コンクリート・ユートピアのレビュー・感想・評価
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ラオウとケンシロウ?
韓国映画って、いろんな要素をてんこ盛りにする傾向があるんだがこの映画に関しては一点突破。「孤立した極限状況でひとびとはいかに振る舞うか、振る舞うべきか」に焦点を絞り込んでいます。
原因となった、ガボラの大群が通過したかような大災害も単なる地震にしては不自然だけど、だれもそれには言及しない。被災地で生き残ったひとびとがマンションを目指すのだろうが、そういったサバイバル描写もほぼない。ただただマンション住人側視点でのサバイバルドラマが進む。とどのつまり、世紀末世界の秩序ってラオウ方式が正しいのか、ケンシロウ方式がいいのかってことだよね。
あと、やはり韓国映画だけあって登場したワンちゃんたちは......マンション住民たちがナチュラルに美味しく頂いてましたね。
極限の中で性(さが)がむきだし
昨日の2本目の予定でしたが、映写機システムの不具合かなんかで上映30分ぐらいでビョン様がホースで消化した辺りかな…で上映中止で。上映開始しても、暗くならないから親子で上映会(たまに赤ちゃんと一緒に見られるのがあるんですよ)かと思った~ま、返金してくれたし、無料券もくれたから良しとしよっと。翌日、時間が合ったので、見に行けた。パンフレットも買ってしまったことだし。
それはさておき、災害が起こったら、どこも地獄。いっそ、生き残らない方が楽なのではないかというくらい。生き残ってしまったら最後、とことん生き抜くために修羅の道を。しんどいわ~
若手の松田翔太と藤ヶ谷太輔を足して2で割ったような俳優さん、どっかで見たな~と思ったら、マーベルズのヤン王子ではないか!全然歌ってなかったね。むしろ、ビョン様が歌ってたわ。ビョン様の役名がキムタクみたいでツボ。不謹慎ですんまへん
久しぶり観る韓国映画
このタイミングで、、
サバイバル1年後が気になった。
日本での元日の件もあったが、その前から"観ようと決めていた"ので、映画館に行きました。
冒頭、準主役のヨンソンさんが「腫れあがった顔で、ダウンベストを着て寝ており、大きな余震が有っても、驚かずに、そのまま平然と寝ている」ことで、
この映画には前置きはなく、いきなり全開サバイバル映画に突入するが、
それでも、途中には火山噴火もあり、地殻変動を伴う大きな災害が有った事が理解できた。
小規模流星群が世界中に落ちたのでしょう。
「最初の災害シーンを観てみたい」と言う個人的な好奇心があったが、
派手な破壊シーンをいれると、CG作成の予算と時間が多くかかるので、
その辺は映画の "脚本の進め方"なのだが、
交差点のシーン以外にも、災害直後シーンをもう数カットだけでも、入れて欲しかった。
誰でも、災害後は、外部との連絡を懸命に取る努力はして、
災害ラジオ・TV・ネット等で、今回の災害は「部分的・地方的・国家的災害」ではなく、
世界全体の終末であり
「助けが来ない」事を悟り、
「みんなで、サバイバル」をマンション住民が"決意する設定説明シーン"は、もう少し丁寧にする必要があると思った。
主人公の キムヨンタクさんは、妻との自動車運転中に、災害にあったようだが、
マンションへ"入り込む"為に、被災後であっても仕事をするのだが、
この事件の編集とシーンの映画内の"組み込み場所"をどうするか、
編集者と監督は、そうとう悩まれたかと思うが、
映画を観終わってから、振り返ると、すべてを理解できるので、
シーン同士のつなぎ方は、正解なのでしょう。 アッパレ!
ただ「災害時でも 借金取る気かよ!」位の された男のセリフとして、どさくさ紛れ的に入れて欲しかった。
婦人部長が某悪人めがけて、「日本人だ!(イルボン インイダ」と言ったのだが、
字幕では「日本語わかる人いる?」と日本語訳されている。
まったく訳さなくても良かったのに。。。
日本問題といいう 必要もない背景があるのだろうか?
