劇場公開日 2025年6月13日

「空耳アワー」JUNK WORLD Kjさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0 空耳アワー

2025年6月14日
iPhoneアプリから投稿

「何か言ってしまってるよね」というのは前作にもあったが、さらに増量されていて、その絶妙なチョイスにツボがたびたび刺激される。同じ言葉に同じあちら語があてられているのを聞くと、一冊の辞書ができそうであるが、そんなアプローチの笑いもなかった訳で、練りに練った作り手の革新さに驚かされる。
時系列の交錯を幾度も重ねてリフレインしながら進むストーリーはテンポもよく時間を感じさせない。タイムパラドックス特有であるが、最後は頭が混乱もしたが、よく突っ切ったと思う。世界観相変わらずの独創的で充実。キャラクターも個数が絞られて分かりやすく、前回同様に魅力的で表情がよく作られている。幕の切り替わりが頻発する中で、置いてけぼりになったキャラクターがある印象は残る。人間と生成された生物の対となる構図にロボットが入ってきて、争点はさらに不明瞭になった感もある。

Kj