コンクリート・ユートピアのレビュー・感想・評価
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ゴキブリ
突然の大規模な地盤隆起によりソウルの街は壊滅状態に陥る。
ほとんどの建物が全壊した中で唯一崩壊しなかったマンション、それがファングンアパート。
周辺から多くの人が避難してくるが、同時に不法侵入、殺人未遂、放火などの事件も頻発するようになる。
部外者を脅威と感じ始めたマンションの居住者たちは、住民だけのルールを作って居住者以外を追い出していくことに。
そんな「住民たちのためのユートピア」の代表に選ばれたのは902号室の冴えない男、ヨンタクであった。
2024年劇場鑑賞1本目からえっぐいの来た。
もうこれ、既に今年ベストでは?
格差、閉鎖的コミュニティ、胸糞展開、アクション、殺人、グロ、美男美女、純愛、演技、セット、演出、映像美、ブラックジョーク……etc
韓国映画で観たいものが全て詰まっている。
確かに公開はタイミング的に最悪ではあった。
考えないようにしても元旦のことが少し頭を過ぎる。
ただ、あくまでもエンタメだ。そして映画だ。
大災害はいつ起きるか分からない。
それと同時にこういったことが起きないとも言い切れない。
実際に自分が住人だったらどうだったろう。
恐らく同じように集団心理に飲まれていたと思う。
私はこの映画を思いきり評価したい。
予想を遥かに超えてくる作り込まれた作品。
純粋に映画としての完成度が高すぎる。
ラストでミョンファが言っているようにアパートの住人たちは至って普通の人間だった。
しかし、いざ異常事態が発生した時、目に見えない“流れ”が発生した時、我々はどう行動できるだろうか。
日常が狂気へと変貌していく様がとても丁寧に描かれており、グイグイとこの世界観へ引き込まれていった。
0がマイナスになる。
最近どこかで聞いたキャッチコピーにも似ているがまさにそんな感じで、動き出したら止まらない負の連鎖に観ているのがキツくなる。
もうやめてくれと思っても、一度流れ出した濁流は留まることを知らない。
この時点でかなり好みの映画だ。
ヒトコワ系だけではないヒューマンドラマも魅力的。
中盤まではかなり精神的にキツかったが、後半作り上げられた負のユートピアが音を立てて崩れていく様、そしてその嵐の後の静けさはまた違った雰囲気となる。
設定だけではワンシチュエーションな展開にも思えるが、かなり色々な要素が詰め込まれており、最後の展開は個人的に涙を流しながらガッツポーズするほどの激アツ展開。
後述するけど、ヒロインが天使すぎるって。
教会のシーンとか完璧すぎる。
「正直詰め込みすぎて何が伝えたいのか分からない」みたいなことを書いてる人もいた。それもめちゃくちゃ分かる。
でもね、私はこの作品が好きだよ。
韓国の格差問題が映画になることはしばしば。
本作でも、近隣のドリームパレスというファングンアパートよりもランクの高いアパートの住人たちが助けを求めてやってくるが追い出される。
この格差の逆転、もしくは交差というもので思い出されるのが『パラサイト 半地下の家族』。
キャッチコピーでも「パラサイトに続く傑作」とあったが、個人的には結構納得だ。
韓国社会と日本社会において、決定的に違うところと言えば兵役の有無であろう。
パンフレットに銃に関する解説があった。
一般市民でも許可を得て所持は出来るが、使用しない場合は警察署に預けなければならない。
韓国の男性は兵役時に使い方を習うためある程度使いこなせると言う。
これは本当にキーワード程度の豆知識だが、韓国社会に強く結びついている兵役制度は、本作においてもかなり重要なポイントかもしれない。
技術面や細かな演出も素晴らしかった。
アパートや捜索に行った街の一部はセットらしい。
襲撃時にアパートに散っていく住民たちはまさにゴキブリだし、ミョンファとへウォンがグチャグチャの遺体を見つけたシーンの対比としてミンソンが傷一つないホールケーキを見つけるのもなかなか面白い。
作品の細部に監督やスタッフのこだわりが感じられた。
そして、やはりキャストの質の高さ。
主演のイ・ビョンホンは昔の面影などまるでない(もちろんいい意味で)。
若い頃よりも今の愛すべきおっさんって感じの方が好きだな。指ハートと歌声が聴けます。ファン必見。
その主演を喰って完全に優勝されていたのがミョンファ役のパク・ボヨン。
住民たちが壊れていく中で1人冷静さを保ち住民の看護にあたるミョンファはまさに白衣の天使。
夫婦が別れてしまう最悪の方向も考えたが、最後まで愛を忘れないでいてくれてありがとう。
パク・ソジュン演じるミンソンとお似合いすぎて、別世界なり前日譚なりでまた2人が観たいくらい、この夫婦が好きになった。
昨年の『別れる決心』のこと然り、年始の韓国映画は最強かもしれない。
終映ギリギリだったが映画館で観れてよかった。
으라차차 황궁!! 가자 파이팅!!
