JUNK WORLDのレビュー・感想・評価
全24件中、1~20件目を表示
タイムリープ要素が強い
ストップモーションアニメ映画『JUNK HEAD』の続編
内容は前作の前日譚というか
1042年前という設定で前作の要素はほとんどないので
たぶん、この作品から先に見ても問題はないと思った。
とりあえず、ストップモーションアニメの完成度は高い
4つのシナリオが大まかに分けられており
一幕はトリスたちと異界の探索
二幕は1幕の舞台裏など
三幕はモース(大使)たちとの行動
最終幕はトリスを助けられるが・・・
思ったよりもタイムリープ的な展開が多いので
前作と少し違う感じ
今回は世界観がなんとなく明るい感じになっている気がする
グロい描写が多く
キモイヘンテコな生物も多数出ておりそれなりにキャラクターが多く死ぬので
合わない人がいるかもしれない
敵である「ギュラ教」もヤバい奴らだが
ギャグっぽいところもある
ピロピロは予想よりも少ない
エンドロールも制作映像などもあり
エピローグもあるので最後までエンドロールを観たほうがいい
今作のパンフレットを買ってみたが
設定や制作過程の情報が載っていたので
興味のある人は必見
ちなみにバステトが提案した名前は却下されたらしいのは笑った
『JUNK』シリーズ第二弾は本格タイムトラベルSF! 若干期待とはズレたが完成度は高し。
さすがに見逃しちゃったかと思いきや、
まだ主要都市ではどこもやっていて凄いなあと。
祝・ロングラン!!
ようやくタイミングがあって観ることができました。
『JUNK HEAD』でフルスイングの衝撃を受けて、
長らく公開を待ち望んでいた続編ではあったが、
実際に期待していた映画だったかというと、
微妙に思っていたテイストとは違ったような。
でも、たどり着いた地下の街カープバールの
ペンキをぶちまけたような菌の増殖ぶりと、
気色の悪い生物のうごめくさまを見て、
違和感とか結局どうでもよくなった(笑)。
さらにはラストのメイキングで、あの街を
監督がせっせと「作っている」様を見せられたら……。
やべえ、ホントにあのジオラマ手作りなんだ(笑)。
『JUNK HEAD』は、予告編や事前の評判からすると、もっと手の込んだディストピアっぽい『銃夢』みたいなダークなスティームパンクかと思いきや、思いのほかプリミティヴで粗削りで「ただひたすら人形を動かすことに懸けた」ストップモーションアニメに仕上がっていた。
綿密な設定やSF的なガジェットはあるらしいのだが、そこはわかる人はわかればいいやということで、どちらかというと、とにかく人形を走らせ、高所から落とし、粉々に破壊し、それを再生させては、またエイリアンもどきの怪生物に襲わせて、破壊し、また再生する……そんな無限の悪夢的なループ(人形愛)を分かち合う、そんなインティメットで手作り感あふれる作品だった。
思ったより手工業くさかったが、
だからこそ『JUNK HEAD』に惚れた。
親近感がいや増しに増した。
そういう部分がたしかにあった。
だから、遅まきながら続編を見て、
率直にこう思ったのだった。
「なんか、ちゃんと出来過ぎててつまらんな」
ひどい感想だけど(笑)、意外に
そう思った人って多かったんじゃないかな?
― ― ― ―
『JUNK WORLD』は、『JUNK HEAD』と比べて、格段にまっとうなつくりのSF大作である。
物語や細かい状況説明はそっちのけで、ひたすら人形を動かしていた前作と異なり、今回はまず、語りたい壮大なSF的設定と時空をまたいだギミックがあって、それをきちんと丹念に順を追って叙述していく。「え? 堀監督ってこんなにちゃんとわかるようにナラティヴに取り組める監督さんだったんだ?」って意外に思うくらいに、ちゃんとSFしている。
描かれるのは、幾重にもタイムパラドックスが仕掛けられた、タイムリープとやり直しの物語だ。ありていに言えば、一人の女性を救うために、単に歴史を改変するどころか、ひとつの数千年に及ぶ「並行世界」までつくってしまう、一体のロボットの妄念と執念の物語だ。
そこには『シュタゲ』や『Re:ゼロ』のような、ヒロインを救うためならなんでもやろうとする徹底した「鍵ゲー」的必死さがあり、これはまさにタイムリープものの王道といってよい。
さらに一幕と二幕では、『カメラを止めるな!』風の「語り直しによる他視点の導入と意外な真相の提示」まで試みられていて、こんな凝った叙述トリックを仕掛けてくるのか、と結構びっくりした。
正直、ここまで「込み入った」話をギミック主体で語ろうとする監督さんだとは思っていなかったので、素直に感心もしたし、かつよく出来た話だとも思った。そこは本当だ。
ただ、『JUNK HEAD』の続編として自分の観たかった「ひたすら人形を動かす」ストップモーションアニメとしては、思いのほか洗練されすぎていて、だいぶと期待していたものからは「ズレ」があった。そういうことだ。
『JUNK HEAD』の最大の魅力は、ロビン(ポンコツロボット)の必死さ丸出しの「動き」にあったのに、今回出てくるのは「人間」のキャラばかりで、しかも出だしは棒立ちのシーンが多くて、アニメーションとしてはあまり魅力を感じない。
