「震災に措ける普通の被災者って何?! 生きたいと思う事は罪なのか混沌とした世界の中で自問自答する!」コンクリート・ユートピア The silk skyさんの映画レビュー(感想・評価)
震災に措ける普通の被災者って何?! 生きたいと思う事は罪なのか混沌とした世界の中で自問自答する!
偶然にも1/1発生の能登半島地震とまさかの被りとなった日本公開。
本国韓国でも大ヒット!
そんなヒット作の事も全く知らぬまま今日は劇場で「コンクリート・ユートピア」を鑑賞です。
コレね、イ・ビョンホンさんをはじめ、パク・ソジュンさん、パク・ボヨンさんが出てるねん。ふ~んやろな・・・みんなの反応はそう思うわw。
地震やとぉ~?災害はそうでなくても起こってるのに これ以上のリアル体験を既に味わってるんじゃい。今更 想像した疑似体験展開話はイラン~そう感じると思うねんわ。
まずこの住んでる世界の地震規模が懐疑的。倒れ方、破壊の背景が凄すぎて絶句。政府の助けは一体どうしたって思うのよ。核兵器落とされた後ぐらいの壊滅で とてもこのマンションアパ-トの住人だけで助かるとは正直思えない。それにこの震度衝撃なら建物の窓が何処も全傷して割れてると思うねん。
また韓国は特に寒いし、生きて行くのは大変。そんな背景の展開流れだけども。
ゾンビ系で人気牽引してたのを、震災系生き残り物に変えただけと感じたな。
何となくやってる事は同じ風。食料、燃料、薬、救援機材、ねぐらと安全圏の確保。それの繰り返しで統率力と生活確保の為の障害闘争をどう皆で解決し乗り切るかだと思う。
その中で 集団リーダ-の暴走があって、反逆があって、別れが有って、そして新たな合流が起こる。
今の世界の何処かで起こってる戦争紛争とその後の和平平和も同じと思えるねぇ。
みんなで助け合えば もっと有効な手段で生きて行けるかもだが、絶対にそうとは言い切れないなとも私は思う。映画終盤でヨンタクのニセモノだった事がバレて、ミンソン、ミョンファはマンションを後にして新たな場所を目指してゆく。ミンソンは亡くなり、ミョンファはそこで新たな人々と出会い助合いながら生きて行こうとした。出会った人から あのマンションの住人は人食い人種では?とか言われたが、彼女は普通の人達だったと答える。
つまり人には常に二面性が隣り合わせにあって、神にも悪魔にもなるって事なのだと思う。
ヨンタクも人殺しではあったが元々嘘を言っていた訳ではなくマンション部屋は彼の部屋であったと思うし、酷いのは彼をだましたヤツである。
ペットショップで犬猫が見つかって、その後の場面で肉料理が出てみんなが満足する所が有る。あ~やっぱり食ったのねと感じた。でもそれが人なんだと思うよ。生きて行く為に。
この映画をみて ちょっとタイタニックを思い出したナ。
救命ボート上の人数は限られている。少しでも船に近づく溺れた者はオールで突き放して寄らなくした。そうする事でボート上の人達は助かったのである。
それが人って言うものだ。決して誰も責めることは出来ない。そう思うんだな。
ただ一言、能登の被災者の方々が一日も早く日常を取り戻して貰えたらと願うよ。
今作品に興味ある方は 劇場へ!