震災直後に見るのはツライ
まず冒頭、ディザスタームービーの「定番」は、「日常」を描く。「日常の人間関係」というのかな。
それが「非日常」でどう変化するのか対比させるため。
でも本作はそれがない。
(後で回想シーンは出てくるが)
いきなり起こる。
これが「地震等の自然災害」か「戦争」か「温暖化」か、何のメタファーと思うかは人それぞれだが、どれも許容する懐の深さはある。
(韓国人にとっては戦争なのかな。北の脅威があるから)
そして、「誰の視点で見るか」によってもいろんな見方ができる。
定番は「妻」の視点。(その作り方になってる)
でも「夫の視点」もあり。
これも面白い。
それにしても、日本公開のタイミングが悪すぎ。
善悪の彼岸
映画としてはのっぺりした印象でしたが、ゾンビ映画の亜種の様な作りで結構好みでした。ゾンビ映画の「コミュニティターン」に特化した感じですかね。だもんで、お国柄はともかく事に至ったら日本も大差ないと思うので考えさせられました。そういう意味では"必見"とも言えるでしょう。
やはり"食"の確保という観点で色々とあるわけですが、どーにもヒロインにムカムカとしてしまって…。御高説ごもっともでございますが、じゃあ貴方はその"食"に対してどんなアクションしたんですかね?と言いたくなってしまった。だもんで、ラストも少しだけ消化不良。そもそものコミュニティ規模が違うし、きっと同じ問題がすぐにでも表面化するでしょうからね。
そんな諸々も含めてオススメです。
「ただの普通の人達」でした。
この集団心理は異常なのか?
こんな世界になってしまったら、「普通」という概念は少しずつ崩れ、人間の欲や保身が濃くなってゆくのでしょう。
数日だけなら倫理観や善意を保てても、生き残るうえで、大切な人を守る為には非道な行為も‥‥それでも善意の人間もいる。だから、それは異常とも鬼とも言い難い
っていう感じで思考が終わりそうになったけど、、、あの男の人はまぁ普通にアウトだわな。
そもそも世界情勢が深く語られないので、何の災害なのか、他の国はどうなった?ラジオとか無いの?もしくはドラゴンヘッドみたいな世界なのか?
パラサイトを引き合いに出した宣伝だったけど、韓国というだけで全然違うけどね
困難な時にどう行動するか
大地震が起き全てが崩壊、奇跡的に壊れなかったアパート。そこにもともと住んでいる住人、避難して押し寄せる人々。さあ、どうする?
困った時はお互い様、助け合うべきか、ここは我々の住まい。自分たちが生きるだけで精一杯。追い出すべき。住人が選んだのは他者を追い出すこと。
確かに助けを求めて押し入った人々の遠慮の無さや、犯罪まがいな行為は腹立たしいし、追い出したくもなるが、ちょっと酷くない?
住人たちの配給が無くなると荒れた街に出て、他の人たちを襲い、物を奪う。自分たちのやってることの方が酷い。
住民代表になったヨンタクが、徐々に英雄化され、崇められていく中、自身もそれに酔っていく。不信感を抱いていたミョンファが真実を暴いて迎えた結末。
最後アパートを抜け出したミョンファ夫婦。夫が死んでしまった後、途方に暮れているミョンファは「いくところがないなら私たちと来る?」と声をかけられて助けられる。食べ物をもらい一緒に住まわせてもらえる。かつて自分達が選択した事とは全く逆の事、助け合って暮らす人々と出会い、ミョンファが感じたことは?
