「極限の状態で、人間は正気を保つことができるのか」コンクリート・ユートピア bionさんの映画レビュー(感想・評価)
極限の状態で、人間は正気を保つことができるのか
大災害が起きても、救援の可能性があれば、協力しあって耐えることもできる。が、政府も自治体も壊滅したとなると、エゴ剥き出しでぶつかり合う可能性は大いにある。
そんなシチュエーションを無理やり作った感はあるが、物語が始まってからの人間ドラマはリアリティがある。
身を挺して火事を食い止めた男が、リーダーに祭り上げられ、最初は自信なさげであったが、非住民の追い出しに成功してからは、どんどん専横的になっていく。
婦人部代表の女性が、その傍で、自分の望む方向に住民を上手くアジテートする。よく見る光景だが、上手くいっている間は、口を出すのは難しい。
日本赤軍がそうだったように、オウム心理教がそうであったように、暴走を始めた組織がやることは大体一緒。裏切り者をあぶり出し、忠誠心を競い合わせて、てなずける。そして最後は、粛清。
代表になった男には、マンションにやってくるまでのバックストーリーがあり、この設定が、壊れていく人間関係をさらに複雑にしていく。
韓国だから起きる。日本では起きない。とは言い切れない。復興はおろか、明日の食料も確保できない状態になってしまえば、まともな精神状態でいることの方が難しい。
恐い御伽話として、消化するにはあまりにも重い。そんな作品でございます。
おっしゃるように極限の人間は私も含め暴走しますね。イイねありがとうございます😭重い作品❗️
日本人だから、韓国人だから、アメリカ人だから ということはこれ程の状況、孤立無援ではおっしゃるように関係ないですね。皆エゴ 自分と家族👪だけのエゴになると思います。共感です❗️
私見、独善的な独り言で申し訳無いですがオウムとか赤軍は自らの意志で主導的に混乱もたらしたので、状況が違うかと・・
【私見です。気になさらないでください、スルーで結構です。】