「笑えない寓話」コンクリート・ユートピア 大吉さんの映画レビュー(感想・評価)
笑えない寓話
韓国の住宅事情をニュースダイジェストのように見せるオープニングから一気に惹き込まれる。
ワクワクしている暇もなくいきなりの、まさかの大災害。壊滅した世界で唯一残ったアパート(マンション)で生き残ってしまった人たちの物語。
あ、これはディザスターフィルムでなく、ディストピアものか、なんとも皮肉なタイトル。
災害によって、詐欺の被害者になって、家族を失って、祭り上げられて、権力を持つことによって、家族を守るため、自分を守るため、普通の人が狂っていく。
自らがこの状況に追い込まれた時、どんな行動をするだろうか、いろいろと考えさせられる。
全編ほとんど瓦礫の中なのに美しい映像(撮影)や、時に笑わせてくる音楽、韓国映画にしては大人しい描写、イ・ビョンホンの熱演。アカデミー賞の韓国代表に選ばれたのも頷ける。
ラストの一言が胸に突き刺さる。
公開を楽しみにしていた作品ですが、能登半島地震と日航機の奇跡の直後ということで、観て楽しめるかどうか躊躇いましたが、「唐山大地震」の時のように公開中止になってしまうといけないので敢えて観に行きました。
タイミングが悪いというか、良いというか、いろいろと考えさせられ、今こそ観ておいてよかった作品だと思います。(観客二人でした)
今晩は。いつもありがとうございます。
今作は、流石に・・、と思いましたが、イ・ビョンホンが好きなので、(彼の方の映画は外れが無いと思っています。ご本人も出演作を吟味しているそうですが。)公開日から逡巡しながら一日遅れて鑑賞しました。
これは、私の勝手な解釈ですが、今作は有事の際に”如何に人間として、他者に対する思いやりが大切か。”という事を含め乍ら、多重なる人間ドラマとして鑑賞しました。
被災された方々が仰っている、”温かいモノを提供する大切さ”を描いた映画でもありますね。
今作では、ヨンタクたちは新年を祝うシーン以外では、温かい食事シーンは一切なく、缶詰を食べるシーンが多数描かれていました。
それがラスト、唯一人間としての心の温かさを保っていたミュンファに差し出された温かそうなおにぎりに集約されていたのかな、と思いましたね。
あと、レビューには(敢えて)記載を見送りましたが、今回の大震災で被災された方々には、(一昨日から始まった義援金を送りましたが・・。それ位しか出来ない・・。)天は無情な事をするなあ、と正月気分も吹き飛んで、2日以降暗い気持ちで過ごしています。(で、現実逃避で配信を観てます。)新年早々、天災、人災が続きますが、明けない夜はない筈、と思って8日からの仕事初めに臨みます。では。
ディストピアでした。勉強になります。ご指摘のように韓国映画にしてはおとなしく無難でした。
公開時期は間が悪かったですが、韓国が舞台で、地震は主題では無さそうなので、割り切って観ました。
イイねありがとうございます😭 「この有事に映画など何事か〜」という人 信じられません特高警察
失礼します。
コメントありがとうございます。大吉様のレビューにも共感致しました。
日本も災害が多い国なので、とても考えさせられますね。
最後の一言は、誰しもがこうなってしまうのでは?と怖くなってしまいますよね。。
劇場に入場して行く人を見ただけでまだ見てないんです笑
ただエクスペンタはそもそも筋肉オジサンアクション映画映画なので純粋に楽しめると思います! この手のジャンルで内容がダメとか言う意見の時点で違いますからね(怪物やパーフェクトデイズにアクションシーンが無いって文句を言うレベル)