年明けに大きな地震が起こった今だから、怖さも増す、困難な時こそ人がどう行動すべきか考えさせられる。
考えさせられた
可能性のある緊急状況下での人の怖さ、人の愚かさをよく表現していると思う。
正月に石川県での地震をテレビで見て観に行こうと決めた作品でしたが、戦争映画と同じで経験者とならないとわからない部分は多いと思う。色々考えさせられた。
パンフレットを買った映画。なので=大変面白かったです。ウラチャチャ皇居!
まさに、現代版+韓国版の『羅生門』みたいな感じ。
生き延びるための逞しさとは、醜いまでの執念であったり。そのために犯す残酷な罪と業の深さをこれでもか!とばかりに描いてくれた秀作だと思いました。屍から金歯を抜くとか、まんまでしたもん。
ひとりの“普通の男”だった代表者が、狂気の指導者へ変貌していく過程が怖かったのですが、何よりも彼を担ぎ上げた民衆の集団心理が、もっと怖かったです。
ドラマ『リーガルハイ』で、主人公・古美門の名台詞に、こんなものがあったことを思い出しました。
「本当の悪魔とは巨大に膨れあがった時の民意だよ。自分を善人だと信じて疑わず、薄汚い野良犬がドブに落ちると一斉に集まって袋叩きにしてしまう。そんな善良な市民たちだよ。」(YouTubeからの書き起こし自分乙)
まさにコレだよ!と思ったの。
野良犬どころじゃなく“ゴキブリ”呼ばわりだったじゃないですか。あからさまに。彼らは。
そしてラストのカットの台詞がまさにそれを語っていたのですね。
異様に天井の高い部屋で(ここの発想が秀逸でした)ミョンファの言う「普通の人たちでした」って。
序盤にね、ヤな予感がしたの。ちょっとコミカルなシーンにそれらしきBGMも流れてたでしょ。
えっ、これって、そういう作品なの?観にきたのたはソレジャナイ!と思って、が
っかりしかけたの。劇場ではクスっという声まで聞こえていましたし。
それが、ほんの序盤だけで済んで安心しました。
この作品、テンポよくサクサクっと進んでいくのがよかったです。
初っ端の大災害のシーンがド迫力全開で、物語の導入部の“つかみ”として文句なく働いていたと思いました。
コミュニティーができていく過程も、生々しくリアルだったし。
そして中盤からラストにかけての衝撃の展開がとても面白く中だるみを一切感じさせませんでした。
音楽も過剰に出しゃばりすぎず、効果的に使われていたと思ったです。エンディングソングの「アパート」も美しい旋律で良きでした。
2時間超えの作品ともなると、どこかしらで不要に思えるシーンがあって失速気味になるところを、本作はそれがないまま、怒涛の展開でラストへ突き進んだ点がよかったです。
そしてまた外れた私の予想。
たった一人、外部の被災者を受け入れてた黒縁メガネが、内部で新たなコミュニティーを立ち上げて、内ゲバ崩壊していくものだとばかり思ってたの。
ドギュンさん、最後までいい人だったなぁ。演者は、大好き映画『新感染半島』で義兄役だったキム・ドユンだよ!(パンフレット乙)
このパンフレットがとてもいいんですよね。劇中登場のキーワードを詳細に解説してくれてたの。
なのにB4用紙8枚使って半分に折って、センターをステープラーで綴じただけ全32Pのショボい作りなんですよ。用紙こそ厚手でしっかりしていたのですが。なんでやねん。
韓国映画って、ことパニック物においては、もはや、世界の最先端を走っていると言って過言じゃないと思うです。引き出しも多いし。
なのに、地元の映画館って、たった20日間の興行で打ち切りにしちゃったの。
やはり能登半島震災に見舞われたみなさまへの配慮なのかな?
一日も早く幸せな日常が戻りますように。
体調の関係で、ギリギリの駆け込み鑑賞だったので、2回以上観ることが叶わなかったの。
ただね、のっけからのオープニングロゴ四連発にはちょっと白けたんですよね。
[LOTTE] [THE KLOCKWORX] [BHエンターテイメント] [あとひとつは不明]
オープニングロゴって、食前酒みたいな物だと思ってるの。これから始まるディナーの幕開けとして、ウキウキワクワクの一杯。私、アルコールは一切ダメなんですが。
そこから鑑賞体勢スイッチONになると思ってるの。カウントダウンの最後の1秒みたいな。
だから、それを四度も繰り返されると、さすがに白けちゃうの。
ヨーイ…ドン!のスタートで、四回も連続でフライングされたみたいな。ことごとくわかりにくい例えで申し訳ありません。
この作品に限ったことじゃなく、近年かなり目立ってきたんですよね。
配給会社がなければ映画の興行って成り立たないんですけれど、これ、どうにかなりませんかね。ならないですよねすみません。
【安定の脱線話】
中盤に出てきた桃の缶詰美味しそうだったなぁ。対して、蚕のサナギの缶詰って!
