リアリティのレビュー・感想・評価
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【”自白させるなら出前のカツ丼を用意しないとね!”今作はトランプ政権を揺るがしたロシアによる米大統領選への介入に関する機密をリークした女性とFBI捜査官の心理戦を描いた作品である。】
ー 序盤は、2人のFBI捜査官が国家安全保障局(NSA)に勤めるリアリティ(シドニー・スウィーニー)の家に突然現れ、世間話を延々とする。単調である。
だが、徐々に”貴女が機密を不正に扱った報告がある。心当たりはないですか?”と聞いて行く辺りから、マアマア緊迫感もあり面白くなってくる。
リアリティが疑われたのは、ロシアによる米大統領選への介入にまつわる機密のリークである。
今作は、フライヤーにある通り、実際の尋問の録音を台詞としてそのまま再現した、異色の作品である。-
◆感想
・選挙介入は民主主義の根幹を揺るがす大問題だが、今作ではそこを掘り下げていない。
ー マア、FBIの尋問をそのまま再現した映画だからね。-
・印象的なのは、FBI捜査官の物腰柔らかく、けれど徐々にリアリティの行為の動機の解明に拘る点である。
ー 劇中でも名前が出た、スノーデン。彼女の行為は国家反逆を意図したモノか、政治的な信条に基づくモノなのか、それとも発作的なモノなのか。
それを、慎重に見極めようとするFBI捜査官と、揺さぶりに耐え続けるリアリティとの心理戦。-
<そして、彼女は拘留され、懲役5年を求刑される。
今作は、2019年にオフブロードウェイ、2021年にブロードウェイで上演された舞台劇を映画化した作品だそうであるが、後半の駆け引きはナカナカだったな。>
期待度○鑑賞後の満足度○ 娯楽作品の対極にあるような映画だが、約80分間一時も目を離せない緊張感はなかなかのもの。FBI尋問 録音から書き起こした会話だけで映画にしたのならGOOD JOB!と言える。
冒頭からのエンディングまでの物凄い緊張感と緊迫感
……で? てなるよね。何が言いたかったんだ?FBIってこんな気を遣...
Ansty
情報漏洩をした女性とFBIの模様を記録したテープを映画化した作品。82分とコンパクトに仕上がっていたのが好印象でした。
突然家にやってきたFBIの男性たち、携帯も預かるペットも預かる、家の一室に監禁しんて尋問されるといった不快感はかなり高めで、どんどん平静が保てなくなり、身から出た錆のようにボロボロになっていく様子が淡々と描かれるのが面白かったです。
SNS社会に生きる人間だからこそ、情報の機密性は本当に大事だと再確認しました。
正直、緊張感こそあれど展開が大きく動くのは後半に入ってからなのと、家の中での動向のみを映す作品だったため、劇場映えするものでは無かったのは残念でした。Netflixとかで配信されてたらもっとウケたのかなと思ってしまうのはサブスク時代に生きる自分のわがままなんでしょうか…。
名前を掛けたかった?
2017年アメリカで、国家機密をリークして逮捕された25歳の女性が逮捕される際にFBIから聴取された実際の音声から再現した作品。
スーパーで買い物をして帰宅すると家の前で2人組の捜査官が現れて始まって行くストーリー。
なぜ私のところに?と理由も状況も良くわからないながらも、平静を保って応対をしようとするリアリティの様子に対し、終始落ち着いた態度で接していく様子が淡々と映し出されて行くだけなのに、とてもスリリングでサスペンスフル。
とはいえ一本調子の会話劇だし…。
そう言えば…を繰り返し供述していく内容は、そりゃあ捕まるし認識もあったってこと?と、どんでん返しもなんにもなければ、単に自分が扱っている情報の重要性をちゃんとは理解出来ていなかっただけというね。
意識が低くて思慮が足りないSNSの世界にはいくらでもいそうな普通の若者が、そういう情報を手に出来る仕事に就いてしまったが故の結末という感じなのかな。
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