それから『JUNK HEAD』では地下世界が舞台で、奇怪な肉食生物が跋扈する腐海っぽいイメージ――暗くてじめっとしてて、なんか肉っぽい感じが魅力的だったのだが、今回は普通の室内かオープンエアの渓谷が舞台で、からっとしているしにちゃっとしていないし、キモキャラは出てくるにせよ単発的である(地下の街カープバールだけは前作の禍々しい雰囲気が踏襲されていて、うごめく動物も気持ち悪くて素晴らしいけど)。
そもそも『JUNK HEAD』の場合、徒手空拳の「弱い」ポンコツロボがギーガー的造形のエイリアン風怪物に襲われまくるドタバタと、それに伴う墜落と破壊という上下動のアクションが主体だった。今回の『JUNK WORLD』では、人間シルエットの強化人間やロボットやマリガンが剣や銃で武装した状態でバトルを展開する。要するに、やっていることがものすごく「普通」になっている。
しつこいようだが、『JUNK HEAD』が、やけに詳細な設定を練り込んであるわりには、そっちはパンフででも後で補完しておいてねとばかりに、専ら「ストップモーションアニメ」として人形を動かすことに淫していたのに対して、『JUNK WORLD』は、明快に王道のタイムトラベルSFを指向し、それをちゃんと成功させている。結構小難しい設定を、観ているだけで咀嚼できるようにうまく組み立ててある。
全体に「予算があがって」「手伝ってくれる人の手も増え」「3D造形やCG要素も加わった」結果として、内容として仕上がりが格段に「洗練」されたのはたしかに間違いない。
だけど――、それによって喪われた「何か」もあるんだよね。しょうがないけど。
― ― ― ―
●今回、個人的に言うほどはまれなかった理由として、ヒロインであるトリスがあまりに女丈夫すぎて、イマイチ愛着のもてるキャラじゃなかったことが挙げられる。これがレムとかエミリアとかまゆしぃ☆とかクリスティーナくらい「助けたい」と思えるようなキャラだったら違ったんだろうけど(笑)。
軍服だし、顔はつぎはぎだらけだし、可愛げがないし、感情の起伏が薄いし、萌えられる部分が何もない。「ドラマ」がないぶん、ロビンの絶対的忠誠が単なる刷り込みのようにしか感じられない。
●むしろ作り手からすれば、本作の正ヒロインはバステトということなのかもしれない。こちらは愛嬌のある言動を見せ、ちょっとうるさいしうっとうしいが、献身的で一生懸命で共感のもてるキャラだった。
ロビンのトリスに対する絶対的忠誠と相似形を成すように、バステトはロビンに対して絶対的忠誠を誓っている。ロビンにとっては、バステトどころかリビーア族全体がトリスを救うためのギミックに過ぎなくて、基本的な接し方は戦略シミュレーションで街を増殖させているのとそう変わらない。一方、バステトにとってロビンは神に等しい存在であり、淡い恋心を抱いている。彼女は必死でロビンの役に立とうと奮戦し、最後は華々しい形で自己犠牲を遂げることになる。このへんのやけに容赦のない突き放した感じは、キャラを「人形のコマのようにしか思っていない」という意味で、堀監督の製作スタイルと通底した部分があるのかもしれない。
●マリガンオリジナルの再生体であるダンテは、寡黙ながら常識的で頼りになるキャラクターだった。「神経接続でクローンを乗り換えて1000年以上生きている」という設定はあまり生かされていなくて、ちっとも老成などしていないし、ふつうにアメリカン・ヒーローっぽい扱いではあったが。ラスト、なんであんなことに??(パンフには「ヴィジョンに従い」と書いてあったけど) 少しギリシャのオウィディウスの『変身物語』を彷彿させる超展開。
●マリガンが、目がないかわりに受容体みたいな装置を顔にぶっ刺して外界を認識しているのって、『ロスト・チルドレン』の「一つ目教団」とおんなじシステムだよね。
ちなみに、この映画で実際の目を露出させている生物キャラって、実はテリアとバステトくらいしかいない。あとはみんなレセプターかサングラスを着用している。おそらく人形を用いたストップモーションアニメで、人形に「目の演技」をさせるのが極端に難しいからではないのかな?
●ギュラ教の教祖プリオンのお姐系の口調とSMボンテージファッション、奇怪な身のこなしと狂いっぷりは、本作のある意味「メインデッシュ」。前半はプリオンのキャラで「もっている」といっても過言ではない。なんか『ヘルレイザー』とか『ベルセルク』の神様っぽい造形。
●カープバール市街の、臓物をぶちまけたみたいなカラフルな菌糸と、そこに棲息する得体の知れない不気味生物群は、まさに堀監督の真骨頂のような造形で素晴らしい。
●前作同様、男●器を思わせる「イワギンチャク」や「金根瘤」、ウ●コ状の「ウマミール」など、地を這うようなそのまんまの下ネタは健在。違和感のある人もいるかもしれないが、個人的には何の問題もなく大好物である(笑)。
●ただ、全般に「ピロピロ」とか「ギャランドゥ」とか、笑わせにかかっているネタの多くは、明確に「スベっていた」ふうに思ったのだが(笑)、僕の気のせいだろうか。
●せっかくなので「ゴニョゴニョ語」の字幕版で観たんだけど、前作の「ゴニョゴニョ語」もこんなんだったっけ??
