車軸のレビュー・感想・評価
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新宿に嵌った男女が3Pする物語
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新宿に嵌った男女が3Pする物語。
少し前の「ABYSS」は渋谷に嵌った男の話だったが、それと対をなすような物語と思う。決して派手なストーリーではない分、カメラワークやロケーションで見るものを飽きさせない工夫が感じられる点も「ABYSS」に似ている。
一見一番強そうに見えた潤が早々にヤラレ、これ、新宿版「まなみ100%」か、まなみしか勝たんな、と思って見ていたら最後はまなみも嵌ってしまい、結局空疎な中心 (車軸) の聖也が一番強いということか。
バタイユの引用とか正直よくわからないのだが、まなみがマダム・エドワルダに重ねられていることは、終盤にまなみが新宿の街に向かって行う淫らな行為が、朗読劇中のマダムの行為に重ねられていることでも分かる。
難しいことは抜きにしても、本当にいそうな主役三人 (とくに 錫木うり) の佇まいと、心地よい音楽と、新宿夜職の雰囲気だけでも見ていられる作品。好物です。
キャストとスタッフはアバンタイトル部で掲示され、昔の映画にようにエンドロールが無いのも良い。昼のTOHOシネマズ新宿で見たが、夜の回で見てそのまま外に出たらもっと終映後の雰囲気が増すと思う。
パンフは製作されていないとのことで、代わりに新宿紀伊国屋書店で原作本 (薄くて ¥517、パンフより安い) を購入、これから読む。
監督 鈴木宏侑、脚本 新井秀幸、撮影 近藤康太郎 の座組みは、近日公開予定の「めためた」も一緒なようで期待値が上がる。
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