「映像の魅力もさることながらストーリー展開に引き込まれる」JUNK WORLD tomatoさんの映画レビュー(感想・評価)
映像の魅力もさることながらストーリー展開に引き込まれる
前作もそうだったが、グロテスクなのに愛嬌のあるキャラクター造形やストップモーションによる味のある動きなどの「見た目の魅力」もさることながら、練り込まれた「ストーリー展開」に引き込まれた。
特に、本作のストーリーは、下へ下へと落ちていくことによって物語が進んで行った前作とは異なり、調査隊の結成から次元転移のゲートにたどり着くまでの物語が、時間を巻き戻して4回繰り返されるという凝った作りになっていて、「タイムトラベルもの」としての楽しさが満喫できる。
中でも、第二幕は、第一幕で謎だった出来事が、どうしてそうだったのかを説明する「解答編」になっていて、ターミネーターみたいな助っ人の正体といったストーリーの根幹に関わる謎だけでなく、顔に絆創膏が貼ってあった理由といった小ネタに至るまで、「カメラを止めるな!」みたいな伏線回収の爽快感を味わうことができた。
この第二幕は、一つの目的のために千数百年の歳月をかけて文明を作り出すというスケールの大きさや、ガンダムのようなマシンにヒロインが乗り込んで敵と戦うといったロボット・アニメのような面白さも堪能できて、見応えがある。
他にも、単なる殺られキャラだった2人が主役として活躍する第三幕や、主人公自身が物語の最初にタイムトラベルして歴史を修正する第四幕も、同じ時間と場所を舞台にした違う物語として楽しめる。
ゴニョゴニョ版では、特異な世界観を音声でも体感することができて面白いし、時々聞こえてくるおかしな日本語も、それは、それで楽しいのだが、字幕の内容と合致していないと、聴覚と視覚が脳内でバグを起こして話が頭に入って来なかったので、観終わった後に結構な疲労感を覚えてしまった。
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