「家族を守るのに懸命なお父さん」映画 マイホームヒーロー ココヤシさんの映画レビュー(感想・評価)
家族を守るのに懸命なお父さん
原作未読だがアニメとドラマはほぼ視聴していた。続編が映画化されるというので鑑賞。日曜日だが観客は20人ほど。
アニメもドラマも原作第一部をほぼ忠実に踏襲していたが、映画は第二部をすっ飛ばして第三部の実写化になっている。Wikipediaによると第二部は主人公・鳥栖哲雄(佐々木蔵之介)の妻・歌仙(木村多江)の故郷の村が半グレ組織の窪(音尾琢真)らに襲撃されて皆殺しにされるというエグいストーリーで、ずいぶんテイストが変わってしまうので、映画化を断念したのだろう。
哲雄の協力者・大沢隼人(宮世琉也)は原作の小沢謙信をモデルとしているようだが、オリジナル・キャラクターらしい。
元半グレ組織構成員・間島恭一(高橋恭平)がずいぶん積極的に組織壊滅に手を貸すのも、原作とは異なる点だ。哲雄にとっては恭一との遭遇は想定外の出来事だったに違いないから、味方に引き入れることは難しかったはずだし、ましてやそれを前提に半グレ組織リーダー・志野寛治(津田健次郎)を罠にはめることは不可能だったはずなんだけどね。
原作の連載はまだ続いており、哲雄は逮捕を免れているので、捜査一課刑事になった娘・零花(齋藤飛鳥)に哲雄が手錠を掛けられるというラストも、映画オリジナル。原作改変の是非が取り沙汰される昨今なので、これらは賛否両論あるだろう。
津田さんと落語家の立川談春さん(組対部刑事・安元浩司役)がいい味を出していた。
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