(°ଳ°)ゲゲボ!
調べてみると、ボンデギといって、韓国ではポピュラーなおつまみらしいですね。なんでもエビのような味わいだとか。でも…食べたくねぇー!(°ଳ°)オエー!
ついでに調べてみたのですが、アパートとマンションって、これと言った定義で分けられるものじゃないそうで。ただ単に呼び方のひとつだということでした。
物件名につく「コーポ」「ハイツ」「メゾン」「ヴィラ」「レジデンス」などの呼称にも、定義はないそうで。昔だったらトキワ荘みたいな?一刻館みたいな?
言ったもん勝ちって感じですね。
柔軟性のない韓国映画
コンクリートユートピア』あいも変わらず、コテコテの人間のエゴイズムがテーマ。そろそろ韓国映画のこのパターンも食傷気味。『パラサイト』で頂点を極めたのですから、そろそろ違った方向の作品を見たいもの、ただ韓国映画界にその柔軟さがあるかどうか。
時代は変化する、古いものは新しいものに取って代わられる
これって当たり前のことなんですが。
韓国映画はそうではないみたい。
それだけ映画『パラサイト』のヒットと、アカデミー賞受賞が大きかったということ。
もともと韓国映画は、上映時間が長く2時間を超えるものが多い。
ドラマ作りに重点を置く作り。
それも、一つの作品にいくつかのドラマのストーリーを用意しておいて、ラストに向けて一つにするとか。
だからどうしても、作品自体が長くなる。
脚本や監督の技量で、長い作品もそんなに苦にならない場合もある。
しかし、いつも上手くゆくとは限らない。
見事にハマると、『パラサイト』のような傑作が生まれる。
『コンクリート・ユートピア』は上手くいったのか。
この作品だけ見ると、上手く行ったんだろうなと。
ただ、長年韓国映画を見てきたものからすると。・・
そろそろ、このパターンも曲がり角ではとおもえてしまう。
ドラマにどドラマをかさねる手法を好む、国民性もあるのだろうか。
しかし、人間のエゴをこれでもか、これでもかと2時間半みせられるのも、重たい。
韓国映画すべてが、こういう作りではないはずだとは思うのですが。
日本に入ってくる作品だけでしか、判断はできないのですが。
もっと、映画作りに多様性があってもいいのではと思ってしまうのは、私だけでしょうか。
かつて日本にあった新作映画2本立て
昭和40〜50年代の日本映画は、長らくこの2本立てが主流だった。
上映時間は、おおむね1本1時間半以内。
そう、2時間になると2本で4時間。
こうなると、上映回数や観客の回転。
なによりも、観客が耐える時間がでてしまう。
そんなながれでしょうね、1時間半で収まる作り方をしていたはずです。
この1間半というのが、じつにコンパクトに作品がまとまる、ベストな時間だと思うのですが。
無駄をはぶいて、とにかくこの時間で収める。
世界的に見ても、この範囲の作品に傑作、佳作が多いハズ。
ときには、長編もいいでしょうが。
だんだん上映時間がながくなるのも、こまりものです。
韓国映画に求める、多様な作品
ドラマに重点をおく韓国映画の製作手法もわからないではない。
ただ、それは『パラサイト』で、頂点を極めたのも確か。
となると、もっと違った製作方法の作品があったほうがいいのではないか。
ただ、この点が、韓国映画の弱点のように思えてならない。
日本映画は、あくまで1時間半という制約の時代をへて培ったもの。
しかし、今後の韓国映画のあり方として。
いつまでも、二時間を超えるコテコテのドラマ作品だけに頼っていては、いきずまる。
意外と、そのあたりは、頑固な国民性。
はたして、『パラサイト』で、商業演劇の頂点を極めた今、さらなる発展はあるだろうか。
韓国映画も曲がり角、多様性の方向へ。
ラオウとケンシロウ?