なんか、その場面の文脈と関係のない日本語が多数耳に飛び込んできて、結構気を散らされたんだけど……。遊びとしては面白いのかもしれないけど、若干映画鑑賞の邪魔になる面白さだったかも(笑)。
あと、微妙にイントネーションとか言葉の吐き出し方が北朝鮮の国営放送みたい感じがするのって、人間たちの軍服姿がちょっとそういう感じなのと関係があるのだろうか?
●あと、「予算の都合で今回もしかたなく」という体で、スタッフ6人ですべてのキャラの声の演技を当てているが(当然「吹き替え版」もこの人たちが当ててるんだよね?)、実際はアテレコってやってみるとすごく楽しくて、手放したくないのではないかと邪推(笑)。基本的に「主導権」を誰にも渡したくないから、こういうクローズドなモノづくりをやっているわけで、プロの声優を入れること自体に結構違和感があるんじゃないかな。
●ラストはよくわかっていなくて、あんだけ何千年もかけてやってこの結末かよ!と思ったが、パンフを読んで、あのあとトリスが●●装置に入れられているらしいことを知る。てっきりお棺かと(笑)。
●パンフは2500円もするのだが、値段相応の価値のある素晴らしい内容。詳細な設定資料集、メイキング、ビジュアル集となっていて、めくってもめくってもみっちり『JUNK WORLD』の世界が堪能できる。詰め込みすぎで、のめりこみすぎで、独りよがりで、同人誌感があって、自らの創作物への愛であふれかえっている……ある種、作っている映画と同じようなノリでパンフまで作ってあるのが笑えます。
●次回作はパンフによれば、『JUNK HEAD』のパートンとニコ、本作のロビンとトリスが地下世界を旅しながら邂逅するような、総まとめの内容になるらしい。
楽しみに待ちたい。
柄本明は、ストップモーション・アニメの夢を見るか?
7月9日(水)
「F1」をIMAXで再鑑賞したあとハシゴで
前作「JUNK HEAD」に続く第2弾、SFストップモーション・アニメ「JUNK WORLD」をTOHOシネマズ日比谷で。
50年位前に洋ピン観た時、ヘアやチン◯だけでなく持ってるディルドまでボカシが入っていたのを思い出した。だって本作もボカシが入っているんだもん。
前作の約千年前AG(BCではないAfter God)2343年を舞台に、タイムリープで過去に戻るので、未来が少しずつ変わって行く話が3度繰り返される。
ゴニョゴニョ版字幕付で観たが、前作よりもゴニョゴニョに聞き取れる日本語がかなり混じっていて(ドイツ語等もあった)それを聞き取る方に意識が行ってしまい、3度繰り返されるストーリーに最後は注意が行かなかった。日本語でだいぶ遊んでいる。と言うか、遊び過ぎ。吹替版はどうなっていたんだろう。
(聞き取りが違ってたら御免なさい)
キンヨウロードショー、チネチッタ、スイヨウドウデショウ、シンカイマコト、ロックンローラーヤザワエイ、アッチョンブリケ(手塚治虫)等々無意味に使われるゴニョゴニョ語。
ある程度意味が通じるものもある。(混んでいて)狭い、がマンインデンシヤー。承知した、がガッテンショー。
繰り返し使われる言葉は、覚えてしまうかな。男性がポッコリーノ、女性がペッコリーノ。
手作り感満載だった前作に較べると資金が潤沢?になったせいか合成等も使われており、ストーリーがリフレインされても微妙に違うので撮影は大変だったのかな。
ラストでは次作の予告が。さて観られるのは何年後になるのでしょうか?
