「【豊穣なる人生を送る世界的な児童文学作家・角野栄子さんの日常を追ったドキュメンタリー映画。生き生きとした角野さんの表情が素晴しい作品。人間って夢を持っている人はいつまでも輝いているのだな。】」カラフルな魔女 角野栄子の物語が生まれる暮らし NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【豊穣なる人生を送る世界的な児童文学作家・角野栄子さんの日常を追ったドキュメンタリー映画。生き生きとした角野さんの表情が素晴しい作品。人間って夢を持っている人はいつまでも輝いているのだな。】
ー 映画化された「魔女の宅急便」の作者として知られる児童文学作家・角野栄子さん。
齢88歳を迎えて、その個性的で優雅な生活スタイルは注目されている。ー
◆感想
・女性の年齢を記すのは失礼だが、フライヤーには88歳と書かれている。
まずは、ここで驚嘆する。
周囲に88歳の方が居ないので何とも言えないが、矍鑠とした口調、速足で毎日鎌倉の街を歩く姿に驚く。背筋は常にピンとしている。
朝食を沢山食べて、10時から創作活動を始める姿がキビキビとしている。
・表情が豊かである。笑顔が絶えない。肌が綺麗。
ファッションは、コーラルピンクを基調にした明るいトーン。
・街の行きつけのコーヒー屋さん、子供の本屋さん、洋服屋さんの女性達と、仲が良い。良く喋り、良く笑う。
■若い時に旦那さんと渡ったブラジルでの話は特に面白い。当初、暮らしに慣れなかった角野栄子さんを慕い、現地語を丁寧に教えてくれたルイジーニョ少年との出会い。
その際の事が、彼女の最初の著作になった事。
何よりも、62年振りに”ルイジーニョ少年”と再会するシーンが、良い。
お互いにユーモアを忘れずに、けれども随所でハグをするのである。
涙ぐむ角野栄子さんを優しく抱擁する”ルイジーニョ少年”の姿。
<今作は、波乱万丈だが、豊穣なる人生を送る世界的な児童文学作家・角野栄子さんの日常を追ったドキュメンタリー映画であり、生き生きとした角野さんの表情が素晴しい作品でもある。>
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