韓国映画って、いろんな要素をてんこ盛りにする傾向があるんだがこの映画に関しては一点突破。「孤立した極限状況でひとびとはいかに振る舞うか、振る舞うべきか」に焦点を絞り込んでいます。
原因となった、ガボラの大群が通過したかような大災害も単なる地震にしては不自然だけど、だれもそれには言及しない。被災地で生き残ったひとびとがマンションを目指すのだろうが、そういったサバイバル描写もほぼない。ただただマンション住人側視点でのサバイバルドラマが進む。とどのつまり、世紀末世界の秩序ってラオウ方式が正しいのか、ケンシロウ方式がいいのかってことだよね。
あと、やはり韓国映画だけあって登場したワンちゃんたちは......マンション住民たちがナチュラルに美味しく頂いてましたね。
狂気が目覚める
大災害により都市が壊滅した中で奇跡的に崩壊しなかったアパートの住民たちの話。
現実に辟易した男はある種の信仰を持ちながら桃源郷を作るリーダーとなり、平穏を望む男は生きる為に流され染まっていく。
極限状態での迫害や搾取に、しかたないと賛同する者と受け入れられない者などが対比される。
ソリッドシチュエーションとしては王道の展開に、極端な状況や思想を見せつけられて感情移入し辛くなったところにあのラスト。
異常に見えた人々を普通の人でしたと言われ、非現実として作品を見ていた観客を突然同じ土俵に突き落とす良い台詞。
極限の中で性(さが)がむきだし
昨日の2本目の予定でしたが、映写機システムの不具合かなんかで上映30分ぐらいでビョン様がホースで消化した辺りかな…で上映中止で。上映開始しても、暗くならないから親子で上映会(たまに赤ちゃんと一緒に見られるのがあるんですよ)かと思った~ま、返金してくれたし、無料券もくれたから良しとしよっと。翌日、時間が合ったので、見に行けた。パンフレットも買ってしまったことだし。
それはさておき、災害が起こったら、どこも地獄。いっそ、生き残らない方が楽なのではないかというくらい。生き残ってしまったら最後、とことん生き抜くために修羅の道を。しんどいわ~
若手の松田翔太と藤ヶ谷太輔を足して2で割ったような俳優さん、どっかで見たな~と思ったら、マーベルズのヤン王子ではないか!全然歌ってなかったね。むしろ、ビョン様が歌ってたわ。ビョン様の役名がキムタクみたいでツボ。不謹慎ですんまへん
久しぶり観る韓国映画
韓国ドラマも映画もあまり好きでは無いのですが本作は予告編見て気になって鑑賞。平日の午前ということもあってか先客カップル1組のみでした。冒頭からテンポよく緊張感を維持したまま進む脚本は素晴らしいです。都市が崩壊するCGも迫力あってとても良かったです。基本的には週末ものとかゾンビ映画のように極限状態の人間心理や集団心理を描いているのですが、とても良くできてました。
実際こんなこと起こらない(と思いたい)設定で非現実的すぎるのが苦手...
実際こんなこと起こらない(と思いたい)設定で非現実的すぎるのが苦手な人はだめかもしれない。
それを踏まえた上で、もし仮にこれが起こってしまったら...