劇場の最前列で柄本明さんがご覧になってました。こういう映画にも来るんだ。
IMAXで「F1」再鑑賞した後、メイキングやビハインドザシーンを観まくっていたのでレビュー上げるのが遅くなってしまった。
ク~!ピロピロ
最初は『JUNK HEAD』とはまったく別の話かと思ったのですが、そういうふうにつながっていたんだ!とビックリでした。ゴニョゴニョ版は、ところどころ聞こえてくる単語が面白く、そちらに意識がいってしまって、字幕を読み忘れることがありました。各国語や方言も出てきて、スペイン語やヒンディー語まで混じってましたね。空耳でなければ、「カトチャン…ドリフターズ」というのもあったような(笑)。知る人ぞ知る、『不思議惑星キン・ザ・ザ』の「ク~」をやっているキャラクターも出てきて、大ウケ。そういう意味で、何度も観て、見逃したトリビアを見つける楽しみ方もアリかも。
でも、前作同様、最後のほうはホロっとさせられました。どこか、この広い宇宙のなかに存在することの孤独を癒してくれるような作品です。
JUNK
「JUNK WORLD」
前作JUNK HEAD より前の時代
よく練られたお話で
「別次元」を出してしまうと
逆に言うとしっかりと抑えるところは抑えないと
グダグダになるが
キッチリと
伏線回収してくれるしかも
ストップモーションアニメーションで
しかも
少人数で
色彩も増えて
前作の地下世界で
モノトーンは色合いが多かったのが
カラフルな衣装があって
より世界を豊かにしていた
さてこれを踏まえて
最大のテーマ
人間世界と地底マリガン界はどう
終着していくのか
とても楽しみである
チネチッタ
京成ローザって聴こえたんだが
タイトルなし(ネタバレ)
この映画を創る発想力と労力は賞賛すべきで素晴らしいと思う。ただ前作のような初めて目にする異世界へのワクワク感が、今回はあまり感じられなかったのが残念。ループものもストーリー次第で面白くなるが、本作はちょっと飽きが感じられた。あと、なんと言ってもあの愛らしい風貌のロボット、パートン(ロビン)がなかなか出てこない!あの形だから前作では手作り感あるぎこちない動きが許されていたのかも。今作では人間の形のキャラが大量かつ長時間出てくるので、不自然な動きが目立ってしまった。ラストで前作に繋がるのは面白かった。次作もぜひ観たい。
気持ちよい
世界観も中二病すれすれにダークなのだが、キャラのキモカワいいに昇華されて気分良く鬱に浸れる。途中タイムループっぽい流れがあってストーリーが停滞するけど、実はここがおいしいところじゃないと思う。ストーリーをスタッフを一緒に作り直しているような一体感がうれしいのである。完全に中毒になった。で、次回作制作開始のロールが流れ、完結編と目にして、絶望。
タイトルなし(ネタバレ)
異変が起きた地下世界探索のためにチームが結成される。
人間側は女性隊長トリスを筆頭に、人造人間マリガン側はオリジナルマリガンのダンテが率いる。
しかし、初回会同でカルト教団「ギュラ教」の襲撃に遭う。
生き残った者たちで地下探索は続行されることになったが・・・
といったところからはじまる物語は、前作の前日譚。
だが、前作観ていなくても楽しめる仕掛けになっている(はず)。
前作は30分のエピソードを3つ繋げた「団子串刺し的物語」とすると、本作は時空間をひねりながら行き来する「フレンチクルーラー的物語」。
ただし、時空間を行き来するあたりで混乱する人いるかも。
バイオレンス描写もかなりあり、ストーリーが複雑なので、「こりゃダメだぁ」という人も多いかもしれない。
うーむ、どうも観客を選ぶ類の映画だということが書いてる端々からこぼれ出てしまう。
アンジェイ・ズラウスキー監督『シルヴァーグローブ』に匹敵するSF映画史に名を残すであろう作品、と絶賛しておく。
なお、オリジナル言語(ゴニョゴニョ)字幕版だと、かなりふざけた単語のオンパレードで、噴飯必至。
わたしのお気に入りは「ガッテンショー!」
意味は、わかると思うが・・・
相変わらずのクオリティの高さだけど、PG12にまでして描きたい下ネタの熱量が意味不明
2025.6.24 ゴニョゴニョ版 T・JOY梅田
2025年の日本のストップアニメーション映画(105分、PG12)
前作『JUNK HEAD』の前日譚として、ロボット・ロビンがパートンになるまでを描いたSFコメディ映画
監督&脚本&その他諸々は堀貴秀
物語の舞台は、After God暦が採択されている地球
人類は不老不死と引き換えに生殖能力を失い、かつて作り出した人工生命体マリガンの繁殖能力を探索することになった
人間のトリス隊長とロボットのロビン、マリガンオリジナルのダンテたちは、モース大使、ペリアたちと共に地下都市を目指す
だが、そこで内乱が起きてしまい、探索船は破壊されてしまった
脱出パラシュートで難を逃れた5人は、地下都市のカープバール近郊に降り立ち、そこから目的の地を目指すことになった
道中でマリガンのギャラ教たちと戦闘になったり、荒廃した都市を行くことになった彼ら
何とか目的地に到着するものの、そこには次元ホールがあり、謎の生命体が彼らの前に姿を現した
臨戦体制となるものの、さらに彼らの後ろから謎のロボットが登場し、それによって、生命体はどこかに転送されてしまう
映画は、序幕(表記はなし)〜最終幕に至る全5幕となっていて、主に1幕の物語を2、3幕で解説するという流れになっていた
1幕は前述の次元ホールにたどり着くまでで、2幕ではロビンがホールに引き摺り込まれてから戻るまで、3幕ではロビンが彼らの元に来るまでという感じになっていた
最終幕では、ロビンの末裔が登場し、前作『JINK HEAD』への繋がりが示唆されている
相変わらず、どうやって作ったんだろうという作品で、少々下ネタが多すぎるきらいはあるものの、すげえなあと感心してしまう