映画を見ていて、この映画の脚本家と監督の余計な仕業に、
まるで、映画「哭声(コクソン)」を観た時と、同じに気分の悪さが残った。
映画の中で、2回「対峙している 高級マンションが...」という、フリ的セリフでがあったが、風呂敷は回収せず
だったら、このマンションの立地自体の設定こそ、大型団地の ほぼ中央ではなく、
"山の上に聳え立つ 城のような高級マンション"にすれば、
「1棟だけ残った」理由付けも、いろいろな言い訳や、映画の見かけ上でも良かったし
そして何より、韓国映画では 坂道の高低差を格差社会の比喩として、表現する事が多いので、その方が良かったかもしれない。
マンションに住む 住民の多くは40代~50代が多い中、老人や子供は少なかったが
映画が進むにつれて、老人も子供も画面には、めったに登場しなくなるが これはサバイバルの怖さなのか。。。
映画中、無駄な説明が無くても、理解できた。
CGとセット撮影との合成が奇麗で、映画製作の技術力は非常に高い。
韓国映画だが、美談美女は登場しないが、どの役者の演技もレベルは高く、表情も的確だった。
この映画を観た後で、韓国で撮影した「アイアムアヒーロー」が、ある意味 終末のサバイバル映画としては、比較してみたいと思った。
類に漏れずコワイ
ぢつは韓国映画ってちょっと苦手意識ある。(だってだいたい怖いんだもん💦)でもイ・ビョンホンだし🐟と思って観たけど、やっぱり怖かった……
なんでこんなことが起きてるの?、なんて無粋なことはお聞きなさんな。とにかく『謎の自然災害が起きましたとさ』、から始まる。そしてその謎の災害は割と続く。そこの原因究明しないままユートピアを築こうとしてる方々には「本当にそれでいいの??」と聞きたいけど、韓国映画の世界ではアリみたいw
韓国映画でよく見る『結局1番怖いのは人間だよ』を地で行ってて怖いし、イ・ビョンホンまで嫌いになりそう。韓国映画に出てくる人ってみんな我が強くて自己主張激し過ぎてキョワイです。
肥溜め子ちゃん、可哀想に……
モラルが置いてけぼりになる映画
一刻も早い復興を祈ります
予告からはただの韓国製ディザスターパニックものだろうとさほど期待せず鑑賞。正直、この2024年の年明けに本邦での公開はタイミング悪すぎとしか言いようがないのだが、作品自体は予想していなかった味わい深さがあってかなりおもしろかった。
冒頭からどんな大災害かを映像でしか見せず一切言葉で説明しない潔さ。展開は序盤はコメディ風味を効かせつつ、ヘイトや移民排除、全体主義へとつながる群集心理の恐ろしさを軸に、次第にディストピア感を増していく。集団を仕切るマッチョな軍人とヘタレだけど心優しい文化系、アパートと家族のためというお題目など、福田村事件ともろにダブる。碁石にトランシーバーにゴキブリと小ネタ仕込みもうまく、今や遠藤憲一似のおっさんと化したイ・ビョンホンの狂気っぷりに、ラストも妻の「普通の人たちでした」の一言がめっちゃ重く、観ごたえがあった。
国土を他国に蹂躙され続けた歴史のせいか、新感染といい白頭山大噴火といい韓国には母国をめちゃくちゃにしたい願望があるのだろうか。 あと、はちどりの女子中学生パク・フジがこんなに成長していたとは。人ん家の子はすぐに大きくなるよなあ…。
どんなに 汚れても イ ビョンホン様!
普通の人がロールを持ったら
原始国家の成り立ちをシミュレートしながらも、細かなルールをつくることで生まれてくる対立と矛盾により話が進んでいく。
韓国ドラマは時々、文化の違いからか理解できない冗談とか比喩がでてくるが今作は一般論だけでだいたい理解できたと思う。
主人公の青年は助けを求めてきた親子を見殺すこともできたのにドアを開けてしまう。そこまでのセリフなどのキャラづけから違和感があったものの実は人助けするほう、奥さんとも似たような思想でありながら立場の違いによりすれ違いそうになるなど、いかにも普通の人らしい迷い葛藤がある。
普通の人代表の主人公以外の普通の人たちも役割を与えられたり与えられなかったりするだけで行動原理が変わっていき、システムにおける役割から人格が形成されていくという成り立ちで、大統領になった途端に大統領の顔になるとか、寧ろ思想より役割のほうが重要という、どちらかといえば息苦しい社会の特徴が表れているのかと思う。
ある程度知識と目先の目標のあるなかでの国家形成でどうしても排他的な純血主義みたいになっていってしまうのがなかなか説得力がある。
しかしながら堅苦し過ぎるルールをつくると当然ながら自分の首を絞める結果に・・・
ヒロインの「普通です」が、まさにその通りなのだが・・・
狂気のユートピア
初っ端からの崩壊にシートから浮いたままの状態になりました
時折入るシュールな笑いに止まらない緊張感
そして涙…
誰も幸せになれず正直者が救われず
人間不信に陥りそうな後味悪き暗く重い内容ではありましたがしっかりエンタメとして成り立つ脚本の上手さは秀悦でした
冴えない男が権力に酔いしれ狂気人へと変わって行く過程を奇々怪界で寒々しく鬼気迫る
今まで見た事の無いイ・ビョンホンの演技に👏
劇場が古いからか全体的に画像が暗く登場人物の表情が分かりにくい事が時々あったのが残念でしたが更にその暗さが不気味さと不安を煽る演出にも思えました
この時期での鑑賞は胸が痛みましたが…
予告時から展開と結末が気になっておりました災害と真摯に向き合う想いを持っての鑑賞になりました
自宅が全壊してしまった知人もいました…
被害にあわれた方々に心からお悔やみとお見舞いを申し上げます
なんとなくスッキリしない
見応えあり!
とても面白かった。
極限状態での人間の業のてんこ盛りと言う感じで
見応え充分でした。
背景のCGや地震のシーンも素晴らしかったけど、
なんと言ってもイ・ビョンホンの、なんでもない男が周りに祭り上げられ豹変し狂って行く様は圧巻でしたし、妻が大ファンのパクソジュンも、どこにでもいそうな青年なんだけど、出て来るだけで絵がもつ俳優さんだなと思いました。
正直このジャンルは日本の何手も先に行ってるなと感じました。
なんとなく日本人が想像する韓国人のパニック映画と言う感じで、我が我がの人が多すぎるのだけど、実際同じ状況になれば、自分もこうなるのかな?と考えさせられる映画ではありました。
公開とほぼ同時期に日本では能登半島地震が起きてしまったのだけど、自分に今出来る事をやらねばなと強く思いました。
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