壮絶な人間模様を見させられて、キレイごとを言うならば最低な人間たちの醜い争いと思うかもしれないが、生きることも自らを守ることも厳しい何のルールもなくなった世界で果たして自分もいい人間でいられるのか、ということを考える映画となった。(パクボヨンが優しすぎていやいやちょっと待て待てと何度か思ったから私はきっと無理)
こんな中生きるならいっそ最初に死んでしまえた方が幸せかもしれないと映画の途中で結論に至った
この重い気持ちの中どこに終着点をもってくるのかがとても気になったが、最後はほんの少し希望が持てるような終わり方であったことも見てよかったと思えたのかも。
そして最後に...イ・ビョンホンに感服
このタイミングで、、
悪い意味でタイムリーな内容によりいっそうの怖さも感じた。年に何本か凄いパワーで叩きつけてくる感のある韓国映画だが、年初からそんな一本がこちら。ストーリーの面白さに加えて役者の存在感と違和感のなさ。日本もお互い刺激を受け合いながら相乗効果でどんどん上がっていくのを期待したいです。
サバイバル1年後が気になった。
日本での元日の件もあったが、その前から"観ようと決めていた"ので、映画館に行きました。
冒頭、準主役のヨンソンさんが「腫れあがった顔で、ダウンベストを着て寝ており、大きな余震が有っても、驚かずに、そのまま平然と寝ている」ことで、
この映画には前置きはなく、いきなり全開サバイバル映画に突入するが、
それでも、途中には火山噴火もあり、地殻変動を伴う大きな災害が有った事が理解できた。
小規模流星群が世界中に落ちたのでしょう。
「最初の災害シーンを観てみたい」と言う個人的な好奇心があったが、
派手な破壊シーンをいれると、CG作成の予算と時間が多くかかるので、
その辺は映画の "脚本の進め方"なのだが、
交差点のシーン以外にも、災害直後シーンをもう数カットだけでも、入れて欲しかった。
誰でも、災害後は、外部との連絡を懸命に取る努力はして、
災害ラジオ・TV・ネット等で、今回の災害は「部分的・地方的・国家的災害」ではなく、
世界全体の終末であり
「助けが来ない」事を悟り、
「みんなで、サバイバル」をマンション住民が"決意する設定説明シーン"は、もう少し丁寧にする必要があると思った。
主人公の キムヨンタクさんは、妻との自動車運転中に、災害にあったようだが、
マンションへ"入り込む"為に、被災後であっても仕事をするのだが、
この事件の編集とシーンの映画内の"組み込み場所"をどうするか、
編集者と監督は、そうとう悩まれたかと思うが、
映画を観終わってから、振り返ると、すべてを理解できるので、
シーン同士のつなぎ方は、正解なのでしょう。 アッパレ!
ただ「災害時でも 借金取る気かよ!」位の された男のセリフとして、どさくさ紛れ的に入れて欲しかった。
婦人部長が某悪人めがけて、「日本人だ!(イルボン インイダ」と言ったのだが、
字幕では「日本語わかる人いる?」と日本語訳されている。
まったく訳さなくても良かったのに。。。
日本問題といいう 必要もない背景があるのだろうか?
映画を見ていて、この映画の脚本家と監督の余計な仕業に、
まるで、映画「哭声(コクソン)」を観た時と、同じに気分の悪さが残った。
映画の中で、2回「対峙している 高級マンションが...」という、フリ的セリフでがあったが、風呂敷は回収せず
だったら、このマンションの立地自体の設定こそ、大型団地の ほぼ中央ではなく、
"山の上に聳え立つ 城のような高級マンション"にすれば、
「1棟だけ残った」理由付けも、いろいろな言い訳や、映画の見かけ上でも良かったし
そして何より、韓国映画では 坂道の高低差を格差社会の比喩として、表現する事が多いので、その方が良かったかもしれない。
マンションに住む 住民の多くは40代~50代が多い中、老人や子供は少なかったが
映画が進むにつれて、老人も子供も画面には、めったに登場しなくなるが これはサバイバルの怖さなのか。。。
映画中、無駄な説明が無くても、理解できた。
CGとセット撮影との合成が奇麗で、映画製作の技術力は非常に高い。
韓国映画だが、美談美女は登場しないが、どの役者の演技もレベルは高く、表情も的確だった。
この映画を観た後で、韓国で撮影した「アイアムアヒーロー」が、ある意味 終末のサバイバル映画としては、比較してみたいと思った。
類に漏れずコワイ
ぢつは韓国映画ってちょっと苦手意識ある。(だってだいたい怖いんだもん💦)でもイ・ビョンホンだし🐟と思って観たけど、やっぱり怖かった……
なんでこんなことが起きてるの?、なんて無粋なことはお聞きなさんな。とにかく『謎の自然災害が起きましたとさ』、から始まる。そしてその謎の災害は割と続く。そこの原因究明しないままユートピアを築こうとしてる方々には「本当にそれでいいの??」と聞きたいけど、韓国映画の世界ではアリみたいw