PG12なので小学生以下にどうやって助言すれば良いのかはわからないが、『変態仮面』の漫画本をそっと渡しておけばOKだろう
それで笑える人ならば問題ないように感じた
全3作ということで、次作は『JINK HEAD』の正式な続編になると思う
ほぼ前作の記憶がないのでアレだが、流石に数年後公開だとおさらいをしないと無理な感じがする
幸いなことに、『JUNK HEAD』のウィキには作者が書いたんじゃないかと思われるほど詳細な年代史があるので、それを参考にして世界観を頭に入れた方が良いと思う
キャラに関する補足は公式HPにもないので、そこは超豪華なパンフレット(というかムック本)を手に入れるしかないのかな、と思った
いずれにせよ、前作を観てその世界観を気に入った人向けの映画で、かなり下ネタに振り切っている感じの作風なので賛否分かれるかもしれない
個人的には許容範囲だったが、あの表現でPG12で制限を掛けるのは勿体無いと思うので、もう少しライトにしても良いと思う
本作はかなり入り組んだ構成になっているので、話をすんなり理解したいのなら吹替版の方が映像に集中できて、スッと入ってくるのかもしれない
字幕版だとやりすぎ音声に意識を持って行かれるので(聞き取りたくて)、メリットとしては世界観を指し示す単語が理解しやすいところだろう
いっそのことモノローグもゴニョゴニョにして字幕表記して欲しかったが、そこまでは手が回らなかったのかな、と思った
貴方について行きます (追記しました)
字幕版と時間があわず、吹き替えがどんなふうになるのか見てみたいのもあって、吹き替え版を見ました。
三部作ってオムニバス? と思ったくらい前作とがらっと違う作風
壮大な叙事詩的本格派タイムトラベルSFなストーリーに、登場キャラの多くが9頭身くらいのヒト型で、しかも細かい動きでホンモノの動作のようなリアルさ、わざわざ笑いを入れるところも忘れないときて、これをストップモーションアニメでやる根気強さに呆れた(褒めてます)
前作より格段にえろ度がアップ、なぜか全員ボンデージ、時々亀甲縛りのギュラ教信者、四つん這いになってお尻をこっちに向けるの、わざとよね、食い込みとお尻越しのもっこりをこれでもかと見せたかったのよね。貴重なクノコが、菌床のどの部分から生えたのかわかっちゃったわ。本体からたまたまもぎ取るシーンは痛すぎて見ていられないと、宅のダンナが言ってました。モザイクかかってんのに爆笑。
記憶のどこを探っても出てこない見たことないものだらけ、独特のユーモアにキモカワエログロ、独創的にもほどがある造形は、前作のほうが豊富だったが今回も健在、堀貴秀さんのセンスには中毒性があります。しつこく言っちゃうが、手を変え品を変え隙あらば笑いをぶっ込むエンタメ精神(執念?)にも呆れて(褒めてます)、調伏され貴方について行きます、になってしまう。
前作観てからずっと続編を待ってました。資金不足とか堀さんに何かあるとかでとん挫してしまうので、完成してしかも劇場公開されて、嬉しい。
エンドタイトルで流れる創作風景に、やっぱり呆れた(褒めてます!)、凄すぎます。まさに狂気! そして変態!(褒めてるんだってば)
ポストエンドタイトルで、ようやくオムニバスじゃないことが分かりました。
前日譚だったのか
次回で振出しに戻って、3バカ(1バカになっちゃったけど)の大活躍と大団円を期待してます。
堀さん、どうか体に気を付けて、完結編待ってます~~
追記)字幕版を観てきました。先に吹き替えで観ていたので話が分かっており、ゴニョゴニョ語を楽しみつつ、ストーリーを再確認。分かっているところと分かっていない、次回に持ち越しなところが判別できたようです。完全には多分理解してないですが。
トリス チョ(笑)
久々に劇場へ。
私は、本来、レビュー採点は★3〜★4が多く★1〜2も少ないが★5も少ない感じで、自己満レビューを書いてます。(笑)
久々に★5が来ましたね!
前作「JUNK HEAD」を観て「次があるのか?」と思い、続編が決まった事を知り、公開を待っていました。
前作の評価を受け、資金力が上がったのか、鑑賞し始めて、1作目よりキャラの造形や動きが格段に良くなっていると感じました。(偉そうに(笑))
始まって最初に感じたのが、「シュールさが薄くなったかな?」と。
話の展開が王道的な流れのディストピアSF映画っぽく進んでいると思っていると(キャラやゴニョゴニョ語は健在でしたが。)タイム・リープ要素で主人を助けるためだけに文明を築くとか!(第二幕とか「カメラを止めるな!」的手法)壮大なシュールさをぶち込んできました!(笑)
この手の個人作品って、どの国のモノでも、どうしても中弛みっぽく感じる部分が出てくる(資金力とかのせいで、1作目もそうでした。)ものですが、今回は物語、ストーリー構成もしっかり最後まで楽しく観れました。良い映画って(自論)「先が気になる」「どう結末つけるのか気になる」と思っているので、1作目に繋がるラストもGood👍
3作目は、トリス出てくるんですかね?生命維持装置に入ったままロビンが力尽き、1作目に突入。また、4〜5年待たないといけないのか(笑)
今回、控えめなチ〇コネタ(そうかな?(笑))
万人向けではないが、自身の感性に刺されば最高に面白い作品です。
後、これ、吹替版があるようですが、吹替版観てないので分かりませんが、あのゴニョゴニョが良いんじゃないですか?あれも作品の面白さの要素(と言うか、かなり占めている。)なので字幕版で観たほうが良いかと。
映像の魅力もさることながらストーリー展開に引き込まれる
前作もそうだったが、グロテスクなのに愛嬌のあるキャラクター造形やストップモーションによる味のある動きなどの「見た目の魅力」もさることながら、練り込まれた「ストーリー展開」に引き込まれた。
