「完結編」映画 マイホームヒーロー U-3153さんの映画レビュー(感想・評価)
完結編
原作は途中まで読んだ。TVは未見。
佐々木さんがキャスティングされた時に間違いないと思って楽しみにしてたシリーズ。ああ、こういう結末を迎えるのかと、落ち着くとこに落ち着いたような印象だ。原作未読の立場からすると娘が警察官になるっていう展開が刺激的でもあった。
完結編らしく、結構一方通行な物語だった。
前半のようなシーソーゲームがある訳でもなく、奇想天外な種明かしがあるわけでもない。
そういう意味では退屈で、物語をなぞる事に終始したと言えなくもない。
作品として落とし前をつける。
それ以上でもそれ以下でもないように思う。
皆様、熱演ではあったのだけど…なんだか深層の一歩手前みたいな感触がある。
そもそも2時間にまとめるのに無理がある分量なのかもしれない。たぶんラストは原作のコマ割りの方がいいんだろうなぁ、なんて想像をしてしまう。
久しぶりに斎藤さんが見れて、それは良かったのだけれど、彼女はきっととても優等生なんだろうなぁと思う。プロフェッショナルと言えなくもないけれど。
途中で止まってしまってた「マイホームヒーロー」が最後まで観れてよかった。
いずれ原作も最後まで読もうと思う。
あと、ネタバレで恐縮ですがこれだけ書かせて下さい。
哲雄が恭一に延人殺害の容疑を押し付けたのは「半グレ組織に対してだけ」ですので警察から指名手配されることはないです。
恭一は組織から身を守る為、敢えて警察に自首し、実際に延人を殺してもいないですから半グレ組織の特殊詐欺罪などだけで7年後にはすでに刑期終え出所して、お母さんと食堂を再開しています。
7年後、再び鳥栖家に危機が迫りますが、恭一はレイカに「7年前の事件を良く知る人物」として頼み込まれて、謎究明の為にレイカと行動を共にしています。カタギの善良な一市民としてです。
レイカと恭一はお似合いだから交際しちゃえばいいのに、と思っている読者も少なくないです(笑)
コメントありがとうございます!
映画が不出来というよりは、原作が凄すぎるというケースなのだろうと思いますー。
原作では歌仙さんの実家が非常に問題を抱えていまして(反社系ではありませんが)半グレ組織も絡んでのドキドキハラハラの展開が連続します。大事件に発展するし、哲雄の父も警察官でしたから孫娘が家族を守ろうと警察官を志すのは自然な流れです。
私はあまり人に漫画をお勧めしませんが(映画もお勧めしませんがw)マイホームヒーローの原作漫画だけは自信をもってお勧め致しますです^ ^