韓国映画でよく見る『結局1番怖いのは人間だよ』を地で行ってて怖いし、イ・ビョンホンまで嫌いになりそう。韓国映画に出てくる人ってみんな我が強くて自己主張激し過ぎてキョワイです。
肥溜め子ちゃん、可哀想に……
モラルが置いてけぼりになる映画
あらすじとシニカルなタイトルを見て面白そうじゃん、と思っていた。
韓国映画を見るのはほとんど初めてくらいで、なんというべきか、我々の感覚よりは大雑把なような感覚があるのかな〜と序盤は感じていた。
映画が中盤に進むにつれてモラルが崩壊していって、なかなか胸糞悪い展開が続く見ていて苦しい映画だった。
一時期ディザスター映画にハマっていたことがあったけど、ここまでモラルを置いてけぼりにするのは初めて見たかもしれない。
やや強引なシーンのつなぎとかもあるけど、臨場感がすごくて映画館で見て正解ではあった
胸糞悪い話
さすがは韓国というところか。
ああも、人の本質を突きつけられると反発をしたくもなる。まぁ、見苦しい。
とはいえ、自分にもそういう価値観や傾向がないかと問われれば答えにも詰まる。
加えて、漏れ聞こえてくる韓国の住宅事情なんかも考えたら、盛大なコメディにも見えなくはない。
冒頭に流れる過去の映像なんかはマンションは廉価版の「家」のような扱いで、あちらの文化を考えれば住居だけの意味でもないのだろう。
オープニングでちょいと見た事も内容な大地震が起こる。地面は隆起し列島を分断するかのような地割れが押し寄せてくる。そのカットが突発的で…予測できない災害のなんたるかを表現しているようだった。
災害のカットはほぼコレだけ。
後は瓦礫の山と凍えそうな外気と横たわる死体。
冒頭、5分と経たず人の業に直面していく。
終わってみれば、協調とかのメッセージを読み取りはするも、とってつけたような感じで…主題はソレではないのだろうなぁと思う。
「ああ言う人間にはなりたくない。」
そんな反面教師が山ほど出てくるから、そっちが主題なのだろうとも思う。
ロケーションもセットも見事だった。
瓦礫の山には絶望感しかなかった。
のだが、コレらは世界観の提示であって、テーマはそこにはない。
よくぞこんな脚本書いたなと、溜息しかでない。
またそれらを表現するイ・ビョンホンが凄まじい。
だいたいこの手の映画だとサバイバルが始まって、罪悪感とか道徳感とかに苛まれるのだけれど、全くない。もう究極なのだ。
自己中心的な思考。
自分の為に、自分達の為に。
それ以外の物は敵だったり、餌だったり、奪って当然だし、生存競争の真っ只中なのだから、常に。
…どうよ、コレ?
地球上の先進国の現状に見えなくもない。
かなりDEEPなメッセージを孕んでもいそうなのだけど、あんま深く考えると鬱になりそうなので、やめておこう。
でも…
世界平和ってのは難しいなぁと思う。
僕らは地球って星に住んでて、生きてる限り腹は減る。資源も食糧も無限ではなく有限だ。
だから理性と知性をもって交渉する。
してるはずだが…諍いはなくならない。
腹さえ減らなきゃ戦う事もないんじゃないかと思う。人が光合成できるようになったら平和は訪れるのだろうか?
生きてくってなぁ過酷だし、人間ってな不条理な生き物だなぁと思う。
あー、しんどかった。
レビュー書いて、ちっとは吐き出せたし良かったー
食人族なのか
時間空いたので、予告で面白そうだったこの映画を鑑賞。
時期的にちょっと気が引くのですがね。
映画的には、震災と言うよりは大規模な地殻変動で壊滅するみたいな感じなのです。地殻変動が地震なのかな...
あんだけ荒れ果て地にポツンと一アパ。それを巡って住民と外の人達の争いなのだか、あの状態でなんか皆んな能天気なんだよ_(┐「ε:)_
もっと異常な状態だと思ってました。いや代表もきっかけはどうであれ、自分の居場所を守るのって本能だと思うし。
ホント、普通の人でした。
モールとか軍事施設で食料備蓄がある設定なら襲われるのわかるけど、外出て食料調達してるのに外の人達から命掛けで襲われるのもどうなのかと。
外では食人族呼ばわりなのに。
ラスト近く夫婦がアパートから逃げて外出た時、下から見てた人、肉食べたけどあの人、食人設定ですよね。
だから、旦那さん亡くなってステンドガラスに写った人影、食人族が来たと思ってました😅
違うなら救助隊の方が良かったなー
この展開なら救い様がない様な...
また繰り返しですね😣
ごめんなさい...自分は鑑賞してて何ですが、今の時期に観る映画じゃなかったかな。
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