特に、本作のストーリーは、下へ下へと落ちていくことによって物語が進んで行った前作とは異なり、調査隊の結成から次元転移のゲートにたどり着くまでの物語が、時間を巻き戻して4回繰り返されるという凝った作りになっていて、「タイムトラベルもの」としての楽しさが満喫できる。
中でも、第二幕は、第一幕で謎だった出来事が、どうしてそうだったのかを説明する「解答編」になっていて、ターミネーターみたいな助っ人の正体といったストーリーの根幹に関わる謎だけでなく、顔に絆創膏が貼ってあった理由といった小ネタに至るまで、「カメラを止めるな!」みたいな伏線回収の爽快感を味わうことができた。
この第二幕は、一つの目的のために千数百年の歳月をかけて文明を作り出すというスケールの大きさや、人型のメカにヒロインが乗り込んで敵と戦うといったロボット・アニメのような面白さも堪能できて、見応えがある。
他にも、単なる殺られキャラだった2人が主役として活躍する第三幕や、主人公自身が物語の最初にタイムトラベルして歴史を修正する第四幕も、同じ時間と場所を舞台にした違う物語として楽しめる。
ゴニョゴニョ版では、特異な世界観を音声でも体感することができて面白いし、時々聞こえてくるおかしな日本語も、それは、それで楽しいのだが、字幕の内容と合致していないと、聴覚と視覚が脳内でバグを起こして話が頭に入って来なかったので、観終わった後に結構な疲労感を覚えてしまった。
Mishearring
前作のカオスな世界観に惹かれて続編を待ち望んでおり、遂に続編公開。
予告編からしてカオスやろな〜と思っていましたが、予想を超えるカオスが展開されていき超楽しい映画に仕上がっていました。
特典はA5ステッカーでした。
4幕構成でのパラレルワールド、タイムスリップで移動しまくる大変な作品ですが、圧倒的に作り込まれた作品内の世界に心奪われっぱなしですし、そこがそうやって繋がるのか!という組み合わせっぷりも面白さに拍車をかけているようでした。
1幕目では世界観の大まかな流れを説明しつつ、主要キャラクターも描きながら、道中の謎も残しつつひとまずの流れまで進めていくという感じで、ここがベースになる大事な部分なのですが、ここからガッツリ面白いので気分は最高潮でした。
2幕目以降は1幕目で残していた謎のピースを順々に集めていき、それぞれのキャラを深掘りしていく展開になっていくのですが、これまたそれぞれの思惑を知れて面白かったり、次元が違うところまで行ってしまったりとでとにかく大暴れで楽しかったです。
どれも初出のはずのキャラクターなのに2幕目に突入する頃には長年連れ添った友のような感覚くらい身近に感じることができました。
トリスは我の強い女性隊長でとにかく強いので安心感が強く、クローンのオリジナルのダンテもこれまた強くて頼り甲斐があるし、めっちゃ日本語っぽい何かを喋ってくれますし、トリスの護衛のロビンも一貫してトリスを守り抜く意思を固めているので頼り甲斐がありました。
そこにポンコツな大尉と部下が茶々をいれては痛い目に遭ったりとでここがベースになりつつの展開で世界観が広がっていくんですから凄いです。
どんでん返しの展開の連続で飽きること無く進行していくので、前作が好きな方も今作から観始める猛者も思う存分楽しめると思います。
字幕版での鑑賞になりましたが、前作以上に空耳アワーが活発化していてめちゃくちゃ笑いました。
字幕はしっかりしているのに、聞こえてくるセリフが聞き馴染みのある日本語でフフッてなったかと思ったら、字幕とセリフが全然違うものが出てきてこんがらがりながら笑うという楽しい時間がたくさんありました。
なんでこんなに面白い空耳アワーが出てくるんだろうという日本語の面白さが存分に発揮されていました。
字幕とは別に横に空耳アワーの字幕も置いておいてほしいくらいです。
アニメーションも手作り感に加え多く人々が携わった事により生まれるカオスのぶつかり合いに応えるかのようなアニメーションの豊かさにやられっぱなしでした。
アクションの動きがとんでもなく滑らかになっていましたし、ディストピアな世界観での造形の面白さとかだったりと楽しさ全開でした。
エンドロール中にメイキングが流れるのですが、これまた作り込みがエゲツないですし、1カット1カット撮る労力が凄まじいですし、モンスターの描写の凝り具合も最高でしたし、何より楽しみながら作っている様子が狂気の域に達していて痺れました。
最終作「JUNK END」は一体どんなことになってしまうのか。今からとても楽しみです。
鑑賞日 6/13
鑑賞時間 16:00〜17:55
こんな作品(褒め言葉)を作ってくれてありがとう‼
ストップモーションアニメが好きです。
ダークファンタジーが好きです。
なのでこんな作品は大好物です。
前作も最高だったけど、今作も期待を裏切らずに最高でした。
シモネタとギャグのセンスとバランスが自分には大ハマりです。
三谷幸喜作品のギャグは全然笑えないのに、この作品は思わず笑ってしまう。
ただ、ゴニョゴニョ語の中にたまに現実の言葉が混ざってるんだけど、ちょっと多すぎかな。
バウムクーヘン
シュワルツェネッガー
ヘパイストスオリンポス
ロックンロールヤザワエイ
カトウチャドリフター
など、他にもたくさん聞き取れた。
もう少し少なくても良いと思うな。
ただ、ロック…やカトウ…の場面では客席から笑いも起きていたけど。
英語でも日本語でも無いゴニョゴニョ語。
クセになるよね。
今回クノコのシーンが少なかったな。
あんな攻めたアイテムって他にはなかなか無いから、もうちょっと見たかった。
しかも今回は玉付きだったし(笑)
マイナスな事を言えば、ストーリーが解りづらい。
最近のマーベルみたいに時間移動したりっての個人的にはあまり好きでは無いな。
次で最後のようなので早く観たい!
