劇場公開日 2025年6月13日

「前作で好きだった要素が減って残念でもスゴい」JUNK WORLD リコピン大王さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0前作で好きだった要素が減って残念でもスゴい

2025年6月27日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

ドキドキ

手作り・少数精鋭スタッフ・ストップモーションアニメで
作り手の情熱がダイレクトに伝わってくるものが
大スクリーンで観れるって眼福だし、楽しいし、元気をもらえる。

しかし一作目に比べると好きだった要素が減ってしまった感じ。
前は一作目という事もあって前情報も無く、シンプルに衝撃だったから自分の中で高得点になっただけかもだけど。

個人的にこのシリーズどこが好きだったかというと
①世界観が説明されすぎない感じ。
訳がわからないまま、次々に色んな場所へ連れて行かれて
新鮮な違うビジュアルが展開され、
こちらの想像の余地があるのが楽しかった。
②キャラの手作り感があって変に整ってない仕上がりなのが良かった。
洗練された商業作品では出せない魅力があったし、
キャラ全員にストップモーションアニメならではの不器用な可愛さみたいのがあって
そいつらがあの厳しそうな環境で生きてるだけで応援したくなった。

今回は、意外と説明的なセリフが多かったり、
同じ物語を繰り返す構造なので途中で少し飽きてしまった。

メインキャラの造形も、等身・造り込みがよりリアルな人間に近付いたせいか
逆に粗が目立つ気がした。
じっとしてる絵だと、本当に人形が置いてあるようにしか見えないとか、動きの不自然さとかが気になってしまう。
(焚き火のシーンとか、乗り物に乗ってる時振動してないとか)

時空を旅する時のビジュも安っぽく見えたり、説明的すぎに見えた。
あの表現も、いっそ全部粘土で訳わからない形を作ってそれが高速で流れてくようにするとかの方がこの作品らしかったんじゃ?とか
(我ながら作る大変さを考慮しない勝手な発言)

同じ時間を繰り返すのも、別に説明なんか無しで
映像を見せられるだけで充分だった気がする。

1番不満なのはゴニョゴニョのセリフ!
日本語の既存の言葉が使われていて、しかも棒読みなところ!
全くリアリティが無くて世界観に浸れない。
しかもセリフで言われてる日本語と字幕が違う事で笑わせるのはこの作品の本質的な魅力と相容れない感じがしてイヤだった。
その笑いいらないよ!

ここまで好き勝手に言ったけど
メインの各キャラクターはとても魅力的だし、
次の最終話も絶対見ると思う。
話が繋がったり、3部作全部で観たら監督の意図がより伝わって今作の印象も変わるかも。

リコピン大王
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