「デッドデーモンズデストラクション(死神の大量殺人?)」デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章 Geso_de_Nyoroさんの映画レビュー(感想・評価)
デッドデーモンズデストラクション(死神の大量殺人?)
本作タイトル、普通に『デッドデーモンズデストラクション』で、その噛み噛み発音?かと思いましたがどうでしょう?
何だか奇をてらっただけかも?と思いつつ考えるのをヤメて、本作を鑑賞しました。このデーモンは『門出』の事でしょうか?
1作品を複数エピソードに分ける場合、続きが見たいかどうかは評価ウエイトの大部分を占めます。本作はその点は難なくクリア。ただ内容については全体を通してみないと解らないので、今は小ネタな部分でしか評価できません。
キャラデザは好き嫌い分かれそうですが、個人的には普通。ただ主人公の『おんたん』はナゼ涙やヨダレ垂らしながらのデンパ?と思いましたが、コレ核心的伏線でしょうか?(原作未読)
作品通してJKが自堕落でも平和な日常を過ごす辺り、冒頭の大事件にも関わらず『日常』作品?と思わされる展開です。そこからの不穏な状況変化が唐突でも急でもなく、程よい流れなのは『吉田脚本』だからでしょうか。シッカリと付いて行けてます。
そして疑問や謎が、そんな『日常』からジワジワ染み出してくる感も、テンポの良さと相まって良好でした。特に、おんたんとデーモンの過去の馴れ初めが今のソレと食い違っていたり、日常に溶け込んだ異星人の存在、『イソベやん』の中身など、後半どうなるかが気になります。
現状のマイナス点ですが、コレは後の伏線かもですが、冒頭の母艦・異星人の襲来にナゼ首都圏はアァも平穏なのか。最初は大騒ぎでしたが、たった3年後の今ワリと平穏。脅威を示すシーン(自衛隊描写など)もありますが、こう云う場合基本的に未確認飛行物体から可能な限り離れ、破壊活動がないとは言え首都圏は空っぽになりそうな。デーモン母の行動は宗教的ながら寧ろ正しい気もw
初手の攻撃描写も後の伏線でしたが、街中上空ではあり得なさすぎ(後の攻撃も含め)で、また一部に戦後間もない昭和的な価値観が見えてたのは微妙でした。
そして異星人対抗兵器も描写がアカラ様で、絵面やストーリーのせいもあって(ソレら含めて)ギャグ?と勘違いしそうで、あまり良くない気がします(漫画原作アニメ『日常』)。
ただしこの辺は原作遵守以前の、身も蓋もなくなってしまう野暮なツッコミかも知れませんが‥‥
とは言え、各所に散りばめられた伏線アレコレがどう回収されるかが興味深いので、そう言う視点からして本作は良好だと思われます。余談ですが、ドラえもんオマージュ『イソベやん』に対するデーモンの否定的論評が、当時のドラえもんに対する自分のソレと同じで、実に共感を覚えましたw