けど、観たら終わってしまう!
なんとももどかしい気持ちです。
字幕版で見ることを推奨する
第1幕の伏線を後の幕で回収するよく練られた構成や
今のご時世では個人制作でしかできないようなブラックジョーク等、非常に観応えがある作品だった。スタッフロールのメイキング映像からも、細かなシーンも一切妥協することなく作られていることがわかる。
作中では登場人物たちがオリジナルの言語を用いて会話する。この言語が本作の面白さに一役買っているため、字幕版で見ることを強く推奨する。初見でセリフをすべて拾うことができなかったため、再視聴を検討している。
コンフィデンスマン的な脚本は大好き!【追記】字幕版も鑑賞
【追記】
あまりにも字幕版が評判良いので、お得な水曜日に字幕版を見てきました!今度は話の流れは分かっているので音声と字幕の差に集中しました!!
なんかガッテンショー?金曜ロードショー?水曜どうでしょう?とか言ってます??
あとラピュタの王族の口伝、〜アリアドス〜〜みたいなの言ってました??
そして「すまんね」が韓国語に似せた「ミアンネ」?(確かミアネヨ、みたいな言葉がごめんなさいの意だったような)
まさかここまで色々と小ネタとか被せていたとは(笑)
侮り難し、字幕版!!確認して良かったです(笑)
そして。。両バージョン確認したため、もう水曜日だから無くなっているだろうと思っていた入場者特典のシールがまだ劇場で余っていたらしく、なんと2枚目を貰ってしまいました(笑)
トリス様やロビンはいいけど、ピロピロマンとか3匹のなんちゃら感染体??やらキモい使者とかなんとか教団の教祖はいったいどこに貼るんやこの辺はキモすぎていらんわ〜〜〜!!(笑)
【追記ここまで】
いやいやーーー相変わらず怪し過ぎる世界観となんかもうエログロ??というかあーーーそうそうなんかこんな感じのキャラデザだったな〜〜と前作を回想(笑)
多分楽しめる(楽しんでもいっか、と許容出来る)コアな人を選ぶ作品なので、万人には絶対勧めません(笑)
私の場合は字幕を目で追うことにより画面全体への視野が狭くなるかも、せっかくの怪し過ぎるキャラ、背景等を見逃したくなかったので敢えて日本語吹き替え版を見ました。
ロビン、忠実な執事兼ボディガードロボット(腕からミサイルランチャー付)で素晴らしい(笑)
ご主人を護るために、
文明の発達していない異世界?異次元?へ飛ばされたというのに
なんと健気にも「そうだここの原住民(原生物)達にロボットとして知恵を授け、ここで文明を興し、ご主人様を助けに行けるくらいの科学技術を発達させて次の異次元への空間・時間移動が可能になったらモビルスーツに搭乗してご主人様を助けに行こう!!」と
まさか何百年?も時間かけて文明作るとか。。。
ロビン、執事ロボットの鏡です!!!
前半にちらちらと見えた謎の人影とかが何だったのか、その正体がやがて伏線回収されてもーーーーう胸熱!!!
