映画(窒息)のレビュー・感想・評価
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不思議な世界にハマりました。
台詞のない映画なので観る人によって感じ方違うはず。人が言葉を無くしたらどうなるんだろうたった一人残ってしまったら?。。。たった一人いろんな感情と向き合って生きる主人公の強さに驚き寝不足で観に行ったんだけれど寝る事などできませんでしま。
ハマりました。
コレは3回は観なければわからない。。。と思い4回観ました。回を重ねるたびに「そういう事?」「なるほど」「ん?」と見方が変わっていき最後は毎回「ワァ!!」となりました。
また寺田農さんが少ししか出てないのに映画をギュッとしめていてあの大きな凄みのある目が全てを語っていました。流石です!
映画館で観る為の映画だと思います。
制作側の想いのこもった手作りのお金をかけないこんな映画は大切です。
長尾監督の次回作楽しみにしています!
冗長な作品
そこそこ楽しめた作品ですが、激しく人を選ぶでしょうね。
冒頭の長尺なBGMのみで始まるつくり、モノクロ映画、セリフなしと最近では攻めた作風。
低予算だろうと想像はつくものの、戦闘シーンの見ごたえが想像以上。
関係崩壊後、ラストシーンで建物の上から出入り口の通路を見下ろしているが、そこで水道が映らなかったのは意図的なのか気になる。
水道崩壊前でも後でもその位置には水道があるはずが映っていなかった。
終盤の夢と現が曖昧になっているようなつくりはJOKERを想起させる。
結末の解釈は視聴者の想像に任されているようだが、落語の死神のようなぶつ切りラストは想像もしてなかった。
意味不明な世界観を?
あえてそのような作りにしたのだろうけどいったいここはどこ?どの様な状況下なのか一切説明無しせめてこじつけでも西暦何年のどこの世界なのか一言ナレーションやテロップも入れて欲しかった❗
健康で野性的な最低限度の生活
冒頭一分ほど音のみが流れるので、機材トラブルかと不安になる。笑
身も蓋もないが、言語の断絶ついては他者が完全にいなくならないと起こらないと思う。
女は行商人との交易もあり、山賊は三人組なので、このへんは映画的な試みでしかないだろう。
しかし、手を合わせたり首を振るなどのジェスチャーすら失われていて、意外と徹底されていた。
表情と声(音)だけで表現した役者陣は見事。
青年との出会いと“水道”の開発が大きな転機になる。
協力したり、火起こしや水汲みの時間を“発展”に充てられるようになることで、文明は加速度的に進歩してきた。
だが本作では逆に、その“ゆとり”が残虐性を発芽させる様が描かれる。
“水道”がなければ少なくともあの形のイビリはなく、もっと直接的だっただろう。
悪夢の人影を実体化させることで、“力”を実感し暴走した青年への畏怖と嫌悪が上手く表現されていた。
建物や遺物の残り方に違和感があるが、言語と一緒でそこにリアリティを求めるべきではないだろう。
とても実験的かつ挑戦的な作品で、まさかの毒キノコで痙攣など笑いどころもあって、ジャンル分けすら難しい。
ラストの“水道”崩壊など冗長な面も目立つので、無駄を省けばもっとよくなりそう。
恐らく相当な低予算かと思われるが、アイデア含めかなり楽しめました。
雨だれを楽しむところは完全に『少女終末旅行』だったなぁ。笑
映画への挑戦状でラブレター
めちゃくちゃ興奮しました〜!!
映画への挑戦状であり、映画へのラブレターでもある。
和田光沙さんが演じる“女”にグイグイ引っ張られていきました。
生きることへの貪欲さが素晴らしい!
加えてユーモラスでキュートな魅力も(←これ大事)
『岬の兄妹』も感動しましたが、振り向く姿に痺れます!
しょっぱなから攻めてます。笑
でも、昔の映画って驚くほど前奏曲(序曲)がたっぷりあって、インターミッション(間奏曲)もあったりしますから…。
そこかしこに映画へのオマージュやリスペクトが散りばめられています。
重厚でレトロな音楽がまた良い!
セリフが無いぶん環境音や音楽が雄弁に語ってくれます。
それだけにラストの潔さには驚きました。
映像力で押し切る気かと思ったら、更に驚く展開が!
梶芽衣子や寺山修司を彷彿とさせる、70年代っぽい手触りはこの為だったのか!?
人が3人集まると社会が生まれる。
良くも悪くもパワーバランスが生まれてしまうのは人間の性なのでしょうか?
そしてこんなにシンプルな世界でも、女は性の脅威に悩まされるのか。
いや、むしろシンプルな世界だからこそ浮き彫りになる。
スリリングな展開から目が離せませんでした。
あと、ロケ地!
あの木があるだけで勝ったも同然。
コミュニティとインフラと音楽と闘争の起源
人とのシガラミというものは様々な不幸の根源だが、捨て去る事もできず、何とも社会というのは面倒なものだ。つくづくそう思った。
劇中言葉を使わないことで、映画表現上、台詞無しで表現できる事と逆に台詞必須の事が明確になっているように感じた。言語化し難い感情や閃きや衝動を表現するのが美術や音楽のようなアートだが、映画や演劇は言語化できるものとできないものの境界線上にあるのかな、などと色々考えさせてくれる、なかなかの秀作だと思った。
なんだか癖になる映画
『え?あれ?もしかして機材トラブル?』
そんな観客の不安な想いを監督さんは楽しむように映画は始まり、最後は予想外のエンディングを迎える。
モノクロ作品は観るものに想像を掻き立たせ、観るものが自身でクレパスで色付け出来るので面白い。
他人を思いやる人間もいるが、最終的には自己中心な生き物。
登場人物は少なく小さな世界で、そんな冷徹とも取れるメッセージが鳥や虫の声と共に囁かれる。
和田光沙さん演じる〝女〟の一挙一動はワイルドだが、混じり気のない素そのものである。
そのワイルドで時折見せる微笑みに観る者は魅了される。
映画「映画」
荒廃し言葉の無くない原始的な世界を舞台に、山中の廃墟で一人で暮らす女とそこに現れる男をみせる話。
大きな廃建造物の廃墟が一つあるだけの山の中、動物を狩り川に水を汲みに行き木ノ実やキノコを採取し暮らす女。
他に人がいないのかと思ったら、物交にやってくるおっさんに、女を襲いに来た男達、そして仕掛けに掛かった若い男と現れ展開していく。
原始的ではあるけれど、廃墟や一部の小物は現代のものでありどこか近未来的にも感じる。
登場人物は少ないながら、ダメな男の性と愛想を尽かす女という感じがよく見えて、なかなか面白かったのだけれど、終盤何だか良くわからない感じに。
なんだかんだ依存していたとかそんなこと?
ちょっと良くわからなかった。
エンドロール無しのぶった切りラストは、ちょっとびっくりだった。
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