「褒めるしかない」デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章 ぱんちょさんの映画レビュー(感想・評価)
褒めるしかない
いにおの作品は何度か読んでとても苦手だったので原作は未読。
しかし本作の印象は、前編のみなので決定的な判断は避けるとしても相当に面白いのは確か。
JKのまったりした学生生活なんだが、現代のネット文化やそこで繰り広げられる正義感の暴走と応酬などなど現代的な風俗を皮肉たっぷりに描いているし、その背景となるのが意図的に現実から切り取られた実在の町並みとそこに浮かぶ巨大UFOもいうのも実にSFしてて素晴らしい。ギャレスの「クリエイター 創造者」のイメージにも近い。
それにこのUFOをめぐる話を我々は、3.11やその後の原発事故、コロナをめぐるドタバタに重ねざるを得ない。そんな地続きの話でもある。
そして終盤のSF展開がまたね… センス・オブ・ワンダーという言葉を久々に思い出したよ…
おそらくその多くはいにおの創造によるものと思うと、正直褒めるしかない…
アニメの映像作りとしても素晴らしいのだろうが、あのちゃんと幾田りらが二人ともおそろしくびったりだった。
後編での展開を楽しみに、原作は未読のままにしておく…
コメントする