犬とかまで個性的すぎ。
人により好き嫌いがあると思う。
(個人的に、門出の顔が職場のオモテウラある陰湿な同僚にそっくりで、つい他念が入ってしまいます。。)