劇場公開日 2024年1月5日

  • 予告編を見る

「本当のユートピアはお金でも、豪邸でも、いい暮らしでもない...」コンクリート・ユートピア やんやんさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5本当のユートピアはお金でも、豪邸でも、いい暮らしでもない...

2024年1月9日
Androidアプリから投稿

🏢あらすじ
ソウルの大災害により建物が崩壊し、地盤も崩れている。奇跡的に生き残ったごく普通のアパート、区画の他の建物住たちが逃げ込んでいた。そんな中アパート1部屋で殺人未遂と放火事件が起き、住民以外の人をいれるべきかを問われた。システムを作り、リーダーが必要となった際に選ばれたのは火事の際率先して動いてくれた謎の多い男ヨンタクでした。彼は段々と支持を得て、アパートの住民以外の人々を武力で追い出す。アパートを守るために、如何なる手段で住民の安全と健康を守っていた。しかしある少女の住民がアパートに戻り、ヨンタクがどんな人物か分かっていく。そして、そんな生き残った1棟のユートピアが崩れていく。

🏢よかったところ
・ミンソンとミョンファの最後のシーンはもう涙。男って表現するの苦手ですよね。
・ノットハッピーエンド。バッドエンドな結果なのが韓国映画らしい。
・前半のテンポはゆっくり目ではあるが、疑問に思う点はしっかり描いてあって良い。
・ヨンタクとミンソンの災害前を描いたシーンがあって良かった。ミョンファンもあればさらに良いかもしれません。
・婦人会長グメの心情が変わっていくところが見どころですね。

🏢考察
・ミンソンが拾った髪飾りがアパート内でミョンファに渡していたらきっとつけていない。
・この支配し奪われる結果は誰のせいなのかミンソンの発言かヘウォンの精神崩壊か、楽観的な住民がヨンタクを豹変させたかのか?家族を愛していたヨンタクが騙されたのが悪いのか?
・ミョンファは優しい心を持ちながらも、アパートでの暮らしを通して失いつつあった。ミンソンと別れた後に本当のユートピアを見つけ
た。本当のユートピアは生き残ったアパートでもなく、食料や水でもない。偽りのない真心の持ち主たちの集まり。
・優しい心を持つもの一人では集団では負ける。影響力もない。気の弱ったものにも心配をされる。しかし、真の心を持つ集団ならきっと勝てる。
・気の弱いものが命を断つまで伝えようとしているところを見ると影響力の小ささを感じる。
・ミョンファの心があれば戦争はきっとないでしょう。映画のように一回おきた現代の争いは決して終わることはない。

みんな普通の人間

やんやん