劇場公開日 2024年3月8日

「意外と本格サスペンス、だが・・・」映画 マイホームヒーロー 泣き虫オヤジさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5意外と本格サスペンス、だが・・・

2024年3月18日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

興奮

TVドラマは1話で離脱した。設定があまりに滑稽に見えたので。
なので、映画化と言われても観賞の意欲は湧かなかった。一応映画公開に合わせてドラマダイジェスト版をTverで観て、・・・。 その後はそういう展開だったかと、確認。佐々木蔵之介は好きなので、まあ観てみようかと。

【物語】
娘に危害を加えようとした恋人を殺害し、彼が所属していた半グレ集団の追求から何とか生き延びたサラリーマン・鳥栖哲雄(佐々木蔵之介)。もう大丈夫だと思っていたが7年後、山中に埋めた麻取の遺骨が豪雨による土砂崩れで地表に押し出されてしまう。

警察は発見された死体の身元を7年前に行方不明になった麻取だと突き止め、殺人事件として捜査を開始する。刑事の安元(立川談春)は死体発見現場近くに現れた哲雄を怪しむ。 警察官となった哲雄の娘・零花(齋藤飛鳥)も捜査情報を耳にして恋人を殺したのが父・哲雄ではないかと疑念を抱く。

一方半グレ集団のボス志野(津田健次郎)もまた、哲雄が麻取を殺して所持金10億円を奪ったのだと疑い、哲雄の前に現れる。10億円を用意しなければ家族を殺すと脅された哲雄は家族を守るために必死に策を考える。

【感想】
サスペンス・ミステリー策として思ったより良く出来ていた。
やや無理のある哲雄の行動についても、その行動心理にギリギリ納得できる設定・展開も用意されていた。例えば、「家族だけ守る気なら、なぜ警察を頼らない?」ともたげた疑問も、「ああ、そういうことになったら仕方ないか」という流れが用意されていた。

が、残念なことにクライマックスでリアリティーがぶち壊れされた。父娘の対話なのだが、そのシーンに無理があり過ぎ。他の警察官はどこ行ったんだよー??
茶番になってしまった。
ほんの少しだけ工夫をすればリアリティーを保ったシーンに出来たのに・・・

惜し過ぎる!

重要なヒロインについてちょっとだけ。
齋藤飛鳥は、初めて観たわけではないが、顔の小ささが際立っていた。立川談春との対話シーンでは、笑えるほどの差。投影面積2/3、頭部体積なら1/3だろう。演技はそこそこだけど、可愛かったので合格(笑)

TVドラマのファンなら観ても良いかと。

泣き虫オヤジ