ロビンが飛ばされた異世界のお姫様がまさか最初のモビルスーツのパイロットだったとは!!そもそも最初の謎のお助けマンがモビルスーツとも思ってなかったし、どこぞのロボット??かと思いきや。。
あとで時間を遡って、別キャラクターの目線であの日の出来事を振り返って視聴者に謎解きしてくれるコンフィデンスマン的なこの映像手法、大好物です!!(笑)
まさかそんな何百年がかりの壮大なミッションだったなんて思いもよらず。
そして何より改めて感嘆したのはエンドロールで見せてくれた撮影風景。コマ撮りなのは分かっていましたが、本当にこれ、好きじゃないと出来ない製作だな〜〜と実感。
あの僅か数秒の映像のためにこの労力、手間暇、時間かけてるんだよな〜というのが本当に脱帽。
まぁ怪しい、ちょっとキモいキャラデザもあるので「やっぱもうお腹いっぱいだな〜」と思いきや、そうでした。
最後の最後「シリーズ完結編、製作始動!!」の文字が(笑)
ぅわ〜この怪しい世界観からぼちぼち抜け出そうと思ってたのに〜これからこの世界はどうなるのか?!気になるじゃないか〜〜とまんまと監督の罠に(笑)(笑)
最初の時間遡りのあと、いったん今の時空が消滅したあとの別の世界線からはよくあるパラレルワールド?とかそんな感じで正直あまりついていけませんでしたが、「もしあの時あの出来事が起こらなかったら」こんな世界が生まれていたのかな??と思いながら見てました。
きっと続編も見に行くんだろうなぁ(笑)
立体を色々な角度で撮れるから
舞台挨拶回日本語吹替版で観た。
舞台挨拶で監督が言っていたこと。
実写映画のドキュメンタリーを参考にしているのでセットも全部つくるやり方になる、という感じの発言
人形も小さいのと演技させる用のもっと大きいのがある
寺に数日こもって絵コンテを床にバラまいてストーリーを練った
映画を観てもらって作った立体も観てもらいたい
立体はオークションで売ろうと思っている
だいたいこんな感じのことを言っていた。
ラストはプレスいないかわりに観客の撮影タイム。看板と監督。
そして映画の感想。
よく作ったな!と思うのと同時に。
なんでこんな平行世界だらけのややこしい話にしたのかと。
おそらくやりたい展開、見せたい絵、作りたい造形物が先にあり、それらを色々練ってつなげたのではないか。
劇中で平気で数百年の時間が経ちさらにゲートで別世界に行くということをやる。
一幕はゲートから異世界に行ったロボットが戻ってくるシーンまで、二幕はそこに至るまでのロボットが異世界で文明を進化させてゲートで戻ってくるまで、しかしゲートから来たらご主人様の存在が消えてしまう。
更に次の幕でじいさんとピロピロくんが生き残る展開やり、更にそこからこの2人が別世界で消滅して。
そこからロボットが序盤の展開を大幅に変更する新たな歴史作って。
ラストはご主人様が死んだ未来でロボットがジャンクになる。そして拾われる前作の冒頭につながる構成。
こんだけ入り組んでいる、ともすれば分かりにくい構成にできるのはやはり個人、少数単位でやってるからなんだろう。
エンドロールのスタッフ数の少なさに対して支援者の多さが今作のスタンスをよく示していた。
ただ志、デザインがすごい反面、このストーリー展開はちょっとどうなのかと思った。
平行世界のゲートが他のフィクションでも観るような青い球体のような表面で中に入ると否応なく移動するのだが。
造形の面白さに対してゲートおよび平行世界的な展開があまり相性が良くない感じがした。
相性というか都合良い感じがした。
そういうものだと分かるが一本のストーリーラインでも良かったように思う。
いや、でもそれだとあの謎の体格いいフゴフゴマンの正体が実はゲートから来た小さな姫、という展開をやりにくいのか。
あと、数百年の時間が経ち文明が発展する展開自体も見せたい、となると、ああいう世界観にならざるをえないのか。
と、ここまで書いて思い出す。監督は舞台挨拶で「映画も観てもらいたいしイベントで展示している立体も観てもらいたい」的な発言をしていた。
ということはそもそも「色々な角度で観てもらいたい」という思いで作っている。となるとこの監督にとってはストーリーラインも色々な角度で見せていくのが当たり前になっているんじゃないか。
立体で造形を作っているからこそ人が倒れただけでも色々な角度から撮ることができる。倒れるに至った過程も思いつくままバージョンを作りたくなるんじゃないか。
そもそも日本語吹替バージョンとゴニョゴニョ語バージョンで公開してるし。
色々な角度でキャラを撮る=色々な角度でストーリーを見せる、なんだな。
だからこの監督は今後VR上映やプラネタリウム上映やヒプマイ映画のようなマルチエンド方式をやるかもしれない。
そう感じた。
この監督がそうならなくても今後の映画の上映スタイルがもっとジャンクになっていくのだろう。
この監督にはできればその先頭に立ってもらい観るタイミングや方式によって全然違うようなジャンクな映画体験作りを続けてもらいたい。
【"未来はガラクタに託された。パートII"超難解エログロSFストップモーションアニメーションの、ぶっ飛んだ世界観に貴方は付いて来れるかな!私は<以下、自粛>】
- 2021年。今作品が公開された時は、その唯一無二過ぎる世界観と、監督、原案、キャラクターデザイン、編集、撮影、照明、音楽を一人で七年を費やし手掛けた、本職が内装業の堀貴秀さんにも、ビックリしたモノである。三部作と謳われたが、無理だろうと思ったモノである。だが、まさかの第二作である。立派だなあ😃-
◆感想
・人類が地上の生息数減少により、地下開発を進める際に、労働力として開発された人口生命体のマリガン。だが、マリガンはクローンを増やし、人類に反乱する。
・今作品はその後を描いている。摩訶不思議な世界観は健在である。素晴らしい!
・エログロユーモアも、健在である。だが、気になったのは、次元の歪みという設定が、やや分かりにくいかな、と思った点である。チョビット、脳内フル回転で観賞したが、同じシーンが何度も微妙に細部を変えて、描いている点を読み取れるかどうかが、分かれ目かな、と思ったからである。
<エンドロールで、製作している人も増えていて、楽しそうである。
が、男にとっては絶対にやられたくない行為であり、非常に痛そうであり、トーゼンモザイクが掛かっている。クスクス。第三作のタイトルは、"JUNK END"だそうである。あと、二年後位に公開して欲しいなあ。頑張って頂きたいモノである。堀さん、待